ホーム > 東欧・北欧・ロシア > いろんな国でフィヨルドを見てきたけれどノルウェーのフィヨルドは格別!!

いろんな国でフィヨルドを見てきたけれどノルウェーのフィヨルドは格別!![2011年07月14日]

村の高台よりガイランゲルフィヨルドを望む

今回はフィヨルド観光を目的にノルウェーを周遊してきました。
列車・クルーズ・バス・国内線航空機を駆使して、ノルウェー5大フィヨルドのうち3つを堪能してきたので、日記風に滞在ホテルの案内も含めご案内します。

沿岸急行船よりオーレスンの町を眺める

1日目:
6月中旬に成田より2回の乗り継ぎを経て、最初の目的地であるオーレスンに降り立った。
成田を飛び立ち、乗り継ぎ時間を含め約18時間後のことである。
日本では初夏の暑さを感じていただけに小雨まじりのオーレスンはかなり肌寒い。
また、到着したのが23:00くらいなのにまだ昼間のように明るい。
一番驚いたのは物価が非常に高いこと。多少の心づもりはあったものの、夕食にと購入したサンドウィッチとコーラ・水のみで空港内ということもあるが約¥1600。
さらには空港からホテルへ勝手がわからないのでタクシーを利用したところ、所要時間20分くらいで(約17km)約¥8000。両替の金額を間違えたかなあ。今後は極力タクシーの利用は控えようと思う。
オーレスンの街に入るとかわいらしい建物が建ち並び、小さな町なので散歩観光には最適だと思ったが、すでに夜の24:00近いので外はやっと夕暮れがかったばかりではあったが、長時間の移動で疲れたので寝ることにした。

滞在ホテル:スカンディック・オーレスン
・ 旧市街の中心部であるウォーターフロントに建つ、ロケーションおよび質的に申し分のないホテル。客室もよく整備されており快適。
 設備:ケーブルテレビ(日本語放送はなし)・冷蔵庫・バスタブ・ドライヤー・シャンプー(ボディーソープ)のみ

2日目:
6:30に起床。小雨まじりの天気で寒い。
朝食後、08:00頃に沿岸急行船(フッティルーテン)乗船のため港へ向かう。
徒歩でも行くことのできる距離ではあるのだが、雨が降っており荷物もあるのでタクシーを呼んでもらう(機能タクシーは使わないと思ったばかりなのに・・・)。ほんの5分ほど(徒歩でも15~20分くらいであろう)で約¥1700。やっぱりタクシーは失敗した。
09:30出航のため09:00頃より乗船なのでその頃に着ていればよかった。それであれば雨もあがっていたのでタクシーを利用しなくてすんだのに。

●沿岸急行船(フッティルーテン)
「4月中旬より9月中旬までガイランゲルフィヨルドに立ち寄る。
オーレスンから乗船の場合はキャビンの利用ができずデッキにいることになるのだが、船内のサロンは利用可能。尚、夏の時期でもデッキに出るときは防寒具が必要。
オーレスンから乗船の場合は事前の乗船手続きが不要で、乗船後フロントで乗船手続き行うと乗船カードがもらえる。大きな荷物は荷物置き場に置いておくことができるが、管理されているスペースではないので貴重品は自己管理で。」

沿岸急行船でオーレスンよりガイランゲルへ

09:30予定通り出航。ガイランゲルへ向け約4時間の船旅の始まり。
走り出すとやはりデッキでは風を切るのでかなり寒くなる。
最初は比較的幅の広いフィヨルドを航行するが、最深部に近づくにつれ左右の切り立った岩山が迫ってきて大迫力。また多くの雪解けでできた滝もかなりの落差があり見ごたえある景観を造っている。
13:30定刻でガイランゲル村に到着。小さな船に乗り換えガイランゲル村の中心部でもある船乗り場へ。中心部といっても観光案内所や数軒のレストラン・土産物屋があるのみ。
そこからちょっとした坂道を5分ほど登ったところにフィヨルドの最深部を見下ろすガイランゲルホテルがある。テラス付きのフィヨルドビューの部屋が用意されていた。

滞在ホテル:ガイランゲルホテル
・ 外観は古さが目立つが、客室は手入れが行き届いておりきれい。なんといってもフィヨルドを見下ろせるテラス付きの部屋がgood。レストランからの景観も最高。
設備:ケーブルテレビ(日本語放送なし)・湯沸し・バスタブ・ドライヤー・シャンプー・石鹸

村の高台よりガイランゲルフィヨルドを望む

ひと息ついた後、外へ出てみる。歩いてダレスニッパ展望台へ行こうと考えた。
だが・・・、1時間も歩くともうバテバテ。資料を見返してみると徒歩では無謀であることを思い知り断念(無謀どころか考えること事態ばかげていることを後日覚るのだが)。
ただそれでも高台から眺めるガイランゲルフィヨルドは、どんよりした天気にもかかわらず、今まで見てきたどんなフィヨルドよりも周りの雰囲気を含め一番のように思う。これで天気がよければどんなに美しい景観であったであろうとちょっと残念。
下から見上げて見えていた展望台らしき場所は「フリーダールスユーヴェット展望台」であったのだが、ここへも相当な体力・気力がないと徒歩では無理。あきらめてホテルへ戻る。夕食までのしばしの時間、ビール片手にテラスから見るフィヨルドは最高。このゆっくりと流れる時がたまらない。ガイランゲルフィヨルドは日帰りも可能ではあるが、1泊してハイキングも楽しむくらいのゆっくりした滞在が絶対お勧め。

3日目:
朝早めに起床しテラスへ出てみて大感動!!日はすでにだいぶ高いところに昇っているのだが、雲ひとつない青空が広がっている。この時期の北欧は天気が期待できないのだが、ここで改めて晴れ男の本領発揮でそれにも感動。テラスから見る景観は実に絶景である。
この天気であれば展望台からの景色も格別であろうとダレスニッパ展望台行きを決めタクシー乗り場へ行ってみたが1台もない(6月下旬からは日に数本バスが出ているが、中旬ではまだ早いのでタクシーのチャーターでしか行くことができない)。
多大なる心残りはあるものの、仕方なくホテル周辺を散歩し、土産物屋を覗くなどして過ごす。予定では16:05発のバスであったが、時刻表を確認すると12:35分発のバスがありそうなので、早くオーレスンに戻り市内でも見て周ろうと思い12時にチェックアウトを済ませバス停に向かう。時刻表を改めて確認してみるとなんと古い時刻表で(2009年度版)、観光案内所にも確認したが今年のスケジュールはやはり16:05とのことであった。
これから4時間どうしよう?と思っていたが、運良くタクシーが1台止まっている。
往復で2時間あればダレスニッパ展望台を往復できるとのことなので料金を聞いてみる。
ここでまた驚き。ダレスニッパ展望台行きは定額が決まっており、2時間で1600クローネ(1クローネ=約17円)ということは約¥27000。定額なので交渉の余地がないらしい。

ダレスニッパ展望台からの眺め

ちょっと考えたが、ここまで来てガイドブックにもある観光地に行かないのももったいないということと、こんなに天気がよいのでさぞすばらしい景色を見ることができるであろうという期待から思い切ってお願いすることにした。尚、支払いはユーロ・USドル・クレジットカードが可能。昨日徒歩で行こうと考えたことがいかに浅はかな考えであったか思い知ることになる。山を越えた滞在の村の反対側のフィヨルドを見に行くのである。
徒歩で行ったら歩きっぱなしで2~3日はかかる距離であろう。
つづら折りの山道をどんどん登って行くと残雪も多くみられる。山の8合目あたりで検問所があり、そこを過ぎると舗装道路がなくなる。約40分で山頂にダレスニッパ展望台に到着。V字に削られた渓谷がハッキリとわかる。緑豊かな岩山と残雪、さらには雪解け水の小川や滝がなんともいえない自然の造形美をかもし出している。やはり大自然の景観は青空がよく似合う。

フリーダールスーヴェット展望台からの眺め

20分ほど見学した後に来た道を戻る。車窓からガイランゲル村とフィヨルドが見えてきたところにフリーダールスユーヴェット展望台がある。ダレスニッパ展望台からのフィヨルドはかなり遠くに見えるのだが、こちらは目の前にフィヨルドの景観が広がって見える。
昨日、徒歩で行った高台から見た景観と同じではあるが視野が広くなり、なんと言っても青空とのコントラストが実にすばらしい。約1時間45分でガイランゲル村に戻ってきた。
タクシー代はちょっと高かったが、2つの展望台から見ることのできた景色を思うと、充分価値があるもので納得した。
遅めの昼食の後バスに乗り込み、定刻通り16:05に出発した。
(バス代は乗車時に運転手にオーレスンまで通した分を支払う。216クローネ。レシートは乗り換えの際に提示を求められるので大切に保管)。
路線バスではあるのだが(観光バスではない)、粋な計らいをしてくれる。

バスの車窓よりのガイランゲルフィヨルドの眺め

フィヨルドのビューポイントに数分間フォトストップと言って停車する。ガイランゲルフィヨルドの雄姿を目に焼き付けて欲しいとのことなのだろう。また、山並みを走るバスは様々な絶景が楽しめ、寝ている暇などないくらいだ。約40分でエイズダールという村の船乗り場に到着。バスを降りフィヨルドを横断するフェリーにて対岸のリンゲへ(約10分)。それにしても天気がよく、じっとしていても汗ばむほど。フェリー上での風が心地よい。再びバスに乗りオーレスンへ向かう。約70%がフィヨルド沿いの道路を走るので、景色がよくやはり寝ている暇などない。さらに途中でもう1回バスを乗り換えオーレスンのバスターミナルに到着したのが19:20。ホテルへは徒歩で約10分。
外はまだまだ明るいので(太陽がまだ真上にある感じ)散歩に出てみる。かわいらしい街並みは何があるというわけではないのだがワクワクしてしまう。男一人で笑顔での散歩は、はたから見たら異様に映ったかもしれない。
ハンバーガースタンドでフィッシュ&チップスを購入してホテルへ戻った。

4日目:
今日はベルゲンへの移動のみの予定。市内よりエアポートバスにて空港へ向かう。
オーレスン発のフライトは本数が少ないので、出発便に合わせてエアポートバスが運行している。11:05出発なのだがバスが空港に到着したのが10:30。そのバスに乗る人はすべて同じ飛行機に搭乗するので30分前チェックインでも問題ないようである。
尚、スカンジナビア航空の搭乗手続きはすべてセルフチェックインですが、日本語の案内もあるので容易に手続きができる。
ベルゲンへは約45分で到着。エアポートバスにて市内へ向かう。市内へは数箇所の停車を経て約30分で到着するが、市内でも数箇所バス停があるのでホテル近くのバス停で降りる。(勝手がわからなかったので目印の中央駅で降りようと思ったが、終点が中心の魚市場付近のようなので一か八かもう少し先へ行ってみることに。降りたい人は日本と同じようにSTOPボタンで知らせるのだが、車内アナウンスで宿泊するホテル名が出たのでSTOPボタンを押してみた。見事ホテルの目の前に停車。雨が降っていたので大正解である)。

滞在ホテル:ラディソン・ブル・ノルゲ
・ 市内のど真ん中のロケーションで中央駅・高速船乗り場・フィッシュマーケット・世界遺産のブリッゲンなどは充分徒歩圏内。周辺にはブティックやレストラン・ファストフード店・コンビニエンスストアも建ち並んでおり、たいへん便利な立地。
1人部屋なのでちょっと狭いが、内装・備品などがちょっとおしゃれでデザイナーズホテルっぽい清潔感のある部屋。
設備:ケーブルテレビ(日本語放送なし)・ミニバー(中身有)・湯沸し・無料コーヒー&紅茶・ズボンプレッサー・バスタブ・ドライヤー・シャンプー・石鹸(ボディーソープ)

結構な雨降りではあったが、明日以降の準備および街散策のため出かけてみる。
フィッシュマーケットは必見。雨にもかかわらず地元の人達だけではなく、多くの観光客で賑わっている。軽食を提供するレストランもあり(名物のフィッシュスープやシーフードのサンドウィッチ・サラダなど)昼食など簡単に済ませるのには値段含めて最適。

世界遺産のブリュッゲンの木造家屋

世界遺産のブリュッゲンの中はまるで迷路のよう

その近くには世界遺産のブリッゲンがある。木造の建物が数軒並んでおり、今にも壊れそうに傾いている建物もある。奥行きがあり迷路のように入り組んでおり、中にはレストランや土産物屋・アーティストの工房(直販している)などが入っている。これも必見!!
その後、フェスト広場を通り抜けベルゲン中央駅へ。明日のフィヨルドエクスカーション(ナットシェル)のバウチャーを乗車券に交換してもらう。
雨の中を結構歩き回って疲れてしまったのでホテルへ戻る。ラディソン・ブル・ノルゲは本当に観光客にとって便利である。

5日目:
今日は世界遺産にも指定されているソグネフィヨルド(ネーロイフィヨルド・アウルランフィヨルド)見学へ出かける。ナットシェルという列車・バス・クルーズがセットになった観光チケットを利用。まずはローカル線でベルゲンよりヴォスヘ向かう。この区間はトンネルが多く、また山間を走るのでほとんど外の景色を楽しむことができない。競って窓側の席を確保しなくてもOK。ヴォス到着後は駅目の前に停車しているバスに乗り換えグドヴァンゲンへ向かう。バス前面に行き先の表示が出ているので確認後に乗車する。ヴォスの街はわりと大きくかわいらしい街。1泊くらいなら滞在しても面白いと思う。車窓より自然の景色を楽しみながらバスは進む。朝降っていた雨があがり、いい感じの天気になってきた。途中からメイン道路からポストロードに入り山の中を走る。
滝や景色のよいポイントで停車し、下車こそできないもののなかなか楽しませてくれる。
グドヴァンゲンからはフェリーに乗り込みフロムへ向かう。一番のハイライトであるフィヨルドクルーズである。いくつかの言語の案内の中に日本語案内もある。

世界遺産のソグネフィヨルド・クルーズ

フェリーはゆっくりと進み、小さないくつもの村や断崖絶壁の岩山・滝など最深部へ進むにつれ見所が多くある。運がよければアザラシに出会うこともできるらしいが、今回は残念ながら出会えなかった。尚、ソグネフィヨルドは船で航行できる世界で一番幅の狭いフィヨルドとのことである。予定通りフロムに到着し、約1時間の休憩後、もうひとつのハイライトである「フロム鉄道」でミュールダールへ向かう。

フロム鉄道の車内

フロム鉄道絶景ポイントのショース滝で停車

ほぼ定刻に出発。進行方向左側の席がよさそうなので一番に乗り込み左側の席をキープ。
フロムからミュールダールへ向けては右側がよさそう。失敗した。と思ったが後半は左側でもよい景色が続くので結局はどちらでもOK。トンネルも多いのでずっと景色が眺められるわけではないのだけれど。途中、落差93mのショース滝で停車するので、下車して写真撮影ができる。定刻にミュールダールに到着し、乗り換えてベルゲンに戻る予定であったが、予約をしていたベルゲンへの直通列車が運行中止とのことで、ローカル線でヴォスまで行き振り替えバスにてベルゲンへ向かうことになる。それでも当初予定の列車の時間とほぼ同じ時間にベルゲンに到着できた。
乗り物に乗ってばかりの1日ではあったが、たいへん疲れてしまった。18:30頃で外はまだまだ明るく朝の天気がうそのように青空まで出ているけれども、ホテルへ戻り休憩することにする。

6日目:
今日は高速船でスタヴァンゲルへの移動のみの予定。
高速船の乗り場はホテルより徒歩で5~10分ほどの場所で、フィッシュマーケットに近く(ブリッゲンの向かい)。出航の20分前に乗船であるが、乗船の際にボイスレコーダーに名前を吹き込む。朝は青空も見えていたが、乗船と同時に大粒の雨が降り出した。
座席指定はなく自由席。予定通り12:30に出航し、いくつかの港に立ち寄った後に定刻の16:55スタヴァンゲルに到着。ホテルへは徒歩で向かうが、途中ツーリストインフォメーションに立ち寄り、大聖堂にて写真撮影などをしながらホテルへ。

滞在ホテル:クラリオン・スタヴァンゲル
・ クリーム色の内装と木目調の調度品でまとめられており明るい部屋
小高い丘にあるひときわ目立つ高層階のホテル。港までも徒歩で10~15分くらいと立地も悪くない。
設備:ケーブルテレビ(日本語放送なし)・ミニバー(中身あり)・湯沸し・無料コーヒー&紅茶・バスタブ・ドライヤー・シャプー

ひと息ついて外へ出てみる。旧市街を散策。木組みの家には色とりどりの鉢植えが飾られており、つくり自体もかわいらしい家が並ぶ。スタヴァンゲルは旧市街だけではないのだが、石畳の道が多くスーツケースを引きずって歩くのはちょっと苦労する。

白い壁と石畳が印象的なスタヴァンゲルの旧市街

港周辺にはレストランが多くあり、木造の昔ながらの建物を再利用しているようだ。
その前の広場周辺にはいくつもの小道があり、その中に入っていくと小さな奥行きある店がひしめき合っている。残念ながら日曜日のため、多くのレストランお店は閉まっている。あまり大きくない中心街なので、スタヴァンゲルの待ちも徒歩で制覇。
ホテルへ戻ったのが20時過ぎだが、天気がよいこともあり真っ昼間の明るさ。本当に体内時計が狂ってしまいそうである。

7日目:
今日はノルウェー5大フィヨルドのうちの3つ目「リーセフィヨルド」へ行く。
自身の中では今回のフィヨルドの中で一番の見所と思っていた「プレケストーレン」へ行くため、08:30にフェリーが出発するとのことなので07:30にホテルのチェックアウトを済ませ、荷物持参でフェリーターミナルへ行く。フェリーターミナル内のロッカールームに大きな荷物を預け、フェリー乗り場へ行くと08:00発のフェリーがあるとのことで飛び乗った(これが後で大きなポイントになる)。チケットは船内にてバスチケットと合わせて往復分購入できるので事前準備は不要。約40分でタウに到着。下船するとバスが待っているので(行き先は確認が必要)それに乗車し、プレケストールヒュッテへ向かう。所要約30分。

リーセフィヨルド最大の見所プレケストーレン

トイレを済ませ、いよいよ私の嫌いな登山へ。小雨が降っており霧も出ている。
ある程度整備ができている道ではあるのだが、大小さまざま岩を敷き詰めた道なのでかなり歩きづらい。平らな道やそうかと思うと行く手を阻むような険しい大きな岩の斜面もある。トレッキングシューズは必需品である(自身はそこまでの準備はしていかなかった)。
2時間くらいでいけるとのことであったが、アクシデント(靴が両足ともぶっ壊れた)と普段の運動不足で休み休み登るため、目的地には2時間45分もかかって到着した。
時折激しく降る雨も障害になった。途中よりたいへん心配していたのだが、懸念していた通り濃い霧が断崖絶壁を覆っており、600m下のフィヨルドの景観だけでなく、周りが真っ白で視界が最悪の状況になっている。途中で何度も断念しようと思いながらもかなり苦労して登頂したにもかかわらず、達成感が感じられないのとメインと考えていた景観がこれでは、泣くに泣けない状態で非常に残念である。一向に霧が晴れる様子がないので断腸の思いで重い腰を上げ下山することにする。帰りは比較的下りが多いのだが、これがまた足腰に堪える。バスの時間が決まっており、これに乗り遅れるとフェリーにも間に合わず、それによりオスロへ向かう飛行機にも間に合わないことになる。バスの出発は15:15。かなり足が痛く(両足とも攣っている感じ)かなりヤバイ状態。多少の休みをとりながら進むが(休むたびにマッサージをしながら)、このままではバスに間に合わない。そんなときにおそらく同じバスに乗車するのではないかと思われる結構な年令のおばさんが、早くもなく遅くもない好いペースで下山しているので、足の痛みを我慢してついていくことにした。まだゴールまで60%くらい残す地点からである。ひたすら目標時間に向け歩く。大粒の雨もなんのその(日本よりポンチョを持参して正解)おばさんと一緒に下山する。おばさんもこちらを意識しているようで、前になり後ろになりを繰り返しながら、お互いに良いペースメーカーになりながらやっとの思いでプレケストールヒュッテに到着した。時間は14:55。これで最初に言った30分早く出航したフェリーに乗ったのが大正解となったのである。足はガクガクどころか、両足とも完全に攣っている。座ると立ち上がることができない。それでも座りながらバスの出発までマッサージを続けた。予定より多少遅れてバスが到着したのだが、やっとの思いでバスに乗り込んでひと安心と思っていたのだが、タウの港にバスが到着したと同時にフェリーが出航してしまい予定していたフェリーに乗ることができない。30分後に出航するフェリーを待つことになるのだが、これだと港近くから出るエアポートバスに間に合うかどうかギリギリ。港よりエアポートバスが出ているのを見越してフェリーターミナルのロッカーに荷物を預けて正解。バスは17:00出発。フェリー到着は16:55になったため、痛い足を引きずりながら荷物を出してバス乗り場へ走る。出発直前のバスに手を挙げて止め、どうにか乗り込み間に合った。飛行機の出発45分前に空港に到着し、完全に使い物にならなくなった靴を捨て(登山用にと持参したジョギングシューズ)、着替え用と思っていたが時間がないため汗臭いままの服装で搭乗手続きを済ませ、搭乗口へと進む。何と約1時間のディレイ。どっと疲れが襲ってくる。もっとゆっくりでも良かったじゃんと思いながら、今日1日のハードなスケジュールを思い返してみる。よくがんばった。自分で自分を誉めてあげよう。明日、筋肉痛にならなければいいなあとマッサージをしながら搭乗時間まで待つ。
オスロ到着後はエアポートエクスプレストレインで市内の中央駅へ向かう。
ホテルは駅近く。やっと長い1日が終了。お疲れ様でした。

滞在ホテル:クラリオン・ロイヤル・クリスチャニア
・ 駅近くの好立地で観光に最適。オリンピックの際に立てられたホテルなので外観は古さが目立つが、内装は改装されておりおしゃれなデザイナーズ風ホテル。1人部屋は狭いのが難点。
設備:ケーブルテレビ(日本語放送なし)・ミニバー(中身有)・湯沸し・ドライヤー・
シャワーのみ・シャンプーのみ

8日目:
オスロは雨が降ったり止んだりでハッキリしない空模様。
また、やはり懸念していたように歩くのがかなりつらい極度の筋肉痛で気分も曇りがち。
ただ目的があるので休んで入られない。生ムンクの「叫び」を見に行くのである。
出掛ける頃には青空が見え太陽も顔を出始めている。やはり晴れ男参上である。
気分が高まり気持ち足の痛みが和らいだ感じがする。
ホテルチェックアウト後、大きな荷物は中央駅のコインロッカーに預け市内散歩観光へ。
大聖堂を見学し、その後国立美術館へ。オスロ一番の目的であるムンクの「叫び」を見るためである。

オスロ国立美術館

いくつにも分かれている小部屋を見学しながら探して周ったのだが、1階にはなかった。2階があるのがわかっておらず、貸し出しでもしており現在は展示されていないのかと思いあきらめて出口へ向かったところ、2階への階段があったので行ってみた。
2階もいくつもの小部屋に別れており見学しているうちに、ムンクだけではなく有名どころのピカソ・セザンヌ・モネなどの絵も展示されている。ちょっと感動。目的のムンクの「叫び」も見ることができ感動。外へ出てみると雲ひとつない青空が広がっており、太陽もサンサンと照りつけている。かなり暑くなってきた。その後、ノーベル平和賞授与式が行われる市庁舎(ホールの見学)や王宮・国立劇場・オスロ大学の外観見学後、オスロ市内のメイン通りであるカールヨハン通りを歩き中央駅へ向かう。カールヨハン通りは多くのレストラン・ブティックなどが並んでおり一番の繁華街。土産物屋や大道芸人がパフォーマンスをしているので観光客も楽しめる賑やかな通りなので半日は過ごせる。
簡単に昼食を済ませ、預けた荷物を受け取って徒歩でDFDSスカンジナビアシーウェイズクルーズの乗船ターミナルへ向かう。
15:00頃に到着しチェックイン。15:30から乗船できるとのこと。久しぶりの大型クルーズ船での、1泊ではあるが船旅が始まる。
まずはキャビンへ行ってみる。思っていたよりも広く(オスロのホテルよりも広い)、設備もちゃんとしている(キャビンはコモドクラス以上がベター)。

DFDSスカンジナビアシーウィンズキャビンの一例

 
DFDSスカンジナビアンシーウェイズクルーズ(コモドクラス)
設備:プライベートの洗面所・シャワー・ドライヤー・シャンプー・石鹸・テレビ・冷蔵庫(無料のミネラルウォーター有) 
ホテル並みの設備で満足。

その後デッキへ出てみる。

DFDSスカンジナビアシーウィンズデッキ

カリブ海などの南洋のクルーズ船とは異なりプールはなく、レストランバーがあるのみ。船内も探索してみると、いくつものレストランやバー、コーヒーラウンジ、大きな免税店2つ、映画館、ゲームセンターもある。デッキに出れば喫煙も可能。1泊のみだと寝ている暇がないほど施設が充実している。
17:00に船内に行進曲?が流れたと同時に出航しコペンハーゲンへ向かう。
また、出航と同時に部屋にシャパンが配られたので(恐らくコモドクラス以上のキャビン)、
北欧最後の夜に1人で乾杯!
予約済みの時間に夕食レストランへ。かしこまったフォーマルな服装は必要ないので気軽に。ビュッフェスタイルの食事は豪華で種類も豊富なので大満足。
夜中に多少大きな揺れがあったものの船酔いするほどではなく、快適に優雅なひと時を過ごすことができた。ただ、できれば食事のときに1人では寂しいので同伴者がほしいところである。

9日目:
前日に予約していた朝食が希望時間にキャビンに届けられる(コモドクラス以上。希望によりレストランでの朝食も可能)。メニューは決められたものから選択しておく。
クルーズ船はコペンハーゲンの港に近づいている。予定通り09:20に接岸。下船はだいぶ時間がかかるので、その後の予定は余裕ある計画が必要。無料シャトルバスがコンゲンスニュートーの地下鉄駅まで送ってくれる。出発にはちょっと早いが地下鉄でコペンハーゲンの空港へ(船内でデンマーククローネに両替しておくこと。クレジットカードは使えるが手続きがわかりづらい)。約20分で空港到着。セルフチェックインを済ませ、荷物預け帰国の途へ。長かったようで短かった10日間が終わる。
ノルウェーは大自然あり、文化あり、街ありと1週間では時間が足りません。
行く前は正直気乗りしない旅であったが、実際には充分楽しむことができた。むしろもっと滞在したいくらいで物足りない。治安がたいへんよく、日本のようにみんなが交通ルールを守り(アジアのような車優先ではなく人優先で、横断歩道で立ち止まっていると道を譲ってくれる)、ホテルも快適で安心して旅を続けることができました。
ただ1点だけ、何度も申し上げますが、物価が非常に高いのでそれなりの予算組みが必要になります。
今回、満足できなかったリーセフィヨルドと行かなかった残りの2大フィヨルド、さらにはもっと北部エリアの都市にも行ってみたいと思いました。

2011年6月 酒井

コメント

コメントしてください




保存しますか?