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アフリカ・ルワンダの現実を体感|奇跡の国

ルワンダボランティア
ルワンダの子供たち

ルワンダの子供たち

旅といえば、辺境、秘境の国ばかりだった。しかし、今回は色々と考えることがあったので、よりディープな旅を体験してみたかった。それでいつものファイブスタークラブさんの相談に行くと・・・。担当のKさんが出したアドバイスは想定外のものであった・・・・。

ルワンダでの毎日

ルワンダの子供たち

ルワンダの子供たち

車が到着すると、子供達の大きな歓声が聞こえた。みんな車に向かって走ってくる。昨日かけっこを一緒に楽しんだ女の子がいる。日本から持ってきた絵本を読んであげた男の子の姿も。子供達の笑顔の満ちた表情を見ると本当に幸せな気分になれる。
ここはアフリカ、ルワンダの首都キガリ。私は3日前からこの町の幼稚園でボランティア活動をしている。

ルワンダの子供

ルワンダの子供

子供達が喜んでいるのは訳があって、今日は週2回のチャパティ給食(朝食)の日だから。私のいる幼稚園はスラムのママさんの子供達が中心。その日の食事に困る子供もいるくらいなので、こうした給食の存在は大きいのだ。

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ルワンダって、どこにあるの?

キガリ・ジェノサイド・ミュージアム

キガリ・ジェノサイド・ミュージアム

ルワンダはアフリカ東部の小国。緑が多く、山や自然に恵まれ昔からアフリカのスイスと呼ばれてきた。平和な国であるはずのルワンダ。それが1994年、民族対立が原因で大虐殺(ジェノサイド)が起こる。人口730万人の国民の何と100万人以上の人々が虐殺の被害に。まさに21世紀の悲劇というべき大事件だったのだ。

地元の人々の太鼓とダンス

地元の人々の太鼓とダンス

しかし、ルワンダはその後国民の融和が進み、IC立国としての立ち位置もでき、奇跡の復興を遂げることになる。
それでもいいことばかりではない。貧しい農村部から人々は流入し、不法住居のスラム街で貧しい暮らしを送っている人も少なくないのだ。

ファイブスタークラブさんでの相談

ゴールデンモンキー・トレッキング

ゴールデンモンキー・トレッキング

私は日本の食品会社で働いて、もう5年めになる。営業に配属され、ちょっぴり大変ではあるが、学生時代から憧れていた業界に入れたことだし、まずまず満足している。年に1回は海外旅行にも出かけている。欧米諸国よりも秘境ぽい国が好きだ。トルコ、インド、ペルー、モロッコなどなど。
今回もいつも利用している旅行会社ファイブスタークラブさんを訪問し、担当のKさんに相談をした。「今までの旅行も最高に楽しかったのだけれど、できたらもっとディープな旅をしてみたい」「自分の視野をもっと広げられるような旅をしてみたい」「どこかおすすめはないですか?」

山の村の子供たち

山の村の子供たち

Kさんの回答は素早かった。「それなら、ルワンダでボランティアっていうのは、どう?」予期せぬ未知なる国の名前が出てドキドキした。「ええっ、ルワンダって、あのジェノサイドがあったルワンダ?  危なくないですか?」と私が尋ねると、Kさんは澱みなく、ルワンダの現状を伝えてくれた。奇跡の復興を遂げ治安は安定していること、それでもスラムがあり、貧しい暮らしをしている人も多いことなどを初めて知った。

ボランティアの経験はないのだけれど・・・

ルワンダの子供たち

ルワンダの子供たち

「でも私、ボランティアって、したことないです」恐る恐る尋ねると、Kさんは屈託のない声をあげて笑った。「大丈夫ですよ」・・・。何をしたらいいかわからないという人も心配はいらないらしい。
「子どもたちと一緒に遊んでください。子どもたちに寄り添ってください。話をきいてください。貧困家庭で育った子、甘えたいのを我慢してきた子。こんな子どもたちには温かい大人との触れ合いが必要なのです。一緒に遊んでもらうだけで、子どもたちは喜んでくれるのです。それだけで十分なのです」

ルワンダの子供たち

ルワンダの子供たち

「それなら私でも、できるかもしれない」私は直感的にそう思った。もともと、社会に役立つことをしてみたかった。今の会社を就職先として選んだのも食を通じて社会に貢献するというコピーがココロに刺さったから決めたのだった。
なにか一筋の光が見えた気がした。

ルワンダ・ボランティア10日間の旅

ルワンダの子供

ルワンダの子供

そこからルワンダ・ボランティアの旅を決めるのには、そんなに時間がかからなかった。Kさんに10日間のボランティアツアーをアレンジしてもらい、旅立つことになったのだ。予算は10日間で食事付きで20万円ほどだった。当初、ブラック・アフリカへの初めての旅だったので、色々と心配していたが、すべて杞憂に終わった。そもそもルワンダは高原の国。気候がさわやかなのが何より気持ちがいい。宿泊はゲストハウスのドミトリー(相部屋)。アフリカのゲストハウスなので全く期待していなかった。

キガリのダウンタウン

キガリのダウンタウン

部屋は特別に1人部屋にしてもらえた。シャワーが温水なのには驚いた。ホットシャワーなんて、ないかと思っていた。WIFIもつながるし、有料で洗濯機も使えるし、思った以上に快適な宿だった。私の体はアフリカの風土に馴染みやすいのだろうか?

心強い日本人スーパーオーナーの存在

ルワンダの子供たち

ルワンダの子供たち

ルワンダの旅を快適なものに感じる背景には、現地旅行会社のオーナーが日本人だから心強いという事情があった。しかも、オーナーである山田夫妻は異色の経歴を持ち、スーパーオーナーと呼ぶにふさわしい存在なのだ。アフリカ・マラウイでエイズ予防啓発ソングをプロデュースしてヒットチャート1位に輝いたり、レアメタルの トレーダーとして世界中を飛び回ったりする耕平さんと、男装して日本女性として初めて自転車でアフリカ横断したり、各地で人や地域を繋げる活動を続ける美緒さん、こんなユニークなカップルは見たことがないし、魅力的だった。


ルワンダの子供

ルワンダの子供

2人に会うためにはるばるルワンダを訪れる人もいるほど。
日本の普通からはみ出したアバンギャルドさ、柔軟さに触れたことは、その後の自分の人生にとって大きな財産になったと思う。

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非日常体験を超えて

マウンテンゴリラ

マウンテンゴリラ

「当たり前」のことが、そうでないもの、違うものに接する時。自分の価値観が何なのかを改めて考えさせられる。こうした自分の価値観と違うものに接することこそ、海外旅行の最大の醍醐味だと思う。しかし違いにふれ合うだけでは、単に面白い・楽しい非日常体験で終わってしまう。今までの自分の旅がそうであった。辺境の旅をしてきたつもりだったが、ただ単に楽しい非日常の体験で終わってしまっていた。

ルワンダの子供

ルワンダの子供

何が起こっているのだろう?  何が自分をそうさせるのだろう?。 自分とこの人の違いは何だろう? 自分が本当に求めているのは何だろう?  自分の世界はどこなんだろう?…。こうしたいくつもの「?」を持ち積極的に自発的に自分を見つ直すと、その時こそ、自らの視野をさらに広げるチャンスになる。
それが、単なる「辺境の旅」との違いなのだ。
私と同じボランティアの体験旅行をする人が増え、彼ら彼女らにとって次なるステップに進むきっかけになりますように…

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