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トルクメニスタン旅行VISA&入国情報

地獄の門/地獄の手前(トルクメニスタン)

地獄の門/地獄の手前(トルクメニスタン)

中央アジアのトルクメニスタンには、旅好きの方なら是非とも訪れたい「地獄の門」や世界遺産「ニサのパルティア要塞群」などの観光スポットが沢山あります。その一方で入国するために必要なビザの取得が難しく、観光客にとってはハードルが高い国の1つとなっています。本稿では、トルクメニスタンのビザ取得にあたっての注意点や陸路入国の流れ、両替について、私の実体験をもとにご紹介いたします。

ビザ取得に必須の「招聘状」とは?

奇景の大地ヤンギ・カラ渓谷(トルクメニスタン)

奇景の大地ヤンギ・カラ渓谷(トルクメニスタン)

トルクメニスタンに入国する為にはビザが必要ですが、ビザ取得の為には現地入国管理局からの招聘状を取り寄せなければなりません。招聘状とはトルクメニスタン側からの推薦状のようなもので、個人で取得するのは困難の為、ホテル等の手配と一緒に旅行会社を経由して手配することになります。

奇景の大地ヤンギ・カラ渓谷(トルクメニスタン)

奇景の大地ヤンギ・カラ渓谷(トルクメニスタン)

この招聘状の取得が非常に厄介で、取得のためには事前に現地での全ての日程を確定させる必要があり、一部手配のみといった内容では招聘状はおりません。また、招聘状の申請受付は入国の概ね3か月前以降で、申請受理から可否が判明し証明書が発行されるまで少なくとも1か月以上かかります。現地独立記念日の影響や現地事情等により、出発の1週間前までおりない場合や、ごく稀に書類に不備などがないにも関わらず招聘状がおりない事もあります。

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観光ビザについて(事前取得編)

トルクメンバシ・モスク(トルクメニスタン)

トルクメンバシ・モスク(トルクメニスタン)

ビザは日本のトルクメニスタン大使館で事前取得することが可能です。費用は通常申請35ドル(緊急申請55ドル)で、トルクメニスタンの入国管理局から出された招聘状のコピー、パスポート本体及びカラーコピー1通、カラー写真1枚、査証の申請書1通が必要です。書類を大使館に提出する際は予め電話かメールでアポイントをとり、招待状とパスポートのスキャンデータを事前に送っておかなければなりません。また、申請者本人か代理人が直接出向いて申請しなければならず、郵便では受付不可となっております。

アシアバードの夜景(トルクメニスタン)

アシアバードの夜景(トルクメニスタン)

申請してから通常は10営業日程度で取得可能です。大使館では日本出発前までに事前取得することを推奨していますが、ビザ受け取りの予約をしているのに大使館が予告なく閉まっていたり、現地事情により発給が間に合わなかったりすることもある為、時間的猶予がない場合は現地取得が無難です。

観光ビザについて(現地取得編)

アシハバードの奇妙な建物群(トルクメニスタン)

アシハバードの奇妙な建物群(トルクメニスタン)

現地国境でアライバルビザを取ることも可能です。費用はビザ代金や通行料、書類作成料などで合計80ドル程度かかります(2021年3月現在。変更される場合あり)。パスポート本体、招聘状コピー1通、カラー写真2枚(※持参写真は使わず現地撮影の場合あり。)が必要です。

アシハバードの奇妙な建物群(トルクメニスタン)

アシハバードの奇妙な建物群(トルクメニスタン)

入国手続きの窓口はビザと税関が別々で、ビザ取得の手続きをしている最中に、隣の窓口の税関で料金を支払った後にビザが発給される仕組みです。送迎等を手配している場合はトルクメニスタンのガイドさんが手続きを手伝ってくれることもあります。窓口のスタッフは段取りが悪く、混んでなくても30分以上待たされることもありますが辛抱強く待ちましょう。

トランジットビザについて(番外編)

円錐型のイル・アルスラン廟(トルクメニスタン)

円錐型のイル・アルスラン廟(トルクメニスタン)

観光ビザの他に、通過VISA(トランジットビザ)というカテゴリもあります。日本のトルクメニスタン大使館では通過ビザを取ることはできないので、代わりにウズベキスタンやカザフスタン等の近隣国に駐在しているトルクメニスタン大使館で申請します。

ミナレットにて(トルクメニスタン)

ミナレットにて(トルクメニスタン)

通過ビザの場合は事前に旅程等を組む必要がないのである程度自由に歩くこともできますが、ビザ取得まで周辺国で1週間~2週間ほど待機しなければならず、短期旅行者は観光ビザで入国せざるを得ないのが現状です。仮に通過ビザで入国する場合、第三国へ抜けるまでに5日間の猶予しかないのと、ホテルによっては、通過VISAでは宿泊を断るケースもある為注意が必要です。

陸路出入国の流れ(ウズベキスタン出国編)

中央アジア最大の遺跡 メルブ(トルクメニスタン)

中央アジア最大の遺跡 メルブ(トルクメニスタン)

トルクメニスタンの国境は越境するまでにバスや徒歩での移動が何度もあります。ここでは私が体験したウズベキスタン出国からトルクメニスタン入国までの流れをイメージしやすいように順を追ってご紹介いたします。

パルティア人の遺跡ニサ(トルクメニスタン)

パルティア人の遺跡ニサ(トルクメニスタン)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ウズベキスタン出国〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
①ゲートで警備の兵士にパスポートを提示、約100m先にある出入国管理所へ(徒歩)

②建物に入るとまず検疫。パスポート情報を帳簿に書き写され、検温

③税関検査。2000ドル以上の金品を持参していなければ税関申告書の提出不要。荷物チェックは厳しくない

④出国審査。審査は厳しくない。出国スタンプを押してもらう

⑤建物の出口で最後のパスポートチェック。ウズベキスタン側の出国手続き終了

陸路出入国の流れ(トルクメニスタン入国編)

青銅器時代の遺跡マルグッシュ(トルクメニスタン)

青銅器時代の遺跡マルグッシュ(トルクメニスタン)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜トルクメニスタン入国〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
⑥ウズベキスタン出国後、ミニバンでトルクメニスタン側のゲートまで移動(約1km、バス代1米ドル程度)

⑦ゲートでパスポート等チェック後、再びミニバンを乗り換えて出入国管理所へ(バス代2米ドル程度)

⑧建物に入るとまず検疫。パスポート情報を帳簿に書き写され、検温

⑨入国審査及びアライバルビザ申請。ビザ取得済の場合は通行料として14$のみ払う

⑩税関検査。税関申告書を記入。荷物チェックはやや厳しめ

⑪施設を出る際に警備の兵士のパスポートチェックを受けて、トルクメニスタン入国完了。徒歩でゲートへ

地獄の門にて(トルクメニスタン)

地獄の門にて(トルクメニスタン)

※国境がお昼休憩になるとクローズしますので要注意です。全体の所要時間は早くても1時間半、団体旅行だと早くても3時間、長いと5時間ほどかかることもあります。

トルクメニスタンの両替事情

初代大統領の顔が描かれた茶缶(トルクメニスタン)

初代大統領の顔が描かれた茶缶(トルクメニスタン)

トルクメニスタンの現地通貨は「マナト」ですが、両替は必須ではありません。観光客向けのお店や観光地、タクシーは概ね米ドルがそのまま使えます。トラベラーズチェックやクレジットカードは使えず、キャッシングもできないため、米ドル現金(小額紙幣がおすすめ)で用意する必要があります。

賑わうタルクーチカバザール(トルクメニスタン)

賑わうタルクーチカバザール(トルクメニスタン)

現地通貨に両替したい場合は現地の空港、ホテル、銀行、両替所などで、米ドルかユーロからマナトに両替可能です(1米ドル=3~3.5マナト)。日本円からの両替はできません。ウズベキスタン・トルクメニスタン両国の国境付近にはあまり両替する場所はありませんが、ウズベキスタンの国境のすぐ手前にある小さい商店で、ウズベキスタンのスムや米ドルからマナトに両替可能です。またトルクメニスタンの国境付近で違法な闇両替をしている人に声をかけられることがありますがトラブルを避けるためおすすめできません。

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まとめ

トルクメニスタンの子供たち

トルクメニスタンの子供たち

いかがでしたでしょうか。トルクメニスタンは世界で最も閉ざされた、謎めいた国の1つですが、歴史、美しい景色、荒々しい自然など、日本では中々見ることのない景観、そして、独裁国家とはどういうものなのかを経験できる数少ない国です。是非、次の旅の候補に加えてみてはいかがでしょうか。

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今回のトラベルアドバイザー
渡邊 竜一/85か国訪問

初海外は南米ペルー。発掘調査でペルーを訪れたことをきかっけに、中南米の魅力にどっぶりハマる。ここ10年間は1年に4・5回、秘境を中心に海外にでかける生活をし、気が付けば海外訪問国数は96カ国。100カ国の大台まであと少しだ。これからも、自ら未知の国を訪れ、その魅力を発信していきたいと考えている。

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