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帝政ロシアの古都・サンクトペテルブルク ロマノフ王朝と共に栄えた美しい水の都

ピョートル大帝の夏の宮殿からフィンランド湾を望む

サンクトペテルブルクは、栄華を極めた時代のロシアの歴史と文化を知ることができる格好の場所です。ピョートル大帝の夏の宮殿、エカテリーナ宮殿に代表される宮殿巡り。イサク聖堂、血の上の救世主教会に代表される教会巡り。また、エルミタージュ美術館、ロシア美術館に代表される美術館巡り。そして、帝政ロシア発祥の地と言われるペトロハブロフスク要塞。さらには水の都と称えられるだけあって美しい運河めぐりの旅もおすすめです。
そんな魅力溢れるサンクトペテルブルク・・・。今回は、特に訪れていただきたい7つのスポットをご紹介します。

ピョートル大帝の夏の宮殿と下の公園の噴水群

ピョートル大帝の夏の宮殿の大宮殿前の大滝

エカテリーナ宮殿と人気を二分するピョートル大帝の夏の宮殿は、サンクトペテルブルグから西に約30km離れた郊外にあります。最大の見どころは下の公園の噴水群とそれらを見下ろす大宮殿です。宮殿は1年を通してオープンしているものの噴水は夏の4月から10月頃までの稼働なので噴水と一緒に見学できる夏の時期がおすすめです。

ピョートル大帝の夏の宮殿の大宮殿前の大滝

夏のピーク時期は多くの観光客が訪れますので大行列を覚悟しなければなりません。さらに大宮殿の裏手には上の庭園もあり、すべてを見尽くすにはかなりの時間を要します。1日ですべてを網羅することは困難ですが、ガイド付きの日帰りツアーに参加するのが最も効率がよいでしょう。鮮やかな緑の森の間を流れる運河を宮殿のテラスから眺めてみてください。

ツァールスコエ・セローのエカテリーナ宮殿と公園

エカテリーナ宮殿の大広間

皇帝の村を意味するツァールスコエセローにエカテリーナ公園やエカテリーナ宮殿があります。ピョートル大帝の夏の宮殿、エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルグの冬宮)と並ぶロシアを代表する宮殿の一つです。エカテリーナ宮殿は個人と団体とで入場の方式が異なります。長蛇の行列を避けるにはやはりガイド付き1日ツアーに参加するのがおすすめです。

エカテリーナ宮殿前の庭園

宮殿のハイライトは何と言っても琥珀の間でしょう。20年近くの歳月を費やして修復され、2003年に見事復活を遂げました。他に井上靖の小説『おろしや国酔夢譚』で登場する一介の漁師・大黒屋光大夫がエカテリーナ2世に拝謁して帰国を願い出た大広間など、必見の展示物が目白押しです。

キジ島の世界遺産・ロシア正教会木造教会建築群

木造のポクロフスカヤ教会

キジ島はオネガ湖に浮かぶとても小さな島です。この島には、ロシア全土から様々な木造建築物が移築されました。その中でも、やはり最大の見どころは、1本の釘も使わないで造られた木造の教会でしょう。一度見たら忘れられない、非常に奇抜な形をした、ロシア正教の教会です。他には農民の住居や納屋、風車などロシアの伝統的な風俗・習慣も垣間見ることができるユニークな観光地です。

木造のポクロフスカヤ教会

キジ島を象徴する建造物の1つとして、プレオブラジェンスカヤ教会(顕栄聖堂)が挙げられます。玉ねぎのような、キノコのカサのような、印象的なドームが22個も付いています。このユニークなフォルムは、なかなか他の国や街では見かけられません。一見の価値があります。他にはポクロフスカヤ教会もオススメです。内部に入場すると、たくさんの宗教画を見ることができます。ただ、強い風に晒されていることもあり傷みが激しく、頻繁に修復されるようなので訪問前に状況確認が必要です。

サンクトペテルブルグ発祥の地ペトロハブロフスク要塞

ペトロハヴロフスク聖堂

ロマノフ王朝のピョートル大帝は、当時の強国・スウェーデンと戦うため、ペトロハブロフスク要塞を築きあげました。サンクトペテルブルグの歴史は、このペトロハブロフスク要塞から始まったとされています。
六角形の高い堅牢な塀で囲まれた要塞の中には、ピョートル大帝以降の歴代の皇帝が埋葬されているペトロハブロフスク聖堂があります。

ペトロハヴロフスク聖堂

要塞の近くには、ロシアで最も古い博物館・クンストカーミラ、ピョートル大帝が要塞建築中に指示を出すために暮らした丸太小屋、ロシア革命を象徴する巡洋艦オーロラなど多くの観光スポットがあります。また、ロストラの灯台柱があるストリェールカから、要塞やエルミタージュ美術館の眺めは絶品です。

ロシアが世界に誇るエルミタージュ美術館

エルミタージュ美術館

ピョートル大帝が冬に過ごす宮殿(冬宮)として建設したのが現在のエルミタージュ美術館です。サンクトペテルブルグ随一の美しい宮殿と称されると同時に世界最大級の国立美術館としてたくさんの観光客が押し寄せます。18世紀半ばから収集が始まったコレクションは300万点を超えるとされ、全てを観ようとすると2~3日必要だと言われています。

エルミタージュ美術館 紋章の間

収蔵美術品はルネサンス、バロック、ロココから近現代に至るまでそれぞれの時代を代表する名作揃いで、西洋美術が育んできた豊かな歴史を直に鑑賞することができます。「隠れ家」を意味するエルミタージュは、本館をはじめ、3つの離宮とエルミタージュ劇場によって構成されています。これらの建物を含む周辺地区は「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」として世界遺産に登録されています。

壮大なスケールに息をのむイサク聖堂

イサク聖堂(聖イサアク大聖堂)

イサク聖堂は、ロマノフ王朝の象徴として約40年の歳月をかけて1858年に完成しました。世界でも屈指の規模の大聖堂で収容人数は1万4000人されています。水の都と言われるだけあって軟弱な地盤にこれだけの巨大な建造物を建てるのは容易ではなかったそうです。金色に輝く黄金のドーム、彫刻が施された扉、著名な画家たちが描いた宗教画、大理石や孔雀石がふんだんに使われた内装、そしてステンドグラスは見事のひとことです。

イサク聖堂

間違いなくサンクトペテルブルク必見の観光スポットのひとつです。ネフスキー大通りから海軍省大通りへと続く道の先にありますので決して見逃すことはないでしょう。また、展望台(別料金)からのエルミタージュ美術館、対岸のペトロハブロフスク要塞などの素晴らしい眺めも見逃せません。

血の上の救世主教会とネフスキー大通り

血の上の救世主教会

血の上の救世主教会は、ロマノフ王朝末期の1907年に建てられ、玉ねぎ型のドーム屋根をいくつも持つ、これぞロシアとされるカラフルな教会です。ネフスキー大通りから教会へ続く運河との景色が有名です。イタリアのベネチアを彷彿とさせる美しい運河沿いの通りにはたくさんの露店が並んでいて楽しめます。ネフスキー大通りはサンクトペテルブルグの中心とされ、高級ホテルやレストラン、多種多様なショップが集まっています。

血の上の救世主教会

また、この大通り周辺には、ロシア美術館、ファベルジェ美術館、サンクトペテルブルクフィルハーモニー交響楽団大ホールなど、芸術関連の施設が多いほか、カザン大聖堂、夏の庭園、ミハイルロフ城などのたくさんの観光名所も集中しています。

今回のトラベルアドバイザー
森 裕/66か国訪問

これまで渡航経験はそれなりにある。そんな私がよく質問されることは「どの国が一番良かったか?」その答えはスイスだ。初夏に訪れたが樹々の緑が鮮やかでグリンデルワルドやウェンゲンの高原は色とりどりの花々が咲き乱れまるで天国のよう。『アルプスの少女ハイジ』の歌をくちずさみながら一日中歩く私であった。

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