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アイスランド観光の大定番!ゴールデンサークルツアーの楽しみ方

ゲイシール間欠泉は熱湯が噴き出ているので要注意です

ゲイシール間欠泉は熱湯が噴き出ているので要注意です

アイスランドの玄関口、レイキャビックで最も人気のアクティビティ、それはゴールデンサークルツアーです!ブルーラグーンやオーロラ、氷河ツアー、ホエールウォッチングなどアイスランドの楽しみは数あれど、今回は火山活動によって作られた大地を体で感じる事の出来るゴールデンサークルに焦点を当ててその魅力をお伝えしたいと思います!

ゴールデンサークルとは?!

虹がかかったグトルフォス

虹がかかったグトルフォス

そもそもゴールデンサークルって何?という方のために、このツアーはどういうものなのか、ご紹介させていただきます。ゴールデンサークルとは、アイスランドの首都レイキャビックから日帰りで、グトルフォス、間欠泉ゲイシール、シンクヴェトリルという3大人気スポットを巡るルートの名称です。

大地の裂け目「ギャウ」が見られるシンクヴェトリル

大地の裂け目「ギャウ」が見られるシンクヴェトリル

つまり、ゴールデンサークルとはアイスランド旅行の定番中の定番!初めてアイスランドに行く方には絶対オススメの周遊コースです。次の章ではゴールデンサークルをどのように周るのが良いのか、検証していきます。

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ツアーで行くか、レンタカーを借りるか・・・

ツアーで立ち寄ることもあるスカゥルホルト教会

ツアーで立ち寄ることもあるスカゥルホルト教会

大型バスに揺られ、おんぶに抱っこでツアーに参加するか、レンタカーで自由に巡るかは意見の分かれるところだとは思います。しかしながら、なかなか日本人には国際免許やレンタカーを準備したり、海外での長時間の運転はハードルが高いのではないでしょうか。特に冬場は道路の凍結など難易度はさらに上がります。気ままなレンタカーの旅には憧れはありますが、無難にツアーに参加されることをお勧めします。

ずっと眺めていたくなるようなシンクヴェトリルの絶景

ずっと眺めていたくなるようなシンクヴェトリルの絶景

ゴールデンサークルはさすがレイキャビックの人気ツアーだけあって、オプショナルツアーの種類も豊富です。ほとんどのコースにグトルフォス、ゲイシール、シンクヴェトリルは含まれていますが、シンクヴェトリルでシュノーケリングが付いたプラン、火山洞窟探検付きプラン、天然温泉シークレットラグーンでの入浴付きプランなどなど、ツアー会社選びに迷ってしまいそうです。少々予算が上がりますが、よりガイドさんに詳しく話を聞けて大型バスツアーでは行かない場所も案内してもらえる、少人数制のツアーも魅力があります。

見所その1 グトルフォス

ダイナミックな滝に思わず息をのみます・・・

ダイナミックな滝に思わず息をのみます・・・

アイスランド語で「黄金の滝」を意味する、グトルフォス。平均毎秒140トン、氷河の雪解け水が流れる時期になると、毎秒2000トンもの水量が流れ落ちるダイナミックなアイスランド随一の規模を誇る滝です。幅は最大70m、2段になっている滝の1段目の落差は15m、2段目が30mにもなります。滝に近づくにつれ五感に伝わってくる、水の流れ落ちる轟音と舞い上がる水しぶきが、グトルフォスのダイナミックさを物語っています。この滝は冬でも凍る事がなく、年間を通して雄大な姿を拝むことができます。

冬のグトルフォスもまた神秘的・・・

冬のグトルフォスもまた神秘的・・・

この素晴らしい滝が1世紀も前に失われる危機にあったことをご存知でしょうか。20世紀のはじめ、この地に水力発電所の建設計画が持ち上がりました。グトルフォスの美しい景観が失われることに断固反対したシグリズルという名前の少女は様々な手段で工事に抗議し、ついにはこの滝に身を投じようとしました。彼女の努力により、工事計画は中止となったのです。滝のそばには彼女の肖像が飾られ、今もグトルフォスを見守っています。

見所その2 ゲイシール間欠泉

みんなこの噴出孔を固唾をのんで見守っています

みんなこの噴出孔を固唾をのんで見守っています

アイスランドにはたくさんの間欠泉があるのですが、ゴールデンサークルで巡るゲイシール間欠泉はアイスランド最大規模!英語で間欠泉を意味する「Geyser」の語源になった場所でもあります。ゲイシールはなんと13世紀から活動を続けていて、過去に噴出した水の高さは最大で70mにもなったそうです。これをビルの高さに例えると23階ほどになるそうですが、あまりにも数字が大きすぎてもはや想像ができません・・・。

ストロックル間欠泉の高さに驚き!!

ストロックル間欠泉の高さに驚き!!

ゲイシールの周辺の間欠泉のなかでも、最大規模なのが「ストロックル」です。こちらでは平均30mくらいの水柱が5~10分おきに吹き上がり続けています。カメラ片手に噴出孔を眺めていると、突如噴き出す水柱のあまりの迫力に、シャッターを押すことを忘れてしまいそうになります。
実はこの間欠泉、地殻変動などが理由で1935年より徐々に活動が弱くなり、1990年頃には遂に完全に活動を停止してしまいました。ところが2000年の地震によって間欠泉が復活をしたという奇跡のエピソードがあるのです。これからもこの間欠泉が失われない事を祈ります。

見所その3 シンクヴェトリル国立公園

大地の割れ目眺めつつ散策ができるようになっています

大地の割れ目眺めつつ散策ができるようになっています

2021年4月現在、アイスランドには3つの世界遺産があります。そのうちの1つが、シンクヴェトリル国立公園です!シンクヴェトリルは、地球の割れ目と言われる「ギャウ」が見られる場所。地球の割れ目?ギャウ?と頭にはてなマークが浮かんでしまいますが、ギャウとは、アイスランドをを南北に走る、ユーラシアプレートと北アメリカプレートが互いに引っ張り合い生まれる、大地の裂け目のことです。通常こういった大地の割れ目は海底にあるのですが、アイスランドではそれが地表で見る事ができ、シンクヴェトリルのギャウはアイスランド最大規模。まさに大地の力強さや偉大さを目で見る事ができる、世界的にも稀有な場所なのです。

シンクヴェトリルでのダイビングも人気です

シンクヴェトリルでのダイビングも人気です

大地の息吹を感じられる一方で、このシンクヴェトリルという場所はアイスランドの政治において大変重要な場所でもあります。シンクヴェトリルという名前は「議会の広場」という意味を持っているのですが、これは一体どうしてなのでしょうか。
実は西暦930年、この平原で世界で初めてとなる民主議会「アルシング」が開かれたのです。バイキングなどがアイスランドに定住を始めたころは王様やリーダーがおらず、各地域で起こる争いごとやルールなどの意思決定をする場が必要となり、各地の首長がこの平原に集まって開いた野外会議がアルシングです。世界で初めての民主議会が開かれ、アイスランド憲法が制定され、議会民主政治を確立したシンクヴェトリルは、歴史的観点からみても世界遺産にふさわしい場所なのではないでしょうか。

見所その4 ケリズ火口湖

神秘的な火口湖は吸い込まれそうな魅力・・・

神秘的な火口湖は吸い込まれそうな魅力・・・

少人数制のツアーやレンタカーでゴールデンサークルを周る人にはケリズ火口湖もお勧めです。約3千年前の火山の噴火によってできた火口湖で、周囲約270m、深さ55m、水深は最大14mにもなります。周囲の赤い火山岩と、ミネラルを多く含んだアクアマリン色の水のコンストラクションが美しいですね・・・。

吸い込まれそうなコバルトブルー

吸い込まれそうなコバルトブルー

火口湖の周囲を取り囲むように散策したあとは、緩やかな斜面をくだって湖面まで歩いていくことも可能です。残念ながら団体ツアーには組み込まれていない事が多いので、どうしても行きたい!という方は少人数制ツアーに参加しましょう。

おすすめの時期?どんな服装が最適??

冬のグトルフォス観光ではしっかりとした防寒具を!

冬のグトルフォス観光ではしっかりとした防寒具を!

アイスランドという国名からして寒そうなイメージですが、ゴールデンサークルを巡るにはどういった服装が適しているのでしょうか。アイスランドの首都、レイキャビックは世界最北の首都ですが、世界で最も寒い首都ではありません。(余談ですが、それはモロッコのウランバートルです) レイキャビックはメキシコ湾暖流のおかげで、平均気温0度と冬でもそこまで気温は下がらず、北海道の方が寒いくらいです。
とはいえ、冬場には雪も降るし路面が凍結することも・・・。ゴールデンサークルツアーに参加する際は帽子、手袋、ダウンコートといった防寒具や、足元が滑りにくく暖かい靴を準備しましょう。冬期は国立公園の一部の遊歩道が閉鎖されますし、日照時間が短いというデメリットもありますが、冬のレイキャビックは市内にいてオーロラの見れるチャンスがあるんです!!オーロラ狙いで冬期の寒さを楽しむ旅行もアリですよね♪

夏場でも上着は必須です!

夏場でも上着は必須です!

夏は最低7度~最高15度くらいなので、肌寒いくらいです。日本の夏のような感覚で出発してしまうと現地で凍えてしまいますので、夏場でもウィンドブレーカーや長袖は必携です。晴天率も上がるのでアイスランド特有の荒々しくダイナミックな自然と青空、新緑の緑といった美しい景観が楽しめます。日本では味わうことのできない白夜を体験できるのも夏のアイスランド旅行の魅力の一つです。
ゴールデンサークル程度のツアーであれば、本格的な登山靴などは不要ですが、自然の多いエリアは1日の中でも天候がコロコロと変わりやすいので注意が必要です!水に強い靴やポンチョなどがあると心強いでしょう。

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まとめ

お土産にアイスランドの国鳥、パフィンはいかが?

お土産にアイスランドの国鳥、パフィンはいかが?

いかがでしたでしょうか。
アイスランド随一の名所の数々を手軽に見に行くことができるゴールデンサークルツアーは参加必須のアトラクションです。まさにアイスランドでしかできない、圧倒的なスケールで地球の鼓動を感じられる、貴重な体験があなたを待っています!

今回のトラベルアドバイザー
久保井 奈々子/75か国訪問

学生時代、単身東南アジアを周遊したのをきっかけに海外旅行にハマる。これまで75か国以上訪問してきた中でも特に印象深かったのはパキスタンのフンザ、ウユニ塩湖、サハラ砂漠、南インドの大水郷地帯、メキシコの死者の日のお祭り等。日本では目にすることのできない大自然や文化を体験することこそ、私的旅の醍醐味!

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