世界で見つける旅の思い出 こだわりの旅をプロデュース

海外旅行情報
旅行記
旅の写真集
お気に入り

南イタリア旅行・観光地おすすめ7選! 美しい自然、珍奇な住居や遺跡

ナポリのサンタルチア港から遠望するヴェスヴィオ(ベスビオ)火山

我々日本人のイタリア人に対するイメージである「陽気で楽観的で社交的で情熱的な」という形容詞は、実は南イタリアの人たちにこそあてはまる言葉で、「南イタリアが最もイタリアらしいイタリア」と言えると思います。
そんな南イタリアは旅して観光すべき見どころの宝庫。美しい海岸や山々、何とも珍しい家々、歴史を凍結して残してくれたような遺跡など、様々なポイントが世界中の人々を魅了しています。中でもとっておきの見どころ7つ(シチリア以外の)を紹介していきます。

とんがり屋根がカワイイ!アルベロベッロのトゥルッリ

とんがり屋根のかわいいアルベロベッロの街並み

この十数年、南イタリアで注目を集め世界中の観光客を呼んでいる、かわいいトゥルッリの町アルベロベッロ。トゥルッリはこの地方の伝統家屋で、白壁に平たい石を積んで作った円錐形の屋根を載せた家です。アルベロベッロは小さな町ですが、このトゥルッリが密集して立ち並んでいるので、おとぎ話に出てきそうなその景観に誰もが目を奪われます。
街の中心から北西方向に歩いていくと、現在はトゥルッリの博物館となっている「トゥルッロ・ソヴラーノ」がありトゥルッリの生活風景などが展示されています。

ホテルとして使われているトゥルッリの室内

ここに泊まるなら、やっぱりトゥルッリがおススメ。グレーの石造り屋根に白い壁が冷たい感じで部屋は小さく狭いように見えますが、泊まってみたら大違い。普通の一軒家ほどの広さがあって、自炊が出来るキッチン付きも多く、家庭的な温かさを感じられる居心地の良さです。

ロゴ

巨大なすり鉢状のマテーラは洞窟住居が並ぶ不思議な町

巨大なすり鉢のような斜面に広がるマテーラ旧市街のサッシ群

マテーラ旧市街はサッシ(石・岩の意味)と呼ばれる洞窟住居が、巨大なすり鉢のような斜面に広がる、少し奇妙で不思議な景色が見られる町です。
ここの洞窟には旧石器時代から人が住むようになったのですが、中世頃には多くのギリシャ正教の修道僧が暮らすようになり町の姿を現しました。しかし時代を下ると、洞窟住居は貧しい人々ばかりが住む地区になっていき、1950年代には住環境が悪化、衛生状態もひどいことから住民は強制移住させられました。
しかし、現在は洞窟の住居や教会などが歴史的文化的に見直され、世界遺産にも登録されて他にはない魅惑的な住居群として観光客が集まる町になりました。

洞窟住居内部の例

この町ではサッシホテル(洞窟ホテル)に宿泊することがおススメ。洞窟住居の雰囲気を味わえますし、傾斜地に広がる町並みが夕陽に照らされ赤く染まっていく風景も楽しめることでしょう。

情熱的であきれるほど明るく、しかも歴史的な街ナポリ

ナポリ中心街スパッカ・ナポリの通り

ローマ・テルミニ駅から特急列車で1時間あまり。ナポリは南イタリアの陽光のように情熱的で、あきれるほど明るい人々が暮らす町です。
ナポリ歴史地区は世界遺産に登録され、王宮とプレビシート広場、大聖堂(ドゥオモ)、サンタ・キアラ聖堂、ヌオーヴォ城など見どころがそろっていて観光には何日かかることか。また卵城やサン テルモ城から眺めるナポリ湾とヴェスヴィオ火山の景色や、ショッピングモールのウンベルト1世のガッレリアも見逃せません。できれば国立考古学博物館やカポディモンテ美術館も見学されることをお勧めします。

ナポリ王宮の内部

忘れてならないのがナポリはマルゲリータの発祥地でピザの本場だということ。ポモドーロのパスタもさることながら、街じゅうにたくさんあるピッツァリアで、目の前の専用窯で焼き上がったばかりのおいしいピザを味わうこと、必須です。

カプリ島は楽園の島。日帰りではなく宿泊を。

カプリ島の青の洞窟。神秘的な青い光が洞内を満たしている。

ナポリ湾に浮かぶカプリ島の「青の洞窟」は、イタリア全土でも屈指の人気観光地。世界中から絶大な人気を誇っている見どころです。
青の洞窟は、島北西部の崖の海面にある洞窟で、強い日差しが透明な海水を通して洞内に差し込むため、神秘的な青い光となって洞窟を満たし幻想的な青の世界を創り出す絶景です。

カプリ島は紺碧の海に囲まれ、ブーゲンビリアの花が咲く楽園リゾートの島。

カプリ島へはナポリから高速船で約45分なので簡単に日帰りできますし、ローマからでも日帰りのツアーが出ていて、忙しい日本人旅行者は青の洞窟を日帰りで訪れる人が多いです。
しかし、洞窟入り口の高さは1mほどで満潮時や海が荒れて波が高い時には危険で入ることができません。運次第です。
そこで、日と時間帯を変えて何度もトライできるよう島に宿泊することがお勧めです。カプリ島は高級リゾート地。島を一望できるリフトや船で島を周遊するツアーなども人気です。

アマルフィ海岸で最も華やかなリゾート地ポジターノ

海を見下ろす山の急斜面にカラフルな家々が張り付くポジターノの街

世界遺産アマルフィ海岸の西端に位置するポジターノは、ティレニア海を見下ろす山の急斜面に家々が張り付くように広がり、その間を縫って狭い坂の通りが走る高級リゾート地で、アマルフィ海岸では最も華やかな町です。
通りにはレストランやおしゃれなブティック、カジュアルな土産物屋などが軒を連ね、リゾートファッションや色あざやかな小物などを店先に並べています。

おしゃれなファッションやかわいい小物などを並べる店が多いポジターノの通り

高台に上がれば、かわいくてパステルカラーの家が並ぶポジターノの街と、広がるアマルフィ海岸、紺碧の海、空の青、雲と水面に浮かぶボートの白が一望でき、まるで絵から抜け出したようなコントラストで目を楽しませてくれます。
ビーチにはパラソルが並び、水遊びを楽しむこともできます。
町や海を眺めながらレストランやカフェでシーフードの食事を味わうこともおススメです。

世界遺産アマルフィ海岸の中心地、アマルフィ

アマルフィの街の象徴、ドゥオーモ(大聖堂)

ナポリ湾を囲む南側のソレント半島。その南岸にそれは美しい景観の海岸が続いています。世界遺産アマルフィ海岸。長い海岸線に景色の良い展望ポイントが点々と続きます。
観光の拠点となる中心地にして最大の町がアマルフィです。海岸沿いに急斜面が広がり絶壁に積み重なるようにカラフルな建物が建ち並ぶ美しい街です。
バス停もある港から市街地に入るとすぐに町で一番にぎわうドゥオモ広場。ここから細い曲線の石畳の道が延び、名産のレモンやレモンを使った商品が並べられています。

アマルフィ市街地の通り

ドゥオモ広場から目の前の石造りの大階段を見上げると、その上に、ドゥオモ(サンタンドレア大聖堂)がそびえています。10世紀頃から中世の海洋共和国として栄えたアマルフィ。最初、11世紀頃に建てられたドゥオモはその後、19世紀まで何度も改修を加えられ、いつの世も象徴であり続けました。

火山灰に埋め尽くされ時間が凍結したポンペイ遺跡

ポンペイ遺跡内の馬車が走る車道と一段高い歩道が分かれた道路

ポンペイはローマ帝国の支配下にありましたが、西暦79年に起きたヴェスヴィオ火山の大噴火で一瞬にして全滅し火山灰に埋め尽くされた古代都市です。逃げ遅れた市民約2千人も町と共に犠牲になりました。
しかし、降り積もった火山灰は乾燥剤のように湿気を吸収、建物、壁画、その他の美術品などが劣化を免れ、18世紀以降に遺跡の発掘が進んだ際に、とても良い保存状態で蘇ってきたのです。

ポンペイ遺跡内のヴィーナスの家のフレスコ画

ポンペイ遺跡はナポリから南東約20km。ヴェスヴィオ周遊鉄道で簡単に行くことができます。
遺跡内にはフォロと呼ばれる広場周辺に往時の神殿、邸宅、浴場、商店街跡などが並び、更に進むと大劇場や円形闘技場も見られ、かつての繁栄が見て取れます。
最大の見どころは西北端の秘儀荘。壁一面に描かれたフレスコ画が「ポンペイ・レッド」と呼ばれる鮮やかな色彩を残していて、古代ローマの栄華を伝えています。

ポンペイ遺跡
住所 Via Marina, 6, 80045 Pompei NA, イタリア
電話 081-8575111
開園時間 4/1-10/31 09:00(土日08:30)-19:30(入場18:00迄)
11/1-3/31 09:00(土日08:30)-17:00(入場15:30迄)
休み 1/1,5/1,12/25
料金 €16、共通券€18
アクセス 鉄道でナポリからポンペイ・スカーヴィ・ヴィッラ・ディ・ミステリ駅、約40分。
Webサイト http://pompeiisites.org/
ロゴ

まとめ

アマルフィ、アルベロベッロ、カプリ島…数多くの魅力あふれた場所が点在する南イタリア。ミラノやローマとはまた違うイタリア、時間もわりとゆったり流れています。
せかせかと観光地を回るより、少し時間と心に余裕を持ってのんびりと過ごすのが南イタリアを満喫する一つの方法です。

Follow Us !

タイトルとURLをコピーしました