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オランダ観光|専用車で巡るオランダの村や田舎町

レストランの中に国境がある、バーレルナッソー

レストランの中に国境がある、バーレルナッソー

オランダ。その名を聞くと風車、チューリップ、運河、チーズなど様々なイメージがすぐに浮かぶくらい、ヨーロッパの中で個性的な国ではないでしょうか。ゴッホやフェルメールのような世界的アーティストを多く輩出した芸術の国オランダ。観るところがたくさんあり過ぎます。時間はあまりない、でも少しでも多く観ておきたい!ということでベルギーのブリュッセルを起点にデルフトまで専用車を使った1日旅をしました。行きたいところがたくさんあるオランダの中のほんの数か所ですが訪問順にご紹介したいと思います。

世にも珍しい、不思議な村 バーレルナッソー

オランダとベルギーにまたがる村、バーレルナッソー

オランダとベルギーにまたがる村、バーレルナッソー

バーレルナッソーという地名を聞いたことがありますか?オランダの南にある、地図で探すのすらちょっと難しい世界有数の”不思議な村”があります。何が不思議かと言いますとオランダの中にベルギーの飛び地が21箇所、さらにその中に8箇所のオランダの飛び地が存在する複雑な場所だからです。

町の中に国境線が(左がオランダ、右がベルギー)

町の中に国境線が(左がオランダ、右がベルギー)

その村はベルギーのアントワープから車で30分くらいの所にあります。オランダに属する村はバールレナッソー、ベルギーに属する村はバールレヘルトホと呼ばれています。入国審査がない、パスポートも必要ない、1日に何度も歩いて海外旅行ができる(?)この村は2国あわせても人口1万人にも満たない小さな村です。

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世界一!? 国境線だらけの村・バーレルナッソー

右足でオランダ、左足でベルギーに入国

右足でオランダ、左足でベルギーに入国

そもそもことの始まりは12世紀。ある公爵の権力争いが原因で今日までずっとこの異常な状態が続いているそうです。国旗や表札または車のナンバープレートでどちらの国に属しているかを判別します。たとえば同じビルなのに左がベルギーの会社、右にオランダの会社ということも、もっとややこしいのは家に境界線のあるパターン。家屋の半分はオランダ、半分はベルギーという造りになっているのが興味深いです。

右足はベルギー、左足はオランダにいます

右足はベルギー、左足はオランダにいます

オランダで起きてベルギーで朝食・・なんて日常も考えられます。ちなみに家の中を国境線が通っている場合は、その家の住民全員、正面玄関がある方の国民ということになるそうです。

世界遺産 キンデルダイクでサイクリング

キンデルダイクではレンタルサイクルがおすすめ

キンデルダイクではレンタルサイクルがおすすめ

オランダと言えば風車を連想する人も多いでしょう。世界遺産にも指定されているキンデルダイクの風車はキュ-ケンホフのチューリップと並ぶオランダを代表する観光ポイントです。ロッテルダムから南東へおよそ1時間のところにあり、列車とバスを乗り継いで行くことができます。洪水被害対策として18世紀に建設された風車はその後オランダを農業大国へと発展させた大功労者で現在もオランダの治水技術の象徴として人々に愛されています。

世界遺産 キンデルダイクの風車

世界遺産 キンデルダイクの風車

19基の風車が点在するその風景はとても穏やかで感動的です。1キロ四方の敷地をじっくり時間をかけて歩いたり、自転車を借りてサイクリングロードを風を切って走ってみるのも良いでしょう。

チーズの故郷 ゴーダ

チーズ博物館にあるチーズ計量所

チーズ博物館にあるチーズ計量所

チーズの生産国として世界的に有名なオランダの中で最も支持されているのがゴーダチーズ。オランダの生産量のおよそ6割を占めます。チーズの故郷ともいわれるゴーダという町はキンデルダイクから車でおよそ1時間、アムステルダムからも列車で1時間くらいのところにある運河に囲まれた小さくて静かな町です。ここでは4月から8月の毎週木曜日にチーズ市が開催され、多くの人で賑わいます。

ゴーダにはチーズ専門の店がたくさんあります

ゴーダにはチーズ専門の店がたくさんあります

町の中心地のマルクト広場にはオランダで最も縦長の聖ヤンス教会や現在は博物館となったチーズ計量所があります。ここではチーズのテイスティングを楽しみながらチーズ作りについての話を聞くことが出来ます。中心地は専門店が多く並び、それぞれの店先でテイスティングをすればするほど、どれをお土産にしようか迷ってしまいます。

フェルメール生誕の地 デルフトとは?

フェルメールの父親が育ったホテル・デコープハンデル

フェルメールの父親が育ったホテル・デコープハンデル

白と青の陶器で世界的にも有名なデルフトは、オランダの南にある小さな古都で、こぢんまりとした広さとヨーロッパらしい空間が魅力の町です。同時にオランダ美術を代表する画家フェルメールが生まれ育った町としても有名です。アムステルダムから列車でちょうど1時間なので日帰りで訪れることも可能です。

デルフトの街並み

デルフトの街並み

運河沿いに石畳の道を歩く、そして夕暮れ時に教会から聞こえてくるカリヨンの響きを聞いているとヨーロッパに来たということを実感します。デルフトは学生の町でもあり若い人たちで夜遅くまで賑わっています。危険な空気もほとんど感じることはありませんので夜歩きも安心です。

街歩きが楽しいデルフト

デルフトの眺望はここで描かれた?

デルフトの眺望はここで描かれた?

町を流れるスヒー川越しに「デルフトの眺望」が描かれたといわれているので、そのポイントを探しに、地元の人の情報も頼りに歩いてみました。おそらくここかなという場所を見つけましたが、観光客どころか地元の人すらほとんど見かけないほどの静かなところです。何することもなくボーッと立ち止まっているだけで楽しめるスポットです。

デルフトの中心と新教会

デルフトの中心と新教会

デルフトには新旧大きな教会があります。フェルメールが埋葬されたとされる町のシンボルの旧教会は遠目に傾いて見えるのが特徴です。町の中心であるマルクト広場に聳え立つ新教会はオランダでは2番目に高い塔です。広場の正面には市庁舎、周りにはバーやお土産屋が多く並んでいます。天気が良い日は新教会の展望台からデルフトを一望することができます。

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まとめ・専用車で巡ってみませんか

デルフトのレストランスタッフの素敵な笑顔

デルフトのレストランスタッフの素敵な笑顔

以上、ざっと大まかにオランダの魅力をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。紹介した訪問地の中でデルフトとゴーダは鉄道駅からのアクセスが良いので列車も便利ですが、バーレルナッソーとキンデルダイクは鉄道駅がないので最寄り駅まで行ってそこからバスに乗換えなければなりません。そのため待ち時間を合わせ時間がかかってしまいます。そこでおすすめなのが専用車です。

デルフトのチーズショップで見かけた地元の子供たち

デルフトのチーズショップで見かけた地元の子供たち

たとえば早朝にブリュッセルを発ってバーレルナッソー、キンデルダイク、ゴーダを観光して夕方デルフトに着くプランはいかがでしょうか。時間が少ない、でも欲張って観光したい人たちにとって、かなり効率が良いでしょう。興味が湧いたら是非旅行会社に手配依頼をしてみてください。

今回のトラベルアドバイザー
櫻本 竜市/80か国訪問

中学時代にアメリカの田舎で経験した1か月のファームステイがきっかけで、なんとなく海外で働くことに憧れ、ついつい旅行業界に足を踏み入れてしまい、気がついたらおよそ80カ国訪れていた。見知らぬ土地の人との出会いとふれあいを最も大切にしてこれからも旅を続ける。

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