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東南アジアの大帝国クメール王国が残した巨大遺跡群の中心でありヒンドゥー教寺院の総本山アンコールワット。12世紀初頭の王スールヤヴァルマン2世が王権誇示とともに、多彩なヒンドゥー教の神々の3大神の１人ヴィシュヌ神へ捧げた壮大な宗教建築です。寺院の中心部で王は神々と交信をし、死後はここに埋葬されることで王と神が一体となるデーヴァ・ラジャ思想のもと王権の神格化に励みました。回廊の壁に施された細やかで規模の大きなレリーフには、インド叙事詩『ラーマーヤナ』や神話の一節、天国と地獄の様子を描いたもの、現実世界の王や人々の生活が一面に広がります。神と人間の世界を繋ぐ王の地上の楽園に足を踏み入れてみては？

シェムリアップのオールドマーケットには、衣類や食品、土産物など幅広い商品が置かれ、観光客だけでなく地元の利用者も多く賑わう場所です。なんといってもトンレサップ湖でとれた魚がそのままぶら下がっていたり、生肉が無造作に置いてあったりと日本ではなかなか見られない光景が広がり実に好奇心を掻き立てられます。観光客向けの土産屋や日系の店もありお洒落な雑貨やレストランも近くに並びます。オールドマーケットで最初に言われる価格は本来よりも高めなので店員さんとの交渉が基本です。店によっては日本円で払える場所もあるので便利です。地元の人々の生活を垣間見ながら掘り出し物のお土産探しも出来る必見スポットです。