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スペイン・バスク VS フランス・バスク バスクの町や村ベスト7

多皿料理のバスク。ミシュラン3つ星の名店「マルティン・ベラサテギ」で

バスク地方。自分がグルメと思う人なら一度は目指してほしい旅先です。スペイン北部からフランス南西部にかけて2国にまたがるエリアで、世界のどことも違う独自の文化や言語を持つユニークな場所でもあります。そこには世界遺産にも指定されている美しい町や村があって、観光+グルメが楽しめるのです。自他ともに認めるグルメのペンギン案内人である私が、ヨーロッパでグルメがしたい人に一番にお薦めするのがこのバスク地方。今回はいろんな見どころがあって個性的なスペイン側とフランス側のバスクの見所ベスト7をご紹介します。

フレンチバスクの中心、伝統的な家並みのアイノア村(フランス)

バスク地方の伝統的な 民家が並ぶアイノア村

アイノアは白壁と赤い木骨組のバスクの伝統的な民家が並ぶ村で、フランスで最も美しい村に認定されています。フランス側のバスク地方の中心地的存在。聖地サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の宿場町として有名で、今でも中世の雰囲気を色濃く残す村です。

アイノア村の一押しオーベルジュがここオテル・イチュリア

村は小さくて、歩いて散策してもすぐに観光は終わります。ここではゆっくり1泊して美味しい食事をしてみては?私の一押しは「オテル・イチュリア」。バスクらしい建物のオーベルジュで、こじんまりした家族経営のホテルならではの温かいもてなしが受けられます。野菜やハーブを育てる庭やプールもあって、のどかな時間が流れます。ビストロとミシュラン1つ星のレストランがあって、時間を気にせずゆっくり美味しい食事を楽しんで、可愛らしい自分の部屋に戻る。そんな優雅で居心地のいい一夜となりました。

マカロン発祥のお店もある!サン・ジャン・ド・リュズ(フランス)

フランス側のバスクの中で海辺に面し、リゾート気分も味わえるお薦めの町がサン・ジャン・ド・リュズです。大西洋の開放的な風景を目の前にビーチをそぞろ歩きした後は、町中でショッピングです。この町はマカロンの発祥の地として知られていて、そのお店は「メゾン・マダム」。日本で売られているようなカラフルなマカロンではなく、その原型ともいえる素朴なものですが、一度は食べてみたいものです。

マカロン発祥のお店「メゾン・アダム」。日本で見るカラフルなのと違って素朴な感じ

他にもバスク織は人気。丈夫な木綿の生地に7つのストライプが入っているのが基本で、タオルやキッチン用品などセンスが良くて気の利いたお土産をたくさんゲット。さらにエスパドリーユはカラフルでオシャレで自分へのお土産に最適です。夏の日本で活躍するはず。
私がこの町を訪れた時は、町の郊外のモダンな「オーベルジュ・バスク」に1泊しました。ミシュラン1つ星のグルメが楽しめ、プラス&の充実した旅となりました。

バスクの赤唐辛子の村エスプレット(フランス)

唐辛子が目印の村だけあって、村中の建物に唐辛子がぶら下げてある

フランスバスクの小さな村エスプレットには、白い壁に赤い唐辛子がたくさん飾られています。正確には赤ピーマンだそうですが、味わうとピーマン以上唐辛子未満といったマイルドな辛さです。村のトレードマークとあって、売り物も唐辛子がらみのものばかりが目立ちます。

唐辛子はこうして村の中で売られている

村をそぞろ歩いていると、可愛いデリカテッセンがありました。チーズをはじめバスク独特の食材もたくさん売られています。この店で私はサーディーン(イワシ)と赤ピーマン(唐辛子)入りのペーストを1瓶2.9ユーロでゲット。日本に持ち帰ってトーストに付けて美味しく頂きました。
あとはアクセサリー屋さんで見つけた小さな赤唐辛子のピアス18ユーロを購入。これも時々付けて、エスプレット村を思い出しています。

小さな村なので、サンセバスチャンに滞在中に日帰りでいくつかの村を巡るツアーで訪問するのが効率的です。

華やかな高級リゾート地ビアリッツ(フランス)

ビアリッツのビーチでは夏のバカンスシーズンは華やかなパラソルが立ち並ぶ

フレンチバスクにある美しい海辺の町で、人気の高級リゾート地ビアリッツ。大西洋岸のビスケー湾に面したビーチには夏のバカンスシーズンはたくさんのリゾート客が押し寄せ、サーファーも多く集まってきます。町にはドーム屋根が特徴的なロシア正教の教会やアールデコ時代の装飾が美しいカジノがあり、ヨーロッパの王侯貴族達に愛されてきた町の歴史を感じさせてくれます。

美食レストランでも有名な高級ホテル「オテル・デュ・パレ」はビアリッツの顔

私の一押しホテルはオテル・デュ・パレ。海に面したリゾート風クラシカルなパレスホテルです。ビアリッツの町自体あまり観光に時間を取られない分、少し贅沢して優雅なリゾート気分を味わいたいと考えました。本格的なスパもあって、観光疲れを癒してくれるマッサージを受けたり、グルメレストランで美食を楽しんだり、ビアリッツはちょっとセレブになった気分を味わうのに最高の町なのです。バスク周遊の玄関口にしてもいいでしょう。

カラフルな街並みが美しい国境の町オンダリビア(スペイン)

旧市街のカラフルな街並みが魅力的

サンセバスチャンから東に20㎞離れた海辺の町オンダリビア。町に流れるビダソア川の対岸はエンダイヤというフランスの町です。バスクの中でもまさに国境に面している漁師町がオンダリビアです。白壁の建物の窓枠やバルコニー部分を赤や緑で飾っているカラフルな家並みがバスクならでは。伝統的なバスクのムードが漂って、街歩きが楽しいのです。
町には採れたての新鮮な魚介類をピンチョスに出してくれるバルも多く、ゆっくり1泊して街歩きとグルメを楽しむのがお薦めです。

町中のバルではピンチョスが並ぶ。さすがはグルメのバスク地方!

サンセバスチャンから日帰りでスペイン側とフランス側のバスクの町や村を巡るツアーで行くこともできますが、泊まってみるならお薦めのホテルはパラドール・デ・オンダリビア。旧市街の見晴らしのいい場所に建つ、城塞を改装したアンティークスタイルのホテル。まさにスペインにいる気分満点です。

スパニッシュバスクの中心都市サンセバスチャン(スペイン)

町中の有名なバル、セルコ(ZERUKO)。ピンチョスがずらり!!

バスク地方と言えばスペイン側のサンセバスチャン(サン・セバスティアン)の町がその代表と言えるでしょう。人口比でみるとミシュランの星付きレストランが世界一多い本物の美食の町なのです。この町にある3つ星店3軒のうち「アルサック」と「マルティン・ベラサテギ」の2つに行ってみた私のお薦めは後者に軍配が上がります。レストランの環境もよくその独創的な料理の美味しさにはまさに感動でした。

マルティンベラサテギの美しいデザート

またミシュランの星はなくとも、サンセバスチャンで忘れてはならないグルメはバル巡りです。海に面しているため、たくさん採れる新鮮なシーフードを使った魅力的なピンチョスがお皿に山積みされて、ワインやビールなどと一緒に楽しめます。バルの激戦区ではいつも人々でごった返すほど。立ち飲みは当たり前。店の外に出て飲んでいる人も多いほど。見知らぬ人々とワイワイ楽しく友達になったり、バル巡りは忘れられない体験になるはずです。

バスク地方の文化の中心ビルバオ(スペイン)

グッゲンハイム美術館

バスク地方の美食の中心地がサンセバスチャンなら、バスク地方の文化の中心はビルバオの町です。サンセバスチャンからバスで1時間20分ほど。バスク地方なのでグルメのお店も多いのですが、まずはこの町に着いたら行ってみたい観光地が2か所。一つ目はグッゲンハイム美術館です。アメリカ人建築家のフランク・ゲーリー設計の、建物自体がアートである、まさにモダンアートの殿堂と言えるでしょう。

ビスカヤ橋は世界遺産に指定されている

もう一つは街はずれの景色の一部となっているビスカヤ橋。世界最古の運搬橋とも言われるように、橋げたとワイヤーで繋がったゴンドラで人や車を対岸へ運ぶのです。その風景はとてもユニークで一見の価値あり。
ビルバオには空港があって、イスタンブールなどを経由して日本へ帰れるブライトが飛んでおり、サンセバスチャン滞在後、帰りにビルバオに滞在してアウトするコースが効率良くてお薦めです。

 

今回のトラベルアドバイザー
井原 三津子/203か国訪問

京都は金閣寺で生まれ育ち、小学校の時、岡崎美術館の美術教室で絵を習い美術館で絵画に親しむ日々を送った。初海外ではパリに1か月アパートを借りて滞在。後に子連れ辺境旅行で世界中を巡り本を執筆したり新聞に連載も。コロナの直前運よく行けた南極クルーズで7大陸制覇。今までに203の国・地域を旅した。

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