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ドーハのカタラモスクに入ってアバヤを着て参拝
カタール航空は今や世界でも屈指の人気エアラインです。たくさんの都市にフライトを就航していますが、玄関口で必ず通り過ぎるドーハの空港には馴染みがあっても、ドーハの街を観光したという人は意外に少ないのではないでしょうか?
実はドーハの町は最近本当に進化を遂げています。さすがはお金持ちの国!今度の旅でカタール航空に乗るなら、少し余裕を持ってドーハに1泊し、街並みを散策するのがお薦めです。
最近ドーハの町を訪れた著者がお薦めの観光スポットからベスト10をチョイス。一挙にご紹介いたしましょう!!
ドーハの活気ある市場スーク・ワキーフ その1

スーク・ワキーフのお土産物屋さん
アラブの市場であるスークは町での一番の見どころと言えるでしょう。その町で暮らす人々の生活の拠点であり、活気あふれる人々の交流の場だから。生活用品や雑貨、衣類をはじめ、スパイスのスークもアラブらしいもの。アートセンターのような美術品が飾られたお店もあります。
ここドーハで見逃せないのがそんなスーク・ワキーフです。カタールで一番有名な市場です。

スーク・ワキーフの広場にて
ほかの湾岸の国々でもよく見かけるのが金製品のゴールドスーク。金のアクセサリーや飾り物がズラリと展示された煌びやかなゴールドスークは見ごたえがあります。スーク・ワキーフでも見どころのハイライトのひとつがゴールドスーク。
黒いアバヤに身を包んだ女性と、白装束の男性が連れ立って金のアクセサリーのお店に入って行きます。店の主は金の重さを計って値段を決めています。アラビアンナイトの世界です。
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スーク・ワキーフ その2 ラクダ市場と馬の飼育場

スークの中にあるラクダ市場
スーク・ワキーフで面白かったのがラクダ市場です。屋外の広場にラクダがたくさん集められています。ラクダに近付いて一緒に記念写真を撮ったり、ラクダに触ったりもできるのが楽しいところ。ただしあまり近付くと怒り出す気性の荒いラクダもいるそうなので要注意。
ガイドさんに相談して、聞きながら近づくラクダを選ぶのがベターです。

アラビア馬の飼育エリアにて
このスークの中にはアラビア馬の飼育エリアもあります。優雅で美しいとされるアラビア馬は人気があります。ドーハの海辺で乗馬を楽しむオプショナルツアーなどもあるほど。
狭いスペースでぐるぐると走らされている馬たちは少し可哀そうでした。毛並みが良くてさすがに美しい馬が目立ちます。もっと広々とした草原が似合う馬たちでした。
その3 ファルコンマーケットとファルコンホスピタル

ファルコンマーケットの屋外のトレーニングエリア
ファルコンとはハヤブサのこと。カタール人にとってファルコンは犬や猫のように大切なペットなのです。羽根やスタイルの美しさを競うコンテストに出場させたり、獲物を狙って狩りをさせたりという娯楽に欠かせない存在です。ファルコンマーケットには止り木に並び、逃げないように目隠し帽を被さられているファルコンがズラリ。これがいいあれがいいと品定めをする白装束の男たちがいます。

ファルコンホスピタル
ペットの病院があるように、ドーハにはファルコン専門の病院であるファルコンホスピタルがスークの中にありました。結構立派な病院です。大切なペットであるファルコンは家族のようなものなのか。病院の屋外の広場では餌をやったり毛並みを整えたり、ファルコンを腕に載せて訓練をする人の姿も。
こんなユニークな市場は他では見ることができません。ドーハに行くなら必見!
ローズ・ド・サハラ(砂漠のバラ)をイメージした斬新なデザインの国立博物館

緻密にデザインされた建築はずっと見ていても飽きることがない
ドーハの中でも建物の外観がユニークで必見なのは、このカタール国立博物館です。薄い貝殻を重ねたような、ローズ・ド・サハラ(砂漠のバラ)をイメージしたデザイン。2019年3月にオープンした博物館です。遠くからでも目立つ存在なのでぜひ近付いてどんな素材でできている屋根なのか触ってみたいと思いました。

近付いて触ることもできるから、目いっぱい堪能してみたい
薄いバラの花びらのように壊れやすいと困るけれど、実際に近くまで行って触ってみると、それは驚くほどカチカチで固い出来栄えでした。触っても問題なし。
最新鋭の設備を誇るミュージアムです。館内は映像が大きな壁面に映し出されるなど、迫力ある演出を楽しめる仕掛けもいっぱいです。
この博物館は火曜日休館なので要注意。
施設名 | カタール国立博物館 /National Museum of Qatar (NMoQ) |
住所 | Museum Pk St, Doha, Qatar |
TEL | +974 4452 5555 |
公式サイト | https://nmoq.org.qa/en/ |
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カタラカルチュラルビレッジとカタラブルーモスク

カタラモスクは中にも入れる
「カタラ」という一大カルチュラルビレッジの中にある本物のモスク、それがカタラブルーモスクです。これはその名の通り、イスタンブールのブルーモスクを真似て作られただけあってとても美しいモスクです。
観光客も内部見学が可能なので、早速入ってみました。地元の人々も普通に参拝している本物のモスクです。

カタラモスクのユニークな建物
女性は黒いアバヤ一式を貸し出してくれます。ツーリスト向きでもきれいで清潔で上質なアバヤなのが嬉しいところ。さすがはお金持ちの国カタールです。
自分もアバヤに身を包んで、神聖な気分でモスクを参拝するのは貴重なひと時です。イスラム教のことを詳しく説明してくれるビデオもあって、なんと日本語版の上映もありました。
イスラム美術博物館

イスラム美術博物館の洗練された外観
MUSEUM OF ISLAMIC ART 略称MIA
優美で華やかなイメージの外観。噴水とズラリと並ぶナツメヤシの木々。シンプルながらアラビアンスタイルを駆使したインテリア。
これは有名建築家イオ・ミン・ペイによる設計です。かのパリのルーブルのガラスのピラミッドをデザインした人なのです。

まわりの風景は海と高層ビル群
こじんまりした館内では、アラビア諸国の絨毯や宝石、骨董品など、伝統工芸品の数々が美しく展示されています。
こちらは水曜日休館日です。
施設名 | イスラム美術館 / The Museum of Islamic Art (MIA) |
住所 | Museum of Islamic Art Off Al Corniche St Doha, Qatar |
TEL | +974 4422 4444 |
公式サイト | https://mia.org.qa/en/ |
パールドーハ内カナートカルティエ

美しいヨーロッパ風の街並みはカタール人にも大人気
人工の埋め立ての中に建てられた高級住宅地やレストラン・カフェなどで出来た小さな町がパールドーハ。
いかにもここは世界一金持ちの国と言われるカタールを象徴する存在です。

カナート・カルティエのベネチアを模した街並み
この中にある一角が「カナート・カルティエ」。いろんなエリアがある中でも、運河やゴンドラまであって、本物のベネチアの街並みを作り出したエリアなのです。ちゃちな真似事ではなく、お金をかけた高級感の漂うベネチアの町といった風情。
ヨーロッパが大好きなカタール人がたくさん集まってくるのです。
インランドシー砂漠サファリ

海と砂漠が接するポイントを目の前で見られる
ドーハのホテル発着のオプショナルツアーに参加してインランドシー、砂漠サファリへ出かけました。14:00~18:00の昼間に行く砂漠サファリ。そして他の国々の砂漠サファリと異なるのはインランドシーという砂漠と海が接する、砂漠の中の海辺を同時に見ることができるユニークな風景にあります。
郊外へ1時間ほど走ると、サービスエリアで4WDのタイヤの空気を抜いていざ出発。砂漠へ入っていき、砂丘を駆け抜け斜面を滑って落ちたりスリル満点の砂漠サファリです。

日中でも風が強くて肌寒いことも
インランドシーの光景を見下ろすビューポイントで車を降りて撮影タイム。風が強くて砂が目に入りそうになりました。インランドシーの岸辺まで降りて行って下車観光。2月中旬の冷たい海水の中に入って泳ぐ欧米人ファミリーにびっくり。
日中のツアーなので夕日に赤く染まる砂丘は見学できないし、夕日の時間帯を砂丘で過ごす楽しみもありません。車も多めなので少し辺境感に欠ける点も残念。
でもインランドシーの存在のユニークさは評価が高く、海と砂漠が一体となる風景はやはり見る価値があると言えるでしょう。
ここのホテル、ロビーのインパクトが凄すぎる!!ラッフルズ・ドーハ

これほどゴージャスなロビー、見たことがありますか?
ペルシャ湾の海辺に聳える不思議な輪のようなデザインの高層ホテルがラッフルズ・ドーハです。実は反対側半分は別のフェアモントホテル。
ランドマーク的存在のホテルですが、ラッフルズの一番素晴らしく感動したのがロビーのインテリアです。水中のような青い世界が広がり、天井は青空と雲がクリアーな映像で映し出されています。壁面の鏡にも映り、シャンデリアや高級感たっぷりの家具が並び、本当に夢のように美しいロビーなのです。これほどインパクト大のホテルロビーは、マスカットのアルブスタンパレス以来でした。

アラビアのムード漂うバスルームからも海が目の前に広がる
シグネチャースイート・ガルフという湾岸を見渡せるお部屋では、美しい海がどんと広がるオーシャンフロントで、ベッドルームからの眺めが最高です。
ただし何もかもが最新式のようで、海外では珍しくトイレにはウォシュレットが付いていました。シャワーやバスタフなどやり方がわからないほどややこしく、新しいものを取り入れすぎな感が。見たことのない複雑なコーヒーマシンが置いてありました。
ホテル内のイタリアンレストランではビールが約2,000円、ワイングラスが1杯2,700円。パスタが1皿7,000円ほど。ヨーロッパなら北欧並みの高さかも。さすがは中東のお金持ちの国の5つ星ホテルの物価!ケチケチしていても仕方がありませんね。
半分はフェアモントホテル

ラッフルズの部屋のバルコニーからフェアモントホテルを望む
輪の形の目立つホテル。ラッフルズホテルの反対側半分はフェアモントホテルです。ホテルのグレードとしてもラッフルズよりランクはダウンです。でもこちらは落ち着いたデザインで悪くありません。宿泊代も半分くらいとリーズナブルです。
ロビーのデザインはこちらは打って変わって茶とゴールドのシック&スタイリッシュ。シャンデリアもセンスがいいデザインです。

フェアモントホテルのロビーはラッフルズに比べたら平凡に見える!
部屋のバルコニーから対面にそびえるタワーはまるでジェットコースターのような作りに見えます。ラッフルズに泊まっていたらバルコニーから見えるのはフェアモントの建物というわけです。
2つのホテルは同じ建物を半分ずつ共有しているので、それぞれのレストランやファシリティをお互いに利用することができるなどメリットがあります。レストランも2つのホテルのものを色々楽しむことも観光です。ホテル間の移動はエントランスから歩いてもすぐ。カートでも送迎してくれて便利です。
施設名 | フェアモント ドーハ / Fairmont Doha |
住所 | Marina District Lusail City, 6th street, Lusail, Doha, Qatar |
TEL | +974 4030 7200 |
公式サイト | https://www.fairmont.com/en/hotels/doha/fairmont-doha.html |

ドーハのことまとめました

ラッフルズ・ドーハホテルのウェルカムスイーツ
ドーハの町のことはあまり知られていないようです。ドバイは有名だけれど・・・少しはわかってもらえたでしょうか?
カタール航空に乗ってドーハ経由でどこかの国に旅行するとき、プラスアルファで1都市追加したいなら、お薦めがこのドーハ。スークも砂漠も、ミュージアムも、モスクも。アラブの町ならではの楽しみがぎっしり詰まっています。

豪華なホテルも多いドーハ。ラッフルズホテルのロビーにて
1泊して自分で街を散策するだけなら、スークに近いリーズナブルな5つ星ホテル「アルナジャダ ドーハ ホテル バイ チボリ」などがお薦めです。とっても便利です。ファイブスタークラブのスタッフにご相談ください。
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