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インド鉄道事情[2003年12月10日]

すでにインドを書いたスタッフが多いので、今回は、自分は、鉄道と飛行機が専門であるのでインドの鉄道事情について書くことにする。
インド近郊電車1インド近郊電車2


インド 2等エアコン寝台
今回、アグラからベナレスの昼行便と、ベナレスから、デリーの夜行便を利用した。乗った車両は、2等のエアコン付き寝台車。この車両は、日本のA寝台(コンパートメントでないタイプ)とB寝台が合わさったものと考えると良い。日本のA寝台は、通路がまん中で両側に二段ベットが線路と平行に並んでいて、B寝台は、
通路が片側に寄っていてベットが線路と垂直に並んでいるが、インドの2等寝台は、線路の幅が広い(広軌)ので通路の左側がB寝台で、右側がA寝台と同じ構造になっている。どちらに乗った方がよいか、私の意見だが、昼しか乗らない時は、日本でいうA寝台の方、夜乗る時(寝る時)は、日本でいうB寝台の方がお勧めである。なぜなら、A寝台の方は、昼間下段のベットがたためて向かい合わせの席に変えられるからである。日本の構造と全く同じである。B寝台の方は、ベットがたためないので、上段の人は、下段の人に遠慮して座らせてもらわないとならないし、下段の人は、上段の人が座ってしまったら、今度は横になれない。気の弱い人には、よくない。
インド 駅のくつみがき1インド 駅のくつみがき2

インド 電気機関車
夜乗る時は、逆にB寝台の方がおすすめである。なぜなら、A寝台の方は、通路と平行に寝ているので、通路から枕もとが近いので物取りに狙われやすいのである。B寝台のほうは、通路があるのは、足元の先であるので、かばんを枕もとの壁側においておけば、狙われにくい。ただしA寝台のほうは、ベット毎に単独でカーテンがあるが、B寝台の方は、通路との間にしかカーテンがないので4人どおしは、丸見えでは、ある。
もしカーテンだけでは、不安というのなら、1等寝台も付いている場合があるので、料金を追加して乗ると良いと思う。1等寝台は、日本のB寝台のカルテットと同じ構造で、4人1部屋で中から鍵のかかる構造である。中国の軟臥車といっしょであるが、広軌であるので若干広い。
車内の様子であるが、物売り(車内販売といったほうがよいか?)が結構まめにまわってくる。また食事時になると、ベジタリアンかノンベジタリアンか聞いて弁当を注文を取りにまわってくる。弁当というよりも飛行機の機内食みたいな感じの食事では、あった。私は、食べなかったが。コーンスープの車内販売を買って飲んだが、なかなかの味ではあった。

インド 駅の売店(チャイ)インド 駅の物売り
車内の過ごし方は、夜は、寝ていただけだが、昼の列車も、読書をするか、寝ているしかない。なぜかというと、エアコン付きの車両は、窓が開かないし、またその窓がきたないのか、傷ついているのか、外がほとんど見えないのである。鉄道ファンの私としては、ほんとにつまらなかった。やはり鉄道旅行の醍醐味は、車窓の風景を楽しむ事であるので、残念であった。昼間の列車は、3等のエアコンなしにした方がよかったか。でも暑いし、窓に鉄格子がかかっているのであまりいい気分ではない。

インド エアコン付3等車
私の乗った列車は、両方とも混んでいて、自分の席に勝手に座ってしまう人もいて、ガイドさんに言ってどいてもらったが、3等の切符を持った人が2等のエアコン寝台に入り込んだりするので、結構注意する必要がある。人口の多い国であるので、まだまだ公共の交通機関が足りないので結構ずうずうしくないと旅行できないのではないかと思った。
インドの鉄道は、総路線距離もひじょうに長く、いろいろな路線を乗りつぶすのは、容易ではないが、もっと近代的な列車が走ったらまた乗りに来たいと思う。今回の列車の旅が快適でなかったわけではないが。中国の列車がここ10年でだいぶ変わったように、インドも変わるのであろうか。
インド列車1インド列車2

奥山 直明
2003年11月

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