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セルビア旅行におすすめの観光スポット

レトロな山岳鉄道シャルガン8<セルビア>

レトロな山岳鉄道シャルガン8<セルビア>

バルカン半島中西部のセルビアはおすすめの観光国の1つです。日本人には観光地としてあまり馴染みのない国ですが、実は治安も良く、豊かな自然や古代の遺跡、中世の修道院など観光スポットも豊富にあります。文化的な史跡も多く残ることから、ユネスコ世界遺産も5ヶ所存在しています。本稿ではベオグラードなどメジャーな観光地から今注目の「悪魔の町アボリジャバロ」などの穴場スポットまで、絶対に訪れたいおすすめの観光スポットを、実際に訪れた私の体験をもとに厳選してみましたので以下にご紹介いたします。

セルビアは治安が悪くて危ない国って、ホント?

悪魔の町アボリジャバロにて地元の学生と<セルビア>

悪魔の町アボリジャバロにて地元の学生と<セルビア>

旅に行く前は危ないイメージや暗いイメージがある国というのが世界中にあります。行ってみると、実際はそんなことがない国も、実は多いのです。セルビアという国も、旅に行く前と、旅したときのイメージがまったく違う国の1つです。確かにセルビアは歴史上、破壊と創造を繰り返してきました。中でもボスニア紛争や、コソボ紛争そしてNATO軍による空爆などは有名です。

ベオグラードの国立博物館前<セルビア>

ベオグラードの国立博物館前<セルビア>

しかしそれは一昔前のこと。今のセルビアは戦争も終わり、治安も比較的良く、人々は陽気で温かく、エネルギッシュです。何より親日的な人が多く、旅すればこの国の良さを再発見できるはずです。セルビアはそんな風に、行ってみたらイメージが変わる国なのです。

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奇岩の絶景!!悪魔の町アボリジャバロ!!

悪魔の町 アボリジャバロ<セルビア>

悪魔の町 アボリジャバロ<セルビア>

アボリジャバロはセルビア南東部ラダン山の斜面にある、先の尖ったゴツゴツの奇岩が202本も林立している景勝地です。奇岩は大きいものだと15メートルにもなり、近くには2つの強炭酸の湧き水「赤の煮え湯」「悪魔の水」もあります。その様子がまるで悪魔の住む処のように見えることから、「悪魔の町」とも呼ばれ、「世界の自然七不思議」の候補にもなりました。

悪魔の町 アボリジャバロ<セルビア>

悪魔の町 アボリジャバロ<セルビア>

この地形は数千年前の火山の噴火とその後の浸食によって出来上がったと考えられています。ここは1959年より保護されており、重要天然記念物となっています。同様の尖塔上の奇岩の景勝地として知られトルコのカッパドキアとはまた違った雰囲気を持っており、セルビアを訪れた際は是非訪れたい場所の1つです。

952個のドクロの塔にびっくり!「スカルタワー」

不気味にドクロが並ぶ「スカルタワー」<セルビア>

不気味にドクロが並ぶ「スカルタワー」<セルビア>

セルビア南部の町ニシュにある「チェレ・クラ(スカルタワー)」は世界でも稀な記念碑の一つです。今から200年ほど前に、オスマン帝国の司令官が反逆者への見せしめにと作らせたもので、1809年のオスマン帝国との戦い(チェガルの戦い)に敗れたセルビア兵の頭蓋骨がうず高く積み上げられ、セメントで埋め込まれています。使用された頭部は952個にのぼります。レプリカではなく、正真正銘本物のスカルです。

銃弾跡が痛々しい頭蓋骨<セルビア>

銃弾跡が痛々しい頭蓋骨<セルビア>

風化などにより現存は56個とのことですが、十分衝撃的でただならぬ雰囲気を醸し出しています。現在スカルタワーは建物に覆われていますが、当時は屋外にむき出しのまま建っていました。反逆者への見せしめとはいえ、ひどいことを考えるものです。負の遺産ではありますが歴史の過酷さを伝えるこの記念碑は必見です。

ボスニア紛争映画のロケ地「ドルヴェングラード」

伝統家屋が連なるドゥルヴェングラード<セルビア>

伝統家屋が連なるドゥルヴェングラード<セルビア>

首都ベオグラードの南西200キロの山中にあるドヴェルグラードは、ボスニア紛争映画「ライフ・イズ・ミラクル」という有名な映画のロケ地です。映画監督エミール・クストリッツァはこの場所を気に入ったことから、撮影後にその村を丸ごと買い上げ、現在でもここに居住しています。

映画村ドゥルヴェングラードの教会<セルビア>

映画村ドゥルヴェングラードの教会<セルビア>

村はユーゴ時代の古き良き山村がモチーフで、歩道脇の木柵など細かい所にまでこだわって再現されています。映画の世界に迷い込んでしまったように感じられるスポットの数々は、観光客に大人気です。セルビアの伝統的な木造家屋が並び、ノスタルジックな雰囲気が漂っている村はとても魅力的で、映画ファンならずとも一見の価値ありです。ベオグラードから日帰りでもいけるので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

モクラ・ゴラの保存鉄道、蒸気機関車体験が楽しい!

レトロな山岳鉄道シャルガン8<セルビア>

レトロな山岳鉄道シャルガン8<セルビア>

ボスニアとの国境に近い町モクラ・ゴラは、保存鉄道である「シャルガンスカ・オスミッツァー山岳鉄道(シャルガン8)」の発着地です。木製でレトロなムード漂う車両の蒸気機関車は、鉄道ファンならずとも要体験です。その名のオスミッツァは数字の8を意味するだけあって、起伏の激しい線路が8の字の形に続いていくのが特徴的です。

レトロな山岳鉄道シャルガン8<セルビア>

レトロな山岳鉄道シャルガン8<セルビア>

途中の停車駅からは、モクラ・ゴラ村の大自然のパノラマが広がります。のどかな田舎の風景が続き、緑の絨毯に白いアンズの花をはじめ、色とりどりの花が咲く2時間半の車窓風景はとても癒されます。鉄道の旅のハイライトともいえるのがヤタレ駅での停車で、駅のすぐそばには滝があり、その上部の展望台からは美しい風景が望めます。また「ライフ・イズ・ミラクル」で主人公ルカの家になったゴルビシ駅にも停まります。

近代の歴史に翻弄されてきた首都ベオグラード

空爆通り-破壊されたままのビル<セルビア>

空爆通り-破壊されたままのビル<セルビア>

セルビアの首都ベオグラードはモダンで美しい町並に、そのユニークな歴史を物語る見どころが点在する興味深い町です。かつてはユーゴスラヴィアの中心的な共和国であったセルビア。20世紀末の政治的混乱時、コソボ問題でNATOの空爆を受けたビルの残骸がそのまま町中に残されているのは、まさに負の遺産のよう。

セルビア正教最大の教会「聖サヴァ教会」<セルビア>

セルビア正教最大の教会「聖サヴァ教会」<セルビア>

セルビア正教最大の教会といわれる聖サヴァ教会は、壮麗な外観に比べ、その内部は未だ完成していないためガランとした状態です。そんな中、ロウソクを灯し一心に祈りをささげる地元の人々の姿に、心を打たれるのです。近代にさまざまなことがあったセルビアの現状が平和で安全であることがとても嬉しく感じるはずです。

多民族混住の地・古都ノヴィ・サド

巨大な要塞「ペトロヴァラディン要塞」<セルビア>

巨大な要塞「ペトロヴァラディン要塞」<セルビア>

ノヴィ・サドはセルビアの古都で、ベオグラードと同じく、ドナウ川の川辺に広がる街です。
かつてオーストリア・ハンガリーに支配されたため、中欧風の佇まいを残した街並みが昔の姿のまま残されており、日本でいう京都のような存在です。観光のハイライトは、オスマン帝国軍の侵入を阻止するための巨大な要塞「ペトロヴァラディン要塞」です。高台に位置するアッパータウンからの眺めは絶景で、ロウワータウンはもちろんのこと、ノヴィ・サドの旧市街と雄大なドナウ川までを一望できます。

中欧風の美しい建物が連なる旧市街<セルビア>

中欧風の美しい建物が連なる旧市街<セルビア>

旧市街(スタリィ・グラード)も魅力的で、オーストリア風の美しい建物が連なる旧市街の通りは、どこをとっても絵になります。旧市街の中心にある「自由広場」、細長い尖塔が特徴的な「聖処女マリア教会」、赤い壁のおしゃれな教会「セルビア正教会」などインスタ映えする見どころが満載です。

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まとめ

ドクロが並ぶ「スカルタワー」にて<セルビア>

ドクロが並ぶ「スカルタワー」にて<セルビア>

いかがでしたでしょうか。セルビアはヨーロッパの観光地の中でも穴場といえる観光スポットです。隣国のクロアチアと比べると地味かもしれませんが、旅人を魅了するスポットが実は沢山あります。歴史とロマンとホスピタリティーに溢れたセルビアを是非次の旅先の候補に入れてみてはいかがでしょうか。

今回のトラベルアドバイザー
渡邊 竜一/85か国訪問

初海外は南米ペルー。発掘調査でペルーを訪れたことをきかっけに、中南米の魅力にどっぶりハマる。ここ10年間は1年に4・5回、秘境を中心に海外にでかける生活をし、気が付けば海外訪問国数は96カ国。100カ国の大台まであと少しだ。これからも、自ら未知の国を訪れ、その魅力を発信していきたいと考えている。

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