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北欧3カ国とアイスランドへ[2003年06月17日]

アイスランド
ここを訪れた目的のひとつは、なんと言ってもオーロラ。神秘的に夜空に輝く光りのカーテンをこの目で、一度は見てみたい!そんな思いを胸にワクワクしながら訪れた私を出迎えてくれたのは、岩・岩・岩・・・。なんじゃ、こりゃあ!?見渡す限り黒い岩。そっか、ここは火山の国でもあったんだ。数多くある火山のうち少なくても30の火山が噴火を繰り返していて、1つの火山の噴火が終わって平均5年後に火山活動が起きているらしい。

あいにく、到着した日は天気も悪く雨が降ったりやんだりしていた。はたしてオーロラは見られるのだろうか?心配しながら1日目を見送り2日目に賭けることにした。
サークルツアーというバスツアーに参加してアイスランドの大自然を満喫すべく、出掛けてみたものの滝に到着する頃には吹雪になり、視界もままならない。あ~、なんてついてない・・。でもこれが自然というもの。きっと晴れ渡っていたらすばらしい光景だったにちがいないけれど、あらためて自然の厳しさを肌で感じた気がした。
ゴーッとものすごい音をたてながら落ちていく水を見ていると、身体が吸い込まれていくような感覚さえしてくる。そして豪快に吹き上げる間欠泉。なぜか一度見たら2度、3度と繰り返し見たくなって結局何回見ただろう?しばらくの間、その場に佇んでいた。上・中・下:レイキャヴィーク
時折陽が差すと雪と青い空と黒い溶岩のコントラストが本当に美しい。澄み切った空気、見渡す限りの地平線。そこには、心が洗われていくようなとっても贅沢な時間がゆっくりと、流れていました。
アイスランドには沢山温泉があるが、レイキャヴィークから車で約40分。向かった先は世界的に有名なブルーラグーン。

ここは人工的に造られたもので、アイスランド版露天風呂。日本の露天風呂と違って、まずシャワー室で必ず全裸で体をよく洗ってから水着を着用して、入浴しなければならない。
ブルーラグーンシャワー室は個室ではなく、目隠しがないもので、外国の人はオープンだから割と気恥ずかしさも感じないで済みます。効能はアトピーや皮膚病の治癒。お肌にいいというので、底にたまった白い沈殿物を顔に塗る人もよく見かけました。
温泉に入っているのに、なぜこんなに寒い!? クビから下が出せない!それもこれも、全て天候のせい。空はどんより暗く厚い雲に覆われて、顔だけ出しているアザラシよろしく、全身がふやけるほど入浴していたのでした。
さて、私のオーロラ観測がどうなったかというと、3日間毎晩睡魔と闘いながら深夜2時ぐらいまでねばってみたけれど、とうとう一度も雲が晴れることはなく、お目にかかることは出来ませんでした。どっさりカイロを用意していたのに、それも無駄に終わり残念無念。どこへ行ってもいつも思うけど、本当に天気って大事。晴れているかどうかで大きく左右されてしまうのだから。

北欧の料理といえば、やっぱりサーモン。朝から普通にサーモンが出てくる。いやー食べた、食べた。始めのうちは「やっぱりこれよねー」なんて言いながら喜んで食べていたけど、飽きるほど食べて苦痛に変わる前に、ほどほどがちょうどいい。キャビアも安く手に入る。キャビア好きにはいいかも。
とにかく物価の高さには驚いた! レストランで食事をとると平均して2~3,000円は覚悟しておかないと。マクドナルドをチェックしてみると、またびっくり! 日本でセットが500円で食べられるのに、1,600円もする! でも普通に中高生が食べているということは、それだけ収入が高いということ。
火山の噴火で発生するガスや火山灰、溶岩の流出といった危険といつも隣り合わせだが、治安の良さ、美しい自然や町並み、生活水準の高さが揃っているというのは、住みやすいということなのだろうか。そして汚染されていないおいしい空気を吸って、目の前には癒される大自然があるから、素朴で、ほがらかでいられるのだろう。

フィンランド、スウェーデン、デンマーク
同時期にフィンランドを訪れたスタッフがいるので、フィンランドは省かせて頂いて、ヘルシンキからストックホルムへ「シリアライン」という客船に乗りこみ、一泊の船旅で移動。出発が夕方17:00とあって、乗船するとまもなく、あたりは闇に包まれた。
「バリバリッ」とすごい音をたてながら、ゆっくりと前進していく船。すごい。
海が凍っている。氷を割りながら進む船に乗ったのは始めての事だったから、ほんの一瞬「タイタニック号」が氷山と接触して、沈んで行く様が脳裏をよぎってしまった。沈んだらどうなるのだろう?なんてことを考えながら、まわりを見渡すと、他の乗客も思い思いにグラスを片手に外をながめていた。バーで一杯ひっかけてブラブラしていると、メイン通路でサーカスのような(?)アクロバットのような(?)パフォーマンスが始まっていた。レストラン、ショツプ、バー、免税店や、両替所まであるので不便さは感じない。明け方目を覚まして窓の外を見ると、なんとも言えない幻想的な風景が広がっている。一面に1度割れた氷の板が流氷のように漂って、何の音もなくあるのは静けさだけ。それがまた凍って、また割られて・・・。冬の間、何度も繰り返し厚い板になっていくのだ。

スウェーデンでは、地下鉄を使って精力的に行動するなら、ツーリストカードがお得でおすすめ。私は24時間券を利用したけど、乗り放題で、約1,500円程度で買える。他に72時間券があり、こちらは約2,700円。地下鉄は路線が5つあって、それぞれ色わけされているのでわかりやすい。さっそく、地下鉄で「ガムラ・スタン」という旧市街へ。ヴランゲル宮殿、リッダーホルム教会、貴族の館、大聖堂、王宮をまわり、王宮内広場で運良く衛兵交替式に出くわした。ストックホルム最古の教会「大聖堂」、細くて狭い路地、デコボコの石畳、重厚な扉の建物、どことなく中世を思わせるその一方で、街にはブティックや雑貨店、おしゃれなカフェが建ち並び、現代的でさえある。なんともおもしろい街だった。
王宮ガムラ・スタンの街並
衛兵交替式衛兵交替式

市庁舎見逃してはならないのがやっぱり市庁舎ではないでしょうか。そう、あのノーベル賞受賞祝賀晩餐会が行われる所。建物はまるで宮殿か古城を思わせるただずまい。
けれど残念なことに、訪れた時は休館で内部を見ることはできませんでした。庭は雪で目の前の海は凍って庭と海の境目がわからないくらい、真っ白だった。さぞかし黄金の間はすばらしかろう、と後ろ髪ひかれる思いでその場を後にしたのでした。




オーデンセの街並み「アンデルセン」生誕の地でもある


コペンハーゲンに到着して列車で海を渡り、オーデンセへ。キップは自由席だし、スーツケースも持っているし、混んでいたのでドアのあたりをウロチョロしていたら、太っちょ車掌さんがやってきて、かわいそうな日本人に見えたのか、ファーストクラスに連れて行ってくれた!「えーっでもファーストキップ持ってないよ」「いいからいいから」「サンキュー!」「大丈夫大丈夫、ここにいなさい」確かこんなやりとりだった。あーなんていい人!にこにこして、目が「特別だよ」って言っていた。お菓子をもらったのをいいことに、ずうずうしくも無料でコーヒーまで飲んで、いい気分で目的地に向かったのでした。

オーデンセは有名な童話作家、「アンデルセン」生誕の地。どんなところであの「マッチ売りの少女」や「人魚姫」「裸の王様」といった物語を生みだしたのだろう。町並みはこぢんまりとしていてカラフルで、かわいらしくメルヘンチック。まるでおとぎの国に来たみたい。家の軒先にも凝っていて脱いだブーツの形をした像が置いてあったりする。古い自転車が店の看板だったり、ショーウインドウがなにげなくおちゃめに飾ってあったり。遊び心を忘れていない街。なるほど、うなずける。そしてまたまた列車で、オーフスへ。

オールドタウンと呼ばれるデンマーク版「江戸村」に行った。 200~400年ほど前の民家、商家など60軒以上集め中世そのままを再現した村で、昔ながらのパン屋さんや時計屋さん、自転車屋さん、鍛冶屋、帽子屋、本屋、生地屋さんなどなど、そりゃあもう楽しめる。馬車の前で、「パチリッ」まるでタイムトラベルをしたような気分になる。
オールドタウンオールドタウン

オールドタウンオールドタウン


列車で海底トンネルと橋を渡り、コペンハーゲンに戻って翌日は観光に専念。
アメリエンボー宮殿、シャーロッテンボー宮殿、クリスチャンスボー城、ローゼンボー宮殿、フレデリック教会、王様公園など。人魚の像には行けませんでした。
残念なことに、冬の間チボリ公園は休園になっていて入園不可能でした。

次の日、さぁーショッピングだぁー! 雑貨大好き人間の私にとって北欧デザインは、興味津々。ワクワクしながら街の中心に繰り出した。「ストロイエ」という歩行者天国を練り歩きウインドゥショッピングを心ゆくまで堪能したら、オープンカフェでひと休み。広場のベンチやカフェでくつろいでいる人たち、出店のくだものや花を買っている人たち、道行く人たちを眺めながら・・。ガラス製品、銀製品、陶磁器、日用雑貨から家具、照明にいたるまで本当に目を楽しませてくれます。センスが良くて、質もいい、上品だけど実用的。そんなところが愛用されている理由なのでしょうね。
夕方になると、お酒の販売が禁止になります。昼間からビールをダースで持ち歩き、そこらへんに座り込んで飲んでいる人たちを見かけて、その飲み方にびっくりしたが、そんな理由があったとは!
クリスチャンスボー城アマートーゥ広場(ストロイエ)

デンマークで代表的な料理が、スモーブローと呼ばれるオープンサンドイッチ。
パンは文句なしにおいしい。魚介類やキャビア、サーモンやローストビーフ、野菜、玉子など数種類のトッピングをパンにのせて食べるのだけど、どんな組み合わせでもお好みで作ってくれる。フィンランドで観光客にきいた話だと、トナカイの肉はいまいちだか、トナカイスープは絶品らしい。挑戦してみたかった。気になってしかたなかった。
あと挑戦してみたいのが、ザリガニ。北欧の夏の名物で、夏がやってきたことを実感できる風物詩のひとつなのだとか。

 
今回、アイスランドではヨーロッパ最大の壮大な氷河を見ることはできなかったけれど冬ならではの、良い体験ができたと思う。ただ、観光に関して冬は閉まっている所が多く、博物館や美術館も曜日、時間などで入れなかったりするので、今度は夏に行って、また違った一面も見てみたいなと思います。夏の白夜の沈まない太陽も見てみたい気もしますし。とにかく、自然界が創り出す最北の国の不思議な現象は口では語り尽くせません。
楽しみ方はまだまだあるので、ぜひ行って見て下さい!!

加藤 直美
2003年3月

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