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クロアチアツアーの正しい選び方/周辺国スロベニア、ボスニア、モンテネグロへも

城壁からの眺め ドブロヴニクは絶景です。

クロアチアツアーの選び方は難しいです。クロアチア1国周遊にするのか、周辺の国を含めて2カ国、3カ国、4カ国周遊にするのかが判断がつきにくいからです。1カ国周遊でも行きたいところがたくさんありますが、少し時間をとれば周辺国の魅力的な場所も訪問できます。どれがベストかを一言で言いにくいですが、この欄ではまず1カ国周遊についての話をしたいと思います。2カ国以上周遊については、後ほどお話をします。モデルルートを紹介します。

クロアチアの基本情報

夕暮れ時のドブロヴニク旧市街

クロアチアの気候

おすすめのシーズンは5月から9月。雨も少なく観光に適しています。特にドブロヴニク(ドブロブニク)などのアドリア海沿岸の町は夏は乾燥した晴天が続きベストシーズンです。日差しも強く、帽子やサングラスを用意したほうがいいでしょう。反対に11月から2月は寒いです。ただし、10月下旬から11月はプリトヴィツェ湖群国立公園は紅葉が楽しめます。冬場はシーズンオフなのでドブロヴニクの高級ホテルにもお安く泊まれるのが魅力です。

クロアチアへの行き方

クロアチアの首都ザグレブへは、日本から直行便はありません。ターキッシュエアライン、エミレーツ航空、カタール航空の乗り換え便が一般的です。またヨーロッパ系ではルフトハンザなどが便利です。クロアチアの一番人気のドブロヴニクへは、ターキッシュエアラインが1回乗り換えで就航しています。また4月から10月の季節運行で、カタール航空、エミレーツ航空、ルフトハンザ、フィンランド航空などの便もあります。

クロアチアの治安

クロアチアは周辺国に比べて治安がいい方の国でしたが、最近観光客の増加に伴い、スリや置き引きなどの被害が増えてきています。ザグレブ、ドブロヴニクはもちろんプリトヴィツェ湖群国立公園でもスリの被害が報告されています。大自然の中でハイキングするからといって油断は禁物です。気が付かないうちにリュックサックのファスナーを開けられる可能性もあるのです。また、深夜の外出を控えるなど海外旅行の最小限の常識も守りたいものです。

クロアチア
面積 約5万6542平方km2 九州の約1.5倍。
人口 約410万人。
首都 ザグレブ
民族 クロアチア人89.6%, セルビア人4.5% 他
宗教 ローマ・カトリック88%、その他セルボア聖教など。
言語 公用語はクロアチア語(スラヴ語派)。外国語は英語、ドイツ語がよく通じる。

クロアチア1国周遊の王道は5つの世界遺産巡り

カメルレンゴの砦よりの眺望 (トロギル)

(1)クロアチア5大世界遺産周遊の旅
日本→機中泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→シベニク→トロギル→スプリット1泊→ドブロブニク2泊→機中泊1泊→日本
テッパン観光地ドブロヴニク、プリトヴィツェ湖群国立公園とともに、アドリア海に面した世界遺産の町シベニク、トロギル、スプリットも訪問。プリトヴィツェから陸路でドブロヴニクに行く道中は通る町なのでルートに入れても無駄がありません。

城壁からのフヴァール島の眺め(フヴァール島)

(2)クロアチア5大世界遺産+フヴァール島の旅
日本→機中泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→シベニク→トロギル→スプリット→フヴァール島2泊→スプリット1泊→ドブロブニク2泊→機中泊1泊→日本
クロアチア5大世界遺産にアドリア海の島、フヴァール島をプラス。紺碧のアドリア海に浮かぶ緑豊かなフヴァール島は世界遺産の島。ドブロヴニクのように観光客で混雑しないのも魅力。訪問するのなら6月から9月がベスト。シーズン中ならヴィス島の青の洞窟を訪問するボートツアーも催行していて、必見です。このツアーは6大世界遺産の訪問が可能です。

プリトヴィツェ湖群国立公園では半日程度のハイキングを!

(3)7日間で周遊するクロアチア
日本→機中泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→ザグレブ→ドブロヴニク2泊→機中泊1泊→日本
時間がない人はテッパン観光地ドブロヴニク、プリトヴィツェ湖群国立公園のみを周遊しましょう。ザグレブからドブロヴニク間を国内線を利用すれば、7日間でも可能な日程です。

ブレッド城から見た聖母被昇天教会(ブレッド湖)

クロアチアとスロベニアのコンビネーション

クロアチアとのコンビで最もポピュラーなのがスロベニアとの組み合わせです。スロバニアではブレッド湖と首都リュブリャナを訪問し、残りはクロアチアを周遊するパターンが人気です。しかし、スロベニアはアドリア海の美しい町ピランや、カルスト地形の語源のカルスト地方の欧州最大級のポストイナ鍾乳洞など魅力ある場所も多く、場合によってはこれらを含めてじっくり観光するというのもアリかと思います。またクロアチア、スロベニア訪問後のイタリアのベネチアに抜けるというルートもあります。

スロベニアの基本情報

アドリア海の美しい町ピラン(スロベニア)

スロベニアの気候

スロベニアの気候はアルプス型、大陸型、地中海型の3つの気候区分があります。人気観光地のブレッド湖はアルプス型です。ベストシーズンは5月から9月です。11月下旬から3月上旬のブレッド湖は平均気温が0度以下の寒さとなります。夏でも夜間は涼しいので長袖シャツやカーディガンは必要です。アドリア海のピランは地中海型の気候です。5月から9月は雨も少なく、晴天の日が多いです。

スロベニアへの行き方

スロベニアの首都リュブリャナ(リュブリャーナ)へは日本から直行便はありません。ターキッシュエアラインのイスタンブール乗り換え、ルフトハンザのドイツ乗り換え、スイスエアラインズのチューリッヒ乗り換えなどのルートがあります。またクロアチアのザグレブから列車で約2時間半なので、ザグレブからINするという方法も考えられます。また、アドリア海のピランだと、イタリアのトリエステまで車で1時間半。その後ベネチアまで列車で2時間と、ベネチアをゲートウェイにすることも可能です。

スロベニアの料理

スロベニアの料理はクロアチア料理と共通点が多いです。歴史的にオーストリア、ハンガリーとのゆかりが深いため、料理もこれらの影響を受けています。定番はゴラーシュというハンガリー風のスープ、リュブリャナ風のカツレツ。ブレッド湖ではマスのグリルやムニエルをおすすめします。アドリア海沿岸の街ではイタリア料理の店が多く、シーフードを使ったピザやパスタが美味しいです。またトリュフなどのキノコが取れることでも有名でスープやパスタ、リゾットなどはキノコを使ったものにもチャレンジしたいものです。

スロベニア
面積 約2万273平方km2 四国とほぼ同じ
人口 約206万人
首都 リュブリャナ(リュブリャーナ)
民族 スロベニア人83.1%, セルビア人2% 他
宗教 ローマ・カトリック95%, 他にセビリア正教など
言語 公用語はスロベニア語(スラヴ語派) 外国語はドイツ語、英語、イタリア語が通じる。
(イタリアとは国境を接している)

クロアチアに行くのならぜひとも行きたいスロベニア

リュブリャナ城からの市内の景色(リュブリャナ/スロベニア)

(1)クロアチア、スロベニア2国周遊
日本→機中泊→リュブリャナ1泊→ブレッド湖1泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→ザグレブ→ドブロヴニク2泊→機中泊→日本
クロアチア、スロベニア2国周遊のオーソドックスなパターン。2つの大自然とアドリア海の美しい町を周遊する変化に飛んだコース。バリエーションは多く、クロアチアの訪問都市を多くすることも可能です。

エメラルドグリーンの湖が最高!(プリトヴィツェ湖群国立公園)

(2)クロアチア、スロベニア2国周遊にベネチアをプラス
日本→機中泊→ドブロヴニク2泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→ブレッド湖1泊→ベネチア2泊→機中泊→日本
クロアチア、スロベニア2国周遊にベネチアをプラス。ハネムーンやカップルの旅なら、このルートはおすすめ。ロマンチックな旅になることを保証します。

日本人は知らないけれどロヴィニの町は訪問する価値アリ(クロアチア)

(3)イストラ半島を中心にクロアチア、スロベニアを周遊
日本→機中泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→ロヴィニ2泊→ピラン1泊→ブレッド湖→リュブリャナ1泊→機中泊→日本
観光客とりわけアジア系観光客が多いドブロヴニクをあえてパスし、クロアチアのロヴィニと、スロベニアのピランの2つのアドリア海の美しい町を周遊。どちらもドブロヴニクのような混雑さはありません。ロヴィニのあるイストラ半島はクロアチアでもイタリア系住民が8%ほど住んでいます。パスタ、ピザなどのイタリアン、シーフードがおいしいのも魅力です。また、トリュフなどのキノコ類も有名でグルメな旅に最適です。

スターリ・モスト橋から眺めるモスタール

クロアチア、ボスニアとのコンビネーション

クロアチアとのコンビで人気の高いものの1つがボスニアとの組み合わせです。人口の50%弱がイスラム教徒というボスニア。正教やカトリックなど、さまざまな宗教も同居する国です。クロアチアの隣の国なのに全く違う雰囲気。これこそ、クロアチア、ボスニアのコンビネーションツアーの最大の魅力なのです。東西文化の接点サラエボ、世界遺産のモスリムの町でオスマン時代の橋が有名なモスタール(モスタル)の2大観光スポットにはぜひとも訪問したいものです。

ボスニアの基本情報

サラエボの旧市街にて

ボスニアの気候

夏でも平均気温は20度前後。朝夕は長袖が必要なほど肌寒い気候です。薄手のセーターも持っていく方がいいかもしれません。冬は平均気温0度前後。なにしろサラエボは冬季オリンピックが開かれた町なのですから。首都のサラエボでも50cm以上の積雪があります。旅のベストシーズンは4月下旬から10月中旬と考えてください。

ボスニアへの行き方

ボスニアの首都サラエボには、ターキッシュエアライン、カタール航空、エミレーツ航空が1回乗り換えで就航しています。欧州系ではルフトハンザ航空、オーストリア航空が比較的便利です。モスタールからクロアチアのドブロヴニクまでは車で3時間ほど。ドブロヴニクまで行くとボスニアはかなり近いです。そもそもクロアチアのスプリットからドブロヴニクまで車やバスを利用するとボスニアの国境を越えます。入国検査は特にないですが、クロアチアだけを周遊するだけの旅でも、ボスニアに行ったことになります。

ボスニアのお役立ち情報

ボスニアの戦争終結から20年以上経過し、治安やインフラは回復しました。普通の観光で被害に遭う可能性はないですが、戦争時の地雷は完全に撤去されていません。ドクロマーク、草むら、廃墟などにはむやみに近づかないように。また、知らない人と戦争の話は避けた方が無難です。サラエボやモスタールではスリや置き引きの被害の事例が多くあります。ポケットやリュックサックからいつの間にか抜き取られたというのも多いので注意してください。

ボスニア
面積 約5万1126平方km2 北海道の5分の3ほど
人口 約350万人
首都 サラエボ(サラエヴォ)
民族 ボスニャク人44%、セルビア人31%,クロアチア人17%
宗教 イスラム教、セルビア正教、ローマ・カトリック
言語 ボスニア語、セルビア語、クロアチア語。ボスニア語とクロアチア語は方言程度の違い。外国語では英語、ドイツ語が通じる。

クロアチア、スロベニア、ボスニア3国周遊が一押し

レストランのスタッフ(モスタール)

(1)クロアチア、スロベニア、ボスニア3国周遊
日本→機中泊→リュブリャナ2泊(ブレッド湖訪問)→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→スプリット1泊→ドブロヴニク2泊→サラエボ1泊→機中泊→日本
人気のゴールデンパターンの基本形。ドブロヴニクからサラエボへの途中、モスタールにも必ず立ち寄ってください。

チップをもらうために橋から飛び降りようとする男(モスタール)

(2)クロアチア、ボスニア2国周遊
日本→機中泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→ザグレブ→ドブロヴニク2泊→モスタール1泊→サラエボ1泊→機中泊→日本
クロアチア、ボスニア2国周遊ならこのプランが一般的。モスタール(モスタル)で1泊するのがポイント。小さくて可愛い街ですが、人が少なくなる朝や夕方の風景がいいのでモスタールは日帰りではなく、宿泊するのが楽しいです。中でもオスマン風の伝統的な住居をホテルにしたプチホテル滞在をおすすめします。

世界遺産メフメット・パシャ・ソコロヴィッチ橋(ヴィシェグラード)

(3)ボスニア中心ツアーにクロアチアを追加
日本→機中泊→サラエボ1泊→ヴィシェグラード1泊→モスタール1泊→ドブロヴニク2泊→機中泊→日本
ボスニアの民族構成はモスリム44%、セルビア人31%,クロアチア人17%です。モスリム人の町モスタールと、3民族が住むサラエボだけ訪問ではこの国を理解したことにはなりません。ぜひともセルビア人の町も訪問してください。その代表的な町がヴィシェグラードです。ノーベル文学作家イヴォ・アンドリッチの傑作「ドリナの橋」の舞台の街で、世界遺産の橋もあります。

城壁への道からコトル旧市街を眺める

クロアチア、モンテネグロのコンビネーション

クロアチアのドブロヴニクまで来ると、モンテネグロの国境まで車で1時間強。せっかくなので、モンテネグロにも入国しましょう。ドブロヴニクからアドリア海の美しい町コトルへは、日帰りで楽しめます。ドブロヴニクに2泊するのなら、ぜひとも行きたいところです。観光客が多すぎるドブロヴニクより、コトルの方を気に入る人も多いかと思います。下記にモンテネグロを含んだおすすめクロアチアツアーのルートを紹介します。

モンテネグロの基本情報

ブドゥバの旧市街

モンテネグロの気候

コトル、ブドゥバなどのアドリア海沿岸地方の夏は暑くて降雨量が少ないです。逆に冬は温暖ですが、雨が多くなります。春秋の朝晩は肌寒いので、長袖とかジャンパーなども持参してください。旅行シーズンは4月中旬から10月くらいがベストです。山間部は夏でも夜の冷え込みが厳しいので注意してください。

モンテネグロへの行き方

モンテネグロの首都はポドゴリツァ。日本からはターキッシュエアライン、ルフトハンザなどが1回乗り換えで就航しています。モンテネグロ最大の見どころ、コトルへはクロアチアのドブロヴニクをベースにした方が便利。ドブロヴニクから車で約2時間半と、遠くありません。またドブロヴニクの方が日本から1回乗り換えで就航している航空会社が多く、ターキッシュエアライン、ルフトハンザ以外にエミレーツ航空、カタール航空、フィンランド航空なども就航しています。

モンテネグロの見どころ

アドリア海に面した古都コトルが必見。複雑に入り組んだフィヨルド地形の湾の奥深くに位置するので、クロアチアの他のアドリア海沿岸の町とは、かなり様相が違います。旧市街の散策だけでなく、背後にそびえる城塞まで登ってみたいものです。絶景と呼ぶにふさわしい景観です。他にもアドリア海沿岸の町、ブドヴァやスヴェッテイ・ステファンなども時間があれば立ち寄ってください。内陸部では、断崖絶壁に埋め込まれるように建てられたオストログ修道院も興味深い場所です。

モンテネグロ
面積 1万3812平方km2 福島県くらいの大きさ
人口 約62万人
首都 ボドゴリツァ
民族 モンテネグロ人45%,セルビア人29%,他にモスレム人やアルバニア人など
宗教 セルビア正教70%,他にイスラム教、ローマ・カトリックなど。
言語 モンテネグロ語(セルビア語と同様の言語)、文字はキリル文字とラテン表記を併用。観光地では英語やドイツ語などが通じる。

絶景のアドリア海の美しい町コトルは超オススメです。

ボドゴリッツアのクラブにて。地元の人とすぐに友達になれる。

(1)クロアチア、スロベニア、ボスニア、モンテネグロ4国周遊
日本→機中泊→サラエボ1泊→モスタール→コトル1泊→ドブロヴニク2泊→ザグレブ1泊→プリトヴィツェ湖群国立公園1泊→ブレッド湖1泊→リュブリャナ→機中泊→日本
クロアチア周辺国4カ国周遊のベストプラン。2つの大自然と4つの世界遺産が楽しめ、毎日が感動の連続。超オススメです。このコースをベースに自分なりの好みをプラスをし、旅行会社にアレンジしてもらうのもいいアイデアです。

断崖絶壁にあるオストログ修道院

(2)クロアチア、ボスニア、モンテネグロ3国周遊
日本→機中泊→サラエボ1泊→モスタール1泊→ドブロヴニク2泊→コトル→ボドゴリツァ1泊→機中泊→日本
このプランは3カ国をゆっくり周遊できるのが魅力。移動距離は少ないです。モンテネグロではコトル以外にオストログ修道院やブドヴァなどに行く時間もあります。

聖アヴァ教会(ベオグラード)

(3)クロアチア、ボスニア、モンテネグロ、セルビア4国周遊
日本→機中泊→ザグレブ1泊→サラエボ2泊→モスタール→ドブロヴニク2泊→コトル→ボドゴリツァ1泊→ベオグラード1泊→機中泊→日本
もともとこの4カ国は旧ユーゴスラビアの国です。旧ユーゴスラビアの首都ベオグラードは今はセルビアの首都ですが、東欧を代表する大都会です。このコースではセルビア正教、カトリック、イスラム教と、バルカン半島の宗教や、民族が交差する姿を見られます。観光ルートだけでは物足りない人にもおすすめな新ルートです。

まとめ

いかがでしたか?人気のクロアチアですが、1カ国だけ行くか、何カ国か周遊するかの判断は難しいところです。ただ、せっかく行くのであれば、2カ国以上を周遊し、それぞれの国を対比してみるというのもいいかと思います。

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