北朝鮮・ロシア3国国境も訪問！半島と大陸が交わる都市・延辺朝鮮自治州延吉と☆かつて新京と呼ばれた街　旧満洲国の都長春☆吉林省2都市周遊　快適な高速列車利用・安心の日本語ガイドがご案内

吉林省東部、北朝鮮とロシアに面した地域が延辺朝鮮族自治州。中国でありながら朝鮮民族が多く住むエリアで、彼らの祖先は主に17世紀以降に国境の豆満江を渡って朝鮮半島から移住してきました。その中心都市が延吉で、ここで見られるのは漢字とハングルが共存する不思議な街並み。食文化も朝鮮の影響が強く、市内のでは冷麺や犬肉、マッコリなどを気軽に味わうことができます。冬以外毎日開催されている大盛況の朝市は圧巻で、キムチ売り場やサムゲタン食堂などが並び、一見するとソウルの市場かと思うほど。この延吉は手軽に異国情緒が味わえると中国人観光客の間で最近注目されており、チマチョゴリなどを着て楽しむ彼らの姿も見られます。

中国東北地方の主要都市の1つである吉林省の州都・長春は、かつて日本とは切っても切れない関係があった都市でした。日本の庇護のもと1932年に建国され、敗戦に伴い消滅した満洲国の都がここだったのです。当時新京と改称されたこの街は最先端の都市計画に基づいて開発され、中国・西洋折衷様式の興亜式建築など、満洲国時代の建築が現在も数多く残ります。あのラストエンペラー、愛新覚羅溥儀が過ごした偽満皇宮博物院も必見。満鉄（南満州鉄道株式会社）が満洲国各都市に設立したヤマトホテルの一つで、現在も長春を代表するホテルの一つとして営業している春誼賓館に宿泊し、満洲国の幻影を追い求めながら街歩きを楽しみたいものです。