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サモアとは?どこにある国?ツアーや行き方もご紹介

島一番の白砂ビーチのあるラロマンビーチにて

サモアと聞くとどんなイメージが湧くでしょうか?南太平洋のポリネシアの島々にはタヒチやニューカレドニアなどお洒落な島々があるけれど、サモアはどうでしょうか?ラグビーW杯で活躍したとか?タトゥーを入れた大きな人々のイメージとか?
そこで行ってきました。ペンギン案内人2号は2019年11月、サモアを取材。サモアと言っても2国あります。サモア独立国とアメリカンサモアは全く国が異なります。そして2国の間にはアレが存在しているのです。そのせいで不思議なタイムスリップ??その秘密はこの後おいおいご紹介していきましょう。

サモアってどんな国?

フィピシア滝。ウポル島にはこんな迫力の滝も

知られざる南太平洋の島国サモア。まず断言できるのは、この島がひたすらのどかな田舎だということ。タヒチやニューカレドニアのようにお洒落でもなければ水上コテージとか豪華なリゾートホテルもサモアにはありません。反対にあるのは手つかずの美しい自然美と、心優しい素朴な人々です。名所旧跡というほどのものはこの島になく、あるのは迫力ある自然の造形。

サモア人は男女を問わずタトゥを入れている人が多い

ある程度洗練された料理は数少ない一流ホテルでのみ出されますが、一般的にはサモアでの食事は主食のタロイモや魚で、その多くは屋外で焚火をしながら作るウムという蒸し焼き料理です。その代り食材は新鮮でオーガニック!人々は貧しいながらお互いに助け合って質素でも平和で穏やかに日々の暮らしを楽しんでいるように見えます。訪れる旅人にも優しい人々。ど田舎のサモア人家庭でホームステイしたり、家庭訪問を体験したりもできて、他では味わえないユニークな旅の思い出ができるのです。

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サモアへの行き方

ココナツプランテーションは美しい花々も咲き乱れるまさにパラダイス

未知なる島国サモア。ここへ行くルートは意外に簡単です。東京からフィジーのナンディまで直行で約8時間半。そこから乗り継いで首都アピアまで所要約1時間45分。乗継の良し悪しは、予約時にチェックを。また現在コロナのため運休中ですが、就航が再開したらこのルートが最も便利と言えるでしょう。
他にもニュージーランドやオーストラリア経由でもフライトがあります。

巨大洞窟の天然プール、トゥ・スア・オーシャン・トレンチでひと泳ぎはいかが?

またアメリカンサモアのパゴパゴへはアピアから小型機利用で所要わずか30分。隣の村へバスでひょいと移動…位に近いのです。なので見どころを1日弱で回る限りは、サモアからアメリカンサモアは日帰り観光が可能なのです。この2か国間の移動の不思議に関しては文章の後半をご覧ください。

サモアへのツアー

国一番のホテル、アピアのシェラトン・サモア・アギーグレイズ・ホテル&バンガローにて

まだまだ観光客などいない、日本人にも馴染みのないサモアです。この国1か国やアメリカンサモアを入れて2か国だけ行くという人は少なく、フライトの関係で行きか帰りにフィジーも立ち寄りたいという人も多いでしょう。または足を延ばして同じ航空会社で飛んでトンガまでついでに観光するというプランもありかと思います。トンガについては別途私が書いた、【こんな国あります!!世界の秘境】トンガ編をご参照ください。

アピアのローカルバスは超カラフルで可愛い。オーナーの趣味でデザインされる

いずれにしても、団体旅行だと、自分の思い通りのプランのツアーはほぼ見つからず、ツアーはあってもなかなか催行されず、出発日の希望もあわないということになりかねません。それならいっそのこと個人旅行で、自分だけのプランを組んで手配してもらう旅行社を探してはいかがでしょう?その際は現地に詳しく、サモアなどへ渡航経験のあるスタッフがいる会社で、自由自在にアレンジをしてくれる融通の利く会社を選ぶのが秘訣です。またホームステイなど特殊な手配を受けてくれるところもあるので、いっそのことホームステイも体験もしてみては?自分の希望のプランで、サモアを楽しみたいものです。

サモア(ウポル島)の見どころは?

作家スティーヴンソンの生家は上品なコロニアルスタイルの館で博物館になっている

サモアの首都アピアがあるウポル島。自然豊かでのどかで、癒される風景がいっぱいです。中でもすごいのは、ジャングルの中に突然姿を見せる巨大洞窟の天然プール「トゥ・スア・オーシャン・トレンチ」。崖に沿った石段を下りて行き、最後は木の梯子を下りて飛び込めば、迫力満点の崖に囲まれたプールでひと泳ぎができるのです。暑い日中でもここはヒンヤリして別世界。みんなキャーキャー叫びながら楽しんでいます。思わず飛び込みたくなった私ですが、あいにく水着を忘れて断念。

マーケットにはこんなにカラフルな洋服もいっぱい

アピアの見どころはオープンスペースの市場。色とりどりの野菜や果物が意外に整然と並べられています。そして通りを走っているカラフルに塗られたバスも見ていて楽しくなるものです。バスのオーナーが自分の好みで塗っているので、それぞれ個性的で、サモアならでは。絵になるので、ついいっぱい写真を撮ってしまいますよ。

超田舎でホームステイ体験はいかが?

サモア人家庭の子供たち。皆優しくて親切

サモアに行くなら、その美しい自然の中で素朴で心優しいサモアの人々と触れ合ってみるのが一押し。ウポル島の超田舎の村で、サモア人の家庭で過ごすひとときは貴重な体験です。
親日的で優しくてのんびり過ごすサモア人。一緒に村の中を散歩したり、市場へ行ったり、希望なら食事作りも手伝います。時間の流れ方が違って、日本で溜めてきたストレスなどあっという間に消え去ります。

民家訪問だけの場合はトロピカルフルーツいっぱいでもてなしてくれる

サモアの家庭料理は、お米よりタロイモが主食。ココナツ林から採れたてのココナツをカットしてココナツミルクを作ったり、新鮮な魚をマーケットでゲットして料理したり。屋外で火を焚いてのウム料理はサモアならでは。家族の人々ともすっかり打ち解けて、別れ際は寂しくてたまりません。

サモアの親切なガイドさんの話

サモア人にしては物静かな、でも優しいヨエルさんと

私のサモアでのガイドだったヨエルさんはおとなしくて控えめ。私が行ったときはサモアで麻疹が流行っており、アメリカンサモアへ飛ぶとき予防接種の証明書が必要だったけれど、急遽日本で接種した証明書が正式のものでないと無効扱いされ、再度サモアの地元の病院で正式証明書を再発行してもらうはめになりました。フライトは1時間半後に出発なのに、間に合うわけがない。でもヨエルさんは必死で最寄りの病院に私を連れて駆け込み、すぐに発行してくれと交渉してくれたのです。お蔭でぎりぎりセーフ(小型飛行機は私を待っていてくれた!)大恩人です。

島にはフルーツがいっぱい。バナナもいっぱい

アメリカンサモアから戻り、サモアの観光時には、またヨエルさんがガイドをしてくれました。いろんな話をたくさんしてくれて、サモアのことがよくわかりました。
ヨエルさんと話していて驚いたのは、なんと彼がラグビー日本代表にいるサモア人選手のおじさんだったこと。自慢の甥っ子のようで、写真もいろいろ見せてくれました。翌日には彼の家にも連れて行ってくれたのでした。

アメリカンサモアへタイムスリップ?

パゴパゴ空港に到着した小型機

サモアの首都アピアの空港からとアメリカンサモアの首都パゴパゴの空港まで小型機のフライトで30分あまり。隣の島へほんのひとっ飛びという近さです。それでも両国の間には大きなアレが存在しているのです。このフライトに乗った人は皆体験する、タイムスリップです!!
私が乗ったのは2019年11月28日08:35アピア空港発のフライトです。離陸して30分後フライトはパゴパゴ空港へ着陸。そして到着時刻はなんと11月27日の08:00ではありませんか!!!日付が前日に遡りました。30分の移動なのになぜ??!!

パゴパゴ市内は海に面している。手前の建物はイベントが開催される集会場

そう、両国の間には日付変更線が存在するのです。サモアは2011年に日付変更線の西側に国を移行して、ニュージーランドとの商取引上便利にしたそうです。おかげで東側に残されたアメリカンサモアとは時差が23時間となってしまい、もともと同じ国だった2国は全く時間を共有しなくなったのです。私たち旅行者はこうして時空を超えた旅をすることとなり、日帰りでサモアへ戻った時は、パゴパゴ発11月27日16:30発のフライトが、アピアには28日と翌日の17:55着となりました。1日に2回も日付変更線を越える時空の旅、なかなかできない体験ですね!

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サモア、アメリカンサモアの違いは?

ヴューオブマウントレインメイカーにてアメリカンサモアのガイドさんと

もともと同じ国だったサモアとアメリカンサモア。暮らす人も言葉も宗教も文化も伝統も皆同じなのに、2国に分かれてしまったのです。サモアは独立国。アメリカンサモアはアメリカ領です。そしてこの2国は、日付変更線を越えて時間がぐるっと戻る、近くて遠い別の国なのです。

パゴパゴでも走るカラフルなバス。カラフルで全部写真を撮りたくなる可愛さ

平坦で山のないサモアに対し、山もあって緑が濃いアメリカンサモア。いかにも南太平洋らしい起伏のある緑豊かな自然の風景がアメリカンサモアの魅力です。国立公園もあって、ハイキングやトレッキングも楽しめるルートもたくさん。中でも感動的だったのは、目の前にピラミッド状の緑の山がそびえるポイント「ヴューオブマウントレインメイカー」。この山が雨を生み出すと言われるように、本当に雨が多くて緑も濃いのです。見下ろす海にもユニークな形の島が浮かび、自然美に感動したのです。

 

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