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チェコの田舎町クトナーホラ。この名前は骸骨教会で知られています。何しろ教会内部の装飾がすべて人骨で出来ている、世にも不思議な教会なのです。
13世紀後半、銀の採掘で繁栄を極めたクトナーホラ。中部ボヘミア地方では唯一世界遺産にも指定された町なのです。
ただ、骸骨教会のインパクトが大きすぎて、他は見過ごされがち。でも実はこれ以外にも見どころが多く、旧市街の街並みも美しい古い町なのです。今回はクトナーホラをじっくり巡ってこの街の魅力に迫ってきました。
2つのエリアに分かれるクトナーホラの観光
まずはクトナーホラの町のエリア区分からご説明します。
町は骸骨教会のあるセドレック(セドレツ)エリアと、世界遺産の聖バルバラ大聖堂のある旧市街と2つのエリアに分かれています。自分で歩いてエリア間の移動をするのは結構大変なので、専用車のツアーで連れて行ってもらえば効率よく移動出来て安心でした。
セドリックエリアにあるもっとも知られた教会こそが骸骨教会です。正式名は墓地教会(納骨礼拝堂)。そしてほかにも見逃せない聖母マリア大聖堂。
世界遺産の登録は「クトナーホラ 聖バルバラ教会とセドレックの聖母マリア大聖堂のある歴史都市」と呼ばれています。むしろ骸骨教会以外に世界遺産が点在する町なのです。
私は360コルナ(約2600円)で3か所への入場券をゲットしました。
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骸骨教会ってどんな教会?
クトナーホラの観光の日はあいにくの雨。薄暗いイメージは骸骨教会見学にうってつけかも。
ドライブインで傘を買おうと探したけれど、日本のコンビニのようにはいきません。2軒探してやっと大きなこうもり傘をゲットしました。
骸骨教会は正式名称「墓地教会」といい、14世紀末に建てられた墓地に囲まれた礼拝堂です。いざ、深呼吸してから教会内部へ足を踏み入れます。
鳥肌が立つどころではありません。内部の装飾は、ほぼすべてが人骨のみで作られています。6万人もの人骨を利用したそうです。積み上げられた壁からシャンデリアに至るまで、何もかもが人骨なのには驚きます。骸骨がまるでアクセサリーのようにズラリと並び、すだれのように垂れ下がる骨がシャラシャラ音を立てそうです。
よくぞこんな教会を作ったものです。クトナーホラが骸骨教会の町と呼ばれるようになったインパクトの大きさを実感しました。
聖母マリア大聖堂と聖バルバラ教会も見逃せません
クトナーホラの世界遺産として必見の教会がこの2つです。
まず墓地教会の近くにある聖母マリア大聖堂。こちらはチェコで最大のゴシック様式の聖堂として知られています。荘厳な外観、内部も天井が高く優雅なコロニアルイエローの壁。祭壇の絵画も素晴らしいものです。
もう一つが、少し離れたエリアである旧市街に位置する聖バルバラ教会です。1388年に建設が開始されたゴシック様式の傑作と言われています。完成までになんと500年もの歳月を要したというからびっくりです。遂に完成したのは1905年だとか。まるでバルセロナのサグラダファミリアみたいです。
チェコの伝統料理スヴィチコバとクライダとはどんな料理?
ちょっと肌寒くなるような骸骨教会などを観光した後は、町中のレストランでの美味しいランチを楽しみました。ガイドさんがおススメだったチェコの伝統料理2つ。スヴィチコバとクライダがあるお店を探すと、すぐにいいお店が見つかりました。
V RUTHARDCE という名のレストランはバラの花が咲く庭が美しいお店で、かなり賑わっていましたが、予約なしの飛び込みでは入れてラッキー。
255コルナ(約2000円)のスヴィチコヴァSVICKOVAはビーフのクリームシチューにダンブリングというパンプディンの大きいのが4枚も入っています。赤スグリのジャムも載せてあり、ビーフが柔らかく煮込んであってクリームソースもいい味です。ビーフのほかに鴨や豚肉のもあるそう。
90コルナ(630円)のクライダKULAJDAはマッシュルームスープの伝統的サワークリーム入りの酸味があるさわやかなクリームスープです。味わい深く、ジャガイモやポーチドエッグやディルも入って、とっても好みの味でした。
サイドディッシュで頼んだポテトサラダ50コルナ(350円)のすごいボリュームには驚くばかりでしたが。
チェコの田舎の中でも必見だったクトナーホラ
クトナーホラは骸骨教会だけではありません。チェコの田舎の美しい町として、世界遺産の宝庫として、見どころ満載。チェコの伝統料理も堪能できるし、旅先の候補にぜひ入れてほしい町でした。次回チェコの計画をする際には、クトナーホラが入っているコースをおすすめします!
そういえば、前にクトナーホラを訪れた友人が、骸骨教会の中に入った途端、カメラの設定が勝手に変わったと言ってました。あなたも行ってみたら、何かが起こるかも!?