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カザフスタンとは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

バイテレク(モスクワ・ビジネス・コンプレックスのレストランからの眺望)
知られざる絶景の宝庫 カザフスタンとは?

知られざる絶景の宝庫 カザフスタンとは?

皆さん、カザフスタンという国の名を聞いたことはあると思いますが、有名な観光地は思いつきますか?恐らくほとんどの方が何も思いつかないと思います。もしかしたらカザフスタンのフィギュアスケート選手のオリンピックメダリスト、デニス・テンを思い出す方はいらっしゃるかもしれません(ちなみにデニス・テン選手は母国カザフスタンで、亡くなった今でも国民的スターです)。
まだまだ知名度は低いけれど、きっとこれから人気が高まること間違いなしのカザフスタン。そんなこの国の魅力を、2度旅行で訪れたことのある私・橋本がご紹介いたします!

カザフスタンってどんな国?

おすすめレストラン「NAVAT」の店員さん めちゃ美人

おすすめレストラン「NAVAT」の店員さん めちゃ美人

ユーラシア大陸の中央に位置するカザフスタンは実は世界で(アルゼンチンに次いで)第9位の大きさの国土をもち、同時に世界最大の内陸国で、国土の約半分は砂漠や乾燥したステップ(草原)となっています。
国土が広いため鉱物資源が豊富で、主力輸出品の原油は輸出額の95%以上を占めています。さらにウランやクロムなどの埋蔵量でも世界有数の規模を誇っており、日本との関係も今後注目されている国なのです。

バウルサク(揚げパン)を持つカザフ族の女の子

バウルサク(揚げパン)を持つカザフ族の女の子

人口を構成する約70%の民族がカザフ人と呼ばれる人々で、もともとは遊牧民族でした。現在はそのほとんどが都市民、農耕民として暮らしています。
現在のカザフスタンの原型であるカザフ人の国ができたのは15世紀末。チンギス・ハーンの子孫であるケレイとジャニベクの2人によって建国されます。
しかし18世紀になるとロシア帝国の一部となり、さらに19世紀にはカザフ・ソビエト社会主義共和国としてソ連の一部となりました。
ソ連崩壊の直前の1991年にカザフスタン共和国として独立を果たし、現在に至ります。

カザフスタンへの行き方

ウズベキスタンとの周遊も人気プラン 写真はサマルカンド ティラカリメドレセ

ウズベキスタンとの周遊も人気プラン 写真はサマルカンド ティラカリメドレセ

あまり知られていませんが、カザフスタンの首都ヌル・スルタンへは2019年10月よりSCAT航空が運行しておりました。しかし時はこのコロナ・パンデミック。残念ながら運行の停止を余儀なくされ、2020年現在いまだ再開のめどはたっていません。
中央アジアへ運行している航空会社の数は少ない為、カザフスタンへの直行便は早期に再開が望まれるルートの1つです。

大韓航空の機内食は 安定の美味しさで定評のあるビビンバ

大韓航空の機内食は 安定の美味しさで定評のあるビビンバ

直行便以外ですと、ソウル乗継ぎやイスタンブール乗継ぎ、ロシア乗継ぎが考えられます。
この中でもっとも乗継ぎの時間帯がよく、リーズナブルなのはソウル乗継ぎの便です。
ただしソウル乗継ぎ便は毎日運行ではありませんので、プランニングの際はまずフライトスケジュールを確認してから、内容を決めて行くのが良さそうです。
コロナ明けのフライトスケジュールは変更になる可能性が高いので要注意です。

カザフスタンへのツアー

キルギスとの周遊ツアーも定番 写真はキルギスのイシク・クル湖から見た天山山脈

キルギスとの周遊ツアーも定番 写真はキルギスのイシク・クル湖から見た天山山脈

カザフスタンのツアーはそのほとんどが団体ツアーで、個人旅行を扱っている会社はほとんどありません。カザフスタン1国のみのツアーは皆無といってもいいでしょう。
団体旅行で行く場合は、カザフスタンとキルギス、ウズベキスタンなど中央アジアの国を一挙に巡るツアーが人気です。
特にキルギスの首都ビシュケクはカザフスタンの最大都市アルマトイから車で約5時間で行けてしまうので定番のコンビネーションです。

ヌル・スルタンの黄金色に輝くビジネスセンター

ヌル・スルタンの黄金色に輝くビジネスセンター

これまで2回カザフスタンに訪れたことのある私から言わせていただくと、カザフスタンのみで10日間かけても全く退屈はしないので、是非カザフスタン1国にじっくり時間をかけて訪れてほしいところです。とは言え情報もまだまだ少ない国ですので、細やかな要望に応えてくれる個人手配を請け負っている、カザフスタンに詳しい旅行会社に依頼するのが最良の選択と言えるでしょう。

カザフスタンの見どころは?

私のお気に入りレストラン「NAVAT」のプロフ 美味!

私のお気に入りレストラン「NAVAT」のプロフ 美味!

カザフスタンのツアーで起点となる都市が首都のヌル・スルタン、もう1つがカザフスタンの南部のアルマトイです。アルマトイは1998年まで首都であったため、現在でもカザフスタンの文化・経済の中心であり、カザフスタン最大の都市です。
一般的なカザフスタンの観光はこの2都市を中心として巡ります。

これもユニークな外観の「平和と調和の宮殿」 ヌル・スルタン

これもユニークな外観の「平和と調和の宮殿」 ヌル・スルタン

ヌル・スルタンとアルマトイの成り立ちと都市設計は全く違うため、どちらとも行かれることをおすすめします。この2都市の見どころに関しては改めて紹介いたします。

この2都市の市内を観光したら次は郊外にも足を延ばしてください。
ヌル・スルタンの郊外には、いまだ遊牧民族として暮らすカザフ族がいます。ツアーの中には実際に住んでいるカザフ族の一家の暮らしを体験できるものもあります。
アルマトイの郊外には素晴らしい自然が広がっています。中でも中央アジアのグランドキャニオンと称されるチャリンキャニオン、砂漠と岩山の絶景広がる約46万ヘクタールもの巨大な国立公園アルティン・エメルは訪れるべき絶景です。

そして、写真がないためこちらの記事では紹介できないのが残念ですが、個人的に必ず訪れたい!と私が考えているのがマンギスタウ地方です。
マンギスタウ地方のウスチュルト大地やトゥズバイル塩湖は、この世の景観とは思えぬ景色が広がっている世界で指折りの絶景スポットです。
マンギスタウ地方へは主要都市から飛行機を使っていくことになり、しかもホテルがないため観光中はずっと4WDの移動とキャンプで過ごさなけばならないという過酷なものです。このような状況にも関わらず、コロナ前までは海外観光客は急増していたのだとか。
まだ私も訪れたことがなく写真もないためどのような絶景かをお見せ出来ないのですが、写真を見たら皆さんもきっと行きたいと思うはず。
実際行ったあかつきにはかならず紹介させていただきます!

日本人がデザインした近未来都市!カザフスタンの首都ヌル・スルタンとは?

万博が開催されたのも記憶に新しいヌル・スルタン

万博が開催されたのも記憶に新しいヌル・スルタン

ヌル・スルタンはカザフスタン北部に位置し、1997年からアルマトイから遷都されカザフスタンの首都となった都市です。ちなみにヌル・スルタンという名称は2019年に「アスタナ」から改称されたものです。実はそれ以前も、アクモリンスク、ツェリノグラード 、アクモラなどいくつもの名前を持つ都市であることはあまり知られていません。
アルマトイからの遷都理由は、カザフスタンの最大都市のアルマトイが地震多発地帯であることや地形的に更なる発展に限界があったことが主な理由とされています。実際にはロシア人の住む割合が多いアルマトイからヌル・スルタンへ遷都することによって、将来的な分離独立問題を抑え込むという裏の理由もあったとされています。

バイテレクはヌル・スルタンのシンボル

バイテレクはヌル・スルタンのシンボル

ヌル・スルタンは実は我々日本人にとっても誇るべき都市でもあります。
実はこのヌル・スルタンの街並みは日本の建築家・黒川紀章の都市計画案に基づき開発が続けられているからです。これほど大規模な計画都市は世界でも類を見ません。しかも日本人がデザインしたのみならず、最新技術を駆使した奇抜なデザインが多いことから、建築好きならずとも一度はその目でSF映画の未来都市のようなヌル・スルタンの街並みを見ていただきたいものです。

誇り高き遊牧民族 カザフ族とは?

カザフ族のアルマンさんとハンティングに使うイヌワシ

カザフ族のアルマンさんとハンティングに使うイヌワシ

ヌル・スルタンの北部にはいまだカザフ族の伝統的な暮らしをしている遊牧民もいます。
未来的な都市のヌル・スルタンですが、その郊外には未だ数百年前の生活から変わらない部族がいるなんて驚きですよね。
遊牧民の国と言えばモンゴルを思い浮かべる方も多いことでしょう。しかしモンゴルを構成する大部分の民族は8割弱がハルハ族と呼ばれる民族で、歴史上カザフ族よりもあとに出現した遊牧民族なのです。そのためカザフ族の中には、我々こそがチンギス・ハーンの後継たる由緒ある遊牧民族である!という自負を持つカザフ族も少なくないのだとか。

カザフ族の伝統料理 べッシュバルマクとは?

カザフ族の伝統料理 べッシュバルマクとは?

私はヌル・スルタン滞在中にカザフ族のアルマンさんのお宅にお邪魔する機会に恵まれました。
アルマンさんのお宅ではまず伝統的なクミスと呼ばれる馬乳酒を頂きます。馬乳酒と言ってもアルコールは1%前後で、肉食中心の遊牧民の生活において、野菜の代わりにビタミンやミネラルを補給するものとして幅広く飲まれているそうです。
その後、カザフ族の伝統とも言える鷹狩りを鑑賞。アルマンさんのお庭で、生肉をターゲットに見立ててのハンティングの練習を見せてもらいました。イヌワシは50mほど先のアルマンさんの弟さんが腕にぶら下げた生肉(馬刺し)を目掛けて一直線に飛翔。見事に生肉をキャッチ。美味しそうに生肉を食べるイヌワシ。勇ましく実直なハンティングの名手のイヌワシはカザフ族の誇りです。

ランチはアルマンさんと卓を囲んで、ご家族の皆さんと一緒にいただきました。
ここで振舞われたのがべッシュバルマク。べッシュバルマクとは牛骨の出汁の効いた味わい深いすっきりしたスープで、手でほぐれるくらい柔らかい牛肉と平打ちの麺を煮込んだ料理です。大切なお客が来た時に出る、カザフ族の誰しもが喜ぶ人気メニューで、料理名は「5本の指」を意味し、素手で食べるのが美味しいことからこの名前が付いたのだとか。

カザフ族の伝統的な生活を垣間見れるそんな体験が気軽にできるのも、ここカザフスタンならではの体験です。

カザフスタンの文化・経済の中心、アルマトイの楽しみ方は?

アルマトイの中央バザール

アルマトイの中央バザール

アルマトイはカザフスタンの最大都市であり、1997年にヌル・スルタンに遷都されるまでカザフスタンの首都だった街です。そのため文化的、経済的にも未だカザフスタンの中心的役割を担っている街と言えるでしょう。
アルマトイはカザフスタン南部に位置しているため、ヌル・スルタンよりも気候も温暖で自然豊かな緑が美しいのが特徴です。街の南には天山山脈がそびえ、風光明媚な街としても知られています。

28人のパンフィロフ戦士公園

28人のパンフィロフ戦士公園

この街の最大の見どころは「28人のパンフィロフ戦士公園」。第二次世界大戦の対ドイツ戦でモスクワ防衛に参加して戦死したパンフィロフ将軍と彼が率いた兵士を記念して造られた公園で、アルマトイっ子の憩いの場所となっています。この公園の中にある一際目を引く教会がゼンコフ教会です。1907年に完成したロシア正教会で、高さは56メートル。世界で2番目に高い木造建築と言われており、全く釘をつかっていないのだとか。日本の宮大工も驚きの技巧ですよね。
そのほかにも下町風情のあるバザールや国立博物館など自然以外の見どころにも事欠かないのがアルマトイの良い点です。

実は自然の宝庫!奇跡の絶景で注目を集める国

アラタウが間近に見られるシンブラクスキー場の展望台

アラタウが間近に見られるシンブラクスキー場の展望台

最後にあまり知られていない、カザフスタンの自然の素晴らしさについて触れたいと思います。

こちらの記事の冒頭でも紹介しましたように、実は自然が豊かなカザフスタン。「中央アジアのスイス」のとも呼ばれるお隣のキルギスも自然にあふれていますが、こちらのカザフスタンも負けてはいません。
カザフスタンは「スイス」というよりも、もっと広大でダイナミックな自然が多いことから「中央アジアのアメリカ」と表現したほうが、個人的にはしっくりきます。

中央アジアのグランドキャニオンと称されるチャリンキャニオン

中央アジアのグランドキャニオンと称されるチャリンキャニオン

アルマトイから日帰りで行ける場所で個人的なお勧めを2つ紹介いたします。

1つ目がチャリンキャニオンです。チャリンキャニオンは12億万年前に、砂岩が天山山脈からの雪解け水が流れるチャリン川の浸食により削られて形成された、まるでグランドキャニオンのような風景をもつ巨大な渓谷です。この渓谷は全長154km、2004年にカザフスタンの国立公園に指定され、渓谷の一部はトレイルとして旅行者が歩けるように整備されているのです。日帰りツアーでは約2時間かけて1.5キロの絶景の風景が広がる道のりを歩いて折り返すのが一般的ですが、是非トレイルの奥地にあるユルタのキャンプ場で1泊し、2日間かけて大自然を満喫してほしいところです。

2つ目がシンブラクスキー場の展望台です。展望台は標高は3200mで、4000mほどの頂をもつアラタウの名峰がすぐ目の前に迫ります。石灰石由来の白い岩肌はまるでヨーロッパアルプスを彷彿とさせ、見るものに爽やかな印象を残し、夏のハイキングにはピッタリな場所です。

いかがでしたか?
まだ見ぬカザフスタンの素晴らしさを少しでも感じてもらえれば幸いです。
2021年にはカザフスタンへの旅行ができるようになるといいですね!

 

今回のトラベルアドバイザー
橋本 康弘/103か国訪問

これまで旅した国は100カ国以上のトラベルプランナー。特に好きな国はイタリア、スイスやカザフスタンなどの中央アジア。ゲストハウスから5ツ星ホテルまで何でも体験するのがモットー。2020年はアメリカのコロラド州からモンタナ州までレンタカーでドライブする旅行を計画していたがコロナの影響で断念。

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