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世界94か国を周遊した本山泰久が選ぶ世界の観光地ベスト20 その1

太平洋に沈むイースター島の夕陽 (チリ)

イースター島・タハイ儀式村のアフ・バイ・ウリの遠くに沈む夕陽

イースター島・タハイ儀式村のアフ・バイ・ウリの遠くに沈む夕陽

モアイ像で有名なイースター島。南米のチリから3700㎞、タヒチから4000㎞、最も近い人の住む島まで1900㎞と全くの南海の孤島。1722年のイースターの日に発見されたことからその名がつきました。1ⅿ位から21ⅿ位まで約1000体ものモアイ像が島のあちこちに散らばっていて、見どころは数多くありますが、モアイに引けを取らない必見のものがあります。それははるか遠く太平洋の水平線に沈む夕陽です。遮るものは何も無く、ただ海だけが際限なく続くその向こうに真っ赤な夕陽がゆっくりと沈んでいく。この景色の美しさは形容のしようもありません。自然のパノラマが目の前に広がっていきます。息をのむ美しさとはこのことでしょうか。手元にはビールと採れたてのマグロのカルパッチョを用意して、さぁ美しい夕陽に乾杯。至極の時を満喫できることまちがいありません。

アフトンガリキのモアイ像。ついつい一緒に整列したくなる。

アフトンガリキのモアイ像。ついつい一緒に整列したくなる。

イースター島は周囲58㎞の小さい島ですが、3か所に分けて回るのが効率がいいでしょう。
先ずは、ラノララク周辺。ここはほとんどのモアイの製造工場で、約400体ものモアイが製作途中のままの状態で残っています。
次にアキビ周辺ですが、唯一海を見ている7体のモアイが立ち並んでいます。モアイ達が見つめる先は春分と秋分の日没の方角ともいわれ、天文学的性格があるとも言われています。
もう一か所のラノカウ火山の南西部にあるオロンゴでは、伝統の行事・鳥人レースが行われていました。
ところでいくつかのモアイの頭に残っている帽子は日本のちょんまげによく似ています。全く個人的な想像ですが、俳優の松田優作やバレーボーラーの石島雄介の顔はモアイにそっくりだと思います。きっと日本人と同じDNAを持っていたにちがいありません。

目の前で氷壁が崩落する「ペリト・モレノ氷河」 (アルゼンチン)

ゴーとする轟音に振り向くと、氷壁が目の前で崩落した瞬間でした。

ゴーとする轟音に振り向くと、氷壁が目の前で崩落した瞬間でした。

ゴーとする轟音に振り向くと、氷壁が目の前で崩落した瞬間を運よくとらえることが出来ました。音はするがなかなかその瞬間を見ることは難しいので超ラッキーでした。
35㎞の長さの氷河が毎日2ⅿも湖に向かって移動し、崩落を引き起こしていきます。崩落した氷は水となり、水は雲となり雪を降らし、積雪はまた氷河を作るという巨大な自然の摂理を垣間見ることがここペリト・モレノ氷河で出来ます。観光ボートに乗ればなんと目の前に氷壁を見ることこともできます。日本では見ることのできない大興奮の絶景です。

高さ60ⅿ、幅5㎞、奥行き35㎞の壮大なペリト・モレノ氷河。

高さ60ⅿ、幅5㎞、奥行き35㎞の壮大なペリト・モレノ氷河。

ペリト・モレノ氷河は南部パタゴニアのロス・グラシアレス国立公園の中にあります。文字通り「氷河公園」です。園内には大きいものだけでも47の氷河がありますが、その中でも代表的な氷河がペリト・モレノ氷河です。展望台からの眺めだけでなく、アルヘンティーノ湖のボートに乗って氷塊に触れることもできます。氷河トレッキングツアーに参加すれば氷河の上を歩くことも出来ます。アイゼンを装着してクレパスや穴を避けて氷の世界に入っていき、隙間から見える水の色は限りなく青に近いパステルカラーです。氷河の氷でウイスキーのオンザロックを楽しむことができるかもしれません。

桃源郷とは「キルギス」のこと (キルギス共和国)

イシク・クル湖とその上に浮かんでいるような天山山脈

イシク・クル湖とその上に浮かんでいるような天山山脈

中央アジアにぽっかり昔のまま残されたような国が、ここキルギスです。旧ソ連圏で中国と隣接し、天山山脈を遠くに頂き、自然に恵まれたまさに桃源郷です。東は中国トルファンから、2500㎞も続く天山山脈は西端のキルギスまで続きます。「中央アジアの真珠」と称されるイシク・クル湖の上に浮かぶようにその雄姿は悠久の時を超えて座しています。イシク・クル湖の水は透明度20ⅿ、青く透き通っています。大きさは琵琶湖の約9倍、1600ⅿの標高にありながら凍ることの無い不凍湖です。キルギス語でイシク=熱い、クル=湖。温かい湖という意味を持っているのも納得です。夏には多くの人が湖に集い束の間の夏を楽しんでいます。これ以上ない澄みとおった空と山と湖に囲まれて。

山あいにはこんなきれいな渓谷も「ジェテイ・オグズ渓谷」

山あいにはこんなきれいな渓谷も「ジェテイ・オグズ渓谷」

キルギスを満喫するにはイシク・クル湖を周遊するのが一番です。
先ずはイシク・クル湖の最大のリゾート地、「チョルポン・アタ」。ロシアや地元の人で7~8月は、どのホテルも満室状態が続くといいます。ここから正面に見える天山山脈は最高です。近くには「岩絵野外博物館」があり4000年も昔の狩りや山ヤギの絵が見られます。
次にその昔、三蔵法師が天竺への途中立ち寄った記録が残っている「カラコル」。ここは天山山脈とテルスケイ・アラ・トーへの登山基地になっています。
さらに周遊していくと、「ジェティ・オグズ(7つの牛頭)」の奇岩があり、さらに車で30分ほど渓谷を登っていくと目を見張る草原が現れます。スイスアルプスの景観より美しいと感じました。仕上げは湖畔のユルタ・キャンプ(ユルタとは遊牧民の移動式住居のこと)に泊まって、自然の懐に包まれて至極の時を過ごせることでしょう。

これこそ美しい村「プロヴァンス地方の村々」 (フランス)

認定「フランスの最も美しい村」の一つ「ルールマラン」

認定「フランスの最も美しい村」の一つ「ルールマラン」

「フランスの最も美しい村」の認定を受けるには、人口が2000人以内、2つ以上の遺産・遺跡、コミューン会議での同意があるという条件をクリアしなければなりません。村は大きくならないけれど観光客は世界中から訪れる。良さを残して無理をしない、実に賢い戦略です。作家アルベール・カミュが愛して永眠の地として選んだプロヴァンス地方のルールマランは、オリーブ畑や果樹園の緑に囲まれたまさに美しい村です。落ち着いたたたずまいの家や沢山のおしゃれなレストランがあり、洗練された雰囲気があります。ルネッサンス様式のルールマラン城が村のはずれに優雅な姿を見せています。

リュベロン谷の眺めが最高の「ボニュー村」

リュベロン谷の眺めが最高の「ボニュー村」

ここボニュー村は、有名なゴルドやルシオン、メレルブなどに比べて決して華やかさはありませんが、田舎らしい素朴な雰囲気が人気になっています。実はこの村は「フランスの最も美しい村」には認定されていませんが、引けを取るどころか美しさでは負けていません。山の頂にある教会前の展望台から見るリュベロン谷の眺めは絶品です。小さい村ですので、あちこちに走る細い階段や坂道を気の向くまま歩いて行きましょう。お泊りはミシュラン2つ星のホテル・レストラン「ラ・バスティード・カプロング」がおすすめです。南仏きっての名シェフ「エドワール・ルペ」が2005年にボニュー村を見下ろす丘の上にオープンしました。南仏貴族の田舎の別荘を思わせる建物・客室。アイディアあふれる斬新な料理を味わってください。

ブリュッセルのグラン・プラスは世界一の広場 (ベルギー)

ライトアップされたグラン・プラス

ライトアップされたグラン・プラス

ベルギーといえば何を思い浮かべるでしょうか。ゴディバのチョコレート、ベルギービール、ダイヤモンド、それとも水の都・ブルージュでしょうか。私的に一番のおすすめは、レ・ミゼラブルの作者・ヴィクトル・ユーゴが「世界で一番美しい広場」と称したグラン・プラスです。名前は大きな広場という意味ですが、実際は110ⅿⅹ70ⅿの小さな広場です。昔では大きいかもしれませんが、偉大な広場という意味が含まれているかもしれませんね。広場は昔ながらのギルドハウスに囲まれ、時代を超え中世のままで存在する不思議な空間になっています。夏場は夜10時になるとライトアップが始まり、赤、青、黄色、緑、紫と変幻する10分間のショーが見られるでしょう。

グラン・プラスでゆっくりベルギービールを味わいましょう。

グラン・プラスでゆっくりベルギービールを味わいましょう。

グラン・プラスが世界一の広場といわれる理由の一つは、そのほどよい広さにあるのかもしれません。
ポーランドのクラクフの中央市場広場やバチカンのサン・ピエトロ広場のように大きくなく、どこか落ち着ける丁度良い広さなのです。歴史を感じさせる建物に囲まれ、広場の中にいる人は喜びに溢れ幸せ一杯の気分なので、幸せ広場になっているのです。美しい建物を見て、幸せそうな人々を眺めながらカフェで飲むビールの味は最高です。じっくり広場を眺めると東西南北建物の違いが分かってきます。様々なギルド(組合)が建ち並んでいたり、レストラン群の建物や王の家・市庁舎・邸宅など見飽きることはありません。グラン・プラスは世界一美しい広場です。

 

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