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古都ノヴィ・サド~セルビア~[2009年11月04日]

ノヴィ・サド旧市街のスロヴォダ広場とカトリック大聖堂「ノヴィ・サド」って聞いて、「ああ、ノヴィ・サドか」と解る日本人はどれだけいるでしょうか。たぶん、旅行会社に「ノヴィ・サドに行きたいんですけど、、、」と問い合わせても、ほとんどの担当者は「どこでしょうか?」と反問することでしょう。そんな、まだ、ほとんど知られていないような、ノヴィ・サドに行きました。
ノヴィ・サドはセルビアの古都で、首都ベオグラードに次ぐ2番目に大きな都市です。2番目と言っても、ベオグラードに比べるとずいぶん小さい地方都市で、落ち着いたたたずまいの美しい街です。ベオグラードからは北西に70~80kmほど離れた所で、車で行けば2時間もかかりません。

ペトロヴァラディン要塞とドナウ川をはさんで対するノヴィ・サド市街ノヴィ・サドはベオグラードと同じく、ドナウ川の川辺に広がる街です。街の対岸にはペトロヴァラディン要塞がそびえています。ノヴィ・サド観光では、このペトロヴァラディン要塞に行くことが欠かせません。
中世から近世におけるセルビアの歴史は、北のオーストリア ハプスブルグ帝国と南のトルコ オスマン帝国のせめぎ合いの中にありました。ドナウ川はまさにその最前線。その中でベオグラードにはカレメグダン要塞が、ノヴィ・サドにはペトロヴァラディン要塞が、ドナウ川を望む高台に築かれたのです。
川に沿っていかにも頑丈な壁が立ちはだかっていて、川をたどって侵入してきた敵と戦ったであろう、かつての勇士たちの甲冑姿を思い浮かべさせてくれますが、今はその中には街の歴史を展覧する博物館や高級ホテルがあって、観光ポイントになっています。
 
ペトロヴァラディン要塞内の時計塔ペトロヴァラディン要塞のドナウ川沿いに時計塔が立っています。この時計がちょっと妙ちくりんで、なんと時針が長くて分針が短いのです。川を行き交う船から見ても分かりやすいように、ということらしいのですが、ボクの目には、ぜったい分かりにくい時計でした。
この時計塔のすぐ近くにイタリアン・レストランがあって、テラスでドナウ川と時計塔を眺めながらのランチ・タイム。優雅な、そしておいしい昼食をとりました。



 川を渡ったノヴィ・サド市街の観光は、スロヴォダ広場から始めます。「スロヴォダ」というのは、自由、という意味だそうです。どうして「自由広場」という名前になったんでしょうか。美しい尖塔がそそり立つカトリックの大聖堂の前の広場と、そこから四方に延びる道は歩行者天国。市民や観光客がのんびりと行き交っています。
道にはテント屋根を張ったカフェがたくさん店を広げていて、それは現代の景色なのですが、広場を囲む建物たちを見ていると、何百年か前の街にやってきたかのよう。自分がヨーロッパの古都にやってきたんだ、という実感を持たせてくれます。


ノヴィ・サド旧市街のスロヴォダ広場スロヴォダ広場から北東に向かうと、石畳の道の両側には、やはり、古い建物が並んでいて歴史を感じさせます。行き当たった先にはセルビア正教会が建っていて、中にはいると、荘厳な祭壇が迎えてくれます。ロシア正教会と同じ東方正教会なので、カトリックの教会のような信者が座る長椅子がありません。信者たちは立ったまま祈りを捧げるのです。


セルビア正教会正教会を出て南東に歩くと、おしゃれなブティックやおみやげ屋さん、カフェなどが建ち並ぶ通りが続きます。ここまでが歩行者天国。何度、行ったり来たりしても飽きないような、楽しい通りです。
この道の先には街のお年寄りが集い、カップルが寄り添う広いドナウ公園があって、たくさんの花たちが彩りを誇っています。

ドナウ公園に集う街のお年寄りノヴィ・サド旧市街を一巡りしたボクは、またスロヴォダ広場に戻って、路上のカフェでコーヒーを頼んでひと休みすることに。
この国の伝統的なコーヒーはトルコからやってきたと思われるアラビア・コーヒー風のものなのですが、カフェではそれはメニューにない、とのこと。今、この国のカフェでは、どこでもエスプレッソやカプッチーノといったイタリアのコーヒーが飲まれています。残念ですが、カプッチーノで一服。1日、ノヴィ・サドを歩き回って疲れた足を休ませたのでした。

2009年10月 小澤

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