目次
日本人にはあまり馴染みのない町・ノルウェーのベルゲン。もしかしたら世界史の教科書で名前だけ聞いたことがあるという人もいるかもしれませんね。
ノルウェーに行く人の多くはオスロと近隣の国との組み合わせで、実はベルゲンまで足を延ばす人はそう多くありません。しかし私を含め、訪れた人は必ずベルゲンを好きになって帰ってくるのです。では一体この街にどんな魅力があるのか。こちらの記事でじっくり紹介していきたいと思います!
フィヨルド観光の拠点ベルゲン
ノルウェー観光の目玉であるフィヨルド周遊の旅。ベルゲンはそんなフィヨルド観光の拠点の街で、ノルウェー第2の都市でもあります。
ベルゲンからオスロを結ぶベルゲン鉄道で途中のミュルダール駅で下車、その後フロム鉄道に乗り換えるのがフィヨルドエクスカーションの鉄板ルートなのです。
歴史的な建物や可愛らしい街並みがベルゲンの魅力の一つになっています。
ノルウェーのおすすめツアーはこちら
ベルゲンは2泊がマスト
「フィヨルド観光のおまけだし1泊でいいか」と思っている人もいるかもしれませんが、それは正直かなりもったいない!どうしても首都のオスロの方が有名ですが、観光地としてのポテンシャルはベルゲンに軍配が上がります。
14~15世紀ハンザ同盟の拠点として北ヨーロッパ一の港町として栄えていたベルゲンには、当時の面影を残す美しい街並みが広がります。それに加えて魚市場や展望台、世界遺産にもなっている歴史地区など見どころが満載。少なくとも丸一日フリーの日がないと、とてもベルゲンの滞在は楽しみ切れないのです。
フロイエン山
フロイエン山はベルゲン観光で絶対に訪れておきたい場所の一つ。海抜400メートルの山頂まではケーブルカーに乗って向かうのですが、ここから見下ろすベルゲンの街並みが絶景なのです。乗り場はブリッゲンから徒歩5分ほどの場所にあるのでアクセスも抜群。ケーブルカーは朝7時半から夜23時まで運行しているため、夜景を楽しむこともできます。夏場は特に日が長いので23時まで営業しているのは有り難いです。
フロイエン山の山頂は意外にも広々としていて、レストランやお土産物屋さんのほかに、子供たちが遊べるような遊具が設置されたスペースもあります。晴れていれば空と同じくらい青く美しい海やベルゲンの街並みが一望のもと。ここでの写真は思い出の1枚になること間違いなしです。
年間300日は雨が降ると言われているベルゲン。晴れた日に行ければラッキーかも!?
ブリッゲン
ブリッゲンとはベルゲンの港に沿う形で建てられた世界遺産の木造建築群のこと。ハンザ同盟の港町として栄えていた当時、ハンザ商人たちの倉庫や事務所として使われていた建物で、同じ背格好のカラフルな建物が建ち並びます。幾度も火事で焼失と再建を繰り返していますが、15世紀当時の建物も残っているので、かつての面影を感じることもできるのです。
ブリッゲンの家々は間口は狭いものの奥行きのある造り。板張りになった裏路地を進んでいくのも趣があります。正面から見た時も三角屋根の可愛らしい建物にシャッターを押す指が止まりませんでしたが、中に入るとそこにはまるで絵本やディズニーの世界のような光景が。表通りの華やかな印象とは異なり、小さなカフェやお土産物屋さんがひっそりと佇みます。どのお店もふらっと立ち寄ってみたくなるような雰囲気で、つい時間を忘れて楽しんでしまいます。
北欧らしいオシャレなお土産も多いので、お土産を買う場所で迷ったらここで買っておけば間違いないでしょう。
フィスケトルゲ魚市場
ブリッゲンのすぐ横、ベルゲン港に面した魚市場も是非とも訪れたいスポットです。実は700年以上歴史のあるこの魚市場。毎週月~土曜には赤いテントの下でいくつものお店が軒を連ね営業しています。ここでは新鮮な魚介類を使った料理も食べることができるので、滞在中一度は味わってみたいところ。
日本の築地市場などを想像すると見劣りしてしまいますが、ベルゲンはもともとハンザ同盟時代、干しダラの取引で栄えた町。今も魚市場には様々な魚介類の中にその干しダラの姿も見られます。そんな歴史的背景を知っていれば魚市場観光ももっと楽しめるかもしれません。
世界遺産の中で食事を楽しめる!
滞在中、限られた食事をどこでとるのか…旅行者を悩ませる問題の一つでしょう。もしベルゲンでの食事に迷ったら、ブリッゲンの中にある「エンヨーニンゲン」という老舗レストランを訪れてみてはいかがでしょうか?
表通りからは場所が分かりづらいですが、裏路地を入って板張りの階段を登った先にあるこのお店。歩く度にギシギシと鳴るような歴史を感じる店内は、小ぢんまりとした造りになっていて、地元でも人気のレストランです。私が訪れた時にはほぼ満席、運よく時間制で座ることができました。
もちろん港町のレストランとあって美味しいシーフードを楽しむことができるのですが、中でも名物のフィッシュスープはお勧め。滞在中各所でフィッシュスープを飲みましたが、それぞれお店によって個性が出るなと実感。エンヨーニンゲンのスープはその中でも特に濃厚でビスクのような味わいでした。
また、世界遺産の中で食事という特別感を味わえるのもこのお店の魅力です。ぜひ候補の1つにしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?フィヨルド観光の拠点として知られる町ですが、実はそれ以上に見どころが多いベルゲン。ここで紹介した場所以外にも、パステルカラーの可愛らしい建物が並ぶエリアや、大きな噴水広場など街歩きにピッタリな場所がたくさんあります。実際私もこの旅でノルウェーとスウェーデンに訪れましたが、この町が一番のお気に入りになりました。是非ベルゲンでは2泊して、ゆっくり滞在を楽しんでみてくださいね。