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アルヴァ・アアルト建築を訪ねてフィンランド・ユバスキュラヘ

ユバスキュラ大学 アアルト建築の明るい施設内

ユバスキュラ大学 アアルト建築の明るい施設内

20世紀のフィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルト(1898-1976)。人々かどの様に暮らし、休息し、集い、自然とつながるかということをテーマに数々の建築、家具を手掛けた世界的にも巨匠といわれる建築家です。アアルトが建築した建物は200を超えますが、フィンランドの中でもその作品が一番多い町が、森と湖の多い幼少期を過ごしたユバスキュラです。今回、世界約70カ国を訪問している私、能祖文子が好きな国ランキングで上位に上げる国フィンランドへ再訪、美しい自然とアアルトの建築と共存する町を訪ねてみることにしました。

ヘルシンキからユバスキュラに向かう

VR食堂車 イラストがかわいい

VR食堂車 イラストがかわいい

フィンランドの国内にはVRと呼ばれる国鉄が東西南北に走っています。乗車券はネットでも購入可能ですが、混んでくると値段が上がってきますので早めに購入したいものです。車両は普通の2等座席とワンランク上のエキストラの2種類、ファミリー席などもあります。ワンランク上の座席「Ekstra Calm」はゆったりシートで静かにすごす席、同じく「Ekstra Relaxed」は食堂車の上にあり、コーヒー、紅茶、ホットチョコレート、水が料金に含まれており、アルコールも食堂車から買って持ち込め、注文したフードと共に席で食べることもできる席です。出来立てを席まで運んでくれてもちろんシートもゆったりしています。ビール10€、軽食15€位と少々高めですが、旅をより楽しいものにしてくれます!

VR食堂車で注文して席で食べられるチキンオムレツ

VR食堂車で注文して席で食べられるチキンオムレツ

食堂車でいろいろなドリンク&フードが楽しめる

食堂車でいろいろなドリンク&フードが楽しめる

ヘルシンキとユバスキュラは直通で約3時間半、ヘルシンキ空港からですと、1回乗換で同じく3時間半で行くことができます。途中には第2の都市タンペレがあります。タンペレはサウナの聖地とも呼ばれサウラーに人気の都市です。時間があればこの町に立ち寄るのもいいですね。フィンランドの車窓の多くは林や畑などの長閑な風景、アアルトの建築を生みだした大自然を眺めながらVRの旅を楽しみましょう。VRは混んでくると料金が高くなりますので、早めの購入がお得です。ヘルシンキ~ユバスキュラ間片道20€前後が平均ですが、混むと60€以上にもなります。Ekstraシートへのグレードアップは1席9~12€程です。(2026年2月現在)

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アアルト建築の町ユバスキュラ

セントラルと呼ばれるユバスキュラの中心部

セントラルと呼ばれるユバスキュラの中心部

ユバスキュラはアアルトが幼少期から高校生までを過ごし、最初のオフィスを構えた町でもあり、アアルト建築が一番多く残る町です。湖が多い美しい町で、人口は約15万人で、町は広々とすっきりとした雰囲気です。ユバスキュラ駅周辺がセントラルと呼ばれ、ショッピングセンターや飲食店などが集まります。そこを抜けて広がるのがユバスキュラ大学、ユバスキュラは学生都市でもあります。

ユバスキュラ中心部から少し歩けばフィンランドらしい大自然

ユバスキュラ中心部から少し歩けばフィンランドらしい大自然

数多くあるユバスキュラの湖は冬は全面凍結

数多くあるユバスキュラの湖は冬は全面凍結

ユバスキュラの中心部から30分も歩くとそこには湖や森が広がっています。アアルトはこの自然の中で多くの時間を費やし、光の豊かさや自然と人々の繋がりを見つけていったのかもしれません。ユバスキュラでは、夏は湖で泳ぎ、冬はスケート、クロスカントリーなど自然を相手にしたアクティビティが盛んです。また、フィンランドで有名なサウナはユバスキュラでもちろん生活の一部となっており、様々な場所にあるサウナ施設で人々はサウナ時間を楽しんでいます。ホテル、公共プールなど、人が集まる所にはサウナが併設されています。

アアルト博物館(アアルト2)

アアルト・ミュージアム(アアルト2)でのアアルトの作品

アアルト・ミュージアム(アアルト2)でのアアルトの作品

アアルト建築の設計図、デザイン、アアルトの作り出した空間、家具が並ぶ、アアルト好きにはたまらない博物館です。2023年に隣に建つ中部フィンランド博物館と繋がり、「アアルト2」として生まれ変わりました。エントランスを入ると光あふれる空間が広がり、光で迎えてくれます。コートや荷物を預け、アアルトの世界へと入っていきましょう。

光あふれる館内 いつまでもゆっくりしていたい

光あふれる館内 いつまでもゆっくりしていたい

アアルトの生み出す温かみのあるライト

アアルトの生み出す温かみのあるライト

波打つ壁や光を抑えたライトのある会議室、温かみのあるダイニング、建築だけでなく様々な家具、特に椅子は座り心地を重視しつつ、温もりも感じられるデザイン、ライトなど実際に見て感じられる内容となっています。また幼少期からの生い立ちにまつわる展示もあり、より深くアアルトを知ることができ、益々アアルトの魅力に気付かされるでしょう。また、中部フィンランド博物館も建物はアアルトの作品。時間があればぜひこちらも見学を!

ユバスキュラ大学&アアルトプール

ユバスキュラ大学のアアルト建築 メインビルディング校内

ユバスキュラ大学のアアルト建築 メインビルディング校内

光がたっぷり入るように大きい窓

光がたっぷり入るように大きい窓

多くの学生が学ぶユバスキュラ大学。本館や図書館など7施設の設計をアアルトが手がけています。広い敷地には木々の合間からレンガの校舎が見え隠れして自然と融合する美しいキャンパスとなっています。本館に入るとやはりそこは光をふんだんに取り入れた空間で、窓際には気持ちよさそうに机と椅子が並べられていました。こんなアアルトに囲まれて学べる学生は贅沢ですね。校内、寮にまでサウナがあるのもフィンランドらしいところです。

アアルト建築の公共プール 観光客ももちろん利用できます。

アアルト建築の公共プール 観光客ももちろん利用できます。

大学に隣接する場所にある「Aalto Alvari」。アアルトが大学と共に設計した室内プールです。メインプールは50メートル、その他飛び込み用のプール、ジム、カフェなども併設されています。室内とは思えないほど光のたっぷり入るプールで、壁にはレンガでアクセントが加えられていたり、とてもいい雰囲気の中での水泳は気持ちのいいものです。水着を持参すれば誰でも入場料だけで入れますので、ぜひアアルト建築体験を。

セイナッツァロの村役場

アアルト建築のセイナッツァロ村役場<

アアルト建築のセイナッツァロ村役場

林の中に建つ美しい建物

林の中に建つ美しい建物

ユバスキュラの中心部から公共の路線バスを利用してセイナッツァロ(サユナットサロ)にあるアアルト設計の村役場へ。林、湖の湖畔を抜け約30分で「Ss-Kunnantalo2」バス停に到着、100メートル程先にその村役場がありました。村役場は当時木材産業で繁栄していたセイナッツァロ村がアアルトに設計を依頼し、1952年に完成しました。レンガの建物がロの字に建てられていて雪のシーズンにも温かみが感じられます。外階段を上ると雪に覆われた中庭に。その中庭をぐるっと囲む回廊も光をたっぷり吸いこんでいました。

現在は図書館として使われています。

現在は図書館として使われています。

村はユバスキュラに編入されているので、現在は図書館や展示・宿泊機能を備える複合的な建物として活用されており、自由に見学できます。(予約制の見学コースもあります。)中に入ると、アアルト建築の特徴である、木材やレンガなどの素材と光を巧みに組み合わせ、自然と調和した曲線が温かみと機能性を備える空間が現れます。この空間の中でゆっくり本を読める贅沢、これが近所にあったら・・と思わずにはいられませんでした。(ただ東京にあったら激混みが想像されますけど。)ここは宿泊も可能ですので、アアルト建築に浸りたい方にはオススメです。(予約必須)

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まとめ

アアルト建築 労働者会館

アアルト建築 労働者会館

アルヴァ・アアルトが少年時代を過ごした街であり、初めて設計の仕事を得たユバスキュラでは至る所にアアルトの建築作品を見つけることができます。町の中心にある労働者会館もその1つ。1925年に建てられましたが、現在も会議やパーティー用として利用されています。その他、遺作となったタウンシアター、旧警察署、自衛団ビル、オフィスビルなど、街を歩いているだけで貴重なアアルトの作品に出会えるのがユバスキュラです。アアルトが長い時間を過ごした街で、同じようにゆっくり過ごしてみるのはいかがでしょうか。

ヘルシンキのアカデミア書店にあるアアルト・カフェ

ヘルシンキのアカデミア書店にあるアアルト・カフェ

アアルト建築はユバスキュラだけでなく、後に過ごしたヘルシンキにもあります。アアルトのかつての自宅アアルト・ハウスやフィンランディア・ホール、アカデミア書店など今なお多くの建物が人々に親しまれています。また、アアルトは建築物だけでなく、その空間で使われるスツールやライトも手掛け、代表的な「スツール60」、「アアルト・ベース」はフィンランドで有名なアルテック社、イッタラ社によって今も生産されています。オーロラなどの大自然も素晴らしいフィンランドですが、フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトを辿る旅もまたフィンランドをより深く知る旅になるでしょう。季節を問わず旅ができる、直行便のあるフィンランドへぜひ行ってみてください。

フィンランドのおすすめツアー


羽田夜発★フィンランド航空利用☆北欧雑貨の町ヘルシンキ6日間☆<フリー旅に便利な市内のホテル利用>
フィンランド航空利用往復直行便☆便利な羽田発着☆仕事終わりでも出発できるうれしい夜便利用☆中央駅からも近いホテルアーサー利用!もちろんグレードアップも可能です

日本航空で行く北欧フィンランド・ヘルシンキ5日間☆便利な羽田発着!直行便利用でラクラク
JAL&フィンランド航空共同便利用!JALの機材で快適な空の旅☆便利な羽田空港発着☆ヘルシンキ3泊シンプルフリーステイ☆フリータイムも充実☆ホテルのグレードアップや延泊も可能です

《羽田発フィンエアー利用》オーロラ高観測率を誇る極北イナリへ☆イナリ湖畔にありホテル周辺でオーロラ観測が可能☆ホテルイナリ3連泊
極北ラップランドの秘境イナリへ☆8月下旬〜4月上旬は外が暗くなればすぐにオーロラ鑑賞のスタート☆イナリ人口約500人の極北の村。人工の光が少なくホテル周辺でオーロラ観測が可能☆イナリにはスーパーが1軒あり、ショッピングもちょっとだけ楽しめる☆スノーシューやスノーモービルなど冬ならではのアクティビティーも楽しめます
今回のトラベルアドバイザー
能祖 文子/75か国訪問

世界70ヶ国以上を旅する旅好き女子。行ったことがない国に行くのも楽しいが、好きな国に何度も行くリピート派。特にご飯の美味しいアジアが好きで、タイ、ベトナムへは数えるのを止めた程訪れている。まだまだ魅力が眠るラオスやマレーシアなども絶賛深堀り中。
「フォーを食べにハノイに行こう!」という様な気軽さでもっとアジアを訪れて欲しいと常々思っている。

また、アジア以外にもちょっとクールなイメージの東欧や北欧もお気に入りで、歴史ある町並みの中でワインやビールを楽しむのを自分へのご褒美に。旅で心がけているのは、「初めて訪れた町では必ずトラムや地下鉄に乗って町の全体図を知る」こと。自分なりにその町を理解してから旅の提案へとつなげている。

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