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イスラムの伝統と現代が混在する都市・ドーハの見どころベスト4+α

カタール首長の館(アミリ ・ディワン)前広場のラクダ騎兵の行進
スーク・ワキーフ、アル・ファナルモスク

スーク・ワキーフ、アル・ファナルモスク

カタールと言えば何をイメージしますか?ヨーロッパへの旅行でおなじみのカタール航空、経由地のドーハやサッカーワールドカップやアジアカップ、FIグランプリ、オートバイレースのMOTO GPの開催地。砂漠、イスラム教の国、お酒が飲めない国等があげられます。

まずはカタールについて簡単に紹介すると、首都はドーハで人口は約300万人(23年現在)。ペルシャ湾に突き出す真珠の形をした半島で日本の秋田県とほぼ同じ大きさ。天然ガス、石油の産出国、宗教はイスラム教を信仰、通貨はカタールリアル(約40円/24年2月現在)です。イスラム教の文化や伝統を守る政策の為、観光に力を入れていないため『世界一退屈な国』とも呼ばれていました。そんなカタール・ドーハの見どころを紹介していきます。

砂漠を疾走・インランドシー

4WDで起伏に富む砂漠の中を疾走‼

4WDで起伏に富む砂漠の中を疾走‼

ドーハから約 80 km の距離にあり、4WDで約1時間、カタール南東部にあるサウジアラビア国境沿いのホール・アル・アデイド(Khor Al Adaid)にあります。砂漠の手前のガソリンスタンドでタイヤの空気を抜いて(車高を下げ、タイヤの接地面積を広げて横転を防ぐため)、準備万端で砂漠に入ります。砂漠から海が見渡せる風景の中を疾走し、最大40 メートルの目もくらむような高さに達する砂丘を駆け上ったと思ったら急降下したり、起伏に富む砂漠を前後左右に大きく揺れながら疾走します。

静寂の中アラビア半島の砂漠に沈む夕陽がおすすめ

静寂の中アラビア半島の砂漠に沈む夕陽がおすすめ

特におススメなのがドライバー横のシート。迫りくる砂丘や目の前の砂丘が突然、途切れたと思ったら、いきなり急降下を始めたりとスリルが味わえること間違いなしです。怖がる我々を横目にドライバーさんは音楽を掛けながら楽しんで運転しています。約1時間ほど砂漠を走るとインランドシー(内海)を眺める砂丘でひと休み。水が砂漠に流れ込んで形成される風景はオアシスのようです。砂漠にあるにもかかわらず鳥などの生物を見かけます。特におすすめなのが夕方、静寂の中、アラビア半島の砂漠に沈む夕陽を眺めることができます。

施設名 インランドシー
エリア ホール・アル・アデイド(Khor Al Adaid)
住所 In Land Sea Off Rd, Qatar
TEL ツアー催行会社へ
営業時間 なし
休館日 なし
入場料 ツアー代金に含む
アクセス 4WDでのアクセスが最適
公式サイト https://www.discoverqatar.qa/transit-exclusive-discover-the-desert-and-inland-sea-private-tour/overview
備考 ドーハからツアーでの参加が必要

ロゴ

カタール国立博物館

砂漠のバラをイメージした外観のカタール国立博物館

砂漠のバラをイメージした外観のカタール国立博物館

ドーハのコーニッシュ沿岸に位置し、砂漠のバラと呼ばれる鉱物の結晶からインスピレーションを得たデザインの外観に、砂漠をイメージしたベージュ色が特徴的なカタール国立博物館は2018年にオープン。設計は、フランスを代表する現代建築家「ジャン・ヌーヴェル」が担当。館内には、展示エリアの他に、講堂や研究センター、ミュージアムショップ、カフェ、レストランなどがあります。4階には、フランス料理の巨匠、アラン・デュカスが手掛けるレストランも。テラス席もあり、海を眺めながら料理も楽しめます。

カタールの歴史を紹介する展示品

カタールの歴史を紹介する展示品

展示エリアはカタールの国の歴史、自然を3つのテーマで紹介する11の展示室に分かれています。映像や音をふんだんに使い、カタールの自然やイスラム圏の古くからの文化や歴史に関わる遺産や宝石、民族衣装などが展示され、現在の資源国になるまでの資料や展示物が数多く並びカタールの国の成り立ちなどが学べ、理解を深めることができます。日本が持ち込んだ真珠養殖を通した日本との関わりを示す展示もあります。見どころは、バローダの真珠の絨毯。1865年にインドのバローダのマハラジャが注文。150万個を超える真珠のほか、ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアがゴールドにセッティングされ、シルクと上質な鹿革をベースに織られています。

施設名 カタール国立博物館(The National Museum of Qatar (NMoQ))
エリア ドーハ、コーニッシュ地区
住所 Museum Park Street, Doha
TEL 974 4452 5555
営業時間 土曜~木曜: 09:00~19:00
ラマダンの時期
土曜~木曜: 09:00~14:00、20:00~24:00。金曜: 20:00~24:00
休館日 なし
入場料 大人:QAR50。子供 (16 歳以下) :無料
アクセス メトロ、ゴールドラインのカタール国立博物館駅
公式サイト https://nmoq.org.qa/en/about-us/

イスラム美術館

モスクをイメージした外観デザインのイスラム美術館

モスクをイメージした外観デザインのイスラム美術館

ドーハのウォーターフロントの遊歩道コーニッシュに隣接する島にあり、イスラム教のモスクをイメージしたデザインの白い建物が特徴です。ロビーは吹き抜けとなっており、天井まで続く幾何学模様の照明と階段が目に入ります。展示スペースは4つのフロアーに分かれ7世紀から19世紀に集められたコーランや中央アジアやエジプト、インド、アジアなどから収集されたペルシャ絨毯や金属工芸品や装飾品、陶芸品などのイスラムアートの品々が多数展示されていて、イスラム教を理解していなくてもこれらの収集品を見ているだけでも楽しめます。

ギフトショップではイスラムアートのお土産も買うことができます。2階にあるテラスからは、海に浮かぶダウ船や対岸のダフナ地区の近代的な高層ビル群が眺められ、アーチから望む対岸の高層ビル群は絶好のフォトスポットです。

テラスのアーチから望む対岸の近代的なビル群

テラスのアーチから望む対岸の近代的なビル群

イスラム美術館で、ぜひ見ておきたい展示品は3つ。
1つ目は1000 年以上前のアッバース朝統治下の10世紀イラクで作られた、ギリシャ語の「星を取る人」を意味する個人用の天文器具のアストロラーベ。星や太陽の位置を観察して時間を知るためなど、さまざまな計算に使用されていました。

2つ目は16 世紀に作られたシャー・タフマースプのシャーナーメの写本です。シャーナーメ、または「王の書」として知られる傑作詩は、古代ペルシャの支配者と英雄の物語を語る、6 世紀前に書かれた叙事詩を美しいイラストで描いたものです。

3つ目は長方形の大きなカットのエメラルドに中央に「ジャハンギル・シャー・イ・アクバル・シャー」の銘とヒジュラ暦1018年(西暦1609年~1610年)の刻印があるムガル帝国のエメラルドです。

施設名 イスラム美術館(Museum of Islamic Art)
エリア ドーハ、コーニッシュ地区
住所 Museum of Islamic Art Off Al Corniche St Doha, Qatar
TEL 974 4422 4444
営業時間 土曜~木曜: 09:00~19:00。金曜:13:30~19:00
休館日 なし
入場料 大人:QAR50。子供 (16 歳以下) :無料
アクセス メトロ、ゴールドラインのカタール国立博物館駅
公式サイト https://mia.org.qa/en/visit/

スーク・ワキーフ

地元の人達でにぎわう夜がおススメのスーク・ワキーフ

地元の人達でにぎわう夜がおススメのスーク・ワキーフ

ドーハの中心部に位置するアル スーク地区に位置しています。ドーハのワディ・ムシェイレブのほとり、100 年前に貿易市場があった場所に建てられた、中東の都市には数多くあるスーク(市場)です。昔ながらの中東の情緒あふれる街並みに、迷路のように張り巡らされた通路には、伝統的な衣装やデーツやサフランなどのスパイス、伝統的なフレグランスや化粧品に手工芸品などを扱う店が軒を並べ、ドーハ市民が買い物や食事、シーシャ(水煙草)などを楽しむ姿が見られます。他都市にあるようなしつこい客引きなどはなく、伝統的なお土産をゆっくりと選ぶことができます。

伝統的なお土産探しには最適

伝統的なお土産探しには最適

スーク内には隼やカタールの伝統的なスポーツ、鷹狩りの道具や装飾品を販売する店舗が集まるファルコン(はやぶさ)マーケットもあり遊牧民のベドウィンの古い伝統も感じられます。店舗では鷹を間近で観察したり、鷹を腕に手に乗せて記念撮影も可能ですが、時期により閉まっていることもあります。その他、木工品や手描きのタイル、カラフルな提灯で装飾されたスーク・ワーキフ・アート センターがあり、地元アーティストなどの作品が展示、販売されています。スークに隣接したラクダ小屋ではつぶらな瞳のラクダを見たり、エミリ厩舎(Emiri Stables)に行って美しいアラブ馬を見ることもできます。

施設名 スーク・ワキフ(Souq Waqif)
エリア アル・スーク
住所 Souq waqif, Doha, Qatar
TEL 97466225151
営業時間 土曜~木曜: 09:00~12:30、15:00~22:00。金曜:12:30~22:00*店舗により異なる
休館日 なし
入場料 なし
アクセス メトロ、ゴールド ラインのスーク・ワキフ駅
公式サイト https://souqwaqif.qa/ar/main-home-ar/

ドーハは見どころ多数

可愛らしいパンダに会える パンダ・ハウス・パーク

可愛らしいパンダに会える パンダ・ハウス・パーク

上記に紹介した場所以外にも見どころは多数。下記の2ヶ所もおススメです。

1つ目はドーハ湾沿いに約7キロの遊歩道の「コーニッシュ」。三日月のように弧を描くように作られた遊歩道に椰子の木や噴水、モニュメントが置かれています。遊歩道からは対岸に林立する様々な形のビル群や湾に浮かんでいるダウ船を眺めることができ、ドーハの現代と昔が感じられます。朝のさわやかな雰囲気の中、のんびりと風景を楽しみながら歩いてみるのもおすすめです。夜になると対岸のビル群がカラフルな光で彩られて夜景も楽しめます。

2つ目は中東でも可愛らしいパンダに会える「パンダ・ハウス・パーク」。ドーハから車で約1時間の北部のアル・ホール(Al Khor)に中東初のパンダの展示飼育施設として2022年10月にオープン。中国からカタールに送られたアラビア語で「天の星」を意味する「スハイル」とアラビア語で「群星」を意味する「スラヤ」の2匹のパンダに出会えます。

海沿いの遊歩道から対岸のビル群を望む・コーニッシュ

海沿いの遊歩道から対岸のビル群を望む・コーニッシュ

その他
・ドーハのウェストベイ地区沖合にある人工島でアラビアのリビエラとも称される「ザ・パール」
・カタール最大のモスクで30,000 人以上の礼拝者を収容できる「イマーム・アブドゥル・ワッハーブ」
・ドーハで最も広く知られているランドマークの 1 つ、かつて国内最大のモスクのらせん状の「ファナル」
・サッカーワールドカップのスタジアム
・近代的で斬新な外観のビルが数多く並ぶ近代的な都市のルサイル地区
・北部のアル・ホール(Al Khor)に広がるマングローブの林の中をカヌーで遊覧
・ドーハより北へ車で2時間、カタールで唯一の世界遺産「アル・ズバラ遺跡」

派手ではないですが興味深い見どころが、今後も紹介されていくと思います。

施設名 パンダ・ハウス・パーク
エリア アル・ホール(Al Khor)
住所 Al Khor, Qatar
TEL 97450309247
営業時間 09:00~17:00
休館日 なし
入場料 大人:QAR50。子供 (14 歳以下) :QAR25
アクセス 公共交通機関なし
備考 チケット販売がアラビア語のアプリのみ、公共交通機関がないためドーハからプライベートツアーを利用がおススメ

ロゴ

伝統と現代が混在するドーハ

ワールドカップの開催記念するモニュメント

ワールドカップの開催記念するモニュメント

最後まで読んでいただきありがとうございます。歩みはゆっくりですが、カタール・ドーハは観光客を受け入れる体制を整えております。2022年のサッカーワールドカップの開催が決まり、観光に力を入れ始め多数のホテルを誘致オープンさせ、道路やドーハの街並みや交通網を整備し世界中からの観戦客を受け入れました。その後、世界的なスポーツイベントの誘致開催、さらに数千人規模の大型船が寄港できるクルーズ船の専用ターミナルを作りさらなる観光客の受入拡大に力を注いでいます。

ドーハへ行くならカタール航空がおススメ

ドーハへ行くならカタール航空がおススメ

ドーハを一言で表すとイスラムの伝統と現代が混在する街です。男性は長装束のトーブ、女性はアバヤを着用した人が多く、近代的なビル群をバックに行きかう車を止めてラクダが行進する風景やモスクや、伝統的なスークと近代的な外観のビルがゆとりを持って立ち並び、街には緑を多く目にします。日本からはカタール航空が東京(成田/羽田)、24年3月1日より、大阪からドーハに毎日3便、週21便で運航。さらに24年4月から日本航空が就航し、ますます身近になりました。ファイブスタークラブではヨーロッパなどからの帰路にドーハに立ち寄るツアーを用意しております。ドーハに立ち寄りイスラムの伝統と現在が混同する街の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか?

【ドーハのおすすめツアーはこちら】

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