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パキスタンとは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

ハセガワメモリアルスクールの子供たち
美しいフンザ谷を望む

美しいフンザ谷を望む

パキスタンで一番好きな場所は?そう訊かれたら私はフンザの山の見えるホテルの屋上と答えます。ベストシーズンの8月の早朝、フンザダルバールホテルの屋上テラスで、青空の下で7000メートル級の山々の360度大パノラマに囲まれて香り高いチャイを飲んだ時。ハイキングに出かけて美しい氷河を眺めつつ山道を歩きながら、たわわに実る甘酸っぱい杏子の実を取って食べたこと。目をキラキラさせながら集まって来た可愛い地元の子供たちとのふれあい。すべてが夢の中の出来事のように幸せな思い出なのです。フンザは私にとって世界でここにしかない桃源郷でした。
パキスタンという国のイメージを覆すようなこうした大自然の魅力がある一方で、たくさんの歴史や文明を持ち世界遺産の遺跡も存在する国。私が大好きな不思議な秘境の国パキスタンのことを少しでも知ってほしいと、今回ご紹介することにしました。

パキスタンってどんな国?

バドシャヒモスク<ラホール>

バドシャヒモスク<ラホール>

パキスタンという国にあなたが抱くイメージはどんなものでしょうか?もちろん貧しい、イスラム教徒で濃い顔立ちの人々が暮らす怖そうな国?
いえいえ、実際にこの国を知れば、全くそれは偏見だったとわかるはずです。この国の歴史を紐解けば、かなり古い立派な歴史を持つ国だとわかります。世界4大文明のひとつインダス文明の栄えたモヘンジョダロ遺跡に始まり、タキシラ遺跡にみるガンダーラ美術、数々の仏教遺跡など世界遺産に指定された見どころも多くあります。混沌とした街で暮らす人々も、皆意外に親切で素朴で、ちょっとお人好しだったりします。

タキシラで出会ったド派手な乗り合いバス

タキシラで出会ったド派手な乗り合いバス

そして北部へ行けば、中国との国境から続くカラコルムハイウェイがあり、桃源郷フンザのある山岳エリアも魅力的です。かつては世界3大長寿村に数えられたほど、良い空気と清らかな雪解け水があり、人が長生きできるストレスのない昔ながらの暮らしがありました。今では登山やトレッキングに訪れる外国人も増えています。簡単なハイキングをするだけでも、大自然の素晴らしさに触れることができるお薦めのスポットです。
またパキスタンを観光していて驚かされるのは、きらびやかな装飾のトラックです。山深い辺境の地でド派手なトラックに出会うとびっくりします。記念写真を頼むと、ドライバーさんは皆喜んで応じてくれることでしょう。

一生に一度は行きたい桃源郷フンザ

朝日があたったラカポシ<カリマバード>

朝日があたったラカポシ<カリマバード>

春には杏の花が咲き乱れ、夏にはその実がたわわに実り甘酸っぱい香りを漂わせています。カラコルム山脈の7000mを超える名峰に囲まれたフンザの村。この村を人々はシャングリラ(桃源郷)と呼びました。360度驚くほどダイナミックな山々の展望と豊かな農村風景。なるほど桃源郷はここにありと思わずにはいられません。
多民族国家のパキスタンですが、フンザの人々はイスラム教の中でもイスマイール派の人口が多く、戒律の緩い宗派だと聞きます。だから他の地域に比べて女性が外で働く姿をよく目にします。また、男性はフンザ帽と呼ばれる独特な帽子をかぶっているのも特徴です。

バルティットフォート<カリマバード>

バルティットフォート<カリマバード>

フンザの中心地、カリマバードから車で山道を約30分上ると、標高3000m近くのドゥイカル展望台に辿りつきます。正面にはカラコルム山脈のラカポシ山(7788m)を望み、左にディラン、ゴールデンピークと7000m級の山々が連なります。後ろを振り向けば、かの有名な登山家長谷川恒男氏が命を落としたウルタル山と、鋭く尖ったレディ・フィンガーも一望のもと。ここからの朝日はまさに絶景!一番高いラカポシ山の頂上が徐々に朝日に染められ、次第に連なる山々がキラキラと輝き始めます。桃源郷フンザの谷が一刻一刻と鮮やかに彩られていく、とても贅沢な時間です。この風景を見るためにフンザに来たといっても過言ではないでしょう。

パキスタン最奥・上部フンザ・ゴジャール地方

土砂崩れで生まれたアッタバード湖で、ドライバーさん

土砂崩れで生まれたアッタバード湖で、ドライバーさん

パキスタン最奥の地ゴジャール地方。すなわちカラコルムハイウェイで中国国境のクンジュラブ峠へと続く上部フンザのエリアです。かつて土砂崩れで湖が生まれ、しばらく陸路移動ができなくなっていたのが、何年か前にトンネルもできてパキスタンから中国へカラコルムハイウェイがまた繋がっています。
ゴジャール地方では南部エリアとは話す言葉も異なり、ワーヒー語が話されます。グルミット村にはアッタバード湖が生まれ、美しい風景を見せています。もともとフンザのミール(藩主)の別荘があったほど山々の眺めもいいところ。

グルミット村の何でも屋さんの笑わない?店主

グルミット村の何でも屋さんの笑わない?店主

グルミットからカラコルムハイウェイを15㎞ほど北上すれば、パスー氷河の絶景が見られます。ハイウェイのすぐそばまで迫ってくるパスー氷河の美しさにはため息が出るほど。クンジュラブ峠の少し手前のパキスタン側の最後の町が標高3000mのスストです。町中に漢字の看板が見えたり、中国色も濃くなってきます。この町からカシュガルまでのローカルバスも出ているそうです。

カラコルムハイウェイ(カシュガル~フンザ)

中国・パキスタン国境にて中国側をのぞき込む

中国・パキスタン国境にて中国側をのぞき込む

パキスタンのフンザから始まるカラコルムハイウェイの旅は、国境を越えクンジュラブ峠を通過して、一路新疆ウイグル自治区の最果ての地カシュガルまで続きます。標高3600mのパミール高原のカラクリ湖も道中の観光スポットです。イスラマバード近くの街からカシュガルまで、距離にして1300kmの道のりは古代シルクロードの道でもあります。7000m級の山々や氷河を横目にまるで天空のドライブのようなこの道を全走破すれば、秘境好きにはたまらないコースです。絶景に次ぐ絶景が待っているのです。

世界で一番高いところにあるATMは自称で故障中 笑

世界で一番高いところにあるATMは自称で故障中 笑

クンジュラブ峠は標高4700m。長く滞在したら高山病の症状が出ることもありますが、少しの間なら問題なかったです。なんとなくボーっとして、周りの風景も心なしか辺境感が強く、美しく感じたのです。
峠の手前で見つけたのはなんとATM。「世界で最も標高の高い場所にあるATM」との宣伝文句が!こんな辺鄙な場所でお金を引き出せるなんて、どう考えても話がうますぎます。すごく自慢している割に、見てみると故障中。さすがはパキスタン!!

ムガール帝国時代の建築物が壮観のラホール

バドシャヒモスクは必見

バドシャヒモスクは必見

ラホールはカラチに次ぐパキスタン第2の都市です。インド史上最大のイスラム教王朝だったムガール帝国の皇帝たちがパキスタンのこの地に次々に建造したすばらしい建物が今に残っています。
最古の建築と言われ、11世紀ころに建造されたラホール城塞は東西425m、南北340m、周囲を城壁に取り囲まれた壮大なスケールを誇る世界遺産です。たくさんのモスクや皇帝の墓、博物館など見どころも多い町です。インドでタジマハールを建てたムガール帝国最後の皇帝シャー・ジャハーンが17世紀半ばに王族の保養地として造ったシャリマール庭園。水を効果的に配置して暑い夏も涼しい工夫をしたムガール様式の庭園として、これも世界遺産に指定されています。

有名な断食するブッダの像(ラホール博物館)

有名な断食するブッダの像(ラホール博物館)

かつてはインドのみならずパキスタンのエリアまで領土にしていたムガール帝国の繁栄ぶりがわかります。
ほかにもこうした皇帝や聖人のお墓や廟、そして多くのモスクなどがこの町での見所となります。中でも見逃せないのが、バードシャーヒー(バドシャヒ)モスクです。10万人もの信者が一同に礼拝できる、まさに世界最大規模を誇るモスクなのです。17世紀後半、ムガール帝国の最盛期に建てられました。7つの礼拝堂の白いドーム屋根と、赤い砂岩造りの外観が壮麗で、四隅に聳えるミナレットは50mもの高さを誇ります。

世界遺産のタキシラ遺跡

パキスタンが世界に誇る仏教遺跡

パキスタンが世界に誇る仏教遺跡

ラワルピンディーの町から南西へ約32キロに位置する世界遺産のタキシラ遺跡。インダス川の肥沃な大地に生まれた仏教文化は、紀元前326年にかのアレキサンダー大王も訪れ、その後東西の異文化を取り入れつつ凝縮され進化したと言われます。
タキシラというのは街の名前で、タキシラの中にたくさんの遺跡があるのです。パキスタンの仏教遺跡の中でも最も古い巨大なストゥーパ(仏塔)、ダルマラージカー。紀元前3世紀、アショカ王が集めた仏陀の聖遺物を分納した8つのストゥーパのひとつと言われています。

ガンダーラ美術の至宝ジョーリヤーン

ガンダーラ美術の至宝ジョーリヤーン

タキシラ遺跡最古の都市遺跡と言われるビルマウンド。そして、ガンダーラ美術の粋を極めた仏像のレリーフなどが見られる僧院、ジョーリヤーンなど、見逃せない芸術の宝庫なのです。
一帯で発掘された貴重な出土品を展示したタキシラ博物館も必見です。仏像に見られるギリシャ的な要素が、東西の異文化の融合を示唆し、興味深いものです。

ワガ(ワガー)国境で必見のフラッグセレモニー

毎日夕方に繰り広げられる盛大な国旗降納式

毎日夕方に繰り広げられる盛大な国旗降納式

ラホールから東へ29km、インドとの国境の町ワガ。ここでは毎日、国旗掲揚合戦が行われているのです。その名もフラッグセレモニー。始まったのは7-8年前のこと、これが注目され始めたのもそれほど前の話ではありません。朝8時~15時まで国境として利用されている門が、日没の2時間ほど前になると国家の威信をかけたステージへと早変わりするのです。
パキスタンとインドの警備兵らは力強い握手を交わし、たくさん集まった両国の観客の大歓声の中、スルスルと旗が降ろされるのです。かつては同じ国だった両国の旗は、息の合った同じスピードで徐々に引き下げられ、警備兵らの手に納められていきます。

片足の兵士に声援と歓声が上がる

片足の兵士に声援と歓声が上がる

男女別の観客席となっているパキスタン側では、男性客の熱狂的な叫び声が響きます「アッラーアクバル。パキスターン・ジンダーバード(万歳)!!」
片やインド側は男女入り混じって大音響の音楽に合わせて踊り出す人々も。
また警備兵たちの国境の門までの行進は足を高々と上げて威嚇するかのようで、それを見た観客がまたまた盛り上がるのです。
ラホールへ行く時はぜひこのフラッグセレモニー見学のプランを組み入れることがお薦めです。

パキスタンへの行き方

乗り合いバスの車内もこの通り、ハデハデ装飾が楽しい

乗り合いバスの車内もこの通り、ハデハデ装飾が楽しい

日本からパキスタンへの直行便は現在就航していません。主な国際線が就航しているのはイスラマバードとカラチの2都市。たとえば中国国際航空だと、羽田から北京経由のフライトが両都市に就航しています。羽田から北京へは直行で所要3時間50分。北京からイスラマバードへは直行で所要6時間半。カラチへはイスラマバード経由で所要10時間かかります。よって待ち時間を合わせるとイスラマバードまで14時間30分。カラチへは18時間となりますが、このフライトは現状では最も便利なものと言えます。
またタイ国際航空はバンコク経由でイスラマバードとラホールに就航しています。

カラコルムハイウェイからみたラカポシ

カラコルムハイウェイからみたラカポシ

またカタール航空の成田発ドーハ経由便が両都市に就航しています。成田からドーハまでは直行で所要11時間30分。そこからイスラマバードへは3時間25分。カラチへは2時間20分です。カタール航空はドーハでの待ち時間が長いので、合計所要時間はイスラマバードで31時間ほど、カラチで30時間ほどかかります。羽田からドーハへのフライトも利用できますが、現状では週4便に減便となっています。またカタール航空はラホールへのフライトも就航しています。
またスリランカ航空がラホールへのフライトを就航しているため、スリランカのコロンボ経由ラホール行きも可能です。スリランカの一緒に周遊する場合に特に便利でしょう。

パキスタンのツアー

ギルギットのナン屋さんのお兄さん

ギルギットのナン屋さんのお兄さん

パキスタンのツアーは見どころの一部に外務省の海外安全情報において「レベル2 不要不急の渡航は止めて下さい」というエリアが含まれます。なので現地ホテルや車やガイドをセットしたパッケージツアーに参加するのが安心です。短期間の旅行なら、トラブルを避けるためにも、現地での移動手段も含めて日本から手配していくのが得策です。
団体ツアーなら添乗員が付くのでいろいろ安心ですが、自分の思い通りのプランが希望の出発日に催行されることはまずないでしょう。自分でここは外せない、できればここも訪れたいなどと、せっかくパキスタンまで行くのだから希望通りのプランにしたいものですね。

ハセガワメモリアルスクールの子供たち

ハセガワメモリアルスクールの子供たち

そうなると、パキスタンへの個人旅行を企画している旅行社を探すのが一番お薦めとなります。国内移動も含めて現地日本語ガイドさんがすべて付きっ切りでお世話してくれる安心なプランでも、物価が安めの国なのでリーズナブルなツアー価格の設定が見つかるはずです。必要な移動の手配は付いていて、ホテルも手配されていて、現地での観光時だけはフリーなど、様々なプランを組んでいるところが理想的です。個人旅行だから一人から催行してくれるので、いろいろ希望に応じて延泊や滞在地の追加、ホテルのアップグレードなどなど、きめ細やかな手配をしてくれるはずです。もちろん担当スタッフはパキスタンに渡航歴があって現地に詳しく、たくさんの情報を持っている会社が理想と言えるでしょう。

 

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