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サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台から臨むサン・ジョルジェ城
近年ポルトガルは人気の旅行先として観光客が毎年増えてきているのです。なぜなら世界遺産とグルメもさることながら世界で安全な国・第3位(因みに日本は9位です)!エッグタルトやポートワインは有名ですが、食事も最高。
わざわざガイドブックにあるようなお店を探して行かなくてもどこに入ってもハズレることは無い、と現地の人も太鼓判を押してます。世界的なインフレ、記録的な円安も相まって、日本人には受け入れ難いほど物価の高いヨーロッパですが、その中ではポルトガルは比較的まだ旅行中の出費を抑えることが出来るでしょう。今回はポルトガルの首都であるリスボンで楽しめる観光地をご紹介します。
リスボン旧市街の街並み

サンジョルジェ城からのリスボンの街並み
ポルトガルといえば路面電車とかわいい街並みを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。街中を歩いているとまるでタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。坂道が多いので体力を考えてトゥクトゥクを利用する事をおすすめします。この旧市街の街中を路面電車が走る光景に慣れるまではカメラを手放せませんでした。

トラム(路面電車)と一緒に
サン・ジョルジェ城からはリスボンの街並みが一望できます。特に夕暮れ時は最高の景色を眺めることができます。夜も治安がいいので最低限の注意をして出歩いてみるのもいいでしょう。ライトアップされた街並みなど、また昼間とは違った雰囲気を感じることができるのではないでしょうか。
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ペナ宮殿、いやディズニーの世界へようこそ

シンデレラ城の元⁉ペナ宮殿
リスボン郊外のシントラ地区にあるペナ宮殿ですが、これも女子受けする事間違いなしでしょう。黄色いかわいらしい外観はまるでディズニーの世界観に入り込んだかのような雰囲気に浸れます。それもそのはず。シンデレラ城の元になったのはドイツのノイシュバンシュタイン城と言われていますが、そのノイシュバンシュタイン城の元になったのがこのペナ宮殿なのです。

メルヘンチックなペナ宮殿
宮殿自体もゴシックやマヌエル、イスラエル、ルネッサンスなど様々な建築様式がミックスされており、とても興味深い建物です。お城の中も以前より見学できるエリアが増えたので是非足を運んでみて下さい。
エリア | シントラ |
住所 | Estrada da Pena, 2710-609 Sintra, Portugal |
電話 | +351 21 923 7300 |
営業時間 | 09:30-18:30 |
休館日 | 1/1、イースター、5/1、6/13、12/24、12/25 |
入場料 | 大人14ユーロ、子供(6~17歳)&シニア(65歳以上)12,5ユーロ |
アクセス | 電車でシントラへ向かいシントラからバス(434番) |
公式サイト | https://www.parquesdesintra.pt/pt/parques-monumentos/parque-e-palacio-nacional-da-pena/ |
備考 | 随時混雑してますが朝一は比較的空いてます。 |
ジェロニモス修道院

大航海時代の栄光を象徴する壮麗な修道院
リスボンのベレン地区にそびえ立つジェロニモス修道院は、ポルトガルの大航海時代の栄光を象徴する壮麗な建造物です。16世紀初頭、エンリケ航海王子の功績を讃え、マヌエル1世の命によって建設が始められました。美しく複雑なマヌエル様式の装飾が施されたこの修道院は、まるで石のレースを纏ったかのような繊細な造りで訪れる人々を魅了します。

中庭を取り囲む、圧巻の回廊
世界遺産にも登録されているこの修道院は、ポルトガルの歴史と文化を今に伝える重要な遺産です。広大な回廊は静謐な雰囲気に包まれ、陽光に照らされたアーチの美しさに心を奪われます。また、ヴァスコ・ダ・ガマの石棺が安置された教会内では、荘厳な空間が過去の航海の壮大な物語を語りかけてきます。リスボンを訪れる際は、この歴史の息吹が感じられるジェロニモス修道院へ足を運び、ポルトガルの黄金時代へと思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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発見のモニュメント

ポルトガルの冒険心と歴史が詰まったモニュメント
ポルトガルの首都リスボンにそびえ立つ「発見のモニュメント」 (Padrao dos Descobrimentos)は、大航海時代の偉業を讃える壮大な記念碑です。テージョ川のほとりに位置し、白い石灰岩で構築された高さ52メートルのこのモニュメントは、船の舳先を模したデザインが特徴的で、ポルトガルの偉大な探検家たちが新天地を求めて旅立った歴史を象徴しています。

一番前にいるのは、ポルトガル王国のエンリケ航海王子
中心にはエンリケ航海王子の勇敢な姿が刻まれ、彼を囲むようにヴァスコ・ダ・ガマやフェルディナンド・マゼランなど、ポルトガルの航海史を彩る偉人たちの彫刻が並びます。展望台へと続くエレベーターを利用すれば、眼下にはベレン地区の美しい景観とテージョ川の雄大な流れが広がり、訪れる人々を歴史とロマンの世界へと誘います。リスボンを訪れた際は、この壮麗なモニュメントの前に立ち、かつての航海士たちの夢と挑戦に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ベレンの塔

大航海時代を守った要塞と希望の門
ボルトガル・リスボンのテージョ川沿いに佇むベレンの塔は、16世紀に建設された壮麗な要塞であり、ポルトガルの大航海時代を象徴する歴史的建造物です。かつて探検家たちが新たな世界へと旅立つ際の見送りの場所であったこの塔は、優美なマヌエル様式の装飾が施され、まるで石のレースのような繊細な美しさを誇ります。

上限人数に達すると入場を締め切られるので注意!
世界遺産にも登録されているこの塔は、現在では観光スポットとして人気を誇り、展望台からはテージョ川の雄大な景色を一望できます。また、内部には砲台や牢獄などの歴史的空間が広がり、訪れる人々に過去の物語を伝え続けています。リスボンを訪れる際は、この歴史と美が融合したベレンの塔へ足を運び、かつての航海の夢に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
たそがれたいならロカ岬

ここがユーラシア大陸最西端
ロカ岬はユーラシア大陸最西端の岬、そして風の名所とも言われてます。ポルトガルの詩人カモンイスの詠んだ詩の一説「ここに地の果、海始まる」の石碑が建てられていて、それを実感できる景色が広がってます。一年のほとんどはモヤで覆われていてなかなかきれいな地平線を眺めることは難しいのですが、このもやがかった地平線もとても絵になって素晴らしかったです。

最西端到達証明書
こちらもかなり観光客で賑わっていますが、人の少ない午前中などに訪れて時間を忘れてのんびりと地平線を眺めるのもいいと思います。11ユーロ(2020年1月現在)で最西端到達証明書を発行してくれるので記念に作ってみてはいかがでしょうか。
エリア | シントラ |
住所 | Estrada do Cabo da Roca s/n, 2705-001 Colares, Portugal |
アクセス | シントラからバス(403番)で約40分 |
Pasteis de Belem

外観からは想像もつかない店内の広さ! イートインもお勧め
リスボンを訪れたなら、ぜひ味わいたいのが「Pasteis de Belem」です。1837年創業の老舗「Pasteis de Belem」では、 ポルトガル名物のエッグタルト「Pastel de Nata」を伝統のレシピで作り続けています。外はカリッと焼き上げられ、中はとろけるようなカスタードが詰まったこのスイーツは、一口食べればその絶妙なバランスに魅了されること間違いなし!

中のカスタードは思いの外甘さ控え目
この店独自の秘伝のレシピは、ジェロニモス修道院の僧侶たちが考案したものを受け継いだもので、今なお門外不出とされています。店内では、職人たちが一つひとつ丁寧に焼き上げる様子を見ながら、焼きたてを味わうことができるのも魅力のひとつ。シナモンや粉砂糖をかけるのがポルトガル流の食べ方で、その香りがより一層の美味しさを引き立てます。
エリア | リスボン |
住所 | Rua de Belém nº 84 a 92, 1300 – 085 Lisboa Portugal |
電話 | +351 21 363 74 23 |
営業時間 | 08:00-21:00 ※12/24,25,31,1/1は19:00迄。 |
定休日 | 年中無休 |
アクセス | 市電「Mosteiro dos Jerónimos」で下車 |
公式サイト | https://pasteisdebelem.pt/ |
カスカイスのビーチ

カスカイス港
ポルトガルのリゾート地として有名なカスカイス、古くからの漁師町でもあります。おしゃれな店やカフェが並び夏には観光客で賑わっています。私が訪れたのは1月だったため人もまばらで閑散としてはいましたが、天気も良かったせいか半袖で十分でリゾートの雰囲気を十分感じられました。有名なサーフスポットもあるのでヨーロッパ各国からサーファー達が訪れます。
カスカイスの市街地中心から1kmほどの海岸線に”地獄の口”と呼ばれる洞窟があります。波の浸食によってできたこの「海食洞」、岩が大きく口を開けたところに波が打ち付けられる様子は間近で見ると迫力があります。
エリア | カスカイス |
住所 | Av. Rei Humberto II de Itália 642, 2750 Cascais |
アクセス | 電車でリスボンの「カイス・ド・ソドレ駅/Cais do Sodré」よりカスカイス駅へ。海沿いに徒歩で20分程。カスカイス駅からバスも出ています。 |
歌と演奏とおいしい食事を満喫☆民族歌謡ファド
ファド生演奏
イタリアのカンツォーネやフランスのシャンソン、ブラジルのサンバ、アルゼンチンのタンゴなどはよく知られていますがポルトガルにはファドがあります。ファドとは運命又は宿命を意味し、それを民族歌謡で表しています。どこかもの悲しい曲だと思われがちですが自分の町を称賛したりするような陽気なものもあります。

民族歌謡ファドに酔いしれて
ポルトガル歌謡ファドは「カーサ・デ・ファド」と呼ばれるファドレストランなどで聴くことができます。ディナーショーのような感じで美味しい食事と一緒に迫力のある歌と演奏を楽しむことができます。ポルトガルに訪れた際は是非堪能しましょう。
エリア | リスボン |
住所 | Travessa da Queimada, n.º 10 1200-365 Lisboa |
電話 | +351 213 422 281 |
営業時間 | PM19:30-AM02:00 |
定休日 | 年中無休 |
公式サイト | https://www.cafeluso.pt/en/ |
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まとめ
リスボンは限られた時間の中で観光するにはコンパクトでとても適した場所です。今回はリスボンだけでしたが他にも魅力に溢れた都市がたくさんあります。次回は是非足を伸ばしてポルトガルの魅力を満喫したいです。