目次
- 1 ヨルダンの玄関口、首都アンマン
- 2 魅惑の巨大遺跡!ペトラ遺跡を訪れよう!
- 3 キャンドルライトで幻想的な夜のペトラへ!
- 4 ミネラルたっぷり!死海でぷかぷか&泥パック体験
- 5 雄大な自然が広がる奇岩砂漠地帯、ワディラム
- 6 ワディラムの奥地へのジープツアー
- 7 ヨルダン北部最大の華麗な遺跡都市、ジェラシュ
- 8 聖なるネボ山、モーセ終焉の地で思いを馳せる
- 9 ヨルダンへの行き方
- 10 ヨルダンの気候
- 11 ペトラ遺跡、死海、ワディラムの砂漠の3大ポイントはぜひ行って!
- 12 ヨルダンと他国の組み合わせ
- 13 ヨルダンとイスラエルとの交通
- 14 ヨルダンとレバノン、エジプトとの交通
- 15 ヨルダン+1カ国(イスラエル、レバノン、エジプト)ツアーの選び方
- 16 まとめ
ガイドおすすめフォトスポットでポーズを決める
もしあなたが6日間しか休日がなく、しかも未知なる国を探訪したいというのならヨルダンこそ最適です。たった6日間でもこの国の良さを十分に感じることができるからです。バラ色に輝く巨大遺跡群ペトラは一度は行ってみたい絶景スポットなのです。とはいっても遠い国ヨルダン。ツアー選びは慎重にしたいもの。世界各地を巡り、最近ヨルダンも訪問した市川真弓が、ここでは最短旅行日数の6日間から8日間までのヨルダン1カ国周遊について失敗しないヨルダンのツアー選び方を案内したいと思います。

ジェラシュ遺跡 大聖堂
ヨルダンの玄関口、首都アンマン

シタデル(アンマン城)
ヨルダンの首都、アンマン。ヨルダンの政治・経済の中心となっており、中東でも有数の近代都市です。また、観光の拠点となる場所なので多くの旅行者が訪れます。
アンマンの観光をせずにペトラや死海へのツアーが組まれることも多いですが、アンマンにもたくさんの魅力的な観光スポットがありますよ!

ダウンタウンのお店
元々は7つの丘の上に作られた街で、現在は全部で19の丘の上に広がっています。もしアンマンでの滞在時間に余裕があれば、ぜひヨルダン博物館やアンマン城、ローマ劇場、モスクなどを訪れてみましょう。
また、アンマンの東側には中心地とも言えるダウンタウンが広がり、庶民的なお店や地元の食堂などがあり、アラブの雰囲気が漂います。一方、アップタウンエリアは近代化されており、高層ビルやマンション、ショッピングモールなどが揃う都会的な地区!エリアによって街並みがガラッと変わるのできっと行く人誰もが驚くでしょう。

魅惑の巨大遺跡!ペトラ遺跡を訪れよう!

ぺトラ遺跡 エル・ハズネ
アンマンから車で約3時間、ぺトラ遺跡は映画インディ・ジョーンズの舞台となったバラ色の神殿で有名な場所。紀元前、ナバタイ人の王国として栄えた古代都市。荒涼たる砂漠の中にあって、シークと呼ばれる岩の割れ目を延々と歩いていくとやっとのことでたどり着く巨大な神殿「エル・ハズネ」。1枚岩をくり貫いて彫り上げられた造形美は驚くほどのインパクトを与えてくれます。

ペトラ遺跡 エドディルへの道のり ヨルダン国旗と私<ペトラ>
実はまだ謎に包まれているため、新・世界七不思議のひとつにもなっているそうです。遺跡は予想を上回る規模なので、1日で全て周りきるのは難しいかもしれません。旅程に余裕があれば2日間でゆっくり周るのもおすすめです!壮大なスケールの世界観に浸ってトレッキングを楽しみましょう!馬やロバ、ラクダに乗ることもできますが、チップが必ず必要なので金額の交渉をしてから利用しましょう。
ヨルダンのおすすめツアー



キャンドルライトで幻想的な夜のペトラへ!

キャンドルは本物の火でした。足元に注意!
ペトラの魅力は昼だけではありません!ペトラバイナイトという夜のイベントもお楽しみの一つです。
頼りになる明かりは道に点々と設置されたキャンドルのみ。あたたかなオレンジ色の光に照らされた幻想的なシークを進み、エル・ハズネを目指します。天気が良ければ空に輝く星々も楽しめ、エル・ハズネにたどり着く前から、日常では味わえない雰囲気に心が弾みます。

プロジェクションマッピングがすごい!!
2025年5月にプログラムが新しくなり、プロジェクションマッピングによるショータイプとなったペトラバイナイト。どのように一枚岩からエル・ハズネを作ったのか、どうして繫栄した都市が滅んでしまったのかなど、かつてペトラで栄えたナバテア人の歴史を、最先端の技術と伝統的な音楽を楽しみながら学ぶことができます。開催日も日曜日から木曜日までの週5に増え、これからさらに盛り上がること間違いなしです!
ミネラルたっぷり!死海でぷかぷか&泥パック体験

死海で浮いてみよう!
死海はその場所自体が巨大なヒーリングスポット。ミネラルたっぷりの死海の水は、普通の海水の8倍もの塩分があるとされ、体をぷかぷか浮かせる上に、殺菌力やリラックス効果、アレルギーを治す治癒力まであるらしいです!ただし、死海に入るときは塩水が目に入らないように絶対に注意してください。はしゃぎすぎると浮くどころじゃなくなりますので気を付けましょう・・・。

ホテル ケンピンスキー
そして浮遊体験のあとは、死海の泥で全身パックをすればすべすべ肌に!ホテルのエステを楽しむのももちろん良いですが、無料で泥パックできちゃうなんて嬉しいですね。人気のリゾート地なので、素敵なリゾートタイプのホテルもたくさんあります!リゾート気分を味わうためには最低2泊以上して、のんびりスパも楽しんでみたいものです。
雄大な自然が広がる奇岩砂漠地帯、ワディラム

4WDにて観光/ロックブリッジ
映画「アラビアのロレンス」の舞台となったワディラムの砂漠。雄大な自然と好奇心をくすぐる多くの考古学的遺産を有しているこの砂漠地帯には、今もベドウィン(遊牧民)が住んでいます。彼らの生活や文化にも興味が沸いてしまいますね。
砂漠の中は4WDで探検しますが、巨大な岩山と広大な砂漠の風景は、進めば進むほど新しい表情を見せてくれるので片時も目が離せません。

ナイトラグジュアリーキャンプ
日帰りではなく宿泊をしてじっくりその魅力に迫り、夜は降るような星空を楽しむのがベストプラン!ベドウィンのテントがイメージされた、こだわりの家具や寝具に囲まれた素敵なナイトラグジュアリーキャンプに宿泊すれば、ここが砂漠の真ん中であることを忘れさせてくれるでしょう。現実から離れた至福のひとときを、ぜひワディラムで過ごしてみるのはいかがでしょうか。
ワディラムの奥地へのジープツアー

ワディラム砂漠での4時間のジープツアー
4WDツアーとキャンプ体験の見どころは別記事にてたっぷりご紹介してありますので、こちらの記事をご覧ください。

ヨルダン北部最大の華麗な遺跡都市、ジェラシュ

ジェラシュ遺跡 列柱の通りを歩く私<ジェラシュ>
アンマンから北へ約50キロ。車で1時間ほどの距離にあるジェラシュ遺跡は、ヨルダン北部最大の見どころです。アラブ圏にあるローマ遺跡の中でも最も壮大で美しいもののひとつとして有名です。遺跡内は広大ですが、1日あれば十分見て周ることができます。ハドリアヌス帝の凱旋門を通り抜けるとまっすぐの道が続いており、その道の脇には広い「競馬・戦車競技場」の跡が残っています。245mの長さと52mの幅がある巨大な競技場では、当時、戦闘用馬車の競争などが行われ、1万5000人もの観客がいたそうです。

ジェラシュ遺跡 ニンファエウム ニンフの噴水<ジェラシュ>
競技場の他にも、巨大な神殿や劇場、大聖堂など迫力を感じられるスケールの大きい遺跡が多数残っています。2000年の歴史を超えた重厚な古代都市は訪れる多くの人々を魅了し続けています。ペトラだけでなく、是非ジェラシュ遺跡にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
聖なるネボ山、モーセ終焉の地で思いを馳せる

ネボ山のシンボルともされる十字架
ヨルダン西部に位置するネボ山は、旧約聖書でも知られるモーセの終焉の地として有名な場所。晴れていれば、荒涼とした大地のかなたにパレスチナを見渡すことができます。
神への不従順・傲慢の罪から、約束の地カナン(パレスチナ)へ踏み入ることを許されなかったモーセ。彼と同じ景色を目の当たりにすることで、なんとも感慨深い思いになります。

繊細なモザイクタイルも必見!
敷地内には4世紀に建てられた教会跡とモザイクタイルが残り、信仰の歴史を今に伝えています。
旧約聖書に詳しくなくても、歴史に興味があってもなくても、ヨルダンに来たら一度は訪れたい、屈指の巡礼地です。
ヨルダンへの行き方
日本からは湾岸諸国の国を経由して行くのが一番便利です。トルコ航空・エミレーツ航空が成田、羽田、関西からドバイ乗り換えで毎日運行、カタール航空が成田、羽田からドーハ乗り換えで毎日運行しています。所要時間は日本からイスタンブール、ドバイ、ドーハまでが10~12時間。そこから3時間ほどでヨルダンのアンマンに到着します。乗り換えの各空港での待ち合わせも悪くありません。他にも成田、関西からエティハド航空がアブダビ乗り換えで運行しています。
ヨルダンのツアーはこちら



ヨルダンの気候
年中暑いというイメージがありますが、ヨルダンには四季があります。夏場は6月から9月で日中は30度を超えます。しかし夜間は20度くらいまで下がるので、熱帯夜ということはありません。ヨルダンらしい季節なので悪くありません。3月から5月はそれほど暑くなく旅行シーズンと言えるでしょう。意外かもしれませんが、冬場は雪が降ることもあります。1年を通して乾燥しています。また砂漠エリアは1日の気温の変化が激しいので注意してください。
| 面積 | 8万9000平方km2(日本の面積の4分の1) |
| 人口 | 648万人 |
| 民族 | アラブ人 |
| 宗教 | イスラム教スンニ派92%、他にキリスト教やイスラム教の他の宗派も |
| 言語 | 公用語はアラビア語。観光地やホテルでは英語が通じる。 |
ペトラ遺跡、死海、ワディラムの砂漠の3大ポイントはぜひ行って!

ナバタイ人の絵(ワディラムの砂漠)
ヨルダンの必見ポイントはペトラ遺跡、死海、ワディラムの砂漠の3ヶ所です。ペトラ遺跡は壮大な遺跡で1日かけてゆっくり観光をしたいのでできれば2泊したいもの。6日間の日程の場合、日本夜発、2日めアンマン着、着後ペトラへ、ペトラ2泊。そのあと、ワディラムの砂漠を観光し、死海で1泊。翌日アンマンに戻り機中泊で日本へ。この内容がベストです。ペトラでは1日かけてじっくり観光し、遺跡の奥にあるエド・ディルまで行ってみたいもの。また週5回あるペトラ・バイ・ナイトというイベントがありライトアップされたペトラも体験してください。

砂漠の景色が美しいワディラム
旅行日数が8日間あるのなら、6日間のコースに1泊追加し、ワディラムの砂漠でキャンプをしたいもの。エキゾチックなベドウィンのテントでの一夜は特別な体験が得られます。夕陽を見たり、砂に寝転んで満天の星を眺めたりとロマンチックな時間を過ごしたいものです。残りの1泊はアンマンステイが定番。ダウンタウンなどアラブらしい町並みを散策もいいけれど、できれば郊外にあるローマ時代の遺跡、ジェラシュ遺跡が素晴らしいので立ち寄ってください。

死海で浮いてみる
ツアーを選ぶのに大切なのは、旅行会社選びです。ヨルダンのような未知なる国への旅行の場合、辺境に強い専門的なファイブスタークラブのような旅行会社を選ぶのが何よりです。ツアーに完全に当てはまらない場合でも自分流にアレンジをしてくれるような柔軟な対応をしてくれるようなところがベストです。キリスト教の聖地でもあるマダバやネポ山など追加したり、ヨルダンの温泉ハママート・マインに立ち寄ったりとアレンジも自由自在です。ファイブスタークラブではスタッフの紹介をして、どの人がヨルダンへ行ったのかを公開しています。ヨルダンに行ったスタッフを指名して旅行の相談をするのも旅のコツと言えるでしょう。

上から見たエル・ハズネ(ペトラ遺跡)
ヨルダンと他国の組み合わせ
※現在イスラエル・レバノンを含むツアーは催行を取りやめております。
せっかく中東の遠い国ヨルダンに行くのなら、周辺の他の国にも行ってみたいという人も多いかと思います。今回はそうした人のためのヨルダン+他1カ国のコンビネーションツアーについて案内します。ヨルダンは現地3泊でコンパクトに周遊できる国なので、時間的にいっても他の国とのコンビは組みやすいです。そのなかでもおすすめなので、イスラエル、レバノン、エジプトなどとのコンビです。

岩のドーム(エルサレム)
ヨルダンとイスラエルとの交通
イスラエルへは陸路で行けます。ヨルダン、イスラエルとヨルダンのコンビの場合、日本からはターキッシュエアラインを利用するのが便利です。日本→ヨルダン→イスラエル→日本という日程になります。日本からエミレーツ航空を利用する場合、テルアビブにフライトがないので、日本→ヨルダン→イスラエル→ヨルダン→日本という日程となります。この場合ヨルダンに2回入国になるため、ヨルダンのダブルビザが必要です。ダブルビザはアンマン空港で取れないため予め日本でヨルダンビザを取得してください。
ヨルダンとレバノン、エジプトとの交通
レバノンのベイルートへはアンマンからロイヤル・ヨルダン航空などが毎日4~6便運行しています。所要1時間です。ヨルダン・レバノンのコンビは日本からはエミレーツ航空やカタール航空が便利です。エジプトのカイロへはアンマンからロイヤル・ヨルダン航空やエジプト航空は毎日5から7便運行しています。所要時間は1時間20分前後。ヨルダン・エジプトのコンビはエミレーツ航空やターキッシュエアラインが便利です。
ヨルダン+1カ国(イスラエル、レバノン、エジプト)ツアーの選び方

ベツレヘムの聖誕教会(パレスチナ)
ヨルダンとのコンビで一番おすすめなのがイスラエルです。日本→アンマン→ペトラ→死海→エルサレム→日本と周遊するのがポピュラーです。9日から10日間の日程になります。ペトラでは2連泊するツアーを選んでください。また、エルサレムも3連泊するツアーがベターです。エルサレムは1日市内、もう1日はパレスチアのベツレヘムに行くプランにしてください。この内容ですと、ヨルダン、イスラエル、パレスチナの3国周遊の旅となります。

中東3大遺跡のひとつ、バールベック遺跡
次におすすめなのがレバノンとのコンビです。レバノンもコンパクトに回れるので2カ国で9日間前後の旅程となります。日程は日本→アンマン→ペトラ→死海→ベイルート→日本となります。ベイルートでは3泊し、日帰りでバールベック遺跡、ビブロス遺跡に行くコースがいいでしょう。またヨルダンではペトラ遺跡だけではなく、ジェラシュ遺跡も訪問するものを選んでください。そうすると中東4大遺跡を訪問する旅となり、遺跡好きの人にはこの上ない内容となります。ただし、バールベック遺跡周辺は治安が安定していないこともあるので、ファイブスタークラブのような専門家のいる旅行会社に相談してからプラニングをしてください。

大エジプト博物館もオープンしました<カイロ>
まだあなたがエジプトに行っていないのなら、この機会に一度に行ってみるという選択もアリです。おすすめ日程は日本→アンマン→ペトラ→死海→カイロ→日本。旅行日数は9日間くらいとなります。カイロを3連泊し、ピラミッド、スフィンクスだけでなく、世界遺産のイスラムシティ・カイロの探訪も楽しいです。

まとめ
ヨルダンだけの旅ですと、コースのパターンは限られますが、他国との組み合わせにすると、旅は無限の可能性を秘めます。簡単に1カ国だけ行くのもいいし、他の国を含めた長めの旅もいいです。好みにあわせて選択してもらえればと、思います。
ヨルダンのツアーはこちら







