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サンクトペテルブルクの歴史はここ、ペトロパヴロフス要塞から始まりました。時の大帝、ピョートルはスウェーデンに対抗するための要塞として1703年に建設を命じたのです。しかし実際には要塞ではなく監獄として使われていました。なんと最初に投獄されたのは謀反を企てた、ピョートル大帝の皇太子。その後も、かの有名なドストエフスキーやレーニンなどの政治犯や思想犯もここに投獄されました。見どころといえば、中心にそびえたつペトロパヴロフスク聖堂でしょう。ここにはピョートル大帝以降の歴代の皇帝が埋葬されています。聖堂の鐘楼は高さ122mで今でも市内で一番高い建造物です。夏場には多くの人で賑わう市民の憩いの場となっています。

500年余りの歴史を持つノヴォデヴィチ修道院は世界遺産に指定されています。ネギ坊主屋根の美しいスモレンスキー型堂をはじめ、白壁と赤レンガの鐘楼や、いくつもの教会や塔が立ち並び、城壁に囲まれています。女子のみの修道院で、今なお30人ほどの修道女がここで暮らしているそうです。また隣接するノヴォデヴィチ墓地は、有名人が眠る墓地として知られています。桜の木の下にあるチェーホフの墓、アヴァンギャルドで斬新なデザインのフルシチョフの墓、 ゴルバチョフのライサ夫人の墓、そして2007年に亡くなったエリツィン元大統領の墓はオブジェのようにユニークなものでびっくり。他にも顔を彫った石碑がたくさんあって見ごたえ十分です。