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レミュールパークのクロシロエリマキキツネザル
アフリカの沖合の大きな島国マダガスカル。星の王子様のモデルのバオバブの木とかキツネザルがたくさんいて、日本ではアイアイの童謡で知られるお猿さんの島として有名ですね。
でも実際この国を旅していると、ちょっと不思議なことがいろいろあって、突っ込みたくなるよもやま話がたくさん溜まってくるのです。
旅行作家でチーフトラベルアドバイザーの井原三津子が、自分の体験をもとに、今回は豆知識や雑学からどうでもいいようなネタまで、いろいろご紹介したいと思います。この国の素顔が垣間見えるかもしれませんよ。
MAKIさんはマダガスカルでは人気者!

マダガスカル語でワオキツネザルのことはMAKIという
マダガスカルのMAKIさんって誰?その答えはワオキツネザルです。しっぽが白黒の縞模様で、おやじみたいな格好で座って日向ぼっこをするユニークなキツネザルです。マダガスカル語でMAKI。だから日本女性のまきさんがマダガスカルへ行ったら皆にすぐ名前を憶えてもらえますよ。私の名前はMAKIなんて言ったら、一躍人気者になれるかも!
ちなみにレミュールパークの土産物屋さんでワオキツネザルのイラストとMAKIと書いたTシャツを買いました。日本でこれを着ると私の名前がまきさんと思われるかも・・・・

ラフィアの素材で編まれたワオキツネザルの置物
ちなみに日本語とマダガスカル語は言葉が似ているものも多いようです。意味は違うけれど・・・
車で田舎道を走っていると、ドライバーさんが「ウシ、ウシ」と言います。指さす方を見てもいるのは山羊のみ。おかしいなあと思っていたら、マダガスカル語のウシはヤギのことだったのです。
あと「ムラムラ」というのは「ゆっくり」という意味で、「ムラ」というのは「安い」となり、意味が全く変わります。
「高い、安くして」は「ラフ、アタウビムラ」で、そういうと結構受けます。ニコッと笑って安くしてくれたこともあります。値段交渉に役立つので覚えておくといいでしょう。

子供だけじゃない、田舎ではおじさんもおばさんも漏れなく手を振ってくれる国マダガスカル
ユニークな形のバオバブの前で車に近付いてきた家族
車に乗って田舎道を走っていると、道端で子供たちが嬉しそうにこちらに手を振ってくれる。一昔前は世界中のいろんな国でそれは普通の光景でした。でも昨今そういうことも少なくなってきて、日本人(彼らにしたら中国人かわからないアジア人)をそれほど珍しがらなくなってきました。
でもマダガスカルは違います。道行く人は車に向かって目を輝かせながら手を振ってくれるのです。子供だけじゃありません。おじさんもおばさんも、ハローという感じで手を挙げてくれます。今時こんな国貴重な存在です。やっぱり歓迎されている気分で嬉しいものなのです。自分がちょっとした有名人になったような・・・・・・

慣れるまではぎょっとするタバキを塗った女性
そういえば、マダガスカルはアフリカなのに、なぜか一昔前のアジアのような懐かしさを感じるのも不思議です。アフリカ大陸と全然違います。人種が混ざっていること、景色も少しアジアぽいこと、そしてマダガスカル語がマレー系の言葉であることが理由かもしれません。
女性の多くが木から作るタバキという顔のパックをしているのが、ミャンマーのタナカーというパックにも似ているから、それもアジアっぽく感じました。
アフリカにいるのに、田舎ではリラックスして癒されているのが嬉しい気分だったのです。
マダガスカルのおすすめツアー



世界で指折り、驚くほど道が悪いマダガスカル

アンドンビリーの田舎道で。ここはまだ道が良い方
マダガスカルの田舎道を走っていると、舗装道路でも穴が開いてボロボロになった道ばかりなのに驚かされます。お陰でそれほど距離がない道のりも普通の3-4倍の時間がかかるのです。しかも遠くまで1日8時間も10時間も走り続けると、エンジンがヒートアップしたりタイヤがパンクしたりは日常茶飯事なのです。

アンドンビリーの妊婦のバオバブ。悪路を越えてたどり着く絶景
ガイドさんが言うには、諸外国の援助金が入っても、着服されて、道路を直すことはないそうです。国は直す気がない・・・とのこと。だから何十年ぶりに訪れても道は悪いままなのです。
ちなみに、日本人観光客はこの悪い道を延々と走ると皆お腹を壊すのです。私は1日10時間を2日耐え抜いて、元気だったのですが、旅の終わりころついにお腹を壊し、ガッタンガッタンという穴ぼこで油断してぎっくり腰になりかけたのでした。車内のつり革を思い切り握りしめて乗り続けるので、手もこわばってしまいます。でもそこまでしていく価値のある秘境のバオバブアドベンチャーは要体験!詳しくは別のブログをご覧ください。
町の中心にあるのがいいホテルとは限らない。そして町中になんでロープウェイが?!

タナの町中でロープウェイが!
世界の主要な町では、町の中心のホテルこそ観光やショッピングに便利でいいホテルとされますね。でもその論理はここマダガスカルの首都タナ(アンタナナリボの略称)では通用しません。
まずタナの町の中心ではゴミゴミして、治安もよくありません。そして町中はすごい渋滞がひどいのです。だから郊外型のホテルがいいホテルとされます。自分で歩かないので問題ありません。また翌日の国内線のフライトに便利なように空港に近いホテルもおすすめです。

マンジャの街で見かけた人力車プスプス
タナの町で不思議だったのが、町中でロープウェイが走っていることでした。メトロもねえ、トラムもねえ・・・なのにロープウェイがあるなんて。ごみごみした町中を車で走っていると、頭上に行き交うロープウェイはユニークすぎます。スイスの大自然じゃあるまいに!
ロープウェイは町の中心でも渋滞を避けて走れるのでとっても便利なのです。でも一般住民にとっては少し高めだそうです。
ちなみに街中を走る乗り物はいろいろあって、牛車からトゥスプス(リキシャ)、人力車(プスプス)、オートリキシャや荷物が山積みにされたタクシーブロス(乗り合いバス)まで、いろんな乗り物が所狭しと通りを行き交っています。その混沌とした世界こそタナの魅力ともいえるでしょう。
この国の高級ホテルに足りないものとは?

モロンダバの高級ホテルパリサンドルのバスルームは意外にシンプル
マダガスカルの中でも高級とされるホテルにもいくつか滞在しました。タナの5つ星ホテルをのぞけば、大概のホテルの設備は質素です。普通の国々の高級ホテルと比べてはいけません。
シャンプーはあってもコンディショナーはない。タオルの枚数も足りないし、バスタオルのみのホテルもあった。足ふきマットがないところも多いのです。スリッパやティッシュペーパーのBOXなどまず置いていません。電話で聞いたらきっぱり「そんなものはない」と言われたことも。

パリサンドル・コート・ウエスト
この国では時々停電します。真夜中だと真っ暗闇に・・・。
よってマダガスカルに旅行するときに持参すると便利なのは下記のものだと判明。
携帯用スリッパかタオルの使い捨てスリッパ。ミニ懐中電灯、箱ごとティッシュ、日本のふわふわのマイタオル、コンディショナー、蚊取り線香、虫除けスプレー。日本茶のTBAGなどはいつも通り。
ちなみに虫嫌いの私は、滞在中使うだけのために殺虫スプレーを購入。帰国前にガイドさんにあげました。
良い写真を撮りたければ持参するべし、秘密兵器はボンボンとペン

3人の少年もボンボン作戦でこの通り
今回の旅行中、各地でたくさんの子供たちに出会いました。貧しい子供たちはボンボンが大好きです。ボンボンとはフランス語でキャンディのこと。決して上等のものでなくていいのです。マダガスカルの田舎の村にある駄菓子屋さんに売っている1袋100円位で50個くらい入っているボンボンを現地調達します。

モデル風にポーズしてくれたお姉さんにはちょっといいものプレゼントします
そのボンボンがまさに秘密兵器となるのです。
観光名所の秘境のバオバブの前で車が止まります。降りると子供たちが集まってきます。口々にボンボン、ペンと言います。ガイドさんに写真撮らせてくれたらボンボンあげるよと言ってもらいます。すると皆が目を輝かせてポーズを取ってくれるのです。
ペンは特別な場合の秘密兵器です。これは日本で100円ショップで安いのをたくさん買って行くといいでしょう。子供たちと一緒に思い出に残る写真が撮れるはずです。
見てよし、買ってよし、塗ってよし…オールマイティのバオバブの威力とは?

本当に絵になるモロンダバのバオバブ並木道
マダガスカルの象徴的存在のバオバブ。モロンダバの大きくスッと背の高い美しいバオバブや、アンダバドアカ、アンドンビリー、モロンベ周辺の太くて迫力満点の様々なバオバブなど、まさにバオバブアドベンチャーと呼ぶにふさわしいバラエティ豊かなバオバブは、眺めても写真に撮っても映える存在です。
このバオバブをカラフルなサイザルなどで作った置物は旅の記念に誰もが買って帰りたいお土産となっています。私自身も大きいのから小さいのまで、カラフルなバオバブをマーケットで買って帰り、デスクに飾って楽しんでいます。

タナのショップバオバブのコスメなどを販売する売り子さんたち
そんなバオバブですが、すべて無駄にしないで利用できるという人もいるほどのお役立ちの木なのです。1000年ほど生きている老木もあるくらい生命力が凄い木なので、その成分の効力も凄いのでしょう。
バオバブオイルを練り込んだ石鹸やクリームなどたくさんのナチュラルコスメが売られています。私もオイル入りの石鹸を買って帰り、日本で早速洗顔に使っていますが、オーガニックなので安心して使えるし、とてもいい感じです。緑色のローションも自然味溢れて気に入っています。
ホテルレストランでメニューにラーメンがあった!バナナフランベも流行?!
モロンダバのホテルにあったラーメン
ホテルの洋食レストランのメニューにラーメンがありました。日本食レストランではないので、地元の料理なのです。
ラーメンが国民の口にあったため、「チャイニーズヌードルスープ」として土着化したのだそうです。ラーメンは万国共通に人気があるメニューなのでしょう。

マンジャのカントホテルのバナナフランベには驚いた!
デザートで気になったのがバナナフランベでした。バナナがよく採れる安い果物なので、あちこちでメニューに取り入れられ人気のようです。
日程上もっとも安い宿だったマンジャの「カントホテル」。断水や停電が当たり前の安宿でした。ホテル内のレストランでディナーを取った時のこと。食事は冷めていて美味しくないなあとがっかりしていたところ、デザートに登場したのがこのバナナフランベ。洋酒に漬け込んで目の前で火を付けてフランベします。そのミスマッチな高級感のある出し方に驚いた私でした。
この国の名物的存在が人力フェリー
さあ、この川をどうやって車で渡るでしょうか?
秘境のバオバブアドベンチャーで欠かせないのが4WDの川渡り。車が入って走るのは30回くらい経験しました。ぎりぎりセーフの水深で、ちょっと心配になるほどです。
道中一度だけ、車では入っていけない深い川が登場。その川を渡るためにフェリーに乗りました。
筏に車を乗せて、人がみんなでロープで引っ張ります
フェリーと言ってもそれはエンジンなど付いていません。
なんと10人位の男の人が川に飛び込んでロープを引っ張って筏を対岸まで動かす「人力フェリー」だったのです。皆さん大変そうなのに、なぜか一致団結して楽しそうです。
横を牛たちもすいすいと上手に泳いでいます。このユニークな風景を私は一生忘れないでしょう。
日本人が大好きなマダガスカルの人たちに会いに行こう

マダガスカルあるある・・・・いかがでしたか?
人力フェリーに乗っていた女の子と
マダガスカルについて突っ込み始めたらきりがありません。それほど不思議なことが多い国なのです。
アイアイの歌のことは日本人の誰もが知っているでしょう。でもマダガスカル人はアイアイの歌のことなど誰も知りません。
マダガスカルは南国の島国です。でもこの国の夏は日本の夏より涼しいのです。標高が高めのタナの冬はとても寒いって想像できますか?
ヤギ使いの少年は今日も行く
このように、まだまだ知らないことが多いマダガスカルです。
興味があると言うあなたなら、自分の目で見に行って、もっとたくさんのよもやま話をゲットしてみてください。マダガスカルのことを笑えるような、あるある話をしてしまいました。
私はそれだけマダガスカル愛が強いのかもしれません。
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