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地獄の門にふさわしい天然ガスが燃え盛る炎
「中央アジアの秘境」と呼ばれるトルクメニスタンの地獄の門。直径約70mの巨大クレーターから昼夜を問わず炎が燃え続け、夜には漆黒の砂漠に幻想的な光景が広がります。政府が将来的な消火方針を示しているため、“今しか行けない”一生に一度の絶景として注目されています。まるで地球ではない別世界のような景色が旅人を魅了し、砂漠に包まれる静寂も大きな魅力です。世界89ヵ国を訪れた岡野由里と、83ヵ国を訪れた櫻本竜市。実際に地獄の門を訪問した二人のチーフトラベルアドバイザーが、その魅力をご紹介します。
地獄の門

今行かないと、いつか見られなくなるかもしれません。
2026年4月に実際に地獄の門を訪問してきました。最近は「火がかなり小さくなったのでは?」という声もありますが、ご安心ください。巨大クレーターでは今も炎が燃え続け、夜には漆黒の砂漠に幻想的な光景が広がります。観光情報がまだ少ないからこそ、気分はまるでミステリーハンター。炎を背景にした写真はインスタ映え間違いなしです。観光客も多くなく、早朝にはクレーターを独り占めできる贅沢な時間も。いつまでも眺めていたくなる炎の迫力に、人はなぜ火に惹かれるのかを実感します。
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ぽっかりと空くクレーターの穴は他にはない驚きの場所
地獄の門へは4WDで砂漠の悪路を進みます。舗装道路を離れると、目印もほとんどない荒野の中を進み、最後は砂漠を走行しながら地獄の門へ向かいます。ドライバーさんの「スリー・ツー・ワン!」の掛け声とともに巨大クレーターが突然現れる瞬間は感動そのもの。現地では見学や撮影も手伝ってくれるので、一人旅でも安心です。宿泊するからこそ昼と夜、両方の表情をじっくり楽しめるのも魅力。ツーリストユルタ(ユルタ)やトイレ設備も以前より整い、室内で美味しいグリル料理も楽しめます。満天の星空も美しく、“今行くべき絶景”を体感できます。

トルクメニスタンの基本情報

中立広場にある永世中立塔の上から眺める首都アシガバードの夜景
| 国名 | トルクメニスタン |
| 面積 | 48万8,000平方キロメートル(日本のおよそ1.3倍) |
| 首都 | アシガバード |
| 言語 | トルクメン語(ロシア語も広く使用されている。英語は通じにくい。) |
| 時差 | −4時間(日本が正午のとき、トルクメニスタンは8:00) |
| 通貨 | マナト |
トルクメニスタンの気候
大陸性気候で、国土の大部分を砂漠が占めるため夏は厳しく、気温は60℃近くまで達することがあります。冬に旅行するなら防寒具が必要です。夏でも朝夕は冷え込むことがあるので、脱ぎ着のしやすい服装を持参することをおすすめします。特に地獄の門を観光する際、夜はかなり冷えるのでフリース等を重ねるなどの防寒対策が必要です。
トルクメニスタンの行き方
首都アシガバードにあるアシガバード国際空港まで日本からの直行便はありません。一般的なルートは、ソウル乗継ぎ、タシケント乗継ぎ、またはターキッシュエアラインズ利用によるイスタンブール乗継ぎでの入国などになります。地獄の門のあるダルヴァザはアシガバードから北におよそ260キロ、車でおよそ4〜5時間のところにあります。多くのツアーでは、隣国ウズベキスタンのヒワから陸路で国境を越えて入国します。
トルクメニスタンのお役立ち情報
トルクメニスタンは入国に際しビザが必要です。基本的に自由旅行が認められていないので、全ての日程を入国前に確定させる必要があります。そのため日本の旅行会社を経由して早めに手配を完了し、現地旅行社が発行する招聘状を取り寄せなければなりません。多くのツアーは陸路で国境を越えるため、入国にあたり現地スタッフがエスコートしてくれます。ビザの料金や所要日数などの要件は流動的なので、その都度、旅行会社に確認をしてください。
地獄の門でオールナイトキャンプを楽しもう

トルクメニスタンの絶景・地獄の門で50年以上休まず燃え続ける炎に感動
地獄の門へのアクセス
隣国ウズベキスタンのウルゲンチまたはヒワ方面から陸路で入国するのが一般的。
トルクメニスタン入国後、北部都市のタシャウスから車で南下し、ダルヴァザの地獄の門までおよそ4時間。
地獄の門は1971年に地質学者がボーリング調査をした際に天然ガスに満ちた洞窟を偶然発見し、調査の過程で落盤事故が起きてその姿を現しました。その後、洞窟から高濃度の有毒ガスが噴出していることが判明し、その放出を食い止めるため点火することになりました。現時点ではこの天然ガスの燃焼を食い止めることは困難、そして天然ガスの埋蔵量自体が不明なため、今後いつまで燃え続けるのかわからないと言われています。
そのため、「消えてしまう前に見ておきたい絶景」として、世界中の旅行者を惹きつけています。

真夜中の地獄の門・ウォッカを飲みながら炎を見つめて感動する
このクレーターを地元の人たちはドアトゥヘルと呼んでいます。以前は転落防止の柵も警告看板も一切ありませんでした。もし穴に落ちたら助からないであろう、その放置された感が地獄の門と呼ばれる所以かもしれません。夕刻から夜、真夜中、夜明け前、そして朝まで、見る時間帯によってその姿が変わるのが地獄の門の特徴なので、その変化を楽しむためにテントで一夜を過ごすツアーがおすすめです。炎の上がるクレーターから歩いて5分ほどの場所にテントを張り、日が暮れたらバーベキューのディナータイム。満天の星空の下、ウォッカを片手にガイドさんら現地の人たちとのふれあいで心も体も温まります。

ツーリスト用のユルタはストーブもベッドも完備
遠くから眺める風景、近づいてその熱気に包まれながら眺める風景、いつでもどこからでもその姿は感動的です。特に真夜中から早朝にかけての炎は圧巻で感動的まさに地獄の門という名がピッタリの大迫力です。テントで休みながら自分のペースで見られるので運が良ければ誰もいない真夜中にその空間を独り占めすることもできます。
なお、宿泊はテントキャンプだけでなく、「ユルタ(遊牧民風宿泊施設)」に宿泊するプランもあり、ベッド付きのお部屋をご利用いただける場合もございます。アウトドアが苦手な方でも比較的快適にご滞在いただけます。

まとめ
メラメラと燃える炎につい目を奪われ時間を忘れます
火には特別な魅力があります。暖をとり、暗闇を照らし、時には命を守る一方で、大きな危険も秘めています。だからこそ人は、本能的に炎に惹きつけられるのかもしれません。
「地獄の門」という響きだけで、どこかワクワクしてしまう。“地獄に落ちるわよ”――そんな言葉を思い出すような背徳感と高揚感。実際に落ちるわけではないのに胸が高鳴る、そんな非日常を体感できる場所です。
世界を見渡しても、ここまで神秘的で最新情報がつかみにくい場所は多くありません。
“いつか消えるかもしれない”と言われながら、今も燃え続ける巨大クレーター。「いつか行こう」では間に合わないかもしれません。
「地獄の門の入り口まで行ってきました。」
そんな一言を、ぜひ語ってみませんか?炎が夜空を赤く染める光景は、きっと忘れられない体験になります。
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