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グランドモスクの精緻なインテリアにはため息が出る
オーバーツーリズムとは無縁の「通好み」の国 クェート
中東・湾岸諸国の中で有名なのはドバイやカタール。そうしたメジャーな国々とは一線を画すのが、ペルシャ湾に面した小さな国クウェートです。派手さはないものの、この国には静かで深い魅力があります。
近未来と伝統が同居する街並み。ガラス張りの高層ビルのすぐ隣に、昔ながらのモスクや市場(スーク)が並んでいます。この国で出会う人々も、他のアラブの国々とは違って、優しくて温厚。石油がまだまだ採れることからお金持ちの国ならではのゆとりを感じます。
観光客が少なくてオーバーツーリズムとは無縁の国。だから有名過ぎない旅先を探しているならここはきっとあなたにささります。
この国に2度訪問をした井原三津子が、クウェートの最新情報をお伝えします。

グランドモスクでのおもてなしに感激

グランドモスクの贅を尽くした内装
クウェートへ行くなら絶対に見逃せないのがグランドモスクです。
お金持ちの国の豪華なモスクといったイメージ通りで、何もかもが美しく壮麗でピカピカ。金曜と土曜以外は毎日入場OKです。
案内の時間に合わせて行くとモスクのガイドさんが案内してくれます。1万人が入れる広さのモスクの中はイタリア製のシャンデリアやエジプトのフカフカの絨毯、モロッコのモザイクタイルなど目を瞠る素晴らしさです。
モスクの親切な女性スタッフと
担当のクウェート人の若い女性ガイドさんはヘジャブ姿の明るく優しい方。日本に行ったことがあってタコ焼きが大好きという親日的な人です。随分前にこの国を訪れた時は、クウェート人女性は外では働かないでメイドもベビーシッターもいて、優雅にエステ三昧しているとガイドさんに聞いたことがありました。この国も変わったんだなあとクウェート人女性に対する見方が変わりました。
入場無料で、入り口で女性客にはヘジャブを貸してくれました。シックなベージュのヘジャブは上質のもので、これを着ての見学は敬虔なモスリムになった気分でウキウキします。他の観光客はゼロだったので静かでとってもいいムードです。

グランドモスクでのおもてなし
ロビーではデーツやアラビアンコーヒーも振舞ってくれるのです。温かなもてなしに感動させられます。観光地化されすぎていないからこそ、「旅人」として歓迎されているなあという特別感を感じるひと時でした。
クウェートのおすすめツアー



近未来の象徴クウェートタワー
串差し団子状のユニークなタワー
クウェートにあるもっともユニークな存在はクウェート・タワーです。
とんがった形の白い串に緑のガラスの玉ねぎを突き刺したようなデザインのタワーなのです。湾岸に立つその姿はインパクト大。1979年に完成したタワーは、下から見上げればアート作品として見映えも素晴らしいのです。

クウェートの子供たち
ガイドさんにこのタワーを作った目的は何ですか?と訊いたら、「この国の象徴的存在ですが、とりわけ目的はないようです」との答え。
120mあるタワーには展望台があるのでエレベーター(有料)で昇れます。中にはなんと日本食レストラン「アミモトレストラン」などもありました。
展望台から見下ろすペルシャ湾は、砂漠の国とは思えないほど穏やかで美しい風景を見せてくれました。
散策が楽しいクウェートのスーク・アル・ムバラキヤ

果物屋さんもディスプレイが美しい
クウェートのスーク・アル・ムバラキヤはなんと200年前にできたそうです。
それにしては、どのお店も古びたような貧相な感じは一切なく、整然とした美しさを保っているのにびっくり。
スパイスのお店も、色とりどりのスパイスをずらりと並べているし、フルーツ屋さんは進物用かと思うほどぎっしりときれいに敷き詰めた果物が売られています。つい手に取って味見したくなるものばかり。

男性用の服屋さん
他にもアラビア風のエレガントなドレス屋さんや金製品のアクセサリーを並べたゴージャスなゴールドスークまで見どころたっぷり。
私の大好きな名産品のデーツ屋さんでは、いろんな種類の品質のよいデーツが量り売りされています。お土産選びにも最適なスークです。
生っぽいデーツが味見すると絶品だったけれど、買って帰るのは日持ちのするドライな方をゲット。選んでいるとガイドさんが美味しいデーツを一袋買ってプレゼントしてくれました。なんて優しいんでしょうか!!その美容と健康にとってもいい美味しいデーツは、今でも朝食に1つずつ楽しんでいます。
クウェートの歴史と文化を知るために行きたい、クウェート国立博物館

国立博物館の展示は意外にリアル
クウェートの歴史・文化・遺産が体系的にわかるのがクウェート国立博物館です。入場は無料です。
フランス人建築家ミシェル・エコシャールが設計した複数棟の建物が中庭を囲むように建ち、石油発見前の日常生活の風景や家、衣装、音楽など、伝統的な生活文化が展示されています。
リアルなジオラマや模型で、昔の人々の暮らしぶりを目の当たりにできるのが面白いところです。

本物の人間のように見えてドキッとした
イスラム世界の文化と芸術の展示品が充実していて、コーランの写本、陶磁器、織物、金属細工など、クウェートの歴史的背景をより深く知ることができるのです。
古代・中世・近世から近代・現代へのクウェートの歩みが順を追って展示され、国の発展や文化的変遷を学べるので見る価値大の博物館です
クウェートのお話あれこれ

フォーシーズンズ ホテルのレストランにて
ひと言でクウェートを語るなら、この国は石油の国で裕福な国だということ。この国は敬虔なイスラム教の国で徹底した禁酒の国だということ。犯罪は起こらないので治安もよくて安心の旅先です。そして観光客が少ないのでオーバーツーリズムと無縁の国なのです。
1952年初めて石油が出ました。1960年代に多く発掘、1975年には世界一裕福な国になりました。今でもこの先100年は石油が枯れることはないそうです。街中であってもどこを掘っても石油が湧いて出るとか。ちなみに海に入ると油が海水に混じっているので、身体が油でべとべとになることが多いそうです。

1万人が入れる壮大なグランドモスク
裕福な国なので、国が国民にいろんなものを与えてくれるという話を聞きました。税金がないとか18歳まで教育費無料、医療費ほぼ無料など。結婚したら家をプレゼントしてくれるという話は、現在ウェイトリストで、8年ほど待たなくてはいけなくなっているとか。待つ間は両親の家に同居するケースが多いそうです。子供が生まれたら国からお祝いに200KD(クェート・ディナール)=約800US$もらえるのです。
石油が採れるだけでこれほど裕福で恵まれた暮らしができるとは、今やチープになってしまった日本に暮らす我々から見ると羨ましいことだらけでした。

まとめ
絶品デーツを売っていたスーク・ムバラキアのお店
未知なる石油の国、湾岸の国クウェート。最新の見どころのご紹介いかがでしたでしょうか?
あちこち旅をした通のあなたにとりわけおすすめの旅先です。ぜひ一度訪れてみてください。
グランドモスクで特別の秘密の扉を越えていくと・・・・!
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