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ブータン旅行|観光名所からツウなエリアまで10選

チベット仏教の祭ニマルン・ツェチュ

民族衣装はブータンの心

民族衣装はブータンの心

ヒマラヤのシャングリラ(桃源郷)として知られる仏教王国、ブータン。20世紀後半まで鎖国状態だったため、手つかずの自然と自給自足を基盤にした生活文化が今もなお残っています。

中国とインドの2大国に挟まれていますが、インド文化の影響は少なく、チベット仏教を国教とし、人々の暮らしには、篤く尊い信仰が根づいています。ブータンの国の人々の暮らしはとてもシンプル。自分の人生を謳歌していることでにじみ出る幸福感。訪れた旅人も幸せにしてくれる世界一幸福な国ブータンの魅力をご紹介いたします。

ブータンの基本情報

ブータンの基本情報
面積 約38,394平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
人口 約75.4万人
首都 ティンプー
民族 チベット系,東ブータン先住民,ネパール系等
言語 ゾンカ語。英語も基本的には通じます。
宗教 チベット系仏教,ヒンドゥー教等
治安 他の国に比べると、比較的治安は良い国です。
しかし、貴重品の管理や人通りの少ない場所は避ける,夜間の外出は控える等の最低限の安全対策は必要です。
時差 日本との時差はマイナス3時間 (日本が正午のとき、ブータンは09:00)
行き方 ブータンには日本からの直行便の運航がないため、バンコク経由が一般的です。
シンガポール、インド、ネパールを経由するルートもあります。
ブータン国内は列車や国内線は運航がないため、全て陸路での移動となります。
備考 ビザ取得が必要です。

ブータンの気候

ブータンの気候には、はっきりとした四季があります。
春(3~5月)は気候が安定した時期で、ブータン最大のお祭りであるパロ・ツェチュ祭が開催されます。4月下旬〜5月上旬はシャクナゲを見るベストシーズンとなります。

夏(6~8月)は雨季になりますが、大雨になることはほとんどありません。ブータン南部は非常に暑くなり、湿気も高くなります。西ブータンや中央ブータンはそれほど暑さを感じずに過ごすことができます。7月には高地でブルーポピーを見ることができます。

秋(9~11月)は晴天率が高く、ブータン各地でお祭りが開催されます。稲穂が黄色に変わるとても綺麗な景色が見られる時期です。

冬(12~2月)は空気が澄み、ヒマラヤの山々が美しく見られる時期です。標高3,000m以上の場所を除けば積雪はほとんどありません。

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タクツァン僧院

なぜここに?その不思議な光景は見る者を釘づけにします。

なぜここに?その不思議な光景は見る者を釘付けにします。

ブータンの最大の見どころのひとつが信仰の聖地でもあるタクツァン僧院。標高約3000mの山肌に張りつくように建てられ、今も僧侶が修行している生きた僧院です。その昔ブータンに仏教を伝えた高僧、パドマ・サンババが建立したとされ、彼が虎の背中に乗ってここまで飛んできたという伝説から、別名『タイガーズネスト』ともいわれています。
山岳国家ブータンを代表する絶景なのですが、そばに行って拝むには少し気合が必要です。道路がないので、手段は徒歩のみ(途中までロバがいるが、慣れないとかえってつらい)。軽く登山をするつもりで、ひたすらつづら折りの坂道を上ります。途中、第一展望台、第二展望台を経由し、最後に急な階段を上り下りしてようやく到着!

旗のような布『ダンシル』にはお経がびっしり書かれている。

旗のような布『ダンシル』にはお経がびっしり書かれている。

贅沢に顔料と金粉を使った美しい寺院が断崖絶壁に溶け込んでいます。凛とした空気と厳かなオーラの中にしばらく佇んでいると、なぜか体が軽くなり、穏やかな気持ちになっていきます。無数の旗にはお経が書かれており、風ではためくたびに祈りが天に届くといわれています。

タクツァン僧院
エリア パロ
住所 Taktsang trail BT, Taktsang trail, ブータン
電話 +975 2 323 251
営業時間 8時00分~13時00分, 14時00分~18時00分
入場料 不要
アクセス パロ市内中心から車で20分、トレッキングで2時間程度)
公式サイト http://www.parotaktsang.org/

ブムタン

ブータンの原風景 ジャカルのチョコル地区

ブータンの原風景 ジャカルのチョコル地区

ブータンの中央にそびえるブラック・マウンテンを境に、ブータンは西と東に分かれています。近代化が進み、外国文化の流入が始まった西のパロやティンプーに比べ、ありのままのブータンの姿を見ることができるのが、中央ブータンと東部ブータンです。中央ブータンに位置するブムタンとは、町の名前ではなく、チュメ、チョコル、タン、ウラという4つの谷からなる、この地域の総称となります。
ブムタン地方は王家の人々の出生地でもあります。そして美人が多いとも言われています。美男美女カップルで有名な現在のブータン国王と王妃。その王妃もやはりブムタン地方出身です。

寺院の周囲を108の仏塔が囲んでいる クジェ・ラカン

寺院の周囲を108の仏塔が囲んでいる クジェ・ラカン

ブムタンまでは首都のティンプーから、車で10時間ほどかかるので、途中のワンデュ・ポダンか、トンサで1泊が必要です。また、ブムタン地方は、標高2,000~3,000mほどの高地にありますので寒さ対策も忘れずしていきましょう。
多くの寺院があるブムタン地方はブータン人憧れの聖地でもあります。狭い地域に、ブータンを代表する古刹・名刹寺院が集中しており、お寺巡りも楽しみのひとつです。

ブムタン谷
エリア ブムタン (ウラ、チュメイ、タング、ブムタンの4つの谷)
アクセス 首都ティンプーからブムタン県のゾンがあるジャッカルまで車で約9時間

プナカ

ポ・チュ川(男川)とモ・チュ川(女川)の合流点に建設されたプナカ・ゾン

ポ・チュ川(男川)とモ・チュ川(女川)の合流点に建設されたプナカ・ゾン

首都ティンプーから標高約3,150mのドチュ・ラ峠を越えるとそこはプナカ県になります。標高約1,350mのプナカは、バナナが生い茂る亜熱帯気候の土地です。ティンプーが「通年首都」になるまでの300年ほどの間、プナカはブータンの「冬の首都」でした。ブータンの各県にはゾンと呼ばれる、要塞と寺院と行政の役割を持った建物があり、かつての首都であったプナカのゾンは、ブータンでも2番目に古く、1907年に初代国王の戴冠式が行われるなど、ブータンの王室ともゆかりの深いところです。

天気が良ければ、ブータン・ヒマラヤを一望できるドチュ・ラ峠

天気が良ければ、ブータン・ヒマラヤを一望できるドチュ・ラ峠

プナカでもう一つ訪れるべき場所は、チミ・ラカンです。チミ・ラカンは「子宝の寺」として有名です。私が訪れた際は、お坊さんが、将来授かる赤ちゃんの性別を占ってくれました。ちなみに私は占いが当たりました!ご興味のある方はぜひトライしてみてください。チミ・ラカンはロベサ村の水田を見下ろす丘の上に、こじんまりと建っており、道中、見渡す限りの水田のあぜ道を歩きながら、ちょっとしたハイキングを楽しむこともできます。

プナカ・ゾン
エリア プナカ
住所 HVJ7+V6Q ブータン
電話 +97517676729
営業時間 月~金 09:00~17:00 、土11時00分~13時00分 14時00分~16時00分、日 休み
入場料 不要
アクセス 首都ティンプーからプナカまではドチュ・ラ峠を越えて車で約3時間
公式サイト http://www.punakha.gov.bt/
備考 ゾンには短パンやノースリーブでは入ることができません。

ホームステイ&ブータン式石焼風呂「ドツォ」体験

のどかな田舎でホームステイ(ポブジカ)

のどかな田舎でホームステイ(ポブジカ)

ブータンで是非体験していただきたいのが、ホームステイです。民族衣装の着付けをしてもらったり、日本から持っていったお土産で盛り上がったり、農家のお家におじゃまして、ブータン人のご家族との交流が楽しめます。自家製の野菜で作ったお食事は、ブータン旅行で、一番美味しいお料理でした。ブータン人の生活に触れ、家族の一員になったようになれるホームステイ体験は、ずっと心に残る思い出です。ピュアで優しいブータン人に触れてみて、なぜブータンが世界一幸福な国なのか、少しだけわかった気がしました。ホームステイ体験で幸せのおすそ分けをしてもらい、とても優しい気持ちになれました。

体の芯までポッカポカに温まります。

体の芯までポッカポカに温まります。

また、ホームステイの醍醐味である石焼き風呂のドツォもおすすめです。ドツォとは、水を張った木の浴槽の中に、焚き火で真っ赤に焼いた大きな石を入れて、その石の熱でお湯を沸かしたお風呂です。

ポブジカ
エリア ワンデュ・ポダン
アクセス ティンプーからドチュ・ラ峠を越えてワンデュ・ポダンまでは車で3時間弱。
ワンデュ・ポダンからポブジカまでは車で約3時間半。

伝統的な建物が多くあるハの街

伝統的な建物が多くあるハの街

パロから3時間弱、標高約3,800mのチェレ・ラ峠を越えた眼下にハの街はあります。ブータンの西部に位置するハは、チベットとインドのシッキム州とに国境を接しており、2001年まで外国人旅行者の入域が禁止されていました。【外国人に向けて最後に開かれた街】として知られるハは、自由に訪問できるようになった今でも、訪問者の数は少なく、国際化が進む前のブータンの雰囲気を味わう事が出来るところです。

少年僧たちが学ぶ仏教学校となっているカツォ・ゴンパ(標高3020m)

少年僧たちが学ぶ仏教学校となっているカツォ・ゴンパ(標高3020m)

ハの街はハ・チュと呼ばれる川沿いに広がる小さな街です。お店が並ぶメインストリートは、端から端まで歩いても5分ほどの距離しかありません。伝統建築の建物が並ぶ街並みは、私たち日本人にはどこか懐かしい感じがします。ブータンの伝統衣装である「ゴ」や「キラ」を着てブータン人の暮らしに溶け込んでみてはいかがでしょうか。忙しい日々の生活によって忘れていた何かを、きっと取り戻せると思います。

エリア
アクセス ティンプーからチョゾム経由で車で4時間。パロからはチェレ・ラ峠を越えて車で3時間弱。
備考 ハは標高が高いのでかなり寒いので夏でも上着は必要です。

タクツァン僧院でキャンプ&トレッキング

急斜面にへばりつくように建つブンデラ

急斜面にへばりつくように建つブンデラ

山の中の断崖絶壁に建つタクツァン僧院ですが、その周りにもたくさんの寺院があります。山の頂上にあるブンデラというお寺をめざすトレッキングが観光客に人気となっています。山の頂上付近で1泊キャンプをして、翌日は周辺の寺院を観光しながら山を下ります。頂上にあるブンデラは女神のお寺と呼ばれ、女性が行くと幸せになれるといわれています。とても小さなお寺ですが、お坊さんが修行するには周りに何もないので、とても良い環境だそうです。

サンドペリ寺からはタクツァン僧院の全貌を見ることができる

サンドペリ寺からはタクツァン僧院の全貌を見ることができる

トレッキング中に、山の中で一人静かに暮らすお坊さんとの出会いがありました。とても小さな小屋で自然と向き合いながらたった一人で暮らしているお坊さんは、とても穏やかで優しい笑顔の方でした。トレッキングで疲れた私の体と心に、お坊さんが入れてくれた甘いミルクティーが染みわたりました。ブータン一のパワースポットであるタクツァン僧院でのキャンプで、パワーチャージをしてみてはいかがでしょうか。

パロ

パロで出会った少年僧

パロで出会った少年僧

ブータンの空の玄関口であるパロ。ブータンの旅はパロから始まります。パロでまず訪れたい場所はパロ・ゾンです。映画「リトル・ブッダ」のロケ地になったことでも有名なパロ・ゾンは、ブータンのシンボル的な存在です。ゾンの正式名称は「リンプン・ゾン」。「宝石の山の城」という意味を持っています。
パロは古くから仏教の聖地のひとつとしてチベット世界に知られています。ブータン最大のお祭りであるパロ・ツェチュ祭の時期には、多くの観光客が訪れます。毎年3月に5日間に渡って繰り広げられるパロ・ツェチュ祭は、ブータンに春の訪れを告げる特別なお祭りです。

パロで一番美しいポンデ村の棚田

パロで一番美しいポンデ村の棚田

パロには見事な棚田が広がるポンデ村があります。ここには、西岡京治さんという日本人を祀ったチョルテンがあります。西岡さんは、1964年からポンデ村でブータンの人々に近代的な農業技術を教えました。「ブータン農業の父」として、ブータンで西岡さんを知らない人はいないと言われています。

パロ・ゾン(リンプン・ゾン)
エリア パロ
住所 CCGF+J49, Paro, ブータン
営業時間 月~土 09:00~18:00 、日休み
入場料 不要
アクセス パロ市内から車で8分
公式サイト http://www.paro.gov.bt/
備考 ゾンには短パンやノースリーブでは入ることができません。

チョモラリトレッキング

素晴らしい景観に何度も足をとめてしまう。

素晴らしい景観に何度も足をとめてしまう。

九州ほどの大きさの国土をもつブータンは、国土のおよそ70%が自然に囲まれています。ヒマラヤの山々に囲まれたブータンでは、実はトレッキングが人気なのです。初心者向け~上級者向けまで様々なコースがあり、ブータンの美しい自然を楽しむことが出来ます。

ブータンのトレッキングは、昔の旅人と同じようにキャラバンを組んで旅をします。

ブータンのトレッキングは、昔の旅人と同じようにキャラバンを組んで旅をします。

一番人気は、チョモラリ・トレックです。チョモラリは「女神の山」を意味し、西部チベット国境にある高峰(7,314m)で、ブータンを代表する山です。といってもこの山に登るのではなく、氷河地形の中にあるジャンゴタン村のチョモラリベースキャンプ(4090m)を目指します。チョモラリ、ジチュダケなどブータンを代表する山々の展望が楽しめる10月の旅がお勧めです。5、6月にはブータンの国の花、ブルーポピーを目的にトレッキングを楽しむ人も多くいます。峠がなく、徐々に高度を上げていくので高山病の恐れが少なく、体調が悪くなっても下山しやすいなど、初心者でも挑戦しやすいコースになっています。

チョモラリ( Chomolhari)
エリア パロ
住所 R7F9+MM ジャンゴッタン, ブータン

トンサ

ホテル ヤンキルリゾートからはライトアップされたトンサ・ゾンを見ることができます。

ホテル ヤンキルリゾートからはライトアップされたトンサ・ゾンを見ることができます。

ブータンの中央に位置するトンサは、東西を分けるブラック・マウンテンの東の麓にあります。トンサを流れる中部最大の川マンデ・チュ流域は、絶壁と激流が連続しており、その変化に富んだ自然は旅人を魅了してやみません。
トンサは、西のパロからブムタンへ旅をする人々の中継地となっています。周囲の山肌に、昔ながらの商店が建ち並んだ小さな町は、ピュアなブータンらしさをとても感じられる町です。山肌に建てられたホテルで、美しい自然を眺めながらのんびりするのもおすすめです。

崖の上に圧倒的な存在感を放って建つ トンサ・ゾン

崖の上に圧倒的な存在感を放って建つ トンサ・ゾン

ブータン一の大きさを誇るトンサ・ゾンは、深い渓谷を見下ろす急斜面にあり、山の尾根に長々と身を横たえた白龍のようなその姿は見る者を圧倒します。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。

トンサ・ゾン
エリア トンサ
住所 FGX3+VXG, Trongsa, ブータン
営業時間 月~金 09:00~17:00 、土・日休み
入場料 不要
アクセス ティンプーからトンサまでは車で約7時間
公式サイト http://www.trongsa.gov.bt/
備考 ゾンには短パンやノースリーブでは入ることができません。

ガサ

天井の世界にそびえるガサ・ゾン

天井の世界にそびえるガサ・ゾン

ガサはブータンで一番の秘境の地といっても過言ではありません。ガサは、21世紀に入るまで、ブータンで唯一車で行けませんでした。ガサのあるブータンの北部国境地帯は7,000m級の山々が織りなす高山地帯となっており、ヤクを放牧して生きる高地放牧の民が暮らしています。
ガサは温泉地としても知られています。ガサ温泉はモ・チュ川の川岸に湧くブータンを代表する温泉です。ガサの町から車で20分、徒歩で1時間(帰りは2時間)の谷底にある秘湯です。周囲を山で囲まれた大自然の中の温泉につかると、ふっと体中の疲れが癒されていくのを感じます。

温泉は男女混浴のため、水着を着用してはいります。

温泉は男女混浴のため、水着を着用してはいります。

ガサの温泉は、農閑期の冬になると、ブータン人がこぞって湯治に訪れます。かつて病院などなかったブータンでは、病気になったら僧侶を呼んで祈祷してもらうか、温泉(ツァチュ)に行くしかありませんでした。今では、温泉はブータン人にとって家族連れの、泊まりかけレジャーでもあります。現地の人との交流も楽しめるのがブータンの温泉の魅力のひとつです。

ガサ
エリア ガサ
アクセス プナカから車で3時間
備考 ガサにはホテルはないのでテントが必要です。
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まとめ

ブータン旅行では絶対に外せないテッパン観光地は、タクツァン僧院、パロ、プナカ、トンサになります。もう少しディープな場所も行ってみたい!という方には、ブムタン、ハ、ガサがおすすめです。人とは違った体験をしたい!という方には、ホームステイやトレッキングがおすすめです。

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また、ブータンは近年インターネットの普及により近代化が進んできています。昔ながらのブータンの良さを味わいたい方は、早めに行かれるのをお進めします。

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