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パッケージツアーで行くインドのススメ>[2008年12月17日]

フユマーン廟 ムンバイでテロが起きた2日後、私は成田空港のエアインディア出発ゲートで飛行機の出発を待っていた。完全にテロの影響で、飛行機に乗る寸前にも手荷物検査と身体検査を受けて、意外にも団体客で賑わうエアインディアにて出発した。まわりの方々に散々、「気をつけてね」と言われて出発したものの、「何か起きたら気をつけるも何もないじゃないかー」と思いながら機内では熟睡。30分ほど遅れてデリーの空港に到着した。
インドに行く上で、少しでも快適な旅になるように、ここで必携品を挙げておこう。
1.トイレットペーパー→ホテル以外は基本的に紙がない!ホテルでも少なめ。
2.チェーンロック→これは列車に乗る行程がある場合に便利。荷物の管理は自分自身で。
3.懐中電灯→ホテルでたまに停電が起きるし、観光地の中でくらいところを歩くこともある。
4.抗菌ティッシュ、下痢止め、非常食など→ここは言うまでもないだろう・・

オールドデリー 「インドの旅行」と聞いて一番に思い浮かぶのはバックパッカーのような旅であろう。なんとなくそんなイメージと、テロが起きたことで多少びびっていたが、今回は完全にツアーでのインド旅行。空港に着いたら日本語ガイドさんが待っていてくれて、送迎車つき、ホテルも観光も全て手配済みという楽チンなツアーである。他のアジアの国にツアーで行くのとそうたいして変わらないのである。ガイドさんは22歳のイケメンさんで、漢字や平仮名、カタカナも読めるくらい日本語がペラペラ。日本人もびっくりな難しい言葉を使ってくるので、こちらが日本語を正してしまうほどだった。
オールドデリー駅 到着した翌日は、インド市内観光で、インド門、クトゥブ・ミナーレ、ジャー・マスジット、レッドフォートを訪れた。観光地は観光客で賑わっているものの、街中は現地の人たちで溢れている。日本の総人口より多い人が住んでいるデリー。どこからふってわいて出てくるのか不思議なほど人がいっぱいいる。さすがにガイドさん付きとはいえ、日本人の女の子1人で歩いていると目立つらしく、好奇の視線を送られてしまう・・・ 「一緒に写真を撮ってほしい」といわれてインド人のカメラに何度おさまったことだろうか。この日は寝台列車でベナレスへ向かうため、17時くらいにはオールドデリーの鉄道駅へ。駅も人でごった返し、いろんな人生が垣間見られる。物売り、家族で電車の到着を待つ人、物乞いをして歩き回る人、そもそも歩けなくて足をひきずりながら物乞いをする人、線路を這い回るねずみたち・・・ ものの30分電車を待っていただけでも、様々な人生に対面することができ、感服というか、圧巻というか、まさにカルチャーショックを受ける。
 ツアーで利用する寝台列車は2等のエアコン寝台で、ひどいものを想像していくと、案外と快適に過ごすことができた。貴重品だけは体から離さないように気をつけて、スーツケースは日本から持参したチェーンロックでベットにくくりつける。電車の揺れが心地よいのと、観光で歩き回って疲れているので、あっさりと眠りにつくことができた。


ガンジス河 朝7:15にベナレスに到着する予定が、5時間ほど遅れてやっと到着し、お昼を食べてから観光。
インドの列車は大幅に遅れることがよくあるので、時間にゆとりをもって、遅れてもこんなもんかと思って旅をするのがイライラしないこつだと感じた。まさに「郷に入っては郷に従え」というところだろうか。


ガンジス河ガンジスの火葬場 ベナレスにて1泊し、翌日には待望のガンジス河の日の出&沐浴風景のボートに乗って観光!日の出前に早起きして、まだまだ人の少ないベナレス市街地を、ボート乗り場まで車で行き、チャイで体を温める。まだ人は少ないが、肌寒い気候の中、既に沐浴をしている人たちがいる。これがあの有名な沐浴の風景か・・・と、思わず絶句した。 何がなんだかわからないお経や、人々の声、歌う声、ヨガの音楽など、あらゆる音が聞こえてくる。また火葬場からは煙が昇り、生活廃水や、動物たちのなんとも言い表しがたい臭いが漂ってくる。視覚、嗅覚、聴覚に訴えかけてくるような風景が目の前で繰り広げられている。インドに来るのであれば、この光景はぜひとも見逃せないものであろう。


カレー インドに来るにあたって、気になることの一つに食事はカレーばかりなのだろうか・・・という疑問が浮かぶ。旅行者はともかく、現地の人は本当に毎日カレーを食べているのか。気になってガイドに聞いてみたところ、当然のようにあっさり「毎日食べるよ」との返答。で、旅行者はというと、やっぱり毎日カレー。確かにいろんな種類のカレーがあるし、同じベジタブルカレーでも入っている具が違うとか、香辛料が違うから味が少し違うとかのバリエーションは多様であった。基本的においしいし、同じ味のカレーを食べた記憶はないものの、さすがに一週間カレーを食べ続ければ飽きてくる。ホテルによっては、中華料理を出してくれるところもあるので、疲れてきたら一度ガイドさんに相談してみるのもいいだろう。
 さて、次はベナレスから1日がかりでカジュラホに移動して、世界遺産のカジュラホ遺跡を観光した。この遺跡の彫刻はとにかくエロティックで、官能的で、説明を聞いていてこちらが恥ずかしくなるような彫刻ばかりである。他のお客さんと一緒に大笑いしながらまわったのだが、とても1人対ガイドではまともにまわれなかった。彫刻自体は非常に細かく、キレイに修復されていて芸術的で美しいものである。カジュラホをあとにして、グワリオールへ向かう。途中、オルチャという街に立ち寄り、500~600年前に建てられた王宮の遺跡を見学した。ガイドブックにはあまり大きくは載っていないが、立派に修復された遺跡が残っている。観光客は少なく、ひっそりとした遺跡の中にいると、タイムスリップしてしまったような感覚に陥る。
ウシャキランパレス この日の宿泊は、ウシャキランパレスという豪華な宮殿ホテルである。インドには各地に宮殿ホテルや、マハラジャの邸宅ホテルがあり、1泊でもこのようなホテルに滞在するプランで組むと、また一つ違うインドを味わうことができる。ゆったりとした部屋にふかふかのベット、清潔でおしゃれなバスルーム。人と車とリキシャと牛で溢れている喧騒の街でも、一歩ホテルの中に入ってしまうと、豪華で贅沢な空間が広がっている。1泊数百円程度のゲストハウスから、1泊数万はする豪華ホテルまで、宿の選び方も旅の醍醐味であろう。




グワリオール城砦内 宮殿ホテルで優雅な一夜を過ごした後、グワリオール市内の観光へと向かった。街の中心部の小高い丘に城壁で取り囲まれた15~6世紀頃のお城がメインの観光地で、現在はかなり外壁の色は薄れてしまっているが、今まで見てきた遺跡の中で、一番キレイに昔の色が残っている。象やアヒルの図柄がキレイに見える。お城の中には、王様の部屋、御后様の部屋、踊り場、謁見所など数多くの部屋で構成されていて、地下には御后様用のプールもあった。ガイドブックにほとんど情報がほとんど載っていないので、小さな街なのだろうと想像していたが、非常に大きな街で、街のシンボルになるような立派な城砦遺跡もあり、豪華なホテルもあるので、カジュラホまで足を伸ばすのであれば、ぜひグワリオールにも立ち寄ってもらいたい。グワリオール城砦内通り過ぎてしまうには非常に惜しい観光地である。さて、一通りグワリオール観光を終え、一路アグラへと出発。グワリオール駅から大体電車で2~3時間ほどでアグラ駅へ到着。いよいよタージマハールがある街アグラへやってきた。エジプトのピラミッドくらい事前にテレビやら写真やらで飽きるほど見てきていたので、どんな感動が待っているのか、実物はどんな大きさなのか、出発する前から楽しみの一つであった。実際門を抜けて、白亜の建物が見えてきた瞬間は、ただ「あぁ、インドに来た・・」という感想と、美しい白さにびっくりした。今までのどの観光地よりも観光客が多く、皆思い思いに写真を撮り、世界で一番ロマンチックな建築物に見惚れていた。ただ私の中で一番印象に残ったタージマハールの姿は、間近で見るものではなく、翌日の午前中にアグラ城に行った際に、ぼんやりと靄の中に佇むタージマハールの姿である。ヤムナー河をはさんで見える真っ白なシルエットは幻想的であった。これは写真ではうまく撮れないので、ぜひ現地に足を運んで、実物を見るのが一番だ。


 毎日移動が多く、あっという間に一週間が過ぎ去り、いよいよ帰国の日。アグラからデリーまで車で移動する。これが長い・・・一見近いようにも感じられるが、200㎞くらいはあるので、5~6時間はかかる。同じような景色が続くので、ひたすらボーっとしながら、ガイドさんも長旅で疲れていたので一緒に居眠りをしながら、やっとの思いでデリーに到着。ずーっと一緒に旅を続けていたガイドさんともここでお別れ。旅の魅力の一つはやはり、人との交流であり、そういった意味ではインドでもいい人たちにめぐり合うことができた。インドは行った人によっては、「もう二度と行きたくない派」と「もう一度でも、何度でも行きたい派」に分かれるようである。私にはさすがにインドをバックパッカーのような旅をするには、度胸がない。でもこれだけ強烈な魅力と文化、歴史を持った国であるだけに、やはり今回訪問した地域だけではなく、他の地域も巡ってみないともったいない気がしてくる。というわけで、やはり次は違うところに行きたい!と思う。ただインドに行くにあたっては、体力と、多少のトラブルや予定通りにいかないことがあっても柔軟に対応できる精神力が必要になるわけで、「よし、インドに行くぞ!!」と覚悟して計画を立てたいものである。
 

2008年11月  倉田

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