目次
- 1 世界205カ国訪問の井原三津子が案内するフィレンツェ&トスカーナ
- 2 <フィレンツェー1>ウフィツィ美術館で有名な絵画とご対面
- 3 <フィレンツェー2>クーポラとジェットの鐘楼に登り2大絶景スポット制覇
- 4 <フィレンツェー3>ヴェッキオ橋とヴェッキオ宮殿も見逃せない!
- 5 <シエナ>フィレンツェと競った歴史都市
- 6 <サン・ジミニャーノ>中世の摩天楼の街
- 7 <ピサ>ピサの斜塔で予想以上の傾きを体感!
- 8 糸杉の風景
- 9 <モンタルチーノ>赤ワインの女王のふるさとモンタルチーノ
- 10 <モンテプルチャーノ>有名ワインのふるさと
- 11 <モンティキエッロ>中世の人々の息遣いが聞こえてきそうな小さな村
- 12 <ピエンツァ>「愛の小径」のある世界遺産の村 ローマ教皇の理想郷
- 13 <ピティリアーノ>トスカーナの辺境の村ピティリアーノの絶景に酔いしれる
- 14 <ソラーノ>素朴で静けさの残るトスカーナの田舎の村
- 15 【番外編】<アッシジ>中世の町アッシジは美しき聖地
- 16 【番外編】<チヴィタ・ディ・バンニョレージョ> 「天空の城ラピュタ」のような崖の上の村
- 17 まとめ
世界205カ国訪問の井原三津子が案内するフィレンツェ&トスカーナ

ピエンツァの街角にて
美味しい食事とワインに舌鼓を打ち、壮大な大自然や悠久の歴史ロマンを感じられる国、イタリア。
誰もが憧れるローマやベネチア、ミラノといったイタリアの有名な観光地も魅力的ですが、すでに訪れた方も多いでしょう。また、近年はオーバーツーリズムの問題もあり、どこに行っても観光客で混雑している場所は避けたいと考える方も多いと思います。
そんな方におすすめしたいのが、イタリアの北部に位置するトスカーナにある田舎の町や村です。糸杉のある風景のオルチャ渓谷の村々をはじめ、癒される自然美に包まれたチャーミングな町で散策を楽しんだり、本場のワインやグルメを満喫したり、魅惑の旅が待っています。
トスカーナのあちこちの町や村へ何度か行った経験もある、世界205の国と地域を訪問した井原三津子が、そのチームのスタッフ橋本康弘と酒井優紀をまじえた3人でご紹介します。井原がごく最近訪れて見つけたトスカーナの中の秘境の村もこっそりご紹介いたします。まさにオーバーツーリズムとは無縁の静かな楽園が待っています。
ピエンツァにて

<フィレンツェー1>ウフィツィ美術館で有名な絵画とご対面

ボッティチェッリのプリマヴェーラとご対面
イタリアのほかの都市に比べてコンパクトなフィレンツェですが、たくさんの見どころで溢れています。その中でまず訪れておきたいのが、ウフィツィ美術館です。
16世紀にフィレンツェを支配していたメディチ家が建てた美術館で、ルネサンス期を代表する世界有数の絵画が集まっています。ボッティチェリの「春」や「ヴィーナスの誕生」など、誰もが一度は目にしたことがある名画がずらりと並んでいます。

天井が豪華すぎて上を向いたまま歩いてしまう・・・

ウッフィツィ美術館
全て鑑賞するには丸1日必要といわれているので、時間がない時は見たい作品を事前に絞っておきましょう。また入場の列で時間を取られないよう、チケットは事前予約が◎!
ただ館内もとても混雑していて、背伸びしたり人と人の隙間から覗いてやっと鑑賞できるかな、というレベルなので、名画をゆっくり鑑賞したい場合はオープン時間に合わせて行くのがベストです。
<フィレンツェー2>クーポラとジェットの鐘楼に登り2大絶景スポット制覇

クーポラの頂上からの眺め
美術館で芸術作品を堪能したあとは、高いところからフィレンツェの街並みを堪能しましょう。まず展望スポットとして圧倒的に人気があるのはフィレンツェの象徴、クーポラです。
高さ107mの展望台までは463段の階段をひたすらのぼっていく必要があります。人ひとりがやっと通れるほどの狭さなので、途中止まったり戻ることができないのが体力的につらいですが・・・頂上から見えるパノラマの景色は疲れを吹っ飛ばしてしまうほどの絶景です!

ジョットの鐘楼からはクーポラと街を一緒に撮れる!
もうひとつフィレンツェの街を一望できるおすすめスポットといえば、ジョットの鐘楼です。ジョットという人が設計したのでその名前が付けられ、高さ84m、繊細なレリーフで飾られた塔の中にある414段の螺旋階段をのぼって頂上へ行くことができます。展望スペースには360度街を見渡せるテラスがあり、ドゥオモのクーポラも同時に望むことができます。フィレンツェを象徴する景観を楽しめるので、のぼらないなんてもったいない!
<フィレンツェー3>ヴェッキオ橋とヴェッキオ宮殿も見逃せない!

ドゥオーモにて圧巻の風景
フィレンツェを流れるアルノ川。その川に架かるヴェッキオ橋はフィレンツェで最古の橋です。橋に家がくっついたような独特のデザインが特徴的で、橋の両側にはかつてなめし革屋や肉屋が軒を連ねていましたが、異臭を放っていたことから市場は撤去され、宮殿周辺にふさわしい宝石店が並ぶようになりました。今でも宝石店や貴金属店が並び、人々でにぎわいを見せています。夜になるとライトアップされるので、昼とは違った顔が見られます。

フィレンツェでは革製品が魅力
すぐ近くにあるヴェッキオ宮殿はかつてフィレンツェ共和国の政庁舎だったゴシック建築の建物です。現在も市役所として使われており、要塞のような荘厳な雰囲気に包まれています。内部には五百人広間やイルカを抱くキューピッド、部屋のあちらこちらに百合がひしめく百合の間など、ルネッサンス文化の豪華絢爛な芸術作品で埋め尽くされています。
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<シエナ>フィレンツェと競った歴史都市

カンポ広場
フィレンツェと並び称される世界遺産の街、シエナ。13~14世紀のルネサンス期にはその経済力を背景に、学問や芸術の中心地として栄え、「シエナ派」と呼ばれる芸術文化が花開いた都市です。
現在のシエナの街並みは、シエナが最も栄えた13~14世紀に建てられた建造物が多く残っています。ドゥオーモやカンポ広場、市庁舎(プッブリコ宮)など、ゴシック様式の名建築が建設されたのもこの時期です。小さな街ですが、建築だけではなく、美術館や博物館など、1日でも足りないほど必見のスポットが溢れています。
写実性と人間らしさを重んじたフィレンツェのルネサンス様式と、繊細な色彩と神秘性を好んだシエナのゴシック様式。中世芸術の最高峰にあった2つの潮流の違いを感じながら、街を歩くのも興味深い体験になるでしょう。

フィレンツェと並び称されたほどシエナの街並み
そんなシエナの街を歩けば、街のいたるところに「パリオ」の写真を見かけるはずです。「パリオ」とは、街の中心部であるカンポ広場で繰り広げられる、年に2回のお祭りのことです。7月2日と8月16日に開催されるこの競馬レースは、シエナの17地区のうち10の地区が出場し、つまり10頭の馬がその順位を競います。
いわゆる馬の競走ではありますが、歴史的なイベントのため、現在の競馬とは違い、馬にまたがるときの鞍がない上、ほかの騎手や馬への妨害が認められているという非常に危険なものです。
シエナの人々にとって、この「パリオ」は生きがいそのもの。パリオの時期にはすぐにホテルが埋まってしまいますので、シエナへ夏の旅行をご検討される場合は注意しましょう。
<サン・ジミニャーノ>中世の摩天楼の街

塔の町 サン・ジミニャーノ
シエナから北西に約40km。シエナ同様、世界遺産に認定されているトスカーナの小さな街、サン・ジミニャーノ 。その街並みをユニークなものにしているのが、12~13世紀に競って建てられたという見張りの塔です。富や権力のシンボルとして、最盛期にはなんと72本もの塔が建てられていたそうです。現在残っているのは14本のみですが、小さな町にもかかわらず圧倒的な塔の数。「中世のマンハッタン」とも呼ばれているのも納得の多さです。

塔から見下ろすサン・ジミニャーノの街並み
数ある塔の中でもシンボル的な存在なのが14世紀に造られた「グロッサの塔」(Torre Grossa)です。現在は美術館として開館しているポポロ宮に併設されているこちらの塔は、54mの町一番の高さを誇ります。
180段あまりの階段を登ったあとの、360度広がるパノラマは達成感と解放感で、まるで空を飛んでいるかのようです。
遠くまで広がる緩やかな丘陵地帯に広がるブドウやオリーブ農園、そして眼下に広がる石造りの塔や街並みの迫力ある景色が一望のもとに収めることができます。

サン・ジミニャーノはワインの産地
ぜひサン・ジミニャーノに訪れた際には、記念に塔に登ることをお勧めします。

ショッピングも楽しい<サン・ジェミニャーノのショップ>

ショッピングも楽しい<サン・ジェミニャーノのショップ>

ショッピングも楽しい<サン・ジェミニャーノのショップ>
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<ピサ>ピサの斜塔で予想以上の傾きを体感!

近くで見るとその傾き加減に驚き・・・!
トスカーナでまず挙げられる定番スポットのひとつといえばピサの斜塔でしょう。「傾いている建物」として世界的に有名なピサの斜塔は、ピサのドゥオモ広場に建つ大聖堂の鐘楼です。大理石100%で造られ、高さは約56mあります。塔の内部は251段の螺旋状の階段があり、塔の最上部までのぼることができます。重心が傾いているのでのぼっている最中は平衡感覚がおかしなことになります。。。

ピサの斜塔内、頂上への道のりは螺旋階段をのぼります
地盤の調査不足のまま工事を進めてしまったがために、建てていくにつれ徐々に傾いていったようです。しかしながら今まで一度も倒れたことがなく、幾度の地震にも耐え、塔ができてから600年以上経った今でも立派にそびえ立っているから驚きです。うっかりが招いた奇跡の建物は、絶妙なバランスを誇っているのです。
ピサの斜塔の入場は、当日券もありますが、確実に入場したいなら事前購入がおすすめです。
糸杉の風景

ピエンツァ近郊
ヨーロッパ随一の美しい田園風景を持つオルチャ渓谷。目印のように並ぶ糸杉や緩やかに折り重なる丘陵地帯は、どこかホッとするような懐かしさとともに、心を豊かにしてくれるようなリラックスしたひとときを提供してくれます。
その風景の美しさゆえ、ルネサンス期に栄華を誇ったトスカーナ地方の貴族たちはこぞって、オルチャ渓谷に大きなお屋敷を建て、田舎暮らしを楽しんでいたそうです。また、多くの芸術家も訪れ、この風景にインスピレーションを受け、オルチャ渓谷を描いた数々の作品を残しています。緑の丘陵が描くなだらかな曲線と牧歌的な美しさは多くの人々に伝わり、現在もルネサンス時代と変わらない雄大な風景は多くの人々を魅了し続けています。

オルチャ渓谷の風景
そんなオルチャ渓谷には、中世に栄えた小さな村が、散りばめられた宝石のようにいくつも存在します。
これらの村の特徴は、丘陵地帯の頂上に位置し、外敵から身を守るために堅牢な城壁で囲まれており、街並みを一望できる鐘楼がそびえています。そのため、どの村も遠く離れた場所から、その凛々しい街並みが確認できるのです。
その美しさに惹かれて、城壁の中に一歩足を踏み入れると、街並みはルネサンス期そのまま。石造りの家々が軒を連ね、村の中心には優美なドゥオーモや市庁舎が建ち並んでいます。田舎の奥地にある「ただの小さな村」と思っていると大間違い。その豪奢な造りに圧倒されることでしょう。
それでは思わず歩いてみたくなるような小さな村、そんな貴族や芸術家に愛された特別な村を解説していきましょう。
<モンタルチーノ>赤ワインの女王のふるさとモンタルチーノ

モンタルチーノのワイナリー
トスカーナの小さな町モンタルチーノはポポロ広場を中心に広がる町は中世の情緒あふれる佇まいを残しています。イタリアで赤ワインの女王との評価を受けているブルネッロ・ディ・モンタルチーノはこの町で生産されています。ブルネッロはブドウ品種サンジョヴェーゼ100%使用が必須で、その中でも格上の、収穫して5年後からしか販売できないことから、イタリアワインの女王と呼ばれています。透き通ったルビーのように美しく、味も香りも異なるいくつかのワインをテイスティング。わかりやすい日本語での説明付きツアーがおすすめです。この地元ワインを生産しているワイナリーや町中のエノテカでは、ワインのテイスティングを楽しむことができます。

モンタルチーノのワイナリー
とりわけトスカーナならではの緑の自然に包まれたワイナリーでは、ワインについての説明を受けたり、ランチ付きのテイスティングをしたり、様々なプランがあります。フレッシュな地元産のチーズやオリーブオイル、生ハムと味わうワインは格別。めったにできない体験となるはずです。

モンタルチーノのワイナリー

モンタルチーノのワイナリー
<モンテプルチャーノ>有名ワインのふるさと

モンテプルチャーノからキアーナの谷を見下ろす
モンテプルチャーノは、村の名前としてでなく、ワインの産地として知られているかもしれません。ブドウ畑に囲まれた風景の中に、ポツンと佇むその姿が印象的な小さな村ですが、農業や手工業が大いに栄え、13世紀から15世紀にかけて隆盛を迎えました。
特に、フィレンツェ公国に統治された時代には、著名な建築家であるアントニオ・ダ・サンガッロなどが招聘され、新しい教会や貴族の邸宅などが造られました。南北に約1キロ、東西200mほどのほんの小さな村には、コントゥッチ宮やサン・ビアジオ聖堂など、ルネサンス期の傑作が建ち並んでいます。

モンテプルチャーノ街並み
もちろん、ワイン好きな方には大変おすすめです。細い通りにワインショップが軒を連ねており、ここでしか手に入らない良質なワインやグッズが店先に並んでいます。ワインを品定めしたり、試飲を楽しむのもよいですが、モンテプルチャーノのブドウ畑を眺めつつ、高品質なワインを楽しむなら手頃なカフェバー「Caffè Poliziano」に訪れるのが私のおすすめです。
クラシックな内装を持つ店内からは見事なキアーナの谷が一望できます。ぜひテラス席に腰かけて、特産ワインを味わいつつ雄大な景色を心行くまで堪能してください。
<モンティキエッロ>中世の人々の息遣いが聞こえてきそうな小さな村

喧騒とは無縁なモンティキエッロは中世のまま時が止まったよう
今回、紹介する中で最もこじんまりとしたわずか人口200人の小さな村。世界遺産の村ピエンツァからわずか8kmの場所に位置していますが、こちらには外国人観光客は皆無で、中世から時が止まっているような静かな雰囲気が漂っています。いまにも中世の人々の息遣いが聞こえてきそうです。
観光客が少ないため、村本来の姿のまま楽しめるのがこの村の良さ
村の中心にある、 13世紀に建築された聖レオナルド・クリストフォロ教会には、ルネサンス期のシエナ派の画家たちのフレスコ画が残っています。小さな村ではありますが、村人たちがによって大切に守られてきたことが分かります。
きれいに手入れされた植木やゴミ一つ落ちていない石畳の道から、今もこの村に住む人々の誇りや旅行者を歓迎してるような温かさを感じることができます。
<ピエンツァ>「愛の小径」のある世界遺産の村 ローマ教皇の理想郷

ピエンツァにて

ピエンツァ
糸杉が立ち並ぶオルチャ渓谷の中にある世界遺産の町ピエンツァ。観光客に人気が高いだけあって、ホテルやリストランテ、トラットリア、カフェ、お土産物店などが軒を連ねて活気にあふれています。町の下の道を歩けば、延々と続く渓谷の緑と糸杉の並木を眺めることができます。小道に沿って上の町へ昇れば、有名な「愛の小径Via dell’amore」の路地でキスするカップルを見つけたり、家の入口で寝そべっている可愛い猫を探したり。教会や城壁のアーチ門の前で記念写真を撮ることもお忘れなく。

トスカーナ名物ピテ
町中にはピエンツァ名産の羊のチーズであるペコリーノを並べたお店があって試食も楽しめます。もう一つの名産品蜂蜜もお土産にお薦め。
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<ピティリアーノ>トスカーナの辺境の村ピティリアーノの絶景に酔いしれる

ピティリアーノ
トスカーナで一番印象に残った風景は?と訊かれたら迷わずピティリアーノ!と答えるでしょう。ごく最近初めて訪れた井原三津子はこの村にすっかり魅了されました。
深い緑の谷を望む山の斜面に浮かび上がるように存在している村がピティリアーノです。オルヴィエートから西へ車で約1時間の距離、クネクネと山道を走ってやっと到着する、まさに辺境の村。凝灰岩(軽火山岩)で造られた村全体を見渡す風景は素晴らしく、イタリアで最も美しい村のひとつに他なりません。

ピティリアーノにて
日本人には知られていない穴場的存在で、オーバーツーリズムとは無縁の静けさが残されているのです。村に入って石畳の路地や石段を上り下りして散策すれば、教会やユダヤ人地区などの見どころと一緒に、素敵な土産物屋やブティックなども並んでいます。トリュフ専門店で美味しいビン詰めのお土産を見つけました。
どこを切り取ってもフォトジェニックな村で絶景を独り占めする贅沢感。それこそが秘境の村の楽しみなのです。次に行くあなたも魅了されるはずです。

ピティリアーノのお店
<ソラーノ>素朴で静けさの残るトスカーナの田舎の村

ソラーノ
ピティリアーノに近いもう一つのお薦めの村がソラーノです。こちらも山の斜面に張り付くような村なのは同様ですが、よりソバージュ(ワイルド感のある)で素朴な良さがあります。緑に包まれた村は少し離れてみた風景もおとぎ話に出てきそうな魅力的なものです。坂道や石段の多い村の中を歩いて回ると、コロニアルイエローやコロニアルピンクの赤レンガ屋根の建物も見つかります。

ソラーノ
ピティリアーノに比べるとお店やレストランがあまり見られないのが特徴で、その分ツーリストも少なく静かな良さがあります。いろんな角度から谷の風景や村の家並みを眺め写真を撮れば、どれもが感動的な一枚になります。

ソラーノにて
【番外編】<アッシジ>中世の町アッシジは美しき聖地

アッシジのサン・フランチェスコ大聖堂
ローマとフィレンツェの間に位置するアッシジ。厳密にはトスカーナ地方ではなく、ペルージャのあるウンブリア州に位置する町です。
広々とした緑の草原に囲まれたオリーブの丘の上にある中世の町アッシジ。13世紀に建てられたサン・フランチェスコ聖堂を中心に、美しい旧市街が広がっています。町に近付いていく手前のビューポイントでは、緑の風景の中に浮き上がるコーラルピンクの家並みが印象的なのです。

大城塞からのアッシジの眺望

アッシジの街角にて
町中では石畳の坂道をひたすら昇って聖堂を目指します。朝日に輝く聖堂もライトアップされた夜の聖堂も必見。道中レストランや土産物、ブティック、カフェが軒を連ね、街歩きも楽しいのです。町を見下ろす高台にあるロッカ・マッジョーレの大城塞からの眺めもまさに絶景。教会の塔や家々の赤レンガ屋根の織り成す光景はため息が出る素晴らしさです。キリスト教の聖地としての輝きは今なお健在です。

アッシジの街角にて
【番外編】<チヴィタ・ディ・バンニョレージョ> 「天空の城ラピュタ」のような崖の上の村

天空の町 チヴィタ・ディ・バーニョレージョ
こちらもトスカーナ地方ではないのですが、一緒にご紹介したい素敵な村があります。オルヴィエートから南へ車で約30分。天空の村、チヴィタ・ディ・バンニョレージョは、断崖の丘の上にひっそりと石造りの家並みを見せてくれます。まるで天に架ったような長い橋を登っていくと、緑のすり鉢状の谷から突き出すように盛り上がった丘の上にたどり着きます。

天空の町 チヴィタ・ディ・バーニョレージョ
ボルゴの門と呼ばれる小さな村の入り口を抜けると、そこは中世の世界が昔のままの姿で存在しているのです。「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせる不思議な村は、イタリアで最も美しい村のひとつに数えられている必見スポットのひとつなのです。
フィレンツェ、トスカーナのおすすめツアー




まとめ
いかがでしたか?フィレンツェを拠点にして出かけてみたいトスカーナ地方。いろんな魅力に満ち溢れ、一度は行ってみたいところばかりです。あまり知らなかった辺境の村もあったのではないでしょうか?ファイブスタークラブでは、そうした一般的にはあまり知られていない秘境の村にまで訪れることができるユニークなツアーも企画しています。直接話を聞いてみたい、旅行のプラニングアドバイスをしてほしいという方には来店相談やZOOM相談も実施しています。ホームぺージのアルバムもぜひご覧ください!