目次
- 1 『イシス神殿』ナイル川に浮かぶ、イシス女神の総本山
- 2 ファルーカでナイル川を優雅にセーリング
- 3 『GEM 大エジプト博物館』ピラミッドエリアにオープンした必見の新名所!!
- 4 今なお秘宝が盛りだくさんのエジプト考古学博物館(カイロ)
- 5 エジプトといえばギザの3大ピラミッドとスフィンクス
- 6 世界遺産に指定されている、カイロのイスラーム地区
- 7 幻想的な景色が広がる白砂漠
- 8 遺跡好きにひそかに人気のハトホル神殿(デンデラ)
- 9 歴代ファラオが眠る王家の谷(ルクソール)
- 10 見応え抜群!ルクソール西岸・東岸の遺跡群
- 11 最近人気のフォトジェニックなヌビア村(アスワン)
- 12 アブシンベル神殿は1泊してよると朝に観光するのがイチ押し!
- 13 ダイバーの聖地シャルムエルシェイク
- 14 エジプト再発見!素晴らしい秘境の地の驚くべきシワオアシスへ!
エジプトが世界地図のどこにあるのかご存知でしょうか? アフリカ大陸の北東端に位置しています。
気候的にベストシーズンは10-3月と言われていますが、年間を通して気温が高いエリアが多いので基本は夏の服装で大丈夫です。しかし日差しが強かったり、逆にカイロをはじめ北部エリアは冬は寒いので帽子や上着とサングラスはお忘れなく。
観光地のあるエリアの治安は悪くありません。でもガイド付きツアーなら何かと安心です。
入国にはビザが必要ですが、観光で30日以内の滞在なら現地空港でも取得が可能です。
エジプトといったら砂漠にそびえ立つピラミッドをイメージする人が多いのではないでしょうか?でもピラミッドだけじゃないんです。もちろん神秘的な古代遺跡の数々を存分に楽しめるのがエジプト最大の魅力!でも、真っ白な砂漠で絶景に浸ったり、写真映え抜群のカラフルな村に溶け込んでみたり、リゾート地でのダイビングやシーフードを満喫するといった楽しみ方もありますよ。砂漠のイメージが強いですが、紅海と地中海に面しているので海沿いの街に寄ってみるのも有りですね。今回はそんなエジプトのおすすめ観光地スポットをご紹介します。
正式国名 | エジプト・アラブ共和国 Arab Republic of Egypt グムフーリーヤト・ミスル・アル・アラビーヤ |
面積 | 約100万平方キロメートル(日本の約2.7倍) |
人口 | 9,842万人 |
首都 | カイロ |
民族 | 主にアラブ人(その他,少数のヌビア人,アルメニア人,ギリシャ人等) |
言語 | アラビア語,都市部では英語も通用 |
宗教 | イスラム教,キリスト教(コプト派) |
『イシス神殿』ナイル川に浮かぶ、イシス女神の総本山
イシス神殿は、古代エジプト神話に登場する冥界の王『オシリス神』の妻、イシス女神に捧げられた神殿で、紀元前3~4世紀のプトレマイオス朝時代に建設されたものです。
イシス神殿はかつて、ナイルの真珠と言う愛称で親しまれていた、ナイルに浮かぶ美しい小島“フィラエ島”にありましたが、アスワン・ハイ・ダムの建築に伴い、湖に沈む運命に辿ろうとしていました。
そこで、水没の危機から救出するために、ユネスコの協力の元、1972年から1980年にかけて島の遺跡群をフィラエ島から近くのアギルキア島に丸ごと解体移築されたのです。
また、イシス神殿の移築先であるアギルキア島の環境自体も旧フィラエ島にそっくりに似せて造り直し、現在では名前もフィラエ島と改名されています。
聖なる島とされるフィラエ島に建つイシス神殿。ずいぶん前に来たときは白い帆掛け船のファルーカで訪れた記憶がありました。紺碧のナイル川を白いファルーカで漂い、着いたところは美しいイシス神殿が荘厳な姿を見せています。その感動は忘れられないものでした。
ナイル川に浮かぶ島だから船でしかアクセスできず、川の流れの関係で今はファルーカは禁止され、ボートで行くことになりました。午前中に行くと観光客も少なめで静かな神殿を満喫できるのです。
心地良い風を感じながら進むこと約15分。何気なく外の景色を眺めていると、ボートの中からイシス神殿の全体の姿が遂に見えてきました!
イシス神殿の建造者は、世界三大美女の一人として有名なクレオパトラの父親である『プトレマイオス12世』。そんな関係もあり、クレオパトラは度々この神殿を訪れていたという伝説が残っているようです。
第一塔門右のレリーフには、左からイシス女神・セト神・ハトホル神の姿が描かれています。
オシリス神との間に、ハヤブサの頭部を持つ天空と太陽の神ホルスを生んだイシスは、魔法・豊饒・母性・癒し・再生を司る女神で、古代エジプトにおいて最も広く信仰されてきました。
その外見は時代によって異なりますが、こちらのレリーフに描かれているイシス女神は、頭の上に牛の角と太陽の円盤を載せている姿が特徴的です。
いよいよ本殿の中へ入ると、高い壁面いっぱいに掘りめぐらされたレリーフに目を奪われます!
壁面装飾を通じて、古代エジプトの多彩な神々の姿を拝見することができますが、中心となるのはやはりイシス女神の物語。
赤ん坊のホルス神に乳を飲ませていたり、イシス女神が翼を広げてオシリスを守っている様子など母、そして妻としての愛情と威厳に満ちた世界が美しく描かれており、じっと見つめているとその時代にタイムスリップしたかのような幻想に引き込まれます。
壁面の装飾の意味は、ガイドさんに尋ねるのが一番ですが、事前に神々の特徴やヒエログリフの文字を少しだけ予習しておくだけでも意味が読み取れて、より一層楽しく見学できるはず。
イシス女神はエジプト国内に限らず、ローマのほぼ全域でも崇敬されていた偉大なる存在。
そのことを表すかのように、島内にはローマ皇帝が捧げた建造物が連なっていたりと、エジプトとローマのエレメントが溶け合った、他の神殿とはまた違う趣きを感じることができます。
上の写真はトラヤヌス帝のキオスク。イシス女神のために造られた休憩所で、この奥に進むとナイル川の絶景が広がっています。
イシス神殿の壁面装飾やキオスクなどの建造物は、エジプトの遺跡の中でも比較的保存状態が良好で、中でも本殿は奥に進めば進むほど、レリーフやヒエログリフがはっきりと残されていてとても綺麗です。
そしてもう1つの魅力としては、イシス神殿は同じアスワンエリアに位置するアブ・シンベル神殿よりも観光客が少なく、商人による勧誘なども控えめで、静かな空間の中で古代エジプトの神秘に包み込まれながら、ゆっくりと見学や撮影を楽しむことができます。
営業時間 | 【毎日】7:00~17:00 |
住所 | Island of Agilika, Aswan, Egypt |
アクセス | アスワン市内より車で約10分の場所にある船乗り場からボートに乗船後、約10分 |
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ファルーカでナイル川を優雅にセーリング
遺跡観光でアクティブに動き回った後は、のんびりゆらゆらと風にまかせてファルーカ体験を楽しんでみませんか?
ファルーカとは、エンジンを使わずに帆の操作だけで滑らかに川を進む伝統的な木造の帆船で、古代エジプト時代では石材を運搬するために使用されていたそうです。
また、古くから現地の人々の生活を支えてきたファルーカは現在、アスワン観光の目玉となっており、街中を歩いていれば『ファルーカに乗らないか?』と必ず声を掛けられるほど大人気のアクティビティの1つです。
アスワン近郊はナイル川の水が澄んでいて、ファルーカにぴったりのエリア。
ファルーカはモーターボートと違い、動力は風と水だけなのでとても静か!街の喧騒からも遠く、流れる景色と川面の爽やかな風に癒されながら、バカンス気分に浸ることができます。
広さとしては、8人乗り位のスペースが確保されている他、テーブルや湯沸し器も揃っているので美味しい紅茶やお菓子を嗜みながら快適な船旅です。
ファルーカは朝の時間帯に乗るのがお薦めです。行き来する船が少ないので、ゆったりした時間が楽しめるのです。サンセットの時間帯も風景が美しくていいのですが、ボートが多くて音楽をかけるのが騒がしいとか。朝を選んだ私は、音もなく鳥の鳴き声だけが響き渡るナイル川の水面を眺めながらゆっくりとファルーカは進みます。
船頭のおじさんはこの道30年のベテランだと言います。風を見ながら帆を広げたり向きを変えたり櫂で漕いだり、ロープで調整したり忙しそう。
帆の色が生成りなので紺碧のナイル川に浮かぶと、それだけで絵になります。岸辺には白いサギや大きな鳥、カモやハトもいます。
遺跡巡りが続くエジプトならではのあわただしいツアーの中で、こうしたのどかな時間は確実に癒される思い出の時間となったのです。
エジプトに訪れたら、一度は体験して頂きたいアクティビティです。
『GEM 大エジプト博物館』ピラミッドエリアにオープンした必見の新名所!!
GEMこと、GRAND EGYPTIAN MUSEUM 大エジプト博物館は、間違いなく現在のカイロの観光の目玉となっています。
新しくオープンしてから、カイロ市内にあるエジプト考古学博物館からの展示品の移設が進んでいます。最大の見どころとなるツタンカーメンの財宝室が移され次第、グランドオープンとなる予定。
大エジプト大博物館の入場料は、日本円で約6,000円程度。
でもすでに多くの展示品が飾られたスケールが大きくスタイリッシュで美しい新しい博物館として、グランドオープン前の段階でも、多くの観光客がトライアルツアーに参加しています。
ギザのピラミッドのあるエリアに位置し、まさにピラミッドともリンクして、館内からのその姿が眺められるのです。ロケーションの良さもあって便利な博物館となっています。
ご存じの方も多いかもしれませんが、実は大エジプト博物館は日本人と非常に関わりの深い施設!
GEMのオープンに向けて、周辺の道路も含めてきれいに整備されました。外観はピラミッドの形を取り入れた斬新なデザインです。古いオベリスクも聳え立っています。
館内は天井が高く、広くモダンでとってもセンスがいいのです。エアコンがばっちり効いているのも考古学博物館とは違う点です。
スマホでの写真撮影はOKですが、一眼レフのカメラは不可なので、入り口のセキュリティで預けることとなります。
注意点としては、入場券をはじめ館内でお土産を買うときなどもすべてキャッシュレス。しかもクレジットカードはなぜかVISAかマスターカードのみと決まっています。
大エジプト博物館の中に入ると、まず最初に飛び込んでくるのはラムセス二世の巨像。
広々としたスペースに壮大な美術品が並びます。中でも目を引くのが、巨大なラムセス2世像です。見上げると驚きの迫力です。階段に沿って展示されている美術品や銅像を階段やエスカレーターに乗りながら鑑賞することもできます。
神秘的なライトアップでムード満点な演出も素晴らしく、古代エジプトの世界へと誘われるのです。
横並びで撮影すると…まるで天然のトリックアートのよう!
GEMでのもう一つの楽しみが、ミュージアムショップでのお買い物でしょう。とっても広くてセンスのいいセレクトショップになっていて、お土産探しにも最適です。博物館限定の素敵な色柄のサブバッグや化粧ポーチを早速ゲット!幸運の守り神ブルーの猫の像も家のお守りに購入しました。
スタッフが皆さんとっても感じが良くてフレンドリーなのも嬉しいところ。GEMがJICAの支援で日本が多大な協力をしているため、ここのスタッフは皆さん日本人が大好きだそうです。それを聞いて、こっちまでGEMの大ファンになりました。
大エジプト博物館の内部の壁は、ヒエログリフが刻まれた黒の石碑で構築されており、その美しさと精巧さに息を呑むほど。
どこを見渡しても素晴らしく、時空を超えて当時の人々のエネルギーを感じることができます。
ちなみに、ツタンカーメンの墓から発見された宝物の中で最も有名な『黄金のマスク』はまだ今のところ、カイロの考古学博物館内に収蔵されていますが、いずれは棺と一緒に大エジプト博物館へ移動する予定とのことです。
その他、大エジプト博物館では最新の技術を取り入れた、目にも華やかな映像ショーなども
鑑賞することができます。
こちらの映像ショーやラムセス二世の巨像は撮影可能ですが、撮影禁止ゾーンの展示物等もあるようなので、来館の際はその点に十分注意しましょう。
今世界で最も注目を集めているミュージアム、大エジプト博物館で至高のアート体験をお楽しみください。
営業時間 | 【毎日】9:00~22:00 |
住所 | Kafr Nassar, Al Haram, Giza 3513204 Egypt |
アクセス | カイロ国際空港より車で約40分 |
今なお秘宝が盛りだくさんのエジプト考古学博物館(カイロ)
1835年に開館した歴史あるエジプト考古学博物館。長い年月、多くの来訪者に愛されてきた博物館は、歴代のエジプトのファラオの至宝が展示されてきた貴重な存在として知られています。そんな考古学博物館ですが、その老朽化と展示スペースの不足に伴って、新たにオープンした大エジプト博物館に展示品が順次移送されているのです。
正式なグランドオープンになるのは、この考古学博物館からツタンカーメンの財宝を集めた財宝室が丸ごと大エジプト博物館に移送された時点となり、それまでは考古学博物館に今なお展示されています。
多くの美術品が移送されても、もともと展示しきれないほどの至宝がまだまだこの博物館には内蔵されているそうです。古王国、中王国、新王国の時代別に展示される豊富な展示品を楽しみに、やや雑多な印象がエジプトらしいこの博物館にも足を延ばしてみたいものです。
営業時間 | 9:00~19:00 |
アクセス | 地下鉄サダト(Sadat)駅から約200m |
住所 | Tahrir Square, Downtown, Cairo , Egypt |
エジプトといえばギザの3大ピラミッドとスフィンクス
エジプトの代名詞とも言えるピラミッドはエジプト全土に100以上も残っています。最も有名なのがギザの3大ピラミッドですね。クフ王、カフラー王、メンカウラー王が建てた3つのピラミッドで、その手前にお馴染みのスフィンクスが座っています。最も大きいクフ王のピラミッドには約2.5トンもの巨大な石灰岩が280万個近く使われ、建造当時の高さは146.94mだったと言われています。
でも、実際に見てみるとカフラー王のピラミッドの方が大きく見えることが多いのです。実は、カフラー王のピラミッドは少し高台に建っているので、ピラミッド自体はクフ王のものより低くても、トータルすると最も高いように見えるのです。見る角度やピラミッドとの距離によっても違って見えるので、実際にあちこちから見て比べてみると面白いですよ。一番人気のクフ王のピラミッドは入場制限があり、事前予約をしていくことがおすすめです。
営業時間 | 8:00~16:00(クフ王のピラミッド内は12~13時はCLOSE) |
アクセス | カイロ中心部から車で約1時間 |
住所 | Al Haram, Giza Governorate,Ezypt |
世界遺産に指定されている、カイロのイスラーム地区
エジプトには世界遺産が7つありますが、その1つにイスラーム地区が含まれています。多くの観光客が訪れるのがお土産選びにぴったりのハンハリーリ(ハーン・ハリーリ)バザールです。すぐそばのアズハルモスクではコーランを読んだり、ゴロゴロしたりするムスリムの姿も。現地の日常の風景を垣間見ることもできますね。
イスラーム地区は歩いて回れますが、結構広くて見所がたくさんあります。ハンハリーリから北へ向かうムイッズ通りには、スルタン・カラウィーン・マドラサなどのマムルーク朝時代の建築物が残っています。夜のライトアップも雰囲気が良くておすすめです。
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幻想的な景色が広がる白砂漠
長い間、日本の外務省の海外安全情報(危険情報)により、渡航ができなかった白砂漠。2024年9月に、一部のオアシス方面の危険度がカイロ同様、レベル1 に下がりました。
その中には、バハレイヤオアシスも含まれます。念願の白砂漠がやっと解禁になったのです!!
カイロから白砂漠のあるバハレイヤまで約400 キロ、車で約4 時間半。新しく舗装された道路も走れます。
バハレイヤの見どころはいろいろ。ちょっと異次元の不思議な世界に紛れ込んだ気分。一面に白い砂ときのこのような形状の不思議な形の岩が広がる白砂漠、砂が黒っぽい黒砂漠、クリスタルのようにキラキラと輝くクリスタルマウンテンなど、その風景はバラエティに富んでいます。
バハレイヤへの観光には、予めエジプト政府からの許可取得が義務付けられています。その手続きに時間がかかるため、1 ヶ月前までには申請が必要です。
遺跡好きにひそかに人気のハトホル神殿(デンデラ)
数ある神殿の中でも最も保存状態が良いと言われているのがデンデラにあるハトホル神殿です。クレオパトラとカエサルの美しいレリーフが有名です。このレリーフには小さく息子のプトレマイオス16世(カエサリオン)も描かれていますよ。内部は壁から天井までぎっしりとレリーフが刻まれていて、見上げていると首が痛くなるほど。その上、天井壁画の彩の美しさに目をみはります。
大列柱室の柱の上部にはハトホル神の顔が綺麗に残っています。他にも天の神ヌート神や魔除けのウジャトの眼、天体図など色々なレリーフが見られますよ。この時代にはあり得ないですが、電球のような謎の物体のレリーフもあり、これはオーパーツとも言われています。ルクソールから車で1時間ほどの場所にあり、アクセスがあまり良くないのが難点ですが、エジプトの遺跡の中でもかなり見応えがあるのでチャンスがあれば是非。この神殿は私が初めてエジプトを訪れた際、一番感動した神殿でした!
営業時間 | 7:00~17:00(毎日) |
アクセス | ルクソールから車で約1時間半 |
住所 | Qena, Egypt |
歴代ファラオが眠る王家の谷(ルクソール)
ルクソールにある王家の谷には歴代ファラオの墓が隠されています。新王国時代のファラオたちは王家の谷の地下に穴を掘ってお墓を作り、その中に埋葬品も一緒に隠しました。60基以上の墓が発見されていますが、公開されているのはその一部です。一見何もない砂漠に、実はいくつもの王の墓が眠っているとは、古代のロマンいっぱいです。
ほとんどのお墓は盗掘に遭い埋葬品は持ち去られてしまいましたが、盗掘を免れた一つがツタンカーメンの墓です。最近でも修復作業や、隠し部屋があると話題になるなど注目を集めています。このツタンカーメンの墓も入れます。また、近くには王妃の谷や、建設に携わった労働者の居住区デール・エル・メディナもあります。労働者の墓は壁画も綺麗に残っているのでこちらも立ち寄るのがおすすめ。
見応え抜群!ルクソール西岸・東岸の遺跡群
かつては首都テーベと呼ばれたルクソールには数多くの遺跡が残っています。太陽がナイル川に沈む様子を見て、古代エジプト人は西岸はあの世、東岸をこの世と考えました。そのため、西岸には墓である王家の谷が作られました。東岸の街中にはルクソール神殿があり、スフィンクスがずらっと並ぶ参道が印象的です。ここにあったオベリスクは持ち出されて、今はパリのコンコルド広場に建っています。
ルクソール神殿の参道は古代にはカルナック神殿まで続いていたと言われ、カルナック神殿の入り口にもスフィンクスが並んでいます。このスフィンクス参道は、2021年12月に修復が完了しました。カルナック神殿はかなり大きな神殿で、後に最高神アメン・ラーとなるアメン神を祀るアメン大神殿はエジプト最大規模と言われています。夜には音と光のショーが開催されるので、ぜひ昼と夜両方とも訪れることをおすすめします。
最近人気のフォトジェニックなヌビア村(アスワン)
エジプト南部の街アスワン。ここはエジプトではあるものの、アラビア語とは全く異なるヌビア語を話すヌビア人のアイデンティティを持つ人々が暮らしています。ここにあるフォトジェニックなヌビア村が最近注目を集めています。青を中心にパステルカラーの家が並び、色鮮やかな模様やイラストがあちこちに描かれていて、とても楽しいムードの村なのです。
さらに気になるのはあちこちの家の入り口のワニ!もちろん生きたワニではなく、剥製が魔除けとして飾られているのです。中には本物のワニを飼っているおうちもありますよ。触らせてくれることもあるので、小さいワニなら挑戦してみるのもスリリングな旅の思い出になりそう。写真を撮りに訪れる人も多く、ほかの街とは違った独特の雰囲気を楽しめます。スーク(市場)にはヌビアンマスクという動物をデザインした仮面や民芸品、アクセサリーを並べるお店がズラリ。散歩するのもおすすめです。
アクセス | アスワン鉄道駅から徒歩7分のボート乗り場から、モーターボートで往復約1時間半、又はファルーカで往復約2時間 |
住所 | Nubian Village, Nag’ Gharb siheil, Aswan, Egypt |
アブシンベル神殿は1泊してよると朝に観光するのがイチ押し!
エジプトの観光の目玉はなんといってもアブシンベル神殿です。ラムセス2世像の並ぶ神殿正面も迫力がありますが、内部も列柱室やレリーフが残っていて見応えがあります。隣にはラムセス2世の愛妻ネフェルタリの小神殿が寄り添うように建っています。夜には音と光のショーが開催され、プロジェクターでライトアップされます。宿泊して夜も満喫したいですね。
また、年に2回、ラムセスデイと呼ばれる特別な日があります。この日は夜が明けると太陽の光が神殿の奥へまっすぐに差し込み、最奥部の至聖所の神の像を照らします。ラムセス2世の即位日と誕生日にあわせて、この奇跡と呼ばれる現象が起きるように計算して作られているんです。当時の天文技術の高さにも驚かされますね。
ダイバーの聖地シャルムエルシェイク
砂漠のイメージが強いエジプトですが、紅海に面しているので、ヨーロッパではバカンスに最適なリゾート地としても知られています。美しい海に憧れて、世界中からダイバーも訪れます。シャルムエルシェイク(シャルム・イッシェーフ)の海にはダイビングスポットがたくさん点在していて、ティラン海峡やラスモハメッド国立公園にも行くことができます。初心者でも楽しみやすい近場のポイントもあります。
シャルムエルシェイクの海では色鮮やかな珊瑚や熱帯魚に、ナポレオンフィッシュやマンタ、ジンベエザメやイルカなど様々な魚が見られると言われています。日本人スタッフのいるダイビングショップもあるので安心です。透明度抜群の紅海にダイビングを楽しみに行くのはいかがですか?
エジプト再発見!素晴らしい秘境の地の驚くべきシワオアシスへ!
エジプトの西の果て、まさに辺境中の辺境と呼びたい砂漠の中のシワオアシス。死海のようなぷかぷか浮遊体験ができる、エメラルドグリーンの美しい塩湖。旧市街へ足を運べば、泥レンガの廃墟がエキゾチックなシャーリー。丘の上に登って見渡す風景は、塩湖とナツメヤシの林、そして旧市街の土色の家並み。広大な砂丘が広がる砂漠を4WDで駆け抜ける砂漠サファリはダイナミックで迫力満点。夕日に輝く砂漠の風景に圧倒されます。こんなインパクトのある見どころが凝縮した場所がエジプトにあったなんて・・・。エジプトに何度か行ったことがある人でも、その意外性にびっくりするはず。誰しもが驚き魅了されるのがこのシワオアシスなのです
シワオアシス最大の魅力はこの塩湖にあると言っても過言ではありません。塩湖は塩分濃度が濃い湖です。濃度が高いため、湖に入ると身体が自然にぷかぷか浮くのです。この浮遊体験はヨルダンの死海でも体験できますが、ここシワオアシスの塩湖は一味違います。その水の色がとても透明で美しいエメラルドグリーンで、結晶化した塩がまわりを縁取って独特の風景を醸し出しているのです。独特の水の感触を味わってぷかぷか浮かぶ体験は貴重なひと時。冬は寒くて入れませんが、眺めているだけでも心が癒されるのです。塩湖の周りでは製塩所があって塩を作っている光景を見ることができます。
60㎞向こうはリビア国境。エジプトの西の果てには素晴らしい砂漠が存在していました。思い込んでいた砂漠のイメージが180度覆ってしまうはずです。砂丘のラインも美しい本格的な砂漠なのです。その砂漠を4WDで全速力で走り、タイヤの空気を抜いて滑り落ちる、迫力満点のアクティビティ。ここにはほかの車もほとんど走っていないので砂漠を独占した気分に浸れます。走る時間も長くて、サンセットタイムに向けて数か所でフォトストップの後、最後は夕日の時間、大きなアラビアの絨毯を砂丘の上に敷いて、焚火をおこしてそのお湯で紅茶やフルーツ、お菓子をふるまってくれます。夕日に染まる砂漠の美しさは感動の思い出となるはずです。
シワオアシスを語るとき欠かせない存在が砂漠のオアシスの中にある遺跡群です。その筆頭に挙げられるのが泥レンガの旧市街シャーリー。頂上に登れば塩湖やナツメヤシの林が広がる風景の中で、泥色の廃墟がそのインパクトのある光景を見せています。ナツメヤシの濃い緑の海とその色の対比が面白いのです。800年ほどの歴史を持つこの地は廃墟です。ここが世界遺産ではないことが不思議なほどの感動の風景ですが、やはりエジプトでは歴史が新しいため世界遺産に選ばれないのかも。かたや古いものとして存在するアムン神殿。古代エジプト末期王朝時代に建てられた神託の神殿は、紀元前331年にアレキサンダー大王も訪れた歴史があります。
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