ナイルスパラダイス号などの優雅５つ星のクルーズ船に乗って、3泊のナイル川クルーズは、通常のツアーでは味わうことのできない船旅です。なかなか見ることのできない遺跡にも立ち寄れるのが嬉しいですね。キャビンはすべてガラス張りの大きな窓が付いていて、ナイル川が見渡せる眺めのいいものです。このツアーのクルーズ船はバスタブ付きのお部屋を確約していりのも嬉しいところです。夜はベリーダンスショーやヌビアンショーなどのプログラムも。中でもゲストの人気が高いのはガラベーヤ（エジプトの民族衣裳）を着てのパーティです。船内は毎日イベントがあり、いい思い出になるはずです。

エジプト周遊プランで外せない見どころの１つが、ナイル川上流に位置する巨大神殿アブシンベルです。アスワンの南２８０kmに位置する人造湖ナセル湖の畔に立ち、訪れる者をその圧倒的な迫力で魅了してしまいます。ラムセス２世像が並ぶ大神殿の高さは２０ｍ、隣に並ぶのが、王妃ネフェルトアリのために建造されたやや小さめの小神殿です。真下に立ってレリーフを見上げると、はるばるやって来てよかったと誰もが感動するはず。神殿内に入ると神秘的な空間の中で多くの壁画も鑑賞できて圧巻です。神殿はアスワンハイダム建設時に水没の危機にさらされ、ユネスコが元の位置より６０ｍ移動させて救済したというエピソードにも驚かされます。

このコースは一部の空港送迎を除いて、すべて観光は日本語のガイドがご案内。しかも専用車にてご案内します。送迎だけなら英語でも気になりませんが、やはり遺跡、とりわけ世界遺産の古代遺跡の説明は、日本語で詳しく聞いてみたいもの。様々なエピソードを交えたガイドの説明が、遺跡観光をより感動的なものにしてくれるはず。しかも観光は専用車でご案内。団体旅行のような煩わしがありません。団体旅行のエジプトクルーズの旅は多いですが、このツアーのように個人旅行スタイルでのエジプトクルーズの旅は希少価値があるといえるでしょう。ハネムーンや記念日の旅行にも最適です。

アブシンベル神殿はラムセス2世が残した最大規模の神殿で、ユネスコの世界遺産誕生のきっかけとなった遺跡群のひとつとしても知られています。このコースの最大の特徴は、そのアブシンベルで1泊滞在することです。通常はアスワンから日帰りで訪れて、ひととおり見学したらおしまいだけれど、神殿の近くのホテルに泊まることで、観光内容は格段に充実します。特に魅力的なのは、夜ご希望の方に別料金でご案内している音と光の幻想的なショー。さらに翌朝早朝から夜明けにかけて訪れる神殿では観光客が訪れる前の静かで神秘的な様子を満喫することができ、こちらも格別の思い出になることでしょう。アブシンベルに泊まることは、エジプト旅行のキーワードなのです。

アスワンには多くのヌビア人が暮らしています。言葉もアラビア語とは全く異なり、色が黒い人たちはちょっとセントラルアフリカっぽくも見えるのです。でも彼らはアフリカ人でもエジプト人でもなく自分たちがヌビア人だという誇りを持っています。ナイル川に面して多くのヌビア人の家が立ち並んでいます。どれもがとてもカラフルで可愛いイラストが描かれていて、そのデザインはバラエティに富んだもの。個性に溢れどれもが見ていて楽しくなるユニークな世界を生み出しています。家でワニを飼っているお宅が多いのも不思議。村にあるスーク（市場）ではヌビアンマスクと呼ばれる動物の仮面や民芸品などが売られています。

今からおよそ4000年前、テーベ（現ルクソール）がまだ小さな集落落だった頃、この辺りではアムン神が信仰されていました。中王国時代にテーベが発展するアムン神は太陽神ラーと結合して国家の最高神となります。歴代のファラオはアムン神の庇護を受けるためこの地に神殿、オベリスク、神像を寄進し、この巨大なカルナック神殿が建造群として発展したのです。特に圧巻なのが大列柱室！高さ23ｍの柱が134本も林立しています。3kmもの参道には延々とスフィンクスが並び、歴代のファラオの中でも最も力の強かったラムセス2世の立像も聳え立ち、当時の繁栄を物語ります。昼間とは違う幻想的な雰囲気を味わえる、音と光のショーは必見です！