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インド嫌い集まれ!!~タミール・ナドゥ州紀行~[2012年01月25日]

あと20年はインドにいきたくない 、一度目のインド旅行のあと、そう強く思った。ムンバイからデリーへ北上した1ヶ月のバックパッカー生活を経て行き着いた感想だった。それから8年が過ぎ、今回のエアインディアさんとアサヒトラベルさんのお誘いのもとタミール・ナドゥ州の7日間の研修ツアーに参加することとなった。「まだ早すぎる」私はそう感じた。私にとってインドは、それぞれの遺跡の素晴らしさを語ることはできるが、そこに息づく空気感や市井の人々のことを考えると捉えどころがなくなり、言葉にしてしまうとたちどころにスケールダウンしてしまいそうなものなのだ。うまく表現できないが、要するに私はインドで散々嫌な目に遭い、正直インドが嫌いなのだ。

デリー、アグラ、ジャイプールというインドの黄金三角ルートやベナレスといったお決まりの観光地ではなく、まだまだ知られていないタミール・ナドゥ州を今回訪れるという貴重な体験ができたのでこれから行かれる方や旅行を検討中の方のためレポートしたい。

1日目 マドラスへ
成田からデリーまでは直行のエアインディアで約10時間。初めて乗るエアラインだ。期待と不安が入り混じった心境で機内へ。実はそこまで期待していなかったのだがパーソナルテレビもあるしカレーの食事も美味しいし、何よりビールを頼んだらお願いしていないのに2缶もくれた。経費削減が叫ばれるエアライン業界で、大変ありがたいことである。もちろん機内食はカレーである。

デリー到着後、国内線に乗り換える。エアインディア専用の新ターミナルができてからはエアインディア国内線の国内線乗り換えが同じターミナル内のため便利になった。
インド入国審査を終え荷物をピックアップ、税関を越え右手に50メートルほど進むと、国内線のチェックインカウンターがあるのでそこで手続き。
エレベーターで2階に移動し手荷物検査を受けてゲートへ。

デリーから約2時間、ようやくチェンナイ(マドラス)に到着。
マドラスとも呼ばれるチェンナイであるが、これは英国からの独立以前以後での呼び方の違いである。南インドにはこういった2通りの読み方が未だされている都市が多い。

すでに0時を超えていたためこの日はホテルに直行。

<アコードメトロポリタン>
空港から車で約30分。チェンナイの大通りに面した大型の5ツ星ホテル。大理石をあしらった吹き抜けの豪華なロビーが印象的だ。スタッフの対応もよい。スパやジム、プールも完備。室内は広く、清潔感があり、バスタブ、ドライヤー、セーフティーボックスなど一通りの設備は揃っている。中でも嬉しいのはWi-Fiが無料であること。観光場所までは車であれば問題ないが歩くには遠い。

2日目 マハバリプラムとチェンナイ

チェンナイのホテルで朝食をとり、マハバリプラムへ出発。

<マハバリプラム>
チェンナイから車で約1時間。ベンガル湾を望むリゾート地でもありながら、世界遺産にも認定され非常に学術的価値の高い遺跡群のある村として知られている。ローカルな雰囲気漂う田舎の漁村ではあるが、ラディソン系列の豪華なリゾートホテルもあるため、ゆっくり遺跡を見て回り、のんびりリゾート気分で何泊かするのもよいだろう。チェンナイに来たのなら必ず立ち寄りたいポイントだ。

クリシュナのバターボール
巨大な岩が今にも坂から転げ落ちそうな異様な光景が目を引く。後ろは真っ二つに切られたように平になっているためこのような名前がついている。パラヴァ王朝時代にはこの岩を動かすために象を8頭使ったが動かすことができなかったという。名前のクリシュナはヒンズー教の戦いの神であるヴィシュヌの化身のことである。

ガネーシャ•ラタ
一枚岩より作られたガネーシャが祀られている寺院。幅は3.3 m、奥行き6mで、高さ8.5mの大きさである。

ヴァハラ・ケイブ
美しいヴィシュヌ神の彫刻が残る岩石寺院。ヒンドゥー教の物語が描かれているので少しでもヒンドゥー教について勉強してくればよかった。インドでヒンドゥー教の物語を予め知っていると知っていないのでは、ヨーロッパでキリスト教の物語を知っているか知らないかと同じく、重要である。もちろん知らなくとも芸術作品として価値はあるが、知って入ればもっと深くその国を理解できるのではないだろうか。

アルジュナの苦行
7世紀に作られた1枚岩の彫刻。天の川だったガンジス川を地球に下ろすため、ある聖者の苦行の物語が描かれている。この彫刻の隣にはクリシュナマンダップと呼ばれる列柱のある岩石寺院があり中には、クリシュナ神 が人々を雨の神・インドラの怒りより救う為に、ゴバーダーンの丘を持ち上げている様子を描いた彫刻が残されている。

ファイブ・ラタ
7世紀に半ばに作られた遺跡群であり、ドラヴィダ様式がどのような変遷を経て発展していったかが南インド7世紀の古建築の様相を伝えるものとして資料的価値もきわめて高い。5つの岩石寺院はヒンドゥー教の聖典の一つである「マハーバーラタ」の主要人物のドラウパディー、アルジュナ、ビーマ、ダルマラージャ、サハデーヴァでありちなんで命名された。しかし世界遺産であるにも関わらずまるで公園のように地元(?)の子供達が彫刻の馬によじ登って文字通り馬乗りになって遊んでおり、これは世界遺産として問題ないのか、という思いを禁じ得なかった。

海岸寺院
もともとはベンガル湾の波打ち際に建てられたそうだが、現在は周りを埋め立てられ塩風による侵食を防ぐため防風林で守られている。岩を積み上げたような2つのピラミッド型の寺院の大きい方にシヴァ神とリンガ、小さいほうにヴィシュヌ神が納められている。

<ラディソンブルリゾート テンプルベイ>
ベンガル湾のビーチ沿いに建つ5ツ星のリゾートホテル。巨大な敷地には2つのプールと2つのレストラン、ゴルフ場も備える。またジムやアーユルヴェーダ施設もあり、至れり尽くせり。部屋タイプはガーデンビュー、プールビュー、シービューなど合計8タイプ、全144部屋。一人旅から、カップル、家族連れで楽しめるリゾートだ。
室内はバスタブがないが、ミニバー、セーフティーボックス、ドライヤー完備。Wi-Fiは有料。

ラディソンブルの昼食を食べてからチェンナイ市内へ戻る。

<チェンナイ>
17世紀にイギリス東インド会社が設立され、南インドの経済基盤となったインドの重要な商業都市であり、現在では人口600万人を誇る、コルカタ、ムンバイ、デリーに続く大都会である。国際線の発着も多く「南インドの玄関口」とも呼ばれているほどアクセスもよい一方で、ネイティブのインド文化であるトラヴィダ文明が栄え、北インドのヒンドゥー語とは違うタミル語が飛び交う、豊かな文化が残る街である。また世界で2番目の長さのビーチをもち、観光者にとってもリラックスした雰囲気で過ごしやすい街である。

サン・トメ教会
キリストの12使徒の1人、セントトーマスが亡くなったとされる墓地の上に立てられた教会。チェンナイのキリスト教信者は多くはないが、街のシンボル的な存在となっている。

カーパーレーシュワラ寺院
シヴァ神を祭るドラヴィダ様式の寺院で、40メートルほどあるカラフルな塔門が見もの。寺院の前には大きな浄めの池があり、雨季になると沐浴が見られるようだ。

マリーナビーチ
世界で2番目に長い言われる12キロものビーチ。夕方にもなると街中からカップルや暇を持て余した若者たちがやって来てビーチを埋め尽くす。ビーチには屋台や土産物屋が並んでいる。世界一の長さを誇るビーチはマイアミだそうだ。

<ヴィヴァンタ タージコネマラ>
クーム川近くの買い物や観光に便利な立地の5ツ星の豪華ホテル。150年前からの豪族の邸宅を改築したホテルで、流石に威厳のある佇まい。ホテル内にはプールにスパ、フィットネスジムも完備。日本料理レストランもある。部屋数は150部屋。街の中心にあるとは思えないほど部屋はゆとりのあるつくり。全室バスタブにミニバー、セーフティーボックス、ドライヤー完備。Wi-Fiは有料となっている。

3日目 カーンチプラム

この日はチェンナイのホテルを朝8時半に出発し、カーンチプラムを目指す。

<カーンチプラム>
チェンナイから車で2時間、ヒンドゥー教の7大聖地の一つに数えられ、パッラヴァ朝のかつての首都であった。7世紀から8世紀に建立された寺院の数が多く、総数は200を超えると言われており、ヒンドゥー教の巡礼の地となっている。初期トラヴィダ様式のカイラーサナータ寺院、96本もの緻密な彫刻の石柱のあるワラダラージャ寺院、高さ60mの巨大なゴープラム(塔門)をもつカーンチプラム最大のエーカンバラナータル寺院など保存状態も極めて良い寺院が多い。また織物が有名であり、サリー工場が多くデリーなど都市部で購入するよりも質のよいものが安く手に入る。


カイラーサナータ寺院
マハバリプラムの海岸寺院のモデルとなったと言われる初期トラヴィダ様式の寺院。本堂を囲むように小さい祠堂がいくつも施されている。完成当時は色彩豊かな装飾があったが色は剥がれ落ち、現在は一部残っている。

ワラダラージャ寺院
16世紀のヴィジャヤナガル朝時代の寺院。息を飲むほどの美しい96本もの緻密な彫刻の石柱のある巨大なホールが大きな見どころ。ホールの近くには沐浴池があり、地元の人々の沐浴する風景を見ることができる。しかし寺院の僧侶たちはホールの祭壇でいびきをかいて爆睡していた。

エーカンバラナータル寺院
残念ながらこの日はポンガル祭(収穫祭)のため、入場はできなかったため高さ60mの巨大な白いゴープラムの外観を拝むだけにとどめた。カーンチプラム最大の規模の寺院で、ワラダラージャ寺院の石柱を超える540本もの石柱があるという。

その後、カーンチプラムのGTRレジデンシーホテルのレストランにて南インドのターリーの昼食。
南インドのターリーはバナナ葉の上にご飯を盛って、サンバやサラムを混ぜて食べるのが特徴だ。サンバはタマリンド果汁の酸味のあるスープ、サラムは胡椒を効かせた玉葱のスープだ。また米粉とダール豆の粉を練ってつくったパン、イドゥリもいつも食事にでてくる人気料理である。北インドはコクのある辛さで、カレーもバター入りのもったりしているものが多いが、南インドはそれに対し、あと引かない辛さのスープ状のカレーが多い。また米の収穫が多いため、チャパティーやらナンもあるが米が主食である。


途中、サリー工場に立ち寄り、工場見学。
もちろん、工場の直売場でお土産も購入できる。

カーンチプラムから2時間かけてマハバリプラムのチャリオットビーチホテルに移動。

<チャリオットビーチホテル>
マハバリプラムの中心、ファイブ・ラタから徒歩で10分程度に位置するロケーションの良いビーチリゾートホテル。大きなプールとスパ施設、ジムを備えている。レストランは現在1つで、ビーチ沿いにシーフードレストランを建設中。ホテルからビーチまでのアクセスもよい。部屋タイプは、スタンダード、デラックス、コテージタイプなど全5タイプ72部屋。ビーチが目的であればコテージタイプの部屋を選びたい。室内にはミニバー、セーフティーボックス、Wi-Fi(有料)、電気ポット完備。バスタブはなく、ドライヤーは貸し出しとなっている。

夕食までチャリオットビーチホテルの付近をうろうろ。
潮風の気持ちいいビーチ沿いを歩いていると地元の客で賑わっている。
歩くだけで、写真に撮ってくれ、などと言われ否が応でもコミュニケーションに巻き込まれるのが楽しい。
地元の人々はなにをしているかというと、ビーチでピクニックというよりも、コーラとお菓子を持ち寄り、仲間とわいわいただ食べているだけという、なんとも微笑ましい光景だった。娯楽が少ないのだろう。
以前のインド印象で言うと、人が旅行者に集まってくるのは客引きだったり、たかりだったりするのだが、こちらの人々はそういう気持ちはまったくなく、ただ単に楽しげなものを求めているだけのようで、こちらとしても写真がパチパチ取れるし居心地が良い。
ふと見上げる夕焼けが美しい・・・。

4日目 マドライ

この日はマドライ へ行くため、朝マハバリプラムからチェンナイの空港へ。

インドの空港にはいる時は、パスポートとEチケットのチェックがあるので、スーツケースには入れず、手持ち荷物のすぐ取り出せる場所にいれておきたい。
また国内線のチェックインは40分前までがタイムリミットなので余裕を持って行動したい。チェックイン後もゲート番号やボーディングタイムが変更になることも多いので、頻繁にモニターで確認しておこう。今回は12:45がボーディングタイムだったのだが、12:15に始まった。

マドライには約1時間後に到着。マドライ空港はびっくりするほど新しい。

<マドライ>
マドライ は現在人口90万のタミール・ナドゥ州の第3の都市、一時はパーンディヤ朝の都として栄えた。ミーナークシー寺院を中心とした旧市街は、細い路地が入り組み、リキシャや車、牛が所狭しと行き交う、寺院では大音量でお経が流れ、人々が大声で呼びかける、物乞いと土産物売りが観光客と分かると寄ってくるという絵に描いたようなインドの雑踏だ。しかし北インドの観光地のように、客引きや物乞いが「この旅行者よりどうお金をもぎ取ろうか」とギスギスした空気感はない。行き交う人に軽く会釈をすれば必ず笑顔で返してくれる。客引きや物乞いも梨のつぶてだと分かると諦めて他の旅行者に乗りかえる。マドライを訪れる旅行者は雑踏の中でこの街の心地よさや親密さを感じることができるだろう。

ミーナークシー寺院
この旅行のハイライトとも言える、インドを代表するドラヴィダ様式のヒンドゥー寺院。16世紀に完成したこの寺院は、東西南北の4つの巨大な塔門(ゴープラム)から入場でき、内部は巨大な神殿で構成された複合的な構造になっている。地下室のように薄暗く、天井や柱にまで緻密に描かれた彫刻にはまさに小宇宙。現実世界を超越したエネルギーを感じるだろう。まさにヒンドゥー寺院の到達点とも言える必見のスポットだ。ちなみに本殿の一部は、異教徒は入場することができない。寺院のまわりはバザールになっていて、庶民的なお店が連なっている。途中すごい荷物の持ち方をしているおじさんを発見。快く写真を撮らせてくれた。

ティルマライ・ナーヤカ宮殿
17世紀にこの地方の統治者であるティルマライ・ナーヤカ王により建立された。インドサラセン様式というヒンドゥー建築とムガール建築をあわせた珍しい構造。またイタリアのゴシック建築を一部参考にしているのも興味深い。宮殿は謁見の間など一部が残るのみで、いくつかの部屋は壁画や彫像などの博物館となっている。ちなみに毎日午後6時からライト&サウンドショーが行われているそうだ。

遺跡全般に言えることだけれども、土足厳禁の場所が多いのでサンダル持参がお勧めです。
かといってラフに短パンでもokかといったら、それも良くないので、長ズボンも持ってきた方がよい。


<アーユルヴェーダ>
夕食の前に、メンバーの中で希望者を募りアーユルヴェーダ受けることとなった。
前から名前は知っていたが、額に油を垂らすって一体どんな感じがするのだろうと興味津々だったため、少々高かったが(私は男なのだけれど)躊躇なくマッサージ+シロダーラのフルセットを頼む事にした。料金は300ルピーのチップこみで大体4700ルピー。マッサージだけの場合は2000ルピーほど。(あとでわかったことだが、高いと思ったが、相場からするとこれでも随分安いらしい。)

私が訪れたのはマドライのヘリテージホテルのスパ施設。

アーユルヴェーダの際、男性には男性の、女性には女性のスタッフがつく。スタッフはケララのアーユルヴェーダの学校を卒業とのことで、腕前は折り紙付きだ。本格的なものになると専属の医者がアーユルヴェーダを受けるお客に対し個別に検査をし、その人にあわせた施術を提案するそうだ。

マッサージはまず、プライベートな部屋に通され、軽い説明を受けたあと紙おむつのようなものに着替える(貴重品はセーフティーボックスがあったのでそこに入れた)。

うつ伏せになり右半身、そして左半身、(もちろんオムツの中まで)入念にマッサージする。揉む・叩くマッサージでなく、オイルを刷り込むように身体中の毒素を外に押し出すような強く撫で付けるようなマッサージであった。このマッサージはアーユルヴェーダの中でアビヤンガと呼ばれる。
そのあと仰向けになり、同様に右半身、左半身。(さすがに仰向けでオムツの中はなかった。)

続けて、額にオイルを垂らすシロダーラ。
仰向けのまま首からしたにはタオルをかけられ、オイルを垂らす壺の先端が額のやや頭皮よりに吊るされる。ここからは目と耳の穴を綿で塞がれるので想像だが、まるで振り子のように右左に壺の先端が行ったり来たりしながら暖かい香しいオイルが額へこぼれ落ちる。しばらくするとスタッフがオイルをおでこや髪の毛に溜まったオイルをまんべんなく絡ませ、再び振り子のように暖かいオイルを額に垂らしてくれる。
約45分続いたところで、終了。室内で専用のトリートメントで体を洗い流す。他の弊社スタッフから、アーユルヴェーダのあとはオイル臭くなると、聞いていたが、そこまでではなかった。これも後でわかったことだが、あまりアーユルヴェーダを受ける場所が悪いと、やはり体全体がオイル臭く1週間ほど取れないらしい。よって高級ホテルのスパホテルなど折角受けるのであれば場所を選ぶことをお勧めしたい。

受けてみた感想は、すごくよかった。心身ともにスッキリした感じ、デトックスとはこのことをいうのかと思った。フルセットにすると料金的には安くはないのでマッサージだけでもいいか、となってしまいそうになるができる限りシロダーラもあわせて受けるのがお勧め。
全身ほぐされたあとのシロダーラは、五体から額へエネルギーが流れ、意識が身体から離れ天に昇るような心地だった。

アーユルヴェーダの後はリラックスしすぎで夕食前に寝てしまいそうだった。

ここでヘリテージホテルの紹介をしておきたい。
<ヘリテージホテル>
まるでバリを思わせるような、あのジェフリー・バワの手掛けた5ツ星リゾート。スパやプールなど設備も整っており、ロビーやレストランのWi-Fiは無料となっている(室内は電波無し)。コロニアル調の広めな室内にはセーフティーボックス、ミニバーあり。バスタブ、スリッパ、ドライヤーはなかった。レストランではディナーの時、民族舞踊を見ることができる。

この日の宿泊はサンガム・マドライ 。

<サンガム・マドライ>
新市街に位置する 4または5つ星の程度の大きめのホテル。プール、バー、レストラン、インターネットスペースを備えている。エントランスはそれほど新しさを感じないが、室内はモダンなデザイン、広めで清潔。ミニバー、セーフティーボックス、湯沸かしポットあり。バスタブはなく、ドライヤーは貸し出しとなっている。Wi-Fiは有料。ホテル周りにはあまりお店はない。

やはりこの日は、ホテルにチェックイン後、ベッドに横たわるとそのまま寝てしまった。

5日目 マドライからデリーへ移動

マドライからデリーは直行便がなく、チェンナイで乗り換える必要がある。

ホテルを遅めに出て空港へ出発。
チェックインしたところ荷物はチェンナイからデリーまでスルーで流すことができた。

チェンナイへはディレイのため1時間遅れの出発。
乗り継ぎが3時間半あるので全く問題ない、と思っていたらチェンナイからデリーも約1時間の遅れ。とはいえ、予定通りその日につけたので全く許容範囲。インドの列車の遅れ具合からみたら可愛いものである。

デリー到着は23時。1月のデリーは真夜中のせいか息が白くなるほど寒かった。宿泊のグランドホテルまで移動。

<グランドホテル ニューデリー>
空港から約30分、市内中心地までは距離があるが、車での観光をする場合は特に問題はないだろう。ビジネスセンター、ジム、プール、スパの設備のある5ツ星の大型ホテル。部屋はインドらしからぬかなりモダンなスタイル。室内にはセーフティーボックス、バスタブ、ミニバー、ドライヤー、バスローブあり。Wi-Fiは有料となっている。

6日目 デリー

デリーは私にとって、バンコクと同じく矢吹丈のハリマオ戦のような場所だ。まるで朽ち果てた廃墟のような家々とどこからともなくやってくる貧しい人達の群れ。彼らはどこに向かって歩き、どこで一晩を過ごすのか。余計なお世話だがデリーの人々の顔を見つめるとそんなことを考えてしまう。そのとき私は20歳のバックパッカーの気持ちになれる。そして自分がその時と比べ好奇心や行動力、根拠のない自信が衰えてないかと自分を振り返る。デリーは個人的旅行史のマイルストーン如き存在だ。

インドは12月から1月は朝晩霧が多い。そのため前半の観光場所はうまく写真におさめることができなかった。
今回改めてデリーを訪れたわけだが、デリーを一言で言い表すのであればまるで「インドのローマ」のような街だ。首都でありながら街全体がムガール帝国時代の遺跡だらけで、街中をドライブしているだけで「なんだあれは!」と驚嘆してしまう遺跡が山ほどある。

クトゥブ・ミナール
デリーの世界遺産の1つ。72.5mもの高さを誇るミナレットだが霧のためてっぺんまでは見えなかった。とはいえ、敷地内にはクワットゥル・イスラーム・マスジットというインド初のモスクが残っているなど他には見どころは多い。

フマユーン廟
デリーの世界遺産、2つ目。タージマハールのモデルとなった霊廟。

ラージガート
ガンジーの慰霊碑。この日は共和国記念日の式典の練習を行っていた。

レッドフォート(ラールキラー)
3つ目のデリーの世界遺産。外観のみ見学した。ムガール朝時代の城塞で世界遺産だ。内部はかなり広く、一部は現在も軍事施設として利用されている。

チャンドニー・チョウク
庶民的な食堂や服屋、電化製品などを売る店が両脇にならぶ大通り。地元の人々の生活が垣間見られる。耳掻き屋さんや小銭への両替商もあった。同じツアーの方がここで「ティファン」というインドの弁当箱のお土産を購入されていらっしゃった。待ち合わせまで現地のインド人がそれいくらでかったという話をすると、ああ~もったいない、もっと安く買えたのに~ということを十中八九言う。本当にこういう野暮ったいインド人は多い。言わなくてもよい余計なことを言うものだから、こちらまで嫌な気分になる。どうにかならないものだろうか。

昼食はOPULENCEというレストラン。インドらしからぬモダンなデザインのレストラン。多彩なナンやカレー、タンドリーチキンなどまさにインドらしい料理。今回のツアーで一番美味しかった。

カーンマーケット
日本のファッション誌にも取り上げられた富裕層のマーケット。世界的なカジュアルブランドやセンスの良いセレクトショップがある。中でもfabindiaはインド製のオシャレな洋服や生地だけでなく雑貨やスパイス、陶器、コスメなどインドらしいものが全部揃っていた。ほかにもインドらしい宝飾品店のAMRAPALIや手作りのかわいい手芸品のならぶDastkar Haatが印象に残った。外観は正直汚い雑居ビルなのだがお店に入ると途端にハイセンスになる落差がすごい。是非お土産購入にお勧めのスポット。


パドマ
ツアーであれば空港による前に必ず立ち寄るお土産物屋さんのひとつ。外国人向けなので、わりとセンスのよいものが多い。買い忘れたお土産はここで買おう。ちなみにこのパドマのすぐ隣にはアーユルヴェーダ屋さんがあり、インド出国前にマッサージやシロダーラを受けることもできる。中を見学させてもらったが正直う~ん、お勧めできない。


空港に到着し、ガイドさんとお別れ。
チェックイン後、免税店で買い物。
ここで気をつけたいのが、インドの空港内でインドルピーが利用できるお店が限られている。大きな免税店は利用できない。小さなスタンドや売店であれば利用できるが、お土産目的でルピーを残しすぎるのは禁物。

そして無事成田へ、帰路につくことができた。


南インドは北インドのアグラやベナレスなどの観光地と比べると地味ではあるが、その分街に流れる空気感がここちよく、もっとのんびりしたいと思わせる場所だ。地元の人たちもフレンドリーで人を騙そうという気配を感じない。同じ国なのに、このインド人の性格の違いようは何?南国らしい開放的な雰囲気がそうさせるのだろうか。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

私のようにデリー・アグラ・ジャイプールなどの観光地の客引きや物乞いに疲れ果てた方々には、今度は南インドにチャレンジしてください。逆に南インドで初めてインドを経験される方はインドに好印象を抱かれると思われますので、それも良いと思います。インドはそのプリミティブさに時に人の心を傷つけもしますが、人の心も癒す場所も内包しています。私はまだインドの底がしれません。

2012年1月 橋本

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