砂漠と聞くとどんな風景を連想しますか?黄色いサラサラの砂が波打つように広がり、暑い日差しの中でラクダがゆっくりと歩いていく景色が思い浮かぶのではないでしょうか。まさにこのイメージにぴったりな砂漠がモロッコにあります。そんな異世界に一度は行ってみたいですよね。しかも、モロッコの魅力は砂漠だけではありません。美肌になれるハマムや、アルガンオイルなどの天然系コスメ、カラフルな雑貨やメルヘンな青い街など、旅好きな女子たちにかなり人気が高い国でもあるんです。そんなモロッコの魅力をご紹介します。
首都 | ラバト |
人口 | 3647万人(2019年) |
通貨 | モロッコ・ディルハム |
宗教 | イスラム教 |
時差 | -9時間 モロッコが正午のとき、日本は午後9時 |
特別感溢れるリヤドに泊まりたい
モロッコに行くなら1泊はリヤドに泊まってみるのがおすすめです。リヤドというのはアラビア語でرياضと書いて「庭」を意味する言葉で、昔の富裕層の邸宅などを改装して宿泊施設にしたものの事です。その特徴は中庭があることと、こだわりのおしゃれなデザイン設計が多いこと。色鮮やかな内装の伝統的なリヤドもあれば、モロッコらしさに現代風のデザインを掛け合わせたリヤドもありますよ。
高級リヤドに泊まれば、モロッコ的でラグジュアリーな空間での滞在を楽しむことができます。ただし、リヤドのランクはピンキリなので、あまりに安いリヤドは設備やサービスも相応・・・。ぜひご注意を。また、多くのリヤドは入り組んだ旧市街の中にあり、場所がわかりにくいです。リヤドのスタッフが空いていれば迎えに来てもらうか、相当迷う覚悟で探しましょう。
メルヘンな青い街シャウエン
このサイトを見てくれている旅好きな方なら、モロッコのシャウエンという街を聞いたことがあるのではないでしょうか?インスタ映えする青い街として、近年人気が急上昇しているスポットです。街中が青く塗られているのは、蚊を寄せ付けないためだとか、涼しげに見えるからだとか、色々な説があるそうです。
シャウエンの街は全体が青いのですが、街中にカラフルなイラストや鉢植えがあったりして、フォトジェニックな場所が多いのが人気の秘密です。高低差があって坂道や階段も多いので、立体感のある写真が撮りやすいですよ。猫が多い街でもあるので、猫好きにもたまりませんね。シャウエンへの行き方は、フェズからバスかタクシーで4~5時間です。日帰りもできますが、移動時間が多くなるので余裕があれば1泊したいですね。
エリア | シャウエン |
アクセス | フェズからバスかタクシーで約4~5時間、カサブランカからバスで約6時間半 |
主な見どころ | 青い街並み、カスバ、スペイン・モスク(パノラマスポット) |
ハマムで美人度アップ
モロッコの楽しみの一つがハマムです。ハマムはモロッコに限らず中東諸国に多いスチームサウナのような場所で、高級リヤドなどのスパも受けられるハマムと、ローカルな公衆浴場的ハマムがあります。蒸気で毛穴を開いて、垢すりやガスールで古い角質を落としてツルツル美肌にしてくれます。ガスールは日本でも美容アイテムに使われることもある泥パックで、汚れに吸着して毛穴の奥からすっきり綺麗にしてくれます。
高級ハマムならアルガンオイルなどを使ったマッサージやスパも一緒にできて、極上のリラックス体験が期待できますよ。一方、ローカルなハマムではモロッコ人に混じって現地の日常生活を垣間見られる楽しみもあります。アルガンオイルを塗ってもらったら、洗い流さずそのままにしておくと、スベスベのお肌に近づけます。
モロッコ雑貨&天然コスメ
旅行のお土産選びはお買い物好きな女子にとっては大きな楽しみ!モロッコではそんな女子の期待に応えてくれるかわいい雑貨やコスメが盛りだくさんです。雑貨ではカゴバッグや、カラフルなスリッパのバブーシュ、タジン鍋やグラスなどがあります。どれも色使いが綺麗でバリエーションも豊富なので、自分好みの逸品を見つけたいですね。
美容グッズではモロッコ土産の定番アルガンオイルがあります。モロッコ南西部に自生するアルガンの木の種からとれるのですが、抽出に手間がかかり、取れる量もごくわずかと貴重です。ビタミンEが豊富で抗酸化作用が高く、保湿効果もあると言われて、美容にも食用にも使える万能オイルですよ。甘い香りで美肌効果もあるダマスクローズのローズウォーターやシャンプー、ハンドクリームなども人気です。
砂漠で異国体験
モロッコにはまさに多くの日本人がイメージするような砂漠があると冒頭にてご紹介しましたが、モロッコの砂漠は美しい砂丘がどこまでも広がるオレンジ色の砂漠です。砂漠の奥地までラクダに乗って入っていくと、大きな砂丘の山が幾重にも続いていて、世界の果てにでも来てしまったような感覚に陥ります。
しかも、そんな物語の場面のような砂漠のど真ん中でキャンプをすることができるんです。キャンプはいくつかありますが、基本的にはベルベル人のスタッフがラクダの先導からキャンプでのお世話まで、親切に案内してくれますよ。ダイナミックな砂丘の向こうに夕日が沈み、一面が夕陽色に照らされる景色はまさに絶景です。夜には砂漠にゴロンと横になって、満点の星空を見上げるのも醍醐味。かなり満足度が高いのでモロッコに行くなら特におすすめです。
エリア | 砂漠(メルズーガ砂丘) |
アクセス | マラケシュ発2泊3日のツアーが一般的(砂漠の玄関口ワルザザートに1泊、メルズーガの砂漠キャンプに1泊) |
備考 | 朝晩の砂漠は冷えるので上着が必要、またサングラスなど日除け・砂除けグッズの用意を。 キャンプによりますが、基本的には共有のトイレ、シャワー(冷水)があります。 |
迷路のような旧市街を探索
モロッコには迷路のように入り組んだ2つのメディナがあります。1つ目はマラケシュの旧市街で、中心には賑やかなジャマ・エル・フナ広場があり、その周辺に広大なスークや王宮が広がっています。夕方になると広場に屋台がずらりと並び、カラフルな民族衣装の水売りや大道芸人などかなりの人と熱気で溢れかえります。スークは複雑な路地になっていて、迷いながらお土産を見て歩くのが楽しいですよ。
エリア | マラケシュの旧市街 |
アクセス | カサブランカから列車で約3時間、バスで約3時間半 |
主な見どころ | ジャマ・エル・フナ広場、スーク、クトゥビア、バヒア宮殿 |
2つ目は「フェズ・エル・バリ」と呼ばれるフェズの旧市街。こちらは1200年以上の歴史を持ち、古い建物や雰囲気がそのまま残っています。車が通れないほど道が狭く、歩く人に混じって荷物を運ぶロバにすれ違ったりもします。カラウィンモスクやスークを見て周ったり、巨大なパレットのような染色場のタンネリを見学したりするのがおすすめ。
エリア | フェズの旧市街 |
アクセス | カサブランカから列車で約4時間、バスで約5時間 |
主な見どころ | 王宮、ブー・イナニア・マドラサ、カラウィンモスク、タンネリ(なめし革)工場 |
世界遺産巡りも充実
モロッコには9つもの世界遺産があるので、これらを巡るのも楽しみ方の一つです。モロッコ旅で外せないマラケシュとフェズの旧市街も世界遺産に認定されています。次に人気なのがアイト・ベン・ハッドゥ(アイトベンハドゥ)。ここは赤茶色の日干し煉瓦でできた砦で、まさに荒野の要塞といった雰囲気。その完成された世界観から映画『アラビアのロレンス』や『グラディエーター』のロケ地にも使われました。
エリア | アイト・ベン・ハッドゥのクサル |
アクセス | カサブランカからワルザザートまでバスで約8~9時間、またはマラケシュからバスで約4~5時間。 ワルザザートからタクシーで約30分 |
世界遺産登録年 | 1987年 |
入場料 | 無料 |
他に、海沿いの街エッサウイラのメディナ(旧名モガドール)や、ローマ時代のヴォルビリスの古代遺跡、レコンキスタでスペインから逃げてきた人々が再建したテトゥアンの旧市街なども世界遺産に登録されています。モロッコはベルベル人が暮らしていた地にアラブ人が加わり、その後フランスの植民地時代も経験しているので、その歴史を感じられるのも特徴ですね。
エリア | エッサウイラのメディナ |
アクセス | カサブランカから飛行機で約1時間半、列車で約6時間 |
世界遺産登録年 | 2001年 |
まとめ
おしゃれなリヤドや写真映えする景色、異国情緒あふれる砂漠や旧市街と、モロッコには見どころが満載ですね。
ハマムで自分磨きをしたり、かわいい雑貨やコスメをお土産に買ったりと、女性に人気の過ごし方ができるので、女子旅を計画するなら、ぜひモロッコ旅行を検討してみてください。