目次
- 1 南イタリアに団体旅行は合わない
- 2 カプリ島は1泊するのがおすすめ
- 3 おとぎ話みたいなとんがり屋根のトゥルッリがある町、アルベロベッロ
- 4 アルベロベッロではトゥルッリホテルに泊まりたい
- 5 セピア色の優しい街並み 洞窟住居サッシがあるマテーラ
- 6 世界遺産の町マテーラでは洞窟ホテルがおすすめ
- 7 マルティナ・フランカの工房巡り
- 8 フォカッチャ工房見学でフォカッチャ作り体験
- 9 マルティーナ・フランカのチーズ工房見学
- 10 オリーブオイル工房訪問 日本への送り方!
- 11 宇多田ヒカルさんが結婚式を挙げた絶景のポリニャーノ・ア・マーレ
- 12 丘の上の白くて丸いロマンチックな町ロコロトンド
- 13 アドリア海を見下ろす白い旧市街、オストゥーニ
- 14 観光客のいないアマルフィの穴場的観光スポットとは?
- 15 アマルフィのレモンアイスの恨み!
- 16 アマルフィだけがアマルフィ海岸の魅力ではありません
- 17 アマルフィ海岸の中で最もフォトジェニックな町ポジターノ
- 18 地中海の眺めが素晴らしい、高台にある静かな町ラヴェッロ
- 19 治安の悪いナポリはパスする?
- 20 南イタリアのことわかってもらえたでしょうか?

洞窟(サッシ)住居が特徴的なマテーラの街並み
紺碧の地中海、美しい町並み、オリーブやレモンの木々、美味しいピザやパスタ、そして陽気な人々・・・。南イタリアの旅はいつもいつも新鮮な感動を与えてくれます。世界204の国と地域を旅し、何度か南イタリアへ訪れた私トラベルプランナーの井原三津子もおすすめする大好きな南イタリア。 ぜひともみなさんにも体験してほしいという想いから、南イタリアのおすすめツアーの選び方、ぜひ訪れてほしい街を今回ご紹介したいと思います。
南イタリアに団体旅行は合わない

個人旅行でマルティナ・フランカのフォカッチャ作り体験
ゆっくりとした時間が流れる南イタリアの旅では急ぎの旅行は似合いません。たくさんの観光を詰め込んだハードスケジュールの団体旅行では南イタリアの真髄を楽しむことはできません。自分のペースで周遊する個人旅行こそ、南イタリアの旅にマッチすると断言できます。 できれば、旅行のペースはリゾート旅行のように滞在型でゆっくり回るプランが最適です。世界遺産の町並みの中で気ままな散歩を楽しんだり、陽気な人々とのふれあいを楽しみ、地元の食材で作られた味わい深いイタリア料理を賞味する、そんな旅こそ、南イタリアにふさわしい旅なのです。

個人旅行ならオーベルジュでグルメのお食事も可能
南イタリアの交通の便は必ずしも良くはありません。しかし、列車移動以外にも、専用車の移動を追加すれば、個人旅行も難しくありません。旅行会社選びは南イタリアの個人旅行に慣れている会社がおすすめです。南イタリアの旅行は手配が少々難しいため、どの旅行会社でもいいというわけではありません。南イタリアのモデルコースが作られ、その料金が明確になっている会社がベストです。

カプリ島は1泊するのがおすすめ

誰もが憧れる青の洞窟
地中海に浮かぶカプリ島。青い海、白い町並み、楽園のような島です。ここでのお目当ては青の洞窟の訪問。青の洞窟はまるで宇宙にいるような神秘的な青い光が差し込む空間で、小舟で探検します。イタリア有数の観光地だけあって、オプショナルツアーはナポリからだけでなく、遠いローマからも1日オプショナルツアーがあります。 ただし、1日オプショナルツアーはあまりおすすめできません。 なぜかというと、青の洞窟の入場は天気、波、風の影響で入れないことが多いからです。いくら天気が良くても、海が荒れている日は入れません。遠くローマから1日かけてオプショナルツアーに参加しても、青の洞窟に入れないということもよくあります。

アナカプリの町を走る観光バス
この悩みを解決する方法は1つしかありません。カプリ島に滞在することです。1泊滞在すれば、当日と翌日、2回のチャンスがあります。当日に青の洞窟に入れなくても、翌日にトライできるからです。 そもそもカプリ島は白い町並みと自然豊かな景色が魅力の島。オプショナルツアーで周遊するよりも、自分たちだけで、気ままに島を探訪するほうがお薦めなのです。
南イタリアおすすめツアー



おとぎ話みたいなとんがり屋根のトゥルッリがある町、アルベロベッロ

トゥルッリはセンスのいいお土産物屋さんになっているところも多い
トゥルッリというとんがり屋根の家並みが密集しているプーリア州のアルベロベッロ。長靴状のイタリアの中でかかとの場所に位置しています。グレーの屋根のモノトーンが逆にユニークで目を引く風景です。この地方の伝統家屋で、白壁に平たい石を積んで作った円錐形の屋根を載せた家であるトゥルッリ。家並みが続く不思議な空間が注目を集め、今や世界中の観光客を呼んでいます。

三角屋根がずらりと並ぶ光景は圧巻
折り重なる三角屋根が密集する風景はフォトスポットとして観光客も多く集まってきます。エリアによってはちょっとオーバーツーリズム気味の混雑ぶり。ひっそりと人の少ない小道を探すのもまた楽しいものです。 トゥルッリの小道をそぞろ歩いていると、屋根に独特の模様を描いたり、白壁にセンスの良いデザインを施したものも多く、見ているだけで楽しくなります。絵になる風景が多すぎてついついたくさんの写真を撮ってしまいます。
アルベロベッロではトゥルッリホテルに泊まりたい

トゥルッリホテルの並ぶ通りはやや静か
アルベロベッロではこうしたトゥルッリがホテルになっていて、一般の旅行者が泊まることも可能です。表通りから鍵を開けてすぐに自分の部屋に入れるトゥルッリホテルもあって、便利でユニークな体験ができます。 トゥルッリホテルは他のホテルとは全くシステムが違います。トゥルッリ1軒をまるごと貸し出す民泊なのです。

トゥルッリホテルの室内の一例
まずはトゥルッリの管理センターで鍵をもらい、自分のトゥルッリに案内してもらいます。トゥルッリは白い町並みの中にあります。鍵を開けて入れば自分だけのトゥルッリ。部屋は1ルームタイプから2ルームタイプまでいろいろなタイプがあります。トゥルッリホテルの朝食は、近くのバルかトラットリアで食べます。 普通のホテルに泊まると、自分は旅人だと感じますが、トゥルッリホテルに泊まると旅人というよりも、まるでこの町の住民になった気分です。アルベロベッロではそんな「暮らす」感覚の旅を楽しむために最低2泊滞在をおすすめします。
セピア色の優しい街並み 洞窟住居サッシがあるマテーラ

ライムストーンの世界で幸せな気分
南イタリア、長靴の付け根辺りに位置するマテーラは近くのアルベロベッロがあるプーリア州とは違いバジリカータ州に位置しています。マテーラを一言で表現すればセピア色のロマンチックな街並み。世界遺産に指定されているサッシ(洞窟住居)は、昔から人々が生活していたイタリア最古の町とも言われています。 晴れた日のサッシ地区も青空に映えて魅力的ですが、夕暮れ時の風景やライトアップされた家並みの幻想的なシーンは感動的。石の階段を上り下りしてあちこち散策し、渓谷を見渡せる絶好のロケーションのレストランやカフェを見つけたり、楽しみは盛りだくさんです。

PIU SUD の絶品ピザ。マテーラへ行ったらぜひ!
たまたまマテーラで見つけた絶品のピザ屋さん「Piu Sud」。とてもセンスが良くておしゃれな広いお店です。そもそもピザは南イタリアが本場。そしてマテーラの郊外には新鮮なブッラータチーズ(モッツァレラチーズの中にフレッシュな生クリームを入れて巾着状に仕上げたチーズ)の産地もあるのです。 このお店では生ハムときのことかさまざまな種類のピザのメニューがありますが、トマトとブッラータチーズのピザも。南イタリアの熟した甘いプチトマトとまろやかで濃厚なチーズの組み合わせが、香ばしくモチモチしたピザ生地の上で最高のハーモニーを奏で、まさに絶品!
世界遺産の町マテーラでは洞窟ホテルがおすすめ

ユニークな地形にも魅了される
南イタリアの旅でアルベロベッロからナポリ、アマルフィ方向を周遊するとき、必ず通るのがマテーラです。旧市街はサッシと呼ばれる紀元前から人々が暮らしていた洞窟住居や150もの地下教会が存在しています。時代をさかのぼるような幻想的なムードが漂う世界遺産のマテーラ。そしてそのサッシがホテルになっているのです。私はサッシホテルに1泊してみました。 ムード溢れるライムストーンの世界。絶好のロケーションにある「QUARRY RESORT」はサッシホテルなのに、クラシカルな外観とモダンでエレガントなインテリアが素敵なホテルです。

マテーラ旧市街の夜景
ムード溢れるライムストーンの世界。絶好のロケーションにある「QUARRY RESORT」はサッシホテルなのに、クラシカルな外観とモダンでエレガントなインテリアがマッチした素敵なホテルです。天井が高くて照明も明るいのがとっても好印象。モダンな設備もばっちりです。 何より夜はライトアップされたマテーラの街並みが一望できるテラスレストランでのディナータイム。屋外での爽やかな風を頬に受けて、幻想的な夜景を眺めながら、美味しいイタリアンメニューを頂きました。「5種類のシーフードプラッター」「タコのグリル」「ラビオリクリーミーソース」「スパゲッティ・ポモドーロソース」どれもが格別に美味しく感じられました。
マルティナ・フランカの工房巡り

マルティナ・フランカのきれいな街並み
プーリア州の丘陵地帯にあるイトリア谷の大きな町マルティーナ・フランカ。アルベロベッロから近い町です。旧市街はバロック建築群が有名で、白大理石造りの家並みが情緒たっぷり。1747年に建てられた町の中心に位置するサン・マルティーノ聖堂(Basilica di San Martino)は、クリームイエローにも見える白大理石の外観も内装も素晴らしく、多くの信者が礼拝に訪れています。内部も美しい装飾が施され必見。

マルティナ・フランカの聖堂
でもこの町が素晴らしいのは食材の宝庫であること、そしてその工房を見学できることなのです。 世界遺産の「地中海式食生活」に欠かせない食材であるチーズやオリーブオイル、パン。町にはそれらの伝統的な工房があって、地元の食材で生み出された新鮮で美味しい品々が味わえます。工房見学もぜひ計画に入れることをお勧めします。この工房巡りがとっても楽しく印象に残ったので、今回はその詳細をお届けしましょう。
フォカッチャ工房見学でフォカッチャ作り体験

フォカッチャ作り体験中
マルティーナ・フランカにある小さなフォカチャ工房。ピザ窯みたいな大きな窯があって、先祖代々伝わるフォカッチャのイースト菌の種を混ぜた小麦粉を寝かし、丸めてピザのように伸ばすそうです。 シャワーキャップとエプロン、ビニール手袋をしていざフォカッチャ作りにトライです。 家族経営の小さなお店なので、私たちに指導してくれるのはお店のご主人です。ご主人はとっても優しく良い方で、親切に教えてくれます。生地の延ばし方を実践して見せてくれます。

焼き立てのフォカッチャを切り分けて味見させてくれる
真似をして丸く延ばし、チェリートマトを載せてつぶし、オリーブオイルをかけて完了。それを窯で焼いていきます。本場のフォカッチャはそんな風に焼くのを初めて知りました。 自分で延ばしたフォカッチャが焼き上がると、切り分けてその場で試食。オリーブオイルとトマトだけのシンプルでヘルシーなフォカッチャ。なのに焼き立ては本当に美味しくて、下手なピザより絶対美味しい! 楽しい体験の後は残りを持ち帰らせてくれます。冷めてもまた美味しい!
マルティーナ・フランカのチーズ工房見学

チーズ工房でいろんなチーズが作られる
プーリア州のこのエリアが名産地であるブッラータチーズ。最近日本のイタリアンのお店でも時々見かけるので大好物になりました。 モッツァレラチーズの皮に生クリームを入れて丸い巾着状に仕上げたこのチーズ。マルティーナ・フランカにある家族経営の小さなチーズ工房で作っているところを見学できると聞いて、喜び勇んで訪問しました。 目の前で若い職人さんたちがブッラータチーズを作っていました。日本でもポピュラーなモッツァレラチーズの皮の中に新鮮な生クリームを詰めて小さなきんちゃく袋のように仕上げます。新鮮さが命なので、このチーズを日本へ持ち帰ることはできません。その場で味わうのです。ご近所さんは買って帰って食べることができますが。

試食用に用意されたチーズ3人分。大きいブッラータチーズは一口ではきつい!
味見タイムはブッラータチーズを一口で、中の生クリームをこぼさないように!出来立ての味は最高です。でも生クリームどっさりでちょっと濃厚。やはり甘いプチトマトなどを合わせたカプレーゼなどに使うのがよさそうです。 他にもモッツァレラやリコッタチーズ、ホエイの上澄みを固めたストラッキナートという珍しいチーズも作られていました。お隣の店頭でいろいろ売っているので、リコッタチーズを切って真空パックにしてもらい日本に持ち帰りました。早速パスタにふんだんに振りかけて南イタリアの味を満喫しています。
オリーブオイル工房訪問 日本への送り方!

オリーブオイルのテイスティング中
マルティナ・フランカで1889年に創業された老舗オリーブオイル工房を訪問しました。お店の人は皆さん感じよく陽気で楽しい人々。ワイワイ話も盛り上がりました。 その名は「l’ACROPOLI DI PUGLIA」イタリア産のオリーブ100%で作るエクストラバージンオリーブオイルの伝統あるお店です。その工場も見学させてもらいました。 4種類のオイルをテイスティング。少量を口に含み30秒。その後口をすぼめてスーッと吸い込むように飲み込むとホロ苦みを感じたら、それは本物のオリーブオイルなのです。本物はヘルシーで美味!

陽気で楽しい工房の人たちと記念撮影
砂糖も何も加えていないワインのブドウシロップも、とろりとして本当に美味しい!オイルの他にシロップやバルサミコ、オリーブオイルをふんだんに取り入れた化粧品も販売していました。 オイルの入ったいろんな品を欲しくなったので、日本へ送ってもらうことにしました。まとめて10㎏分の送料120ユーロで、箱いっぱいに色々買ってトータル400ユーロほどでした。日本には1週間ほどで着いたので、すぐに料理に美味しいオリーブオイルを使ったり、サラダやデザートにぶどうシロップをかけたり、オリーブオイル配合のボディクリームを使ったり、ご機嫌な日々となりました。
南イタリアおすすめツアー



宇多田ヒカルさんが結婚式を挙げた絶景のポリニャーノ・ア・マーレ

アドリア海に面したポリニャーノ・ア・マーレのドローンビュー
エメラルドグリーンの透明な海。美しいアドリア海に面した断崖絶壁にある洞窟レストラン。知られざるプーリア州の田舎町ポリニャーノ・ア・マーレの海辺のホテルにあるレストランです。これ以上ないというほどの絶景とロマンチックなシチュエーションのレストランがあります。プーリア州でアルベロベッロなどメジャーどころには行ったことがある人でも、ここは知らなかったのでは?まさに穴場!

エビとイカのフリッター 新鮮!
旧市街には宇多田ヒカルさんが結婚式を挙げたという大聖堂があります。この隠れ家リゾート的な町は今、注目され始めているので、これからブレイクしそうな予感。観光客が増える前に洞窟レストランに行ってみてはいかが?
丘の上の白くて丸いロマンチックな町ロコロトンド

青空に白亜の街並みが映える
プーリア州の小さな白亜の街並みが可愛らしいロコロトンド。町の中心に聳えるサン・ジョルジョ教会を中心に、丘の上に円を描くように広がる家並みは、青空に映えて目にもまばゆい白亜なのです。とがった屋根が特徴的で、壁は石灰で白く塗られ、素敵なバルコニーには家ごとに丹精込めて育てているカラフルな花が飾りになっています。

ロコロトンドの教会内にて
迷路のような石畳の路地を散策していると、センスのいいお土産物のお店やブティックなどが軒を連ね、観光客の足を止めています。サン・ジョルジョ教会はバロック様式で、教会内も必見です。町の食堂やバールでプーリア名産の食事や地元のワインを味わうのもお忘れなく。
アドリア海を見下ろす白い旧市街、オストゥーニ

白い町並みの遠景も素敵
オリーブ林を見下ろす白い家並みが折り重なった印象的な町オストゥーニ。アドリア海とオリーブ林と白い町のコンビネーションはまさに絶景です。 オリーブ畑の広がる大自然の中、青空を背景に、なだらかな丘に聳え立つ真っ白の旧市街を最初に見ると、その美しさに誰もが圧倒されるはず。

大聖堂の華麗なバラ窓
教会や市庁舎に囲まれた町の中心のリベルタ広場をまず見学したら、細い坂道を上って丘の上へと向かいます。すると町の一番高いところに大聖堂があります。15世紀に建てられた教会のバラ窓は素晴らしく必見。 上からの海とオリーブ林の眺めは壮観です。町ではカフェやリストランテでひと休み。お土産物屋さんでも気の利いた小物が見つかります。
観光客のいないアマルフィの穴場的観光スポットとは?

アマルフィの穴場絶景スポット
今やオーバーツーリズムとなっている感が否めないアマルフィの町。中心のドゥオモに上る階段のところは、写真を撮るにも他の人が入ってなかなか大変なほどの混雑ぶりです。路地を入って買い物したり、名物のレモンアイスなど食べようと思っても列ができていたり。そんなアマルフィの中で唯一ともいえる穴場スポットがありました。

人がいなくなるのを待ってハイポーズ
市庁舎広場PIAZZA MUNICIPIOから地下道を抜けたところにある3ユーロのエレベーターに乗って上の共同墓地CIMITERO MONUMENTALEへ向かいます。そこから見下ろすアマルフィの街並みは絶景。意外に知られていない穴場スポットなので、観光客が押し寄せるという心配も無用です。
アマルフィのレモンアイスの恨み!

なんかそっけないレモンアイス、15ユーロ(約2500円)なり
大きなレモンが名産品のアマルフィ。レモンを使ったお土産のレモンチェッタやレモンケーキ、またレモン柄の可愛い陶器のお皿等々色々見つかります。そんな中で暑い季節に大人気のレモンアイス。大きなレモン1個をくり抜いて身を絞って、白いレモンソルベをたっぷり盛り付けます。上にレモンの葉っぱをさして飾ったり、インスタ映えするもりもりデザインのアイス。人気の店先にはずらりと長い行列ができていることも。お店によって美しい陶器のお皿に載せて提供したり、工夫を凝らしているようです。SNSで広がってどんどん人気が広がっているレモンアイス、アマルフィに行くなら一度はトライしてみたい一品です。

アマルフィの八百屋さん
でも人気の店先には行列が。私は待つのが嫌で少し離れた路地にある列のできていない小さな店に入りました。するとお店の人は黙ってすぐにレモンアイスを作って渡してくれました。気が利くなあ!早いし助かる…そう思って受け取り値段を聞くとなんと15ユーロ!行列の店より小さくて質素なデザインでこの値段は絶対にぼったくりです・・・・値段が書いてないお店にはご注意を!!食べてみると味の方もどうってことのないものでした。バエる本物の方を味わってみたいものです。
アマルフィだけがアマルフィ海岸の魅力ではありません

ラヴェッロのホテルで朝食タイム
南イタリアのハイライトというのにふさわしいのがアマルフィ海岸です。南イタリアに行くのなら、ここを外す旅は考えられません。アマルフィはイタリア最初の海洋国家。海と山の間に家々がひしめき、白い路地が続く独特の景観を持っていて、魅力ある町です。 大抵の人はそのアマルフィを訪問するだけで十分と考えるかもしれませんが、そうではないのです。世界遺産のアマルフィ海岸は見どころが点在しているので注意が必要です。他にも魅力溢れる町がたくさんあります。例えば、ポジターノ。断崖絶壁の高台にパステルカラーの家々が並ぶ絶景に大感動します。また、350mの切り立った断崖の上に広がる町ラヴェッロも見逃すことはできません。

南イタリアのポモドロパスタはシンプルなものほど美味しい
アマルフィ海岸への旅は専用車で周遊するのをおすすめします。団体旅行ではなく、個人ベースでグループごとにチャーターできるので何かと便利です。また、その道中に見どころが多いので、景色のいいスポットで止まってもらい写真を撮るといったわがままもできるので、嬉しい限りです。 アマルフィ海岸へはナポリからの1日専用車利用による観光がいいでしょう。そしてできれば日帰りではなく、アマルフィまたはポジターノに泊まるのがベストです。
アマルフィ海岸の中で最もフォトジェニックな町ポジターノ

ポジターノのこのアングルはいちばん絵になる風景
紺碧のティレニア海に面し、断崖に張り付くように広がるカラフルな家並み。その風景の美しさは何といってもポジターノが断トツです。まずはカラフルな家並みを上から見下ろせるスポットを探しましょう。インスタ映えする印象的な1枚がゲットできること間違いなし。一大リゾートとして世界中のトラベラーに人気があるものの、ホテル代の高さから滞在するのはなかなか困難。日帰りで遊びに行っても、そのセレブなムードを味わうことができます。アマルフィのように人が多くてカジュアルな町とは異なり、ちょっと大人っぽくてセンスがいいのがポジターノ。ブティックを覗けば、気の利いた品がきっと見つかります。

ポジターノはショッピングも楽しい町
でも個人的にはポジターノには1泊以上してのんびりするのが断然お薦めです。私が前回ポジターノのホテルに滞在して一番楽しかったのは、素晴らしい眺めを見ながらの食事タイムでした。 とりわけお気に入りになったのがボンゴレのパスタです。私にとって日本で食べたボンゴレはひどい食中毒の思い出があるNG食材。でもポジターノで食べたボンゴレは何度食べても新鮮で当たるなどの心配はありませんでした。いろんな店を食べ歩くほど気に入って、今でもポジターノと言えばボンゴレを思い出すのです。
地中海の眺めが素晴らしい、高台にある静かな町ラヴェッロ

ヴィッラ・チンプローネで海を望む
今回、久しぶりのアマルフィ海岸の2泊の滞在先に選んだのはラヴェッロでした。 同じアマルフィ海岸にあっても、観光客でごった返したアマルフィに比べ、観光客の数も少なめで、随分静かな良さがあるのがラヴェッロの町です。美しい地中海を見下ろす標高350mほどの高台にあって、上品なブティックやホテルが並んでいます。町を歩くと、とにかく坂道と石段が多いので、歩ける装いと靴で行くことが必要です。

パラッツォ・アヴィノ(ラヴェッロ)の庭
観光スポットとしてはヴィッラ・チンプローネがあります。イギリス人により作られた広大な庭園とその先に広がる紺碧の海。海を見下ろすテラスにはいくつもの胸像が飾られ、絶好のフォトスポットとなっています。町中にはセンスのいいカフェもあって、ひと休みにも最適です。 今回滞在した「パラッツォ・アヴィノ」は、海を見渡すエレガントなホテル。白とブルーで統一されたセンスのいい客室は、バスルームの設備など昔風ですが、サービスは一流。テラスのレストランは最高の眺めが味わえるレストランで、味もさすがにレベルが高いお店でした。
治安の悪いナポリはパスする?

ナポリで海を眺める
南イタリアに行きたい人の共通点があります。大抵の人はナポリの町の治安について心配するのです。 「ピアスをしているとバイクのひったくりに耳ごと引きちぎられる」とか「警察が役に立たない無法地帯」とか、いろいろな都市伝説?があるようです。 確かに気をつけたほうがいい町ではあります。中央駅周辺とかガリバルディ広場とか、狭い路地を避けた方がいいとか・・・・。しかし、犯罪件数はイタリア内でワースト10の町に入らないって、知っていましたか?むしろ、ローマ、ミラノ、フィレンツェの方が多いくらいで、ナポリだから危ないというのはイメージにすぎません。

ピザだけじゃなくポモドロソースも美味
世界遺産の町だし見どころは多いのでナポリをパスするのは残念です。たとえ半日でも時間は取りたいものです。また、本場のピザには必ずトライしたいもの。 ピザはピッツェリアと言われるピザ専門店で食べます。どの店でもピザだけでなく、パスタやスープ、サラダなども食べられます。ピッツェリアでの食事はリストランテなどで食べるより手頃。コスパもいいので超おすすめです。
南イタリアおすすめツアー




南イタリアのことわかってもらえたでしょうか?

プーリア州の名物オレキエッティ(耳たぶ型)のパスタ
南イタリアのツアーの選び方のコツは、いかがでしたか?またどの街を訪れたらいいかのヒントがわかったでしょうか?これらの情報をもとに自分だけの南イタリアの旅をデザインしてください!旅の相談は、トラベルプランナーの私、井原三津子をはじめファイブスタークラブなら多くのベテランスタッフが相談をお受けしています!

ポジターノのホテル、バルコニーから