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世界の絶景シリーズ第5弾 天空鉄道でいく神々のすむチベットを訪ねて[2011年05月23日]

今回機会あって憧れの青蔵鉄道でチベット・ラサを訪れる機会を得ました。スケジュールは上海→ラサ→成都の9日間です。うちチベット部分の内容を以下に紹介します。

いざ天空列車の旅へ

チベット・ラサに入る手段は色々ありますが今回は上海より2日間かけて青蔵鉄道(寝台列車)で入りました。上海駅からの乗車手続きは簡単です。駅入口で手荷物検査を済ませるとあとは指定の乗車口から改札口を通過し切符記載の指定寝台車に乗車するのみです。今回私は一号車の六名一室寝台(硬坐)の上段でした。荷物を下段のベッドの下に置き一段落すると発車を知らせる汽笛が鳴りいよいよ出発です。

列車内での生活

車内設備はトイレや洗面所、食堂車、喫煙所、給湯所など意外と整っているので不便はないでしょう。食事時には車内販売もあります。鉄道の平均標高は約4,000メートル以上ですが列車内は酸素と気圧が調整されている為高山病の心配はほとんどありません。部屋で本を読んだりゲームをしたり、通路にある椅子に座って外の風景を見ながらお茶を飲んだり、食事以外はずっと寝て過ごす人もいたり(笑)。どんな過ごし方をしても自由ですが暴飲暴食は避け睡眠をしっかりとることをおすすめします。ここで疲れがたまるとチベット到着後高山病になり易くなるからです。

部屋ではたいていの場合言葉も国籍も全く異なる人との生活となりますが意外と何とかなるものです。私の今回の部屋仲間は上海郊外から来た中国人グループ五人組。学生時代からの仲間で社会人になった今でも年に一回旅行しているのだとのこと。中国語などほとんど話せない私は当初どうなることかと思いましたが片言の英語と中国語、あとはジェスチャーでなんとかなりました。逆に気兼ねなく話ができてみんなでトランプをやったりして列車を降りる頃にはすっかり仲良くなりました。こんな風に旅仲間との交流を楽しめるのも列車の旅ならではかもしれません。

青蔵鉄道の魅力はチベットの大自然を列車内にいながらにしてみることができる点です。
車窓からの風景のハイライトは万年雪をかぶった約7000メートル超の山々です。雪山が見え始めると一気に撮影タイムに突入します。特にニェンチェンタンラ峰(7162メートル)は必見です。列車は登り下りを繰り返し翌日の夜にラサ駅に到着します。到着30分前を知らせるアナウンスが流れると慌ただしく荷物をまとめ始めます。この三日間の時間を懐かしむと同時にいよいよだという気持ちでテンションが上がります。部屋仲間と暇乞いをし、またどこかでの再会を約束した頃到着を告げる汽笛が。ついにラサ到着です。

注)ポタラ宮を模したラサ駅は広いのですが現地ガイドは駅敷地内に入れませんので駅から50メートルほど直進した敷地外で待っています。

ラサ及びラサ近郊の見所

ラサの観光ポイントは世界遺産含めいくつかありますが、チベットの仏教の2大指導者ダライ・ラマ及びバンチェン・ラマ関連のチベット仏教の聖地が主な見所です。その中でもラサのシンボル的存在で圧倒的規模のポタラ宮、チベット仏教の総本山大昭寺(ジョカン寺)やチベット仏教三大聖地の一つで吸い込まれそうなトルコブルーのヤムドク湖が必見です。ゴンパと呼ばれる寺院群には夥しい数の仏像と経典、高僧が修業のためにつくる砂曼荼羅が納められています。チベット仏教の信者は巡礼にとても熱心で、中には全身全霊で祈りを捧げる五体投地を繰り返しながら何日もかけて各地の聖地を巡る人も。

人々の生活に神々が深く息づいているのが分かります。ポタラ宮は登り坂が多く高地順応していないうちは注意が必要です。出来るだけ深呼吸をしてペースを整えゆっくり登りましょう。
また場所によって写真撮影に制限がありますのでガイドさんの指示に従いましょう。基本的に軍隊や警察、僧侶は撮影禁止です(有料にて撮影出来る場合あり)

観光途中チベット大学に通う女学生と会いました。チベット在住の日本人教師に日本語を習っているのだという。教科書を見せてもらうとびっしり書き込みが。日本に対する関心が高く、いつか日本へ行きたいとのこと。こういう出会いもいいですね。

滞在中現地旅行会社の計らいでチベット民族舞踊をみる機会がありました。上海雑技団とまで言わないまでもアクロバティックな演技を交えたストーリー仕立てのミュージカルの完成度はなかなかのもの。チベットでまさかこんな体験をするとは思いませんでした。

車や電化製品が普及し近代化の波を受けつつあるチベットですが貧富の差は激しく観光地では物乞いをする子供達がたくさんいました。政治的にも経済的にも色々な問題を抱えていますが是非伝統的な姿をなくさないでほしいと切に願います。

ガイドさんの的確なアドバイスもあり高山病にもならず充実の研修となりました。


ホテル紹介

<天海酒店>

新市街にある3つ星ホテル。部屋も清潔で比較的広い。ホットシャワー、バスタブ、エアコン、ドライヤーあり。レストラン2つ。バーあり。別館増築中。ホテル周辺にレストランが多く便利。

<拉薩河大酒店>

新市街にある天海酒店と同等クラスのホテル。古めかしい印象。バスタブはないがホットシャワー、エアコンあり。場所は繁華街から少し離れる。一階に中国料理レストランあり。

<セントレジス・ラサ>

建築コンセプトにチベットらしさを取り入れた文句なしの5つ星ホテル。一番下のベーシックルームでもかなり広い。ラサスイートルームのポタラ宮がみえるお部屋はハネムーナーにおすすめ。

2011年4月 渡邊

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