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東欧の田舎町も訪問 ~ハンガリー編~[2011年01月06日]

世界遺産のパンノンハルマ修道院

 ポーランドのクラクフを出発し約10時間30分、個室自体は清潔感があり快適だったが、振動がひどく乱暴な運転のため何度も目が覚めてしまい寝不足気味ではあるが、予定通りのほぼ定刻の08:45に無事ブダペストのケレティに到着。
とりあえず駅近くの予約した「ゴールデンパークホテル」に向かう。
フロントにてチェックインできるか尋ねてみたところ、OKとのことなので部屋へ。

●ゴールデンパークホテルはケレティ駅の目の前なので立地は良く楽ではあるが、

4ツ星としては・・・(3ツ星程度)、という感じ。
設備などは、シャワーのみ(バスタブなし)、セフティBOXあり、冷蔵庫あり(中身なし)、
ドライヤーあり、シャンプー・石鹸あり。部屋は狭いがベランダがあるのはGOOD。

寝不足気味ではあったが荷物をおいて街散策へ。
ポーランドに比べてかなり暖かい。ジャンパーを着て歩き回ると汗ばんでくる。
とりあえずドナウ川へ向かう。
ホテルより途中寄り道をしながら約1時間かけてドナウ川沿いへ。
クルーズ船にでも乗ってみようと思い何社かのオフィスを覗いたが、良い時間に出航するものがない。

川のほとりを一番有名であろう「くさり橋」まで歩いてみた。
かなり暑くなってきたのと普段の運動不足がたたったため足が痛くなってきたので、行きと違うルートでホテルへ戻る。
言っても大都会なので正直特に興味を引くものがほとんどなく、途中のスーパーマケットで食料を買い込みホテルへ戻る。
寝不足気味なのと朝昼兼用の食事で満腹のためひと眠り。
と思ったら、目が覚めたのがすでに外が暗くなり始めてしまっている。
外に出てみるが風が冷たく、また何も見るものがなさそうなのでホテルに戻ってしまった。

翌日はドナウベント(ドナウの曲がり角)の観光へ出かけた。
今日は現地旅行社に依頼して日本語での案内。
ドナウベントの主要な街は3つあるが、まずはエステルゴムへ向かう。
車で約1時間。とりあえず国境に架かる橋を渡り(マーリア・ヴァレーリア橋)スロバキアへ。特にパスポートチェックなどはなく国境を越えた感は全くない。
ハンガリー側に建つ大聖堂を、川を挟んでスロバキア側から眺めるためである(大聖堂の正面はスロバキア側を向いている)。
その後再び橋を渡りハンガリーに戻り大聖堂の内部を見学。

ローマ法王も訪れたことのある由緒ある大聖堂で、ヨハネパウロ2世が訪問した際の写真も掲示してある。
大聖堂内の主祭壇に飾られたキャンパス画は世界最大級とのことで見応えがある。
余談ではあるが、世界中で王冠をかぶったマリア像(絵画含む)はハンガリーのみに許されているとのこと。
その後、ヴィシェグラードへ。車で約30分の距離を移動。
ドナウ川を見下ろすことの出来る丘の上に建つレストラン「VADASZCSARDA」にて昼食。
要塞跡も遠目ではあるが眺められる。
ここでの見所はほとんどない。丘を下る途中にシャラモンの塔があるが見所というほどではなかった。
最後にドナウベントで一番見所が多いであろうセンテンドレへ向かう。
車で約30分ほど。

街自体は小さいが細い路地が入り組み坂道が多いので、ゆっくり散策すると1~2時間はあっという間に過ぎてしまう。観光客相手のお土産屋やレストラン・カフェも多くあり、また美術館や博物館、さらには教会も多数あるため、興味のある方は終日掛けても観光をしても良いと思う。
終了後、ブダペストへ戻り夕食後に温泉ホテルにチェックイン。
ブダペストは(ハンガリーは)温泉で有名であるが、その中でも由緒ある伝統的なハンガリー式の温泉を持つ「ゲッレールトホテル」に滞在した。
コロニアルなホテルで重厚感のある内装及び調度品は歴史を感じさせてくれる。
フロントはそうでもないが、客室棟及び客室に入ると硫黄の臭いで充満している。
今回のスケジュールでは滞在1泊のみしか出来ず(それも夜到着し、翌朝には出発)、
ゆっくりと温泉を楽しむことができなかったが、せめて2泊は滞在し数ある温泉を堪能するのがお勧め。1泊だけではもったいなかった。

●ゲッレールトホテルはブダ側の自由橋のたもとにあり場所も悪くない。

1人一部屋利用の場合は要注意。多少割高ではあるがダブル(2名1室)の1人利用にされるのがお勧め。シングルルームは部屋が狭い。
朝食のパンが美味しかったのが印象に残る。特にクロワッサンは絶品。
・ シャワーのみ(バスタブなし) ・テレビあり ・シャンプー・石鹸あり

朝08:30にホテルを出発しヘレンドヘ向かう。
ヘレンドに言わずと知れた世界的にも有名な陶磁器ブランドの本社がある。
車で約1時間30分で工場に到着し、早速工場見学の受付をする。
まずはヘレンドの歴史を解説する映画(日本語の字幕あり)を観てから、工場内を見学する。陶磁器が作られる過程(すべてて手作業である様子がわかる)を見学するのだが、陶器の形成・絵付け・透かし彫りの工法など、興味がない私でも惹かれてしまう。
その後、隣接の博物館も見学し観光は終了。思っていたよりも楽しめた内容である。
昼食を工場隣接のレストランにて摂ったが、もちろん食器はヘレンドの陶磁器である。
昼食はバラトン湖のティハニ半島へ。

ここではレンタサイクルや乗馬・ゴルフの施設もあり、いわゆるリゾート地である。
夏場はここに宿泊も良いかもしれないと思った。
ティハニ半島のほぼ中央の小高い丘の中腹に建つ修道院教会を見学。
礼拝堂内のフレスコ画は目を見張るものがある。
その後、ヘーヴィーズの温泉湖へ。イメージはスーパー銭湯のような施設で水着着用で入る温泉。建物の中は4つのプールがありそれぞれ温度が異なる。どうしても温度の高いプールに人が集まり(といっても35℃)、のんびりできたものではない。
湖の上に建物を建てただけというスタイルで、プールといってもそこがなく到底足が着かない。レンタル含め浮き輪は必需品。またその外も温泉であるが水と混じっているのでかなり冷たく冬場は外には出ることができないと思う。

短時間であれば良いが、長時間ひとりではつまらない。まわりも家族連れやカップル・友達同士できている方ばかりで、恐らく一人で入っているのは私だけであろうと思う。
尚、ロッカーはあるが男女別れておらず(数部屋の個室はある)、外国の方は気にすることなく男女ともそこで水着に着替えていた。日本人には無理だろうと思った。
プールのあるところに飲食できるバーカウンターがあり(支払いは帰る際に清算)、浮き輪・水着のレンタルもあり。また、休憩できる個室もある(有料)。
早々に引き上げ、本日の宿泊ホテルへ。

●ダヌビウス・ヘルス・スパ・リゾート・アクアホテル

ヘイヴィス温泉湖を見下ろす森に囲まれた高台に建つホテル。
ちょっと古いが快適なホテル。このホテル自体も温泉ホテルで廊下は硫黄の臭いが充満している。
・ バスタブあり ・ドライヤーあり ・ミニバーあり(中身あり)
・ シャンプー、石鹸あり

翌日は09:00に出発。ヘーヴィスを簡単に観光(車窓含む)。
日曜日であったため教会にてミサが行われていたのでちょっとのぞいてみた。
また、今でも何か行事がある際に遣われていると言う、1000年前に建てられた教会も見に行く。ブドウ畑に囲まれた教会は、今にも崩れてしまいそうな小さな教会であった。
その後、ケストヘイのフェシュテティッチ宮殿(内部は入ることができなかった)の中庭を見学し、続いてヘリコン公園(バラトン湖の一番南)を散策。
また、シュメグヘ行き麓よりシュメグ城を眺めた。予定にはなく時間もなかったので内部の見学まではできなかったが、ポーランドの旅行記で言ったように、城が好きである私にとっては残念極まりない。
またこれも予定になかったのだが、多少遠回りして世界遺産に指定されているパンノンハルマ修道院に立ち寄った。

ここではちゃんと見学しようと思っていたのだが、世界遺産に指定されてからかなり厳しくなり自由には見学できないとのこと。外観でさえ近寄れない。専任ガイドについての内部観光が必須とのことであったが、現在ガイドの数が少なく1時間以上も待たなくてはならないとのことだったのであきらめた。ただでさえ時間がないうえに遠回りしてもらったので。仕方なく本日の最終目的地であるショプロンへ向かったが、途中お札にも描かれているナジツェンクのセチェーニ宮殿(ブダペストの「くさり橋」を作った伯爵の宮殿)を、お札と同じ構図の外から数分だけ見学した。この頃から今回の旅で始めての雨に降られた。
予定より大幅に遅れて16:00ごろショプロンのホテルに到着。
予定ではショプロンの旧市街を散歩観光する予定であったが、時間が遅いのと雨が降っていることもあり明日自身で散策しようと思った。

●ベストウエスタン・パンノニアホテル

旧市街の外にあるが、旧市街への入り口が目の前にあり立地は悪くない。
歴史あるコロニアルなホテルで、外観だけではなく部屋の調度品も趣がある。
外からはわからないが、中は迷路のように入り組んでおり迷ってしまいそう。
プールやサウナも完備された場所・質ともに申し分ない。
・ バスタブあり ・ドライヤーあり ・ミニバーあり(中身あり)
・ コーヒーメーカーは部屋にはないが貸し出しあり

ハンガリー最終日は世界遺産のフェルトゥー湖(フェルトゥーラコシュ)の観光へ。
朝から小雨が降ったり止んだりと天気が良くない。

日本に住んでいたこともある、ナタリンさん(ショプロンで唯一の日本語ガイド)が案内してくれた。
フェルトゥー湖へ行く前にショプロン近郊の小高い丘へ向かう。
両脇に民家が建ち並び、たまたまナタリンさんの知り合いの方がワインの搾り出しをしていたので見学させてもらった。
ショプロンは赤ワインが有名で、昔は自宅の地下にワインセラー兼作業場を持っており、各家庭で赤ワインを作っていたとのこと。
絞りたてのワインを試飲(大きなビールグラスの並々と)させてもらった。
普段あまりワインを飲まないのだが、せっかくなのですべて飲み干したら、飲みっぷりが良いとのことでもう1杯注がれてしまった。
まずくはないのだが飲みなれないせいか、また量も量なのでちょっときつかった。
その後、1989年にパンヨーロッパピクニックが行われたオーストリアとハンガリーの国境を見学。勉強不足だと何がなんだか全くわかりませんよ。
その後、本日のメインとしていた採石場跡(ここを含めたこのあたりがフェルトゥーラコシュで世界遺産に指定されている)を見学。

観光客が私たちだけのためちょっと薄気味悪かった。特に目立ったものはないのだが、夏場にはこの採石場跡の中でクラシックコンサートがあるとのこと。その名残が少しある。
湖へ向かうころには雨が強くなってきた。
湖の中ほとりには日本で言う“かやぶき屋根”の立派な別荘が建ち並んでいる。
湖自体は湖である。また湖の近くには多くのワイン用のぶどう畑がある。
終了後、ショプロンの街へ戻る。それほど時間が空いたわけではないのだがそのころにはほとんど雨が上がっている。ただ風が強くかなり肌寒い。
ホテルへ送ってもらえるものだと思っていたら、旧市街(城壁の中)も案内していただけるとのこと。ガイド付で旧市街を散歩観光する。
1人で散策すれば1時間ほどで終わってしまいそうな小さな街なのだが、説明を受けながらじっくり観光したため約2時間30分かかった。案内してもらって良かった。
ポーランドのクラクフの旧市街同様かなり気に入った。
一度案内してもらってから、再度1人歩きするのがお勧め。
実際午後からもう一度散歩がてら歩き回った。

翌日、帰国のため列車でウィーンへ行くため鉄道駅へ。
ホテルからは徒歩で10分程度。石畳もなくスーツケースでも用意に歩いていける。
実はブダペストへ行くよりもウィーンへ行く方が近い。列車で1時間弱である。

以上でポーランドとハンガリー周遊の旅が終わった。
あっという間に2週間であった。
今までは中南米・アフリカ・中近東などの壮大な自然や遺跡を求めての旅が中心であり、
ヨーロッパは興味が薄く敬遠していたのだが、今回の旅でヨーロッパの印象が180度変わってしまった(大都会ではなく田舎の町中心に周遊したのが良かった。今まではルネッサンス、ゴシックなどの建物ばかりで、どこに行っても同じであろうと思っていた)。
また、古城や教会が大好きであった自分にも気づくことができた。
正直、大変楽しい旅ができた。
世界にはまだまだ自身の知らない、またイメージだけで敬遠しているのに興味深い国・エリアが多くあるのだろうと、ますます行くべき海外が増えそうである。

2010年10月 酒井

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