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ガイドブックに載らないインド!~シュリーナガル(スリナガール)を旅する~[2013年06月21日]

3度目のインド旅行。今回旅したのは、日本のガイドブックには、ほとんど載っていないエリア、カシミール地方のシュリーナガルと、インドの中にあるチベットと呼ばれるレー。この2か所をメインに、ジャイプールやベナレスも観光してきた。

まず、最大の目的地に行く前に、以前から気になっていた階段井戸を見に行くことに。ジャイプールとアグラの中間にある、チャンドバオリへ向かった。片道5時間近い、強行日程だ。
以前、テレビ番組でほかの都市の階段井戸の特集があったようで、年に数人、物好きな人から問い合わせがあるこの場所。どんなものなのか見てみたかった。
着いてみると日本人はおろか、インド人もちらほらとしかいない。ドキドキワクワクして入り口をくぐる。おぉぉぉ~~~~っと思わず歓声を上げてしまった。44度という熱さを一瞬忘れてしまうくらい、見ごたえのある井戸。これが井戸?幾何学模様に連なった階段が数十メートル下まで続いている。この一段が人の身長ぐらいの高さ。今はもう中に入ることができないが、ガイドさんは昔この井戸で泳いでいたんだとか。正確に階段が積み上げられている風景を目視していると不思議な気分になってくる。

階段井戸 チャンドバオリ

遊びに来ていた子供たち

翌日、旅行の最大の目的でもあった、シュリーナガルへ向かう。
前日までのデリーの熱さが嘘のようにすがすがしい、日本の初夏のような天気。北部のシュリーナガルは、冬はかなり寒いが、6月はベストシーズンである。インド人のハネムーンの定番だそうだ。シュリーナガルの楽しみ方は、何と言ってもダル湖のボート型の宿泊施設、ハウスボートだ。

ハウスボート
 

シカラ
 

ダル湖

ボートといっても、船は動くわけではない。湖には数百のハウスボートが浮かぶ。大きな屋形船とでも言おうか、奥に長い形になっていて、入り口がデッキになっている。デッキの中に入るとサロン、その奥がダイニング、その奥が客室というような具合。ボートとはいえ、電機、シャワー(お湯)を使うことができ、トイレも水洗。しかし、停電は多い。

客室
 

バスルーム
 

サロン

まず、ボート乗り場から、シカラという船に乗り、ハウスボートへ向かう。湖はアジアにありがちなように、汚いものを想像していたが、びっくりするほどゴミが少なく、たくさんの水草が生えていて水も澄んでいた。シカラはとてもカラフルで、ソファみたいになっているので、足を伸ばし、リラックスして乗ることができる。観光客の乗るシカラや、地元民の乗るボートとすれ違いながら、湖の真ん中へ進む。湖畔を囲むようにたくさんのハウスボートが軒を連ねる。
あまりに天気がよく気持ちの良い風が吹くので、サロンでずっと昼寝をしていた。出発する前に抱いていた、カシミール地方を旅することへの不安をまったく忘れ、パブリックスペースで3時間ぐっすりだった。
昼寝から覚め、市内観光へ。シュリーナガルは庭園の街と言われ、たくさんの庭園がある。いくつも周ろうとしている日本人がいれば、伝えたい。どこも一緒ですよ、と。別に花が咲き乱れているわけでもなく、木陰で休むインド人と花壇にちょっとずつ咲く花、噴水でじゃれる子供を見ることができる。

シャリマールガーデン

ニシャートガーデン

私の泊まったハウスボートは屋上に上ることができて、観光から帰ってからは、ボートの上から湖を眺めつつの夕涼み。いつも観光に追われてしまいがちな旅行が多いが、こうやってゆっくり過ごす旅もいいものだと思う。夕暮れ時になると、夕日を見にたくさんの人がシカラに載って集まってくる。ぼーっと湖を眺めているといつの間にか完全に日が落ちていて、夕飯ができたよー、とナイスタイミングでお声がかかる。

ダル湖の夕暮れ時
 

シカラのデッキ

翌日は早起きをして、早朝の野菜マーケットへ。
湖はとても広いようで、シカラで片道30分くらいかかった。

野菜マーケット

ガイドさんが食べ切れるわけもないのに、カブを1キロも買っていた。1キロ買って約20円だとか。激安だ。サラダにしてもらう、とか言っていたのだが、結局その日の朝食に宿の人が5粒くらいスライスして持ってきただけだった。
今日はインド人に人気のグルマルグへ。まぁ、なんというか牧場のようなところだ。冬にはスキー場になる。ポニーに乗る人が多く、道路を普通に歩いているので、そこら中うんこだらけ。避けて歩くことはあきらめなければならない。雨をよけることができないくらい、ここでうんこをよけることは難しい。まぁ、草しか食べてないし、と自分に言い聞かせた。
ロープウェイに乗り、山の中腹へ向かうのだが、これに乗るのが一苦労。タイミングが悪かったのか、約1時間は並んだ。

ロープウェイの順番待ち
 

ロープウェイ

ようやく自分の番が来て、中腹に着いたころには雲行きが怪しくなってきた。。。

中腹部
 

さらにお金を払うと、万年雪のある頂上に向かうことができる。行こうかどうか悩んでいると、雨脚が次第に強くなり、あっという間に豪雨。こんなんでてっぺんなんて、行けないやい!と思い滞在わずか5分で下りのロープウェイに並ぶ。
しかし、考えることはインド人も同じようで、ロープウェイ乗り場は大混雑。シュリーナガルについて以来、インドらしくないリゾート気分に浸っていたが、この瞬間に、ここはインドであったことに気づかされる。飛び交う罵声、ものすごい距離感まで列を詰めてくる子供ら、横入り。ドアが開くたびに押し寄せる人波に翻弄される日本人の私。結局、ここでも40分くらいはもみくちゃにされた。滞在5分のために支払った対価は大きい。

2泊のシュリーナガル滞在の後は、朝のフライトでレーに向かう。
インドの中にあるチベットと言われ、ここに住む人はチベット仏教を信仰する人が多く、顔つきもチベット人みたいにあっさりしている。

レーの街並み

街は標高3500mなので、富士山より少し低いくらい。なので、高山病とまでは言わないが、着いた初日はずっと頭痛がしていた。じっとしていると、頭がボーっとするし、何だか気分が冴えない。3時間ほどたっぷり休憩を取って夕方から観光へ。

旧王宮

街中にはためくタルチョ

シャンティストゥーパ

シャンカルゴンパ

レーバザール

レーは建物も土色で、周りを囲む山々も荒涼としている。全体的に茶色いイメージの街だが、ゴンパと呼ばれる僧院の中はとても色鮮やかだ。
初日はやはりいつもより疲れがひどく、夜8時には就寝。

たっぷり12時間寝た翌日、気持ちいいほどに空は晴れ渡っていた。
レーの街からカルドゥン・ラと呼ばれる峠を目指す。この峠は世界一高いところにある、といわれていて、標高なんと5600m。最初は青空の中を気持ちよくドライブしていたが、標高が上がるにつれ、悪路になり、霧が出てきた。やがて雪も降ってきた。

レーからカルドゥンラへの道のり

悪路を2時間くらい進んだころだろうか、あと10分くらいで頂上というところで、たくさんの車が立ち往生している。どうやら、車が20~30mしたに落ちてしまったようだ。

立ち往生する車

そんなトラブルを目の当たりにしたが、なんとか頂上へ到着。
ここには、世界一高い場所にあるカフェがある。ここで飲むチャイはとても甘く、なぜだかとてもおいしく感じた。

世界一高い場所にあるカフェ

標高5600mカルドゥンラ

カルドゥンラに行く際は、酸素が薄いので、お水を持っていくとよい。そして、やはり寒いので、私のように軽装で行くのはお勧めしない。

山から下山し、ゴンパめぐり。
ゴンパには必ずマニ車というものがあって、これを回すと、マントラ(お祈り)を唱えたことになるそうだ。必ず右回りに周る。

マニ車を回すガイドのお坊さん

レーの街から1時間半くらいの所にあるへミスゴンパは、ラダック最大のゴンパで、この街でガイドをしてくれたお坊さんも、普段はへミスゴンパで生活しているそうだ。
ここでは、2週間後に開かれるお祭りのため、僧侶たちが踊りの練習をしていた。

へミスゴンパの僧侶たち

レーの街に近い、ティクセゴンパ。


レーに別れを告げ、向かったのはベナレス。国内線が遅延し、予定より2時間遅れで到着。
ガンジス河のガートで毎晩行われている火のお祈りプージャを見に行く。
3回目にして初めてのベナレスだが、なんともパンチの効いた街だと思う。
渋谷のスクランブル交差点を好き勝手に人と車とリキシャ―と牛が行き交っているようなイメージ。
そして、いたー!サドゥだ!お金を要求されないように遠くから隠し撮り。

サドゥ

火のお祈り、プージャ

早朝ガンガでボートに乗りながら、沐浴風景を観光

そうして、デリーに戻り、成田へ。
今回、ガイドブック載らないインドを旅行してきた。
やっぱり、インドは広い!面白い!行く度に、次に行きたい場所が見つかってしまう。
今年の10月に行く南インドが今から楽しみで仕方がない。

2013年6月 久保井

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