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夜のサフランボルも情緒満点
オスマン帝国時代の面影を色濃く残す世界遺産の町サフランボル。時が止まったような、長い歴史のあるシルクロードの町並みが残る美しい古都。
キャラバンサライ(隊商宿)やモスク、ハマムがあって、細い道に面してカフェや土産物屋、古民家ホテルも軒を連ねています。トルコ人の大好きな甘いお菓子のお店も並びます。
サフランボルは「サフランの町」と言う意味で、この町で採れる本物の高品質のサフランは大変貴重で、赤い黄金とも呼ばれるそうです。
世界205の国と地域を旅した井原三津子が、今回サフランボルを訪れた経験に基づいて、この町の魅力を余すところなくご紹介いたしましょう。
展望台から眺めるサフランボルの遠景にうっとり!

屋根の美しい町という呼び名もあるサフランボル
山の斜面に緑の木々に混じって赤茶色の瓦屋根と白壁の木造家屋が統一感をもって並ぶサフランボルの遠景。独特の魅力に満ちた風景が広がります。その様子から、「屋根の美しい町」とも称される世界遺産の町です。
標高1250mあったカッパドキアから北上してやってきたサフランボルは標高600mなので、カッパドキアより気温は高く感じました。5月下旬の昼間で気温は18℃。この季節は雨が多いそうですが、観光の間は晴れていて、ラッキーなことに過ごしやすい天気でした。

白壁と黒い窓、赤煉瓦の屋根の対比が美しい
遠景の中には家々の中にモスクが点在し、そのミナレット(尖塔)やハマムのドーム屋根が存在感を見せています。いかにもイスラムの町らしい風景に魅了されます。
遠景をじっくり堪能した後には、いざ、その町中へと入っていきましょう。

世界遺産の町歩きが楽しい

細い石畳の小道を散策
サフランボルは坂道が多い町です。坂道に面して広がる木造家屋は年代を感じる風情があります。不揃いで歩きにくい石畳の小道もむしろ情緒たっぷり。でもここではおしゃれな靴は無理です。スニーカーでも、雨の日は石の上を歩くのが滑って怖いくらいなのです。

町を散歩しているとこんなパン屋さんが見つかることも
石畳の坂道を歩いた先には、木のぬくもりあふれる趣あるカフェが点在し、濃厚なトルココーヒーはもちろん、町の名の由来にもなったサフランを使ったサフランティーやお菓子も楽しめます。窓辺やテラス席から屋根の美しい町並みを眺めながら、ゆったりとした時間に浸れるのも、この町ならではの贅沢なひと時なのでした。
古い町に溶け込んだ古民家ホテルに滞在
オスマン様式の邸宅ホテル「エブルル・コナックホテル」は38室あって古民家のホテルにしては大型
サフランボルでの古い町並みの中に溶け込んだ古民家のホテルがいくつかあります。石畳の路地に面した瓦屋根の古い建物のホテルです。中に入っても間口は狭くて、ちょっと薄暗い雰囲気でした。
私が泊まったのはサフランボルの旧市内のど真ん中にある「エブルル・コナックホテル」。古民家などのクラシックなムードが好きな人にピッタリの宿です。

ホテルの朝食ビュッフェ
3つ星ホテルとはいえ、田舎なのでその設備はどう見ても2つ星クラスです。センサーが人をキャッチして照明が灯ったり消えたりする省エネの廊下や階段。
室内に冷蔵庫はあるのに電源が切れていたり、湯沸かしポットもありません。唯一気に入ったのはガラス製の花の形のクラシカルなライトです。
でも部屋の小さなバスルームのシャワーはお湯がちゃんと出るので優秀です!室内にメッカの方向を示す標識があって、サフランボルにいることを満喫できる宿でした。
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町中のカフェで味わう本場トルココーヒー
広場のカフェでトルココーヒーを飲んでみる
トルココーヒーは、正直「苦い!」と思う人が多いでしょう。私もこれは苦手と思いました。
しかも粉が沈んでいて、どろっとした独特の口当たり。
でもその良さは「飲みやすさ」ではなく、濃密な香りと、時間をかけて味わう文化にあると言います。小さなカップに注がれたトルココーヒーは、驚くほど濃厚でほろ苦い。
舌に残る深い焙煎香と、後からふわりと広がる香ばしさは、まるで飲むエスプレッソの原点みたいなもの。…そうこう説明を受けて再度味わってみると、なんだか美味しく感じてくるから不思議です。

こうした屋台で本格的なトルココーヒーが作られます
トルコ名産の甘い砂糖菓子ロクム。これを一口食べると、不思議と苦みが心地よくなっていきます。
旧市街の石畳を眺めながら少しずつ口に運んでいると、その苦みさえ旅の風景に溶け込み、ゆっくり時を過ごす贅沢を味わえるのです。
それがわかったらもう立派なトルコ人?!
甘いお菓子ロクムを味見する楽しみ

お菓子を試食しませんか?とすすめてくれる店員の女性
確かにトルコのお菓子は甘いです。普通の甘さとは違って極甘。どれだけお砂糖が好きなんだろうと不思議になります。
名物としては砂糖とでんぷんをじっくり練り上げて作る、もちっとやわらかな食感が特徴のトルコ伝統の銘菓ロクム。ロクムの表面に乾燥したバラの花びらが飾られているものは、トルコではとても人気の高い高級タイプで、箱入りでお土産に購入しました。帰国後に渡すと、紅茶と一緒に食べると良く合うと友人は喜んでくれました。

ロクムをかじって口の中が甘くなったら、本場トルココーヒーはいかが?
サフランボルの町を散歩していると、店先でお菓子の試食用に小さく切ったロクムなどを載せたトレイを持った女性が立っているのに出会いました。
いくつか味見して、気に入ったら店に入って購入します。
いろんな種類のスイーツが売られていて、どれにしようか迷ってしまうほどです。
モスク・ハマム・キャラバンサライが情緒満点

当時の生活を見せてくれる博物館
イスラム教徒の多い町だけあって、町中にはモスクやハマム、キャラバンサライ(隊商宿)が見つかります。
ハマムはカッパドキアやイスタンブールに比べてかなり安いとガイドさんは言っていました。垢スリからサウナマッサージまでコースで体験できます。よくある高級ホテルのエレガントなスパとは違い、庶民的なハマムなので体験してみるのも楽しいでしょう。ハマムの建物は、外から見ると大きなドーム屋根がボコボコ、小さなドーム屋根もいくつかついていてユニークで美しいものです。

ハマムの屋根はドーム状になっていて独特の形状
町中で3階建ての木造の古民家が博物館になっているので、見学してみました。台所や居間、寝室などマネキン人形を使って当時の生活ぶりを見せてくれます。
ちょっとリアルで、今にも動き出しそうで、夜に来るのは怖い!
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サフランボルの名前の由来

サフランはサフランティーなどにも使われます
サフランボルとは「サフランの町」を意味する名前。古くから貴重な香辛料・サフランの産地として知られ、町の名前もその歴史に由来しています。
現在も近郊ではサフランが栽培され、サフランティーやサフラン入りロクムなど、この町ならではの味覚を楽しめます。
でもこの地で採れるサフランは驚くほど高いそうです。

町中でもサフランを売る店が見つかります
サフランは「1gが金と比較されるほど高価」ともいわれる香辛料です。1kgを作るのに約15~20万本もの花が必要で、花が咲くのは秋のわずか2~3週間。しかも一本の花から採れるのは赤い雌しべ3本だけで、すべて手作業で摘み取ります。
サフランというと黄色いスパイスを思い浮かべますが、実際に収穫するのは花の中央にある真っ赤な雌しべ。料理に使うと黄金色になりますが、採るときは鮮やかな赤色です。だからサフランを「赤い黄金」と呼ぶ人もいるそうです。
最も高価なスパイスのひとつですが、料理でサフランライスを作るのに使う量はごくわずかなのでそれほど高くはないそうです。よかった!

まとめ

ビーフのミートボール(日本のハンバーグ)が鉄板に載ってジュージュー熱々で美味しかった!
トルコ北部の町サフランボルは長い歴史があるシルクロードの町で世界遺産に指定されています。
いろんな魅力にあふれた町なので、少し時間に余裕があればぜひ足を延ばして滞在してほしいと思います。
今回の記事が参考になれば嬉しいです。
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