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イランとは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

マスジェデ・エマーム
マスジェデ・エマーム(イスファハン)

マスジェデ・エマーム(イスファハン)

イランとはどんな国?基本情報はその1でご紹介しましたがいかがでしたか?多少なりともイランという国のユニークさに触れて、素朴な疑問などが解消されたでしょうか?
今回は具体的にイランの見どころをご紹介したいと思います。イランを旅するなら外せない見どころ、美しき古都イスファハン、ピンクモスクで有名なシラーズ、拝火教(ソロアスター教)の聖地ヤズド、そしてイラン最大の世界遺産のペルセポリス遺跡、首都テヘラン。イランへの行き方やツアーの選び方についてもご紹介します。

美しき古都イスファハン

マスジェデ・エマーム

マスジェデ・エマーム

モスクやメドレセ、宮殿など、壁という壁を埋め尽くすブルーのモザイクタイル。その青の色も柄もまちまちで、近くでタイルのアップの写真を撮ろうとするのですが、あまりにも美しく魅力的なタイルが多すぎて、何百枚撮っても終わりそうにありません。
ここはイランの古都イスファハン。イランで最高にして見逃せない町。1597年、アッバース帝がこの地を首都としてサファヴィー朝を建てたのです。エマーム広場を中心に創り上げた都市計画は、400年以上前にアッバース帝が何十年もかけた理想の広場で、世界の半分と称されるほどの栄華を極めた地。町の中心を成す南北512m、東西159mの長方形の大きなエマーム広場には、ペルシャ建築の粋を極めた建物が並びます。見逃せないのがイスラム建築を代表する存在のマスジェデ・エマームとタイルの繊細なモザイクが格別に美しいマスジェデ・シェイフロトフォッラーです。いずれも世界遺産に指定されています。

アッバスィーホテルのレストランはムード満点

アッバスィーホテルのレストランはムード満点

広場正面の装飾的な門であるエイヴァーンはドーム型のエントランスです。中央礼拝堂のエイヴァーンは鍾乳石飾りがあるもので、ハチの巣のように細かい装飾絵タイルで埋め尽くされた天井ドームは、溜息が出るほどの素晴らしさで、見上げていると時が経つのを忘れてしまいそうです。
イスファハンのホテルは「アッバスィー」が一押しです。私が泊まった中庭に面した部屋は、庭に出ればモスクのドーム屋根が居ながらにして見えるのが最高でした。市内の観光にも便利なので、そぞろ歩きをしてバザールへ。歴史の古いバザールだけあって、ペルシャのムード満点。迷宮の世界にタイムスリップした気分です。ペルシャ絨毯、伝統工芸品などお土産にいいものが何でも売っています。ただし本物のアンティークのペルシャ絨毯は、さすがに高すぎて手が出ませんけど(笑)
イスファハンのザーヤンデ川にかかるいくつかの橋のたもとにチャイハネがあります。チャイを飲みながら水パイプをプカプカ、ボコボコと吸う人々の社交場です。アーチが33あって2重橋の美しいスィー・オ・セ橋のチャイハネに行きました。出窓の席には絨毯が敷かれ、座ってチャイを飲みながら水パイプに初挑戦。煙臭くなくて甘い香りがしてイランらしくて悪くない。近くにいたイラン人カップルとの会話も弾んだ楽しいひと時でした。

中東で指折りの壮大なペルセポリス遺跡

ペルセポリス遺跡/百柱の間の門

ペルセポリス遺跡/百柱の間の門

古代アケメネス朝のペルシャの首都であったペルセポリス。この世界遺産の遺跡は、ヨルダンのぺトラ遺跡、シリアのパルミア遺跡と共に中東の3Pと呼ばれイランで必見の観光地です。紀元前512年頃、ダレイオス1世によって建築が進められ、その後子であるクセルクセス1世によって完成されました。即位式やノウルーズと呼ばれる春の訪れを祝う大切な儀式は必ずここで行われていました。高台から広がる眺めも感動的で歴史の深さに圧倒されてしまいます。

ペルセポリス ダレイオス1世の宮殿タチャラ

ペルセポリス ダレイオス1世の宮殿タチャラ

何しろ、紀元前500年頃にはアケメネス朝ペルシアは西はリビア、東はインドまで勢力を広げていたのです。アパダーナ東階段のレリーフに、当時の属国の使者が貢物を献上する様子が描かれているのです。
また、たくさんの見ごたえのある遺跡の中で、王朝の至宝を保管していた宝庫があります。紀元前331年、アレキサンダー大王によって陥落してしまったペルセポリス。当然そこにあった王朝の財産はすべてアレキサンダー大王によって運び去られたそうです。その宝を運ぶために1万頭のロバと5000頭のラクダが使われたとか。どれだけ富があったのかがわかる驚きのエピソードです。

ピンクモスクが大人気のシラーズ

マスジェデ・ナスィーロル・モルク(ピンクモスク)

マスジェデ・ナスィーロル・モルク(ピンクモスク)

人気急上昇中のシラーズのピンクモスク(マスジェデ・ナスィーロル・モルク)。その理由はなんといってもステンドグラスを通して陽の光が差し込む素晴らしい景色!まるで万華鏡の中に入り込んだかのような、カラフルな世界が広がっています。最近はこれを目的にシラーズを訪れる旅人もいるほどの人気ぶりです。ステンドグラスから光が入るベストタイミングを目指すなら午前中、遅くとも10時頃までには到着しておきましょう。また、ハチの巣のような天井のエイヴァーンや、ピンクモスクと呼ばれる所以であるピンク色もタイル画も美しく、シラーズの一押しモスクです。

アリー・エブネ・ハムゼ聖廟

アリー・エブネ・ハムゼ聖廟

テヘランの南600㎞に位置するシラーズの町。夏は暑いイメージですが、標高が1600mと高めなので、四季を通して穏やかな気候で、バラが咲く美しい庭があることでも知られています。中でも世界遺産にも指定されているエラム庭園は、シーズンの5-6月にはバラが咲き、タイルの素晴らしいエラム宮殿を背景に、華やかな観光名所となっています。
最近はピンクモスクが脚光を浴びて、他の見どころがかすんでいる感じですが、シラーズにも見どころは多く、またペルセポリス遺跡への玄関口としても立ち寄る意味は十分にあるのです。

拝火教(ゾロアスター教)の聖地ヤズド

ヤズドの沈黙の塔

ヤズドの沈黙の塔

イランのほぼ中央に位置するヤズド。アケメネス朝やササーン朝の時代に国教であった拝火教(ゾロアスター教)の聖地として知られています。1500年以上前から絶えることなく燃え続けてきた聖火は今なお健在。拝火教寺院ではガラス越しにその火を覗ける部屋があります。
またヤズドの見どころは「沈黙の塔」です。聳え立つ岩山の上の塔の中に、かつてゾロアスター教徒の鳥葬の墓場があったのです。鳥葬を行う宗教には主にチベット仏教とゾロアスター教があり、沈黙の塔はゾロアスター教における鳥葬の死体置き場です。

ヤズドのマスジェデ・ジャーメ

ヤズドのマスジェデ・ジャーメ

ゾロアスター教では、拝火教とも呼ばれているように火を神聖なるものとしていますが、それだけではなく、水や空気、大地などの自然を人間の死体という不浄なものによって穢すことを認めないので、火葬、土葬、水葬といった多くの宗教で行う葬式をしないのです。代わりに鳥葬が用いられ、鳥に死体を与えることは人生で最後の功徳とされていたのです。1930年代には鳥葬は禁止され、現在はゾロアスター教徒もイスラム教徒と同様に土葬されるようになっているそうです。丘の上に登って荒野を見渡していると、かつて鳥葬が実際に行われていたことを思い出し、少し鳥肌が立ってくるのです。
ヤズドには他にも素晴らしい見所があります。ゾロアスター教神殿の跡地に14世紀から15世紀にかけて建てられたマスデジェ・ジャーメがそれです。イラン・イスラム建築を代表すると言われる素晴らしい寺院でイランで最も高いメナーレ(ミナーレ、尖塔)が美しい姿を見せています。

意外に見どころが多い首都テヘラン

ゴレスターン宮殿の装飾もカラフルで美しい

ゴレスターン宮殿の装飾もカラフルで美しい

テヘランは首都だけあって国内の美術品が集まっています。イラン考古学博物館では紀元前5000年の遺跡からペルセポリスの柱まで、イラン各地の有名遺跡を追体験できます。絨毯博物館、ガラス博物館、宝石博物館など、博物館巡りは尽きることがありません。とりわけ私が感動したのは絨毯博物館です。イラン各地のアンティークのペルシャ絨毯がその美しさを競うかのように所狭しと並べられています。歴史がギュッと凝縮されたような名品の数々は観るだけで心の糧となるのです。
またテヘランでは中東最大規模の市場が見どころです。内部はまるで迷路のようで金、銀、香料、絨毯から日用品にいたるまであらゆるものが売られています。バザール北端には壮麗なモスクもあり、喧噪の中、ひっそりとした静かな時間が流れています。地下鉄を利用して、自分の足で散策してみるとイラン人の生活を垣間見ることができます。

バザールのナチュラルジュース屋さん

バザールのナチュラルジュース屋さん

テヘランで有名なもうひとつの見どころはゴレスターン宮殿です。カージャール朝時代に王宮として使われていた宮殿です。鏡に囲まれて王の権威を示すように輝く大理石の玉座は、ペルシャ芸術の最高峰ともいわれています。また、世界中からの使者を迎えた応接のためのタラーレ・アスリは必見!鏡や鏡タイルがふんだんに使われた豪華絢爛な部屋に、世界各国からの様々な貢ぎ物が並べられています。大広間や鏡の間など、まばゆいばかりの空間は見応えたっぷりです。世界遺産にも登録されているゴレスターン宮殿はテヘラン観光では見逃せないポイントです。

イランへの行き方

ペルセポリスの双頭鷲像はイラン航空のマーク

ペルセポリスの双頭鷲像はイラン航空のマーク

日本からイランの首都テヘランへは現在直行便は就航していません。便利なフライトはターキッシュエアラインで、羽田からイスタンブールまで直行で12時間半。そこからテヘランへは3時間5分で、乗り継ぎを合わせて所要時間は20時間ほどです。乗り継ぎは悪いもののイスタンブールからシラーズへの直接便も就航しているので、ターキッシュエアラインズで羽田からシラーズへ行って、帰りにテヘランから帰るというプランも可能です。

アッバッスィーホテルの中庭<イスファハン>

アッバッスィーホテルの中庭<イスファハン>

またほかにもエミレーツ航空のドバイ乗り継ぎやカタール航空のドーハ乗り換え便なども就航しています。エミレーツの場合は羽田からドバイまで直行で10時間45分。そこからテヘランまでは2時間10分ですが、乗り継ぎがよくないので、合計所要時間は22時間ほどとなります。カタール航空の場合は羽田からドーハまで直行で11時間35分。そこから2時間5分なので、乗り継ぎもちょうどよく合計所要時間は16時間半となります。
なおイラン国内の移動は遠いので通常国内線のフライトを利用します。日本での予約は難しいので、現地旅行社に現地手配の際に一緒に依頼するのが一般的で安心です。

イランへのツアー

イスファハンのバザールで、いいお土産見つけた

イスファハンのバザールで、いいお土産見つけた

イランへのツアーは現地ホテルや車やガイドをセットしたパッケージツアーに参加するのが一般的です。国内の移動が遠いので、長距離移動にバスなどを使うのは、かなり長期の旅行の人に限られます。短期間の旅行なら、トラブルを避けるためにも、現地での移動手段も含めて日本から手配していくのが得策です。
団体ツアーなら添乗員が付くのでいろいろ安心ですが、自分の思い通りのプランが希望の出発日に催行されることはまずないでしょう。自分でここは外せない、できればここも訪れたいなどと、せっかくイランまで行くのだから希望通りのプランにしたいものですね。

ポークは食べないのでこれはチキンステーキ。美味しい

ポークは食べないのでこれはチキンステーキ。美味しい

そうなると、イランへの個人旅行を企画している旅行社を探すのが一番お薦めとなります。国内移動も含めて現地ガイドさんがすべて付きっ切りでお世話してくれる安心なプランから、必要な移動の手配は付いていて、ホテルも手配されていて、現地での観光時だけはフリーなど、様々なプランを組んでいるところが理想的です。個人旅行だから一人から催行してくれるので、いろいろ希望に応じて延泊や滞在地の追加、ホテルのアップグレードなどなどきめ細やかな手配をしてくれるはずです。もちろん担当スタッフはイランに渡航歴があって現地に詳しく、たくさんの情報を持っている会社が理想と言えるでしょう。

まとめ

ヤズドのゾロアスター教寺院の装飾

ヤズドのゾロアスター教寺院の装飾

いかがでしたでしょうか?その1に続き、今回のその2では具体的にイランへ行くなら外せない観光地をご紹介しました。実は他にももっと辺境の見どころがいろいろある魅力にあふれる国イラン。コロナが明けたら、まずはここで紹介したハイライトプランを体験してみてはいかがでしょうか?

 

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