目次

15年前初めてバラカくんに会った時

ハイエナ(スィートウォーター動物保護区)
ケニアのサファリといえばマサイマラ動物保護区が有名ですが、それ以外にもオススメの保護区がたくさんあります。その一つがスィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区)です。初めて聞く場所かもしれませんが、マサイマラにはないおもしろさがここにはあるのです。
スィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区)がオススメの理由は何なのか? 世界206の国と地域を訪問したサファリの鉄人・川崎真弘とそのチームで、最近スィートウォーターを再訪した川崎彩乃がそんな話をここでしてみようと思います。
サイの保護区でサイにタッチできる

サイのバラカくんにタッチ!!
スィートウォーター動物保護区の中でも最高に楽しいスポットがサイの保護区です。絶滅の危機に瀕したサイを保護する施設なのです。
人気者のサイであるバラカくん。目が見えなけれど、とても可愛らしい。サイは巨大でユニークな形状の動物だけれど、口をパカーと開けて草をモグモグ食べる姿はとてもキュートな感じです。

バラカくんがこちらに近づきます
私達は午前8時の開園そうそうに訪問しました。観光客は他にいなくて、バラカくんを独占できました。レンジャーさんがブッシュにいるバラカくんに声をかけながらこちらに連れてきてくれます。餌をもらえると知っているのか、ちゃんとこちらに来てくれるのがおもしろい。
乾いた草をやるとムシャムシャと食べるし、角や顔や体に触ることもできます。楽しい記念撮影タイム。すごく良かったです。オススメです!!
| 施設名 | スィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区) |
| 公式サイト | https://www.olpejetaconservancy.org/ |
ケニアのツアーはこちら




世界で2頭しかいない!!白サイと出会う

NORTHERN WHITE RHINOSと触れ合う<オルペジェタ動物保護区>
サイの保護区で出会えるのはクロサイのバラカくんだけではありません。なんと世界で2
頭しかいないと言われている絶滅危惧種、キタシロサイと触れ合うことも出来ちゃうんです。

NORTHERN WHITE RHINOSと触れ合う<オルペジェタ動物保護区>
目の見えないバラカくんとのふれあいとは異なり、車から降りて近づくことは出来ません。 でも、スタッフさんが車の真横に餌を置いてくれるので、車に乗ったままキタシロサイを間近に観察したりその硬い皮膚に触ってみることが可能です。サファリカーとほとんど変わらない大きさのサイが自分の目の前でモシャモシャとご飯を食べている光景は、なんともド迫力! じっくり観察してクロサイとの違いを探してみましょう。
別料金がかかりますが、せっかくスィートウォーターまで来るのなら是非とも体験してみたいですね。
(注:通常のツアーコースには白サイ見学は入っていません。別途事前予約が必要で別料金がかかります)
チンパンジーの森でチンパンジーに出会う

チンパンジーの保護区にて
スィートウォーター動物保護区内にはチンパンジーの保護区もあります。チンパンジーは中央アフリカなどから来ました。親を失い孤児になり、救出された30匹ほどのチンパンジーがこの土地で平和に暮らしています。
それぞれのチンパンジーには名前もつけられて、フレンドリーです。彼らのそれぞれ名前を呼ぶと反応してくれるのが楽しいです。口をおもしろい形にして見せてくれたり、立ち上がって手におでこにつける仕草をしたり。何かチンパンジーと心が触れ合うような気分です。
また展示場では、チンパンジーがいかに知能が優れているかの説明も聞くことができます。

ガイドさん オルペジェタ動物保護区の入口にて
スィートウォーター動物保護区(オルペジェタ動物保護区)がチンパンジー保護区を開設したのは 1993 年です。現在野生のチンパンジーは約15万~20万頭しか残っていません。国際自然保護連合(ICUN)によって絶滅の危機に瀕していると分類されています。
開設以来、この保護区は、闇市場から救出されたチンパンジーをたくさん保護してきました。ケニアでこうした活動をしているのはここスィートウォーター保護区のみなのです。そんな現状をここへ来て初めて知りました。本当に貴重な体験だと思いました。
ナイトサファリでしか味わえない体験を!

ナイトサファリへ出発!<オルペジェタ動物保護区>
スィートウォーターで体験できる特別なサファリの一つに、「ナイトサファリ」が挙げられます。その名の通り夜、暗くなってから始めるサファリなのですが、実はケニアでナイトサファリが出来るのはスィートウォーターのような限られたエリアだけ。数十年前にはマサイマラでもナイトサファリを行っていた時期があるそうですが、密猟者による被害が後を絶たなかった為、現在は中止されています。
ナイトサファリの一番の魅力は夜行性の動物に出会えること。昼間はずっと昼寝をしているライオンやヒョウもこの時間になると活動を始めるので、運が良ければかっこいい1枚を写真に収めることが出来るかもしれません。

ナイトサファリへ出発!<オルペジェタ動物保護区>
もちろん暗闇の中を探すのは容易ではないのですが、大きな懐中電灯を暗闇に当てて辛抱強く探していきます。意外と至近距離にサイが居たことに驚いたり、ライトを照らされてピカッと光る動物の目にドキドキしたり。昼間に行うサファリとは一味違った楽しさがあるのです。
(注:通常のツアーコースにはナイトサファリは入っていません。別途事前予約が必要で別料金がかかります)
スィートウォーター セレナ キャンプ

スィートウォーターセレナキャンプ<オルペジェタ動物保護区>の室内
スィートウォーター動物保護区にある豪華なテントロッジがスィートウォーター セレナ キャンプです。高級ロッジのセレナ系列だけあって設備は充実し食事も美味しいと定評があります。
さまざまなアクティビティや体験ができるのがこのロッジの特徴です。ケニアの他の保護区ではできないナイトサファリも、ここスィートウォーター保護区では楽しめます。ナイトサファリではツチブタ、オジロマングース、カラカルネコ、さらにはオオミミギツネなど、珍しい夜行性の動物を目撃することができます。さらにヒョウの姿を見ることも。

バッファローの後ろはロッジのお部屋です。
しかし、このロッジの最大のウリは、いろいろな動物がロッジに遊びに来ることです。ロッジの前に水飲み場があり動物が集まるのです。朝目が覚めてテントの外に出るとキリンやシマウマなどが遊びに来ていた、なんていう体験がこのロッジではできるのです。
私がこのロッジに滞在した時に見つけた動物はバッファロー。間近まで近づいてきていました。野生のサイも見かけました。さすがスィートウォーターです。サイの保護区だけでなく、いろいろなエリアでサイが出現するのですね。
| 施設名 | スィートウォーター セレナ キャンプ |
| 公式サイト | https://www.serenahotels.com/sweetwaters |
サンクチャリー タンバラレ

サンクチャリータンバラレ<オルペジェタ動物保護区>
スィートウォーター保護区のゲートから車で1時間、かなり保護区の奥深い場所に位置するラグジュアリーロッジがサンクチャリー タンバラレです。2022年にオープンしたラグジュアリーキャンプです。
スィートウォーター セレナ キャンプの方が家族連れやカップルの客が多く人気が高く、混んでいますが、ここサンクチャリー タンバラレはわずか10室の静かな豪華ロッジ。まさに野生動物の隠れ家のような秘境感があり、ハイダウェイ・リゾートというにふさわしい環境です。

サンクチャリータンバラレ<オルペジェタ動物保護区>のバー
眼の前に広がるのはサバンナと森。静かな空間が広がります。時々動物も近づいてきます。
宿泊したテントはセンスが良く、デラックスで快適。広いシャワールーム、トイレ、洗面所のシンクは2つあります。テントの前にはテーブルと椅子があり、サバンナの光景を心ゆくまで満喫できます。
オールインクルーシブでワインやビールも無料。ミニバーとか湯沸かしポットはないけれど、、無線で頼めば部屋に運んでくれます。またランドリーサービス無料。洗濯物をたっぷり出しました。サファリ旅行でこうした優雅なロッジもいいかもしれません。
| 施設名 | サンクチャリー タンバラレ |
| 公式サイト | https://sanctuaryretreats.com/safaris/kenya/sanctuary-tambarare/ |
BIG 5を狙うならスィートウォーターのサファリドライブ

アミメキリン
ビックファイブとは、ずばり「5大動物」の事です!かつては狩猟を意味していたサファリ(ゲームドライブ)。その当時、狩猟の対象として大物とされていた動物をビックファイブと呼んでいたのです。ライオン、ヒョウ、アフリカゾウ、サイ、バッファローの5種類の動物です。
サファリではこのBIG5を全部見たいと、こだわる人がたまにおられますが、意外と難しいのです。例えば世界でも有数の動物保護区、マサイマラ。鳥類を含めると670種類近いアフリカの野生動物が住むマサイマラ国立保護区ですが、サイとヒョウはなかなか見つかりません。サイはこのエリアにあまり棲んでいないし、ヒョウは夜行性のため夜間走行のできないマサイマラでは見つけにくいのです。
しかし、スィートウォーター動物保護区では全部見られる可能性が高いのです。

スィートウォーターセレナキャンプのロッジの前に集まったインパラ
なぜスィートウォーターではBIG5が見つかりやすいのでしょうか?その理由は3つあります。
①小さな保護区なので動物が見つかりやすい。(まあ小さいといっても360平方kmなので、東京23区の半分くらい)
②絶滅の危機にあるサイですが、サイ保護区もある関係でこの保護区には165頭のサイが生息しています。
③夜行性のヒョウは昼間見つけにくいですが、ここではナイトサファリができるので遭遇する確率が高いのです。
さあスィートウォーターでBIG5を狙いましょう。

まとめ

サイはスィートウォーター保護区の象徴
「サファリと言えばマサイマラ」 というイメージが強いかと思いますが、実はスィートウォーターにもこれだけの見どころがあるんです。普通のサファリだけだと飽きてしまうかも・・・と心配な方や、サイをもっと間近に観察してみたい方にはスィートウォーターでの体験はぴったりでしょう。
ケニアのツアーはこちら







