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旧市街には個性的な建築がいくつも見つかる
バルト海に面したポーランドの港町グダンスクはハンザ同盟の町としても知られています。川沿いに並ぶ細長い切妻屋根の建物がとても色鮮やかなファサードを見せてくれ、想像以上に明るく美しい町であるのに驚くはずです。旧市街の中心となるロングマーケットには、旧市庁舎や噴水、その周りに広がるカフェやレストランがあり、観光客でにぎわっています。町中で目立つ存在の琥珀。それは蜂蜜色の小さな宝石で、この町の名産品のお土産として知られます。
今回、3度目のポーランド旅行で初めてグダンスクを訪れ、その素晴らしさに触れてきた井原三津子がグダンスクの魅力についてご紹介いたします。
グダンスクの旧市街がこんなに美しいとは知らなかった!!

旧市街の建物はどれも個性的
中世の時代から時を刻んできた鐘楼の組鐘(カリヨン)の調べ。その音色はまるで優しいオルゴールみたいに1時間ごとに鳴り響き、石畳に染み込んでいきます。グダンスクの旧市街に佇み、街並みを眺めながら聴くその音色には心を打たれました。
グダンスクの旧市街は、どこを取ってもカリヨンが似合う、絵になるほど美しい町並みで、想像していたより断然明るく優雅な町でした。中世の暗いムードを私は勝手にイメージして行ったので、最初にカラフルできれいなファサードを持つ切り妻屋根の家並みの前に立った時は、目を瞠りました。

散歩しているだけで家並みにうっとりしてしまう
中心となるドゥーギ広場、高い門や黄金の門、市庁舎、聖母マリア教会など、エレガントで威風堂々たる建物が、ぎっしりと軒を連ねています。細長く高さが揃っている家並みは整然として美しいものです。どれもがカフェやレストラン、土産物店などで、人々で賑わう一大観光地であることがよくわかります。

ハンザ同盟の栄華を今に伝える港町グダンスク

長い歴史を思わせる壁画も残る
グダンスクは中世、バルト海交易で栄えたハンザ同盟の主要港湾都市のひとつだったという歴史があります。北海・バルト海を結ぶ商業ネットワークの中で、西欧へ材木や穀物などを運び、大きな富を築きました。その繁栄が、現在の旧市街の華やかな景観を造り上げた基礎となっているのです。
たとえば、モトワヴァ川沿いに建つ巨大な木造のクレーン(ジュラフ)は、かつて港で荷を積み下ろしした中世の港湾設備の象徴。まさにヨーロッパでもっとも古い現存する港湾のクレーンなのです。

モトワヴァ川の水辺の風景もまたグダンスクの魅力の一つ
かつて商人たちが行き交ったロング・マーケットには、富を誇る商人の館の名残が並んでいます。市庁舎やアルトゥス・コートにも往時の繁栄が感じられます。さらに、赤レンガの壮麗な聖マリア教会も、ハンザ都市らしいスケールと存在感を今に伝える見どころです。
つまりグダンスクは、可愛らしいカラフルな街並みを見るだけでなく、海上交易で栄えた商都の歴史をたどる旅としても見どころが多い町なのです。
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運河沿いの高評価のレストランに行ってみました
室内のエレガントなテーブルから屋外テラスまでいろんな席がある
運河沿いの人気店を見つけてディナーに行ってみました。その名は「GOLDWASSER」。あえて時間をずらして17:00にアーリーディナーとして予約なしで飛び込んだところ、辛うじて席が空いていました。19:00に別の予約が入っているのでそれまでなら…という条件で、テラスでなくレストラン内のムードあるテーブルに案内されました。ラッキー!

GOLDWASSERレストランの豪華なメインディッシュ
まだまだ明るい午後5時です。テラスではカフェやビールを楽しんでいる人々もいます。見ているとサービスもしっかりしていて一流のお店のようです。
大好きなポーランド名物、ジュレックをいただきます。ライ麦を発酵させた酸味のあるスープでまさに定番です。肉やウズラ卵が入っていてサラッとしたクリームスープ。ほのかな酸味とコクが素朴で温かみのある味わいで、やっぱり大好き!
お肉も食べたくなって、アンガスビーフのステーキもいただきました。大きな塊で、二人でシェアしても多いくらいでした。
運河の風景を眺めながらの、グダンスクらしい特別なディナータイムとなりました。
琥珀の都でお土産探し

琥珀博物館に行けばこの町が「琥珀の都」なのが理解できる<グダンスク>
グダンスクは「琥珀の都」としても名高い町なのです。
バルト海沿岸で採れる琥珀は、太古の樹脂が悠久の時を経て化石化したもの。中には昆虫や植物を閉じ込めたものもあり、その輝きには数千万年の時の流れが宿ります。
旧市街には洗練された琥珀店が軒を連ね、道を歩いていると、琥珀の繊細なアクセサリーや工芸品がきらりと光るお店が見つかります。

町を歩いていると素敵なデザインの琥珀のアクセサリーが見つかる
琥珀博物館を訪ねれば、その美しさだけでなく、グダンスクが琥珀交易によって繁栄した歴史のこともわかります。
10世紀ころにはすでに琥珀職人が存在し、16世紀ころには琥珀工芸が最盛期だったというエピソードはロマンを誘います。
石畳の街を歩きながら、バルト海が育んだ黄金色の物語に思いを馳せるのもいいでしょう。
ヨーロッパ連帯センターを訪れる

屋内には展示の映像や写真が多くある
20世紀のヨーロッパの歴史上で大きな転換期を生んだ、まさにその舞台でもあったこのグダンスクの町。第2次世界大戦はこの近郊で始まり、1980年には民主化運動「連帯」がこの地で生まれ、東欧の変動する時代の象徴的存在となりました。その激動の歴史を知るために訪れたいのが「ヨーロッパ連帯センター」です。

ヨーロッパ連帯センターの門の前で
後にポーランド大統領となり、ノーベル平和賞も受賞したワレサ氏は、1980年当時、造船所の一労働者として自由を求めて立ち上がり、旧東欧全土に民主化をもたらす引き金となったのです。その詳細のストーリーが映像と共に展示され、歴史を知るには必見のこのセンター。
広い館内はいくつものセクションに分かれています。音声ガイドを聞きながら順番に見て回ります。あいにく日本語ガイドがないのは、ここへ来る日本人がまだ少ないからなんでしょう。残念。ショートコースでも1時間半もかかります。全部英語なので、興味のあるところだけはしょって、全部で1時間ほどに自分で調整して終了しました。それでもかなりの内容がわかったのでした。
新鮮なシーフードグルメ満喫

外観もオシャレなフィッシュマルクトレストラン
グダンスクで食事をする楽しみの一つがシーフードでしょう。バルト海に面した港町なので、新鮮な魚介類がふんだんに獲れるのです。
運河に面した建物から少し奥まったところにあるシーフードレストランを発見。人気の高いお店のひとつ「フィッシュマルクトレストラン」です。
中のテーブルや完全屋外のテラス席の他に、外気を遮断した暖かいテラス席があるので、そこのテーブルを選びました。明るいムードでいい感じ。

お店のスペシャリテのブイヤベースをいただきます
量が多いのはわかっているので、1人1品オーダーで行くことにします。私はこのお店のスペシャリテのブイヤベースをオーダー。家族はシーバス(スズキ)の1匹丸ごと包み焼きをオーダー。ブイヤベースはエビ、ムール貝、白身魚をトマトベースのスープで煮込んでありました。しっかり濃い味わいですがちょっと塩味が私には強め。でもグラスで頼んだ白ワインによく合いました。
スズキはポテトやセロリ、パプリカ、キュウリなどを添えて一緒にボイルしてあります。こちらはシンプルな薄味でちょうどいい味付けでした。
デザートにチーズケーキとカフェラテを頼んで満腹のディナーでした。
ラディソンブルーホテルに滞在する理由は?

ゆったりして居心地の良い室内
グダンスクの旧市街のど真ん中にあって、これ以上ないほどベストなロケーションのホテルがラディソンブルーでした。ホテルを一歩出れば美しい町並みにどっぷり浸れて、周辺にはレストランやカフェ、ブティックなどもズラリと建ち並んでいます。
室内はゆったりしていて、バスルームのシャワーとバスタブは一体化しています。タオルやバスローブ、ドライヤー、スリッパなど設備もしっかりしています。コンセントがたくさんあるのも便利です。湯沸かしとエスプレッソマシン、セーフティボックスも完備。

朝食ビュッフェのパンコーナー
5つ星ホテルだけれど、唯一の難点はポーターサービスがないこと。これはちょっと残念でした。でもスタッフは英語力が高く、ポーランドの地方都市だと英語が通じにくいホテルが多いのに、ここのハウスキーパーにはちゃんと通じたのにはびっくり。
朝食ビュッフェは充実していて、サラダコーナー、パンコーナー、ジュースにスムージー、ニンジンジュースまで揃っています。料金内でパンケーキや各種卵料理のオーダーも受けてくれました。
快適で満足感の高いホテルだから、グダンスクに行くときはまた泊まりたいと思っています。

まとめ

青空に映えるグダンスク旧市街の建物
グダンスクの魅力について、わかってもらえたでしょうか?ポーランドへ行く人のほとんどがワルシャワとクラクフ、アウシュビッツで、北部まで足を延ばす人はまだ多くありません。でも実は町も美しく独特の歴史を持つこの町は見る価値大なのです。ポーランドへ行く計画があったら、ぜひグダンスクもプランに入れてほしいと思います。

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