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モンゴル・大自然にふれる旅[2012年09月11日]

これまでいだいていたモンゴルのイメージは、大草原での乗馬、放牧、ゲルに住む遊牧民、相撲、チンギスハーン、モンゴル随一の都会ウランバートル等、日本とも比較的距離も近いこともあり
それなりにイメージが思い浮かぶ国ではあった。しかし実際にモンゴル人と接するのは今回がはじめて。皆こちらが日本人とわかると好意的な対応で、素朴な人が多くて
優しい笑顔の人が多いのが印象的でした。
首都のウランバートルから車で走る事およそ4時間、そこは緑豊かな草原が生い茂るブルドに到着します。モンゴルの草原を象徴するかのような果てしなく続く美しい草原とそこに自由に放牧されている馬や羊に牛などの動物。モンゴルと聞いてパッと思いつく典型的な景色がそこにはあります。夏は涼しく、適度に雨が降るため広範囲にわたる緑の景色に目を癒されます。この広い土地で楽しむ乗馬体験はとても開放的で、日本にいては体験できない気分に浸れます。

モンゴルの馬は胴体が太短く、高さがないので、初心者でも比較的乗りやすい馬と言われています。もちろんそこは動物なのでなかなか思い通りに操れないこともありますが、現地遊牧民の乗馬ガイドがついて指導してくれるため、初心者でも安心して楽しむことができます。最初は馬にまたがりゆっくり歩行する事から始めて、少し歩いて慣れてくると少し駆け足ですすんでみたりもできるので、しだいに馬の特徴がわかってきます。最終的にはひとりで馬を操れるようになれるといいのですがたとえそれができなくても、広大な草原の中、開放的な気分たっぷりに楽しめる乗馬体験はきっと思い出に残るはずです。

乗馬に疲れたら、毎食レストランから提供されるモンゴル料理も楽しみのひとつ。ジンギスカンをはじめとする肉料理がメインで、時々出てくる鳥肉や馬肉も美味です。この肉料理に、スープ、パン、ニンジンやイモを使った前菜と、いつもメニュー同じような内容が多いのですが、不思議と飽きのこない日本人好みの味付けになっていると思いました。ゲルではテレビもなく、夜暗くなってしまえば特にする事もなくなってしまうのですが、忙しい日本人にとっては、たまにはこんな時間を過ごすのも大事だと思いました。満点の星空を眺めながら雄大な大自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

ここブルドは、このように素晴らしい草原を楽しむ事ももちろんですが、モンゴルの世界遺産のひとつ、カラコルム遺跡への拠点ともなるのがブルドのツーリストキャンプです。大草原の中に突如姿を現すこの遺跡は全部で108個のインパクトのある白い仏塔と外壁が仏教寺院を囲むように残されており、モンゴルで古い歴史を持つ寺院群です。内部にはダライラマに関する仏具を収めた寺や、釈迦を祭った寺、ラプラン寺の本堂では、たくさんの僧侶が読経し、修行している様子も見ることができます。壁画や天井の仏画もきれいな状態で保存されており、モンゴルが仏教国であることを改めて感じられる展示がなされています。遺跡から少し歩いたところにある亀石は、その名のとおり亀の形をしており、およそ800年も前からこの地にあり、詳しい製造方法などはわかっていないらしいのですが古くから信仰の対象とされてきました。

ブルドやウンドゥルシレットでの乗馬やゲルに泊まる体験やカラコルム遺跡はモンゴル観光においてはずせないハイライトポイントでもありますが、国土の広いモンゴルでは、南部に行けばまた違った様子が見えてきます。それが南ゴビ砂漠です。ウランバール空港から国内線で1時間半かかり、ゴビ砂漠は場所によっては草木の緑も多く見られ、現地の言葉で「まばらな短い草が生えている土地」、という意味を持っています。そんな草原砂漠の中に巨大な砂丘を見ることができますそれがモルツォグ砂丘です。この砂丘ではとても美しい風紋を見ることができ、人の踏み入れていないサラサラの砂の上を歩く体験ができます。歩くだけでなく、ここにはラクダもいるのでラクダに乗りながら砂漠を散歩するのも面白いものです。ラクダはおとなしいのですが、高さがあるので、ラクダにまたがってみる景色は結構迫力があります。なお砂漠では日差しが大変強いので、帽子や日焼け止めを持参されることをおすすめします。

バヤンザクとは、バヤン(たくさん)、ザク(植物の名前)の意味で、たくさんのザクが生えている場所の意味があります。実際には、砂や岩の崖が多く、違う惑星にきたかと錯覚してしまうような独特の景観があります。赤茶色のコントラストが見事で、この地では恐竜の化石が発掘されていることでも有名となっています。あたりには風の音だけが響き渡り、見渡す限りの土の世界からは雄大な自然の姿を垣間見ることができます。このあたりで発掘された鉱石や化石は、近くにあるゴビ自然博物館に展示されており、規模は小さいながらもオオカミの毛皮や恐竜の卵も化石など、みごたえのある珍しい品が多いので、ぜひ併せて訪れてみたい場所です。

最後に、ウランバートル市内のみどころにもふれておきます。
ウランバートルは仏教と自然に関する見所が豊富にあり、中でも自然史博物館は子供から大人まで楽しめる展示品であふれています。館内は広々としたつくりで、恐竜の全身骨格の姿から、鹿や馬の標本、鳥や昆虫、湖もあるため魚や貝類までのありとあらゆる生き物を網羅した興味を引く展示品の数々には驚かされます。他にはザイサントルゴイというウランバートル市内が一望できる丘があります。夕方ころになると地元の人々の憩いの場にもなっていて多くの人が訪れています。ガンダン寺は、活仏ボグドハーンによって建立されたチベット仏教の寺院で、みどころは高さ25メートルの観音像です。そして町の中心にあるモンゴル革命の英雄、スフバートルの像がシンボルの、その名もスフバートル広場。いつも多くの人で賑わっています。
見た目では日本人にも近い部分もある、モンゴルの人々。日本に比べれば決して物資が豊富とは言えず、ゲルでは電気が24時間いつでも使えるわけではないなど不便に思う事も時々ありましたが、大自然と人々の優しさに触れあえる癒しの旅となりました。


2012年6月 南口

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