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南部&人気3都市弾丸周遊!万人を惹きつける魅力にあふれた国、イタリアへ[2018年05月09日]

初めての海外!な人にも、学生にも、ハネムーナー、ファミリー、シルバー旅行にもどんな世代にも間違いなく人気のある国、それはイタリア。
あえて誤解を招く言い方をすれば、ベタ中のベタともいえるデスティネーションである。
だが行ってみてわかった。みんなが良い!というところはやっぱり良いのだということに…
今回の出張先はそう、初めてのイタリア。
長靴型のかかと部分にあたる、アルベロベッロから始まり、マテーラ→ローマ→フィレンツェ→ベネチアと南からイタリアを登っていく6泊9日の行程である。それぞれの都市にたくさんの見どころがあるので、駆け足になることは間違いない。

アルベロベッロのトゥルッリ

まず始めはアルベロベッロへ。
アルベロベッロの最寄り空港はバーリになるが、アクセスが悪く、列車だと乗り継ぎが必要、バスも本数が少ないなど個人で行くのはなかなか大変。専用車に乗って約50分でラクラク到着。
舌を噛みそうな名前のこの都市にはトゥルッリと呼ばれる白い漆喰の壁ととんがり屋根のかわいい家々が所せましと並んでいて、その景観は世界遺産にも登録されている。今にもそのドアから小人が出てきて、森にきのこでも摘みに行きそうなほどのメルヘン感。まぁ、実際にはみやげ物屋さんのおじちゃん、おばちゃんが出てくるけど。

トゥルッリが並ぶ旧市街

トゥルッリの造りは非常に簡素で、接合材などを一切使わずに石を重ね、屋根も平な石を重ねただけなんだそう。この構造は有史以前から続く建築方式という説もある。この簡単なつくり故、住居としてみなされたかったトゥルッリは農民たちの節税対策にもなっていたのだ。家とみなされていないから、税金もとられない。税金の徴収が来た時には屋根をボッコーンと簡単に破壊し、いえいえ家じゃないですよ~なんて言っていたんだろうなぁ。
隙間あって寒そうと思うのだが、壁は二重構造になっており夏は涼しく、冬は暖かいのだという。トゥルッリおそるべし!
トゥルッリの屋根には様々なマークが描かれている。これは宗教的な意味を持っていたり、魚、鳥、心臓を意味しているといわれているが、今だに解明されていないマークもあるのだそう。

旧市街のトゥルッリ

せっかくアルベロベッロにきたら、絶対にトゥルッリに泊まらねば。
WIFIも良好だし、内装もかわいく想像以上に快適に滞在できる。キッチンがついているトゥルッリもあり、長期滞在も可能だ。

お部屋の一例

そして翌日、サッシという洞窟住居の街並みが広がるマテーラへ。
マテーラもやはりアクセスが悪いので、ここでも専用車が有難い。車で行くと約50分の道のりだ。
しばらくするとビューポイントで止まってくれる運転手さん。
岩場の急斜面に、クリーム色の絶景が広がっている。

マテーラ遠景

この辺りの洞窟に人が住むようになったのは旧石器時代ともいわれている。8~13世紀にかけ、徐々に家や教会、通路が造られ15世紀には最盛期を迎えた。しかし、1806年に州都が移動すると徐々に待ちは衰退の一途をたどる。衰退と反比例するように人口は増加していくのだ。サッシ地区にある旧住居跡を見に行ったときに私は衝撃を受けた。なんと、この洞窟住居には家畜と人が同居していたのだ。住居不足によって貧しい人々は家畜を同居せざるを得なかった。洞窟内は湿気も多く、その上、ベッドの足元には家畜が暮らしている。衛生面は劣悪だろう。当時の子供の死亡率はなんと40~50%だったという。
今でこそ洞窟住居はホテルや素敵なレストランに改装され、その美しい景観で海外からも観光客を集めているが、ここにはそのような悲しく辛い過去があったのだ。そう思うと、このセピア色の街がより一層、儚いものに感じる。

マテーラの街並み

住居跡

マテーラに日が沈む

早くもイタリア3日目。首都はローマにやってきた。
ローマでの私の主なミッションは2つ。1つ目はバチカン博物館に行くことと、2つ目はコロッセオに行くこと。バチカン博物館は連日長蛇の列というので事前に日本からチケットのみ予約済み!予約は明日なので、まずはコロッセオへ。

コロッセオ

コロッセオのアリーナ

おー、これがあの有名なコロッセオ!お、お、大きい!調べたところによると高さは57m、周囲は527m、収容人数は5万人(資料によっては8万人とある)だって!東京ドーム並みじゃないか~。今から2000年も昔にこんな大きな建築物あったら、すべての道はローマに続いてるって思っても不思議じゃないな…。コロッセオは地下、アリーナ、4階建ての観客席となっている。地下は主に猛獣がスタンバイしていて、客席は貴族や奴隷などの身分、性別によって分けられていたそうだここでは剣闘士(グラディエーター)が日々、自分の命を懸けた戦いを繰り広げていた。戦う相手は剣闘士であったり、象やライオンなどの猛獣であったり。剣闘士は志願兵や女性もいたというが、ほとんどが捕虜・奴隷だったという。コロッセオの狙いは市民の人気を得、社会の問題から目をそらせることだったというが、リアルな生き死にを前に狂乱する人々の姿を想像すると、おぞましい気持ちになる。負けて息のある剣闘士の運命は観客が握っており、親指をあげれば生、下げれば死を意味したという。コロッセオには血で滑らないように床には砂が敷かれ、血で染まると新しい砂が敷かれた。オソロシヤ…。
地下にいる猛獣は人力のエレベーターで舞台にあげられた、というがこの時代にこれだけの建築物、そして舞台装置があるってものすごい!さらにはこのアリーナに水を張って海戦も行ったというのだから、建築技術のみならず、ローマ人のエンターテイメント性の高さが伺われる。
キリスト教の普及によってこういった格闘は野蛮な行為として禁止されるようになったのだ。うん、私もそんなショーは反対だ。
だが、ぜひ当時の狂乱、観客の怒号や足踏み、剣と剣がぶつかり合う音、猛獣の咆哮を想像しながらコロッセオを見学してみてもらいたい。

今は美しい街のシンボル、コロッセオ

それにしてもローマは見どころが多い!街全体が野外博物館そのものである。

パンテオン

サンティニャツィオ教会

スペイン広場


トレビの泉

ローマの休日で有名なスペイン広場やトレビの泉は、人・人・人。まさに人の海。さらには、いろいろなところから飛び出た自撮り棒。友達と来ているのに、それぞれ一人ずつ長い棒で自分一人の写真を撮っている。誰かに撮ってもらうのではなく、その棒で、その角度から撮らないとだめなのだろうか。わからない…。今後トレビの泉を思い出すときは、いろいろなところからにょーんと伸びた棒もセットでよみがえるだろう。

翌日はいよいよバチカン博物館へ。駅から歩いていると、博物館の外壁に続く長蛇の列。
チケットのみ10時からの回をあらかじめ予約していたので、チケット売り場の前に集合し、入場のときのみグループで。そして館内は自分で見学。
バチカン博物館はものすごーく見所がたくさんあるそうなのだが、観光に時間のない人は3階を中心に攻めよう。ここのフロアには有名な作品がたくさん展示されているそうだ。

バチカン博物館

来てみて初めて知ったのだが、今日はサンピエトロ大聖堂は15時までクローズしているとのこと。ローマ法王のいらっしゃる、カトリックの総本山であるから急な閉館などはやむを得ない。15時を前にサンピエトロ広場にやってくると、バチカン博物館がくらべものにならないほどの長蛇の列。入場まで1.5時間並んだ…。

サンピエトロ広場

炎天下の中、待ちに待って待望の大聖堂内へ。まずは鐘楼に登ってみる。急な300段の階段を乗り越え、見る景色はぜっけーい!

鐘楼から見たバチカン市内

世界最大級の大きさを持つ大聖堂も大変すばらしい…

大聖堂

スイス衛兵(制服はミケランジェロがデザインしたといわれている)

次の日、電車でフィレンツェへ。
なんて美しいドゥオーモ!溜息がこぼれてしまう…

ドゥオーモ

まずは定番、ジョットの鐘楼に登ってパンフレットみたいな写真を撮りたい!

ジョットの鐘楼

ジョットの鐘楼からの眺め

テラスにたどり着くと結構細かい格子がつけられていて、いい感じに邪魔をしてくれる…

なんでこんなに格子が細かいんだ!もっと大きくしてくれー!

洗礼堂とドゥオーモ

クーポラからの眺め

ドゥオーモ内部に入るのも30分くらいならんだが、表の装飾にお金がかかりすぎたのか、内部は意外なほどシンプルだった。

ドゥオーモ内部

フィレンツェといえばウフィッツィ美術館が有名だ。ただ1泊しかできず、観光を優先したかったので事前の予約はとっていなかった。閉館1.5時間前に、今ならならばないのでは?と思っていってみたものの、45分待ちだった。
45分まって45分で鑑賞することはできないだろう。残念ながらウフィッツィは次来た時のためにとっておくことにした。

いよいよ旅の最終目的地、ベネチアへ。
その前にフィレンツェ駅近くの中央市場で腹ごしらえ。友人に教えてもらった、老舗サンドウィッチスタンド、ネルボーネへ。ここではフィレンツェ名物のもつ煮込みサンドが食べられる。お肉が柔らかく、ピリ辛のソースがサイコー!ここはなんと創業1870年!中央市場はワインやチーズ、ビスコッティなどお土産を買うのに大変おすすめ。

老舗サンドウィッチスタンド、ネルボーネ

お腹を満たして、中央駅に向かう。列車で約2時間ほどで水の都ベネチアに到着。なんて優雅できれいな場所なんだろう。一瞬にしてベネチアの魅力に取りつかれてしまった。とりあえず船に乗って周りを見てみたい、ということでヴァポレットという水上バスの24時間チケットを購入。

ヴァポレットからの眺め

はぁ…ヴァポレットに乗っているだけでこんなにも楽しい…。
20分程走って到着したのはムラーノ島。ベネチアはベネチアングラスで有名だが、このムラーノ島を中心に発展したのだ。技術の流出を恐れて職人がこの島に幽閉されたこともあるという。ベネチアングラスといっても、このムラーノ島で作られたものは全体の約3割ほどしかないのだ。今も数件のガラス工場が残っていて、無料の見学ツアーも行われているというので、是非訪れてみてほしい。私が行ったときは残念ながらしまっていた…

ガラス博物館

ムラーノ島のガラスショップ

ムラーノ島のモザイク

それにしてもベネチアはどこを切り取っても絵になる!

有名なリアルト橋

リアルト橋からの眺め

ベネチアの町はまるで迷路のようで、歩いてサンマルコ広場まで行けるかな~、なんて甘かった。道を聞いた人も現在地がどこかわからない様子…いろんな人に道を聞き、やっとヴァポレット乗り場にたどり着き、船で向かった。
このサンマルコ広場もとっても豪奢!ナポレオンが世界で最も美しい広場といったらしいが、その表現は過言ではない。ただ、ここもものすごい人。サンマルコ広場に入るのも見たところ1時間くらい並びそうだ。鐘楼にも40分並んでようやく上ることができた。

鐘楼からの眺め

サンマルコ大聖堂

ベネチアに来たら島めぐりを楽しみたいものだが、私のお勧めはブラーノ島だ。
その昔、漁師が自分の家を探しやすいように家に色を塗ったことから始まった習慣だそうで、各々家をカラフルに塗っている。隣の人と被らないのが暗黙の了解なのだそうだ。
今流行りのインスタ映えとはまさにここのこと。

こうしてあっというまの6泊9日間が過ぎ、後ろ髪引かれる思いでベネチア空港へと向かった。
もっと時間が欲しかった!夏場はやはりどの都市も混んでいて、大聖堂に入るのに1時間並ぶなんてザラ。フィレンツェもベネチアも1泊しかなかったので泣く泣くあきらめた場所や、行ってみたかったレストランなど心残りをたくさん残してきてしまった。またの再訪は近いうちにあるかもしれない。また来るぞ、イタリア!
スタッフおすすめ度
アルベロベッロ ★★★★ 絵本から飛び出てきたようなかわいい街並みは必見
マテーラ ★★★★ 辛い歴史を持つが、ひっそりとした小道や、夜景はとても美しい
ローマ ★★★★ バチカン市国を含め、見どころだらけ。街全体が博物館!
フィレンツェ ★★★★★ 圧倒的なドゥオーモの美しさ。食べ物もおいしい!
ベネチア ★★★★★ 美しい街並みを船で巡りたい。周辺の島めぐりも楽しい

(2018年4月 久保井奈々子)

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