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エジンバラ城の美しい景色
世界100か国以上訪れた、旅のプロが語るスコットランドの魅力

聖ジャイル大聖堂<エジンバラ>
はじめまして。ファイブスタークラブの橋本です。これまでに100か国以上を旅してきました。仕事柄、アフリカや中近東などを旅することも多いのですが、ヨーロッパへの旅行も大好きです。ヨーロッパを訪れるたびに感じるのは、ヨーロッパでも国や地域によってまったく違う表情を見せてくれるということ。
そんな中で、今回改めて驚かされたのが、同じイギリスでもスコットランドとイングランドではまるで別の国のように違うということでした。

石造りの街並みが続くエジンバラ旧市街はハリー・ポッターの世界のようです。
イギリスを訪れるのは2回目。前回はロンドンを中心に観光しましたが、今回初めて訪れたスコットランド・エジンバラは、雰囲気がまったく異なりました。街は想像以上にコンパクトで歩きやすく、初めての方でも安心して観光できるのが魅力です。石畳の坂道や歴史ある建物が並ぶ旧市街を歩いていると、まるでハリー・ポッターの世界に入り込んだような幻想的な気分になります。
ロンドンのような都会の華やかさとは対照的に、エジンバラには静けさと落ち着き、そして人々の温かさがあり、ゆったりとした時間が流れています。街歩きもカフェ巡りも楽しく、どこを切り取っても絵になる美しさ。
今回は、初めてスコットランドを訪れる方にも、2回目のイギリス旅行をお考えの方にもきっと満足いただけるスコットランドの魅力を、私自身の旅の体験を交えながらご紹介します。
また、今回は橋本に加えスコットランドの辺境ともいえる、スカイ島とネス湖を井原三津子がご紹介いたします。あわせてご覧ください。

魔法と歴史が交錯する街、エジンバラへ

エジンバラ旧市街 トールブース
スコットランドの首都・エジンバラ。ロンドンから電車でわずか4時間ほどですが、そこに広がるのはまったく別の世界です。
洗練された大都会ロンドンとは異なり、ここでは中世の息吹が今も街全体に生き続けています。
石畳の坂道や重厚な建物、霧に包まれる朝の空気――まるでタイムスリップしたかのような静けさが、訪れる人を優しく包み込みます。
エジンバラの中心にそびえるのが、スコットランドの象徴「エジンバラ城」。
切り立った岩山の上に建つその姿は圧巻で、まるで街を見守るようにたたずんでいます。
城からは旧市街の屋根が連なる光景を一望でき、晴れた日には遠くにフィルス湾まで見渡せます。
旧市街のメインストリート「ロイヤルマイル」を歩けば、歴史ある建物の合間に小さなパブやアンティークショップが立ち並びます。
ふと目にとまる細い路地裏(クローズ)をのぞくと、隠れ家のようなカフェや音楽が響く小さなパブがあり、思わず足を止めたくなるような発見がたくさん。
そんな街歩きの楽しさも、エジンバラの大きな魅力のひとつです。
スコットランドの伝統料理・ハギスを味わったり、地元の人が集うパブでウイスキーを傾けたり――
旅人の心をゆるやかに酔わせる時間が、静かに流れています。

夜の街歩きも楽しい
エジンバラは、ハリー・ポッター誕生の街としても知られています。
作家J.K.ローリングがこの地で執筆したことから、旧市街には彼女が通ったカフェ「エレファント・ハウス」や、魔法学校ホグワーツのモデルになったといわれる建築が点在。
墓地の「グレイフライアーズ・カークヤード」には、ヴォルデモート卿の名の由来となった墓碑もあるそうです。
街を歩くだけで、物語の中に入り込んだような不思議な感覚に包まれます。
ロンドンのような華やかさや多様性とは異なり、エジンバラの魅力は静けさと奥ゆかしさにあります。
霧に煙る城、古い書店、そして夜のパブで交わす何気ない会話――どれもが心に深く残る体験です。
そして何より、訪れる人を優しく迎えてくれるスコットランドの人々の温かさが、この街の居心地の良さをいっそう引き立てています。
次の旅では、ロンドンから少し足を延ばして、この幻想的な街へ。
魔法と歴史、そして人の温もりが息づくエジンバラで、あなた自身の物語を見つけてみませんか。
| エジンバラ |
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本場のスコッチを味わう。エジンバラ発・蒸留所めぐり

グレンゴイン蒸留所
スコットランドを訪れたら、一度は本場のスコッチウイスキーを味わってみたいもの。エジンバラから日帰りで行けるハイランド地方には、自然と伝統が今も息づく蒸留所が点在しています。私もエジンバラ発の日帰りツアーに参加してみました。
最初に訪れたのは、ハイランドとローランドの境界に建つグレンゴイン蒸留所。緑に包まれた美しい場所で、北側で蒸留し、南側の清らかな水を使うという、スコットランドでも珍しい立地です。静かな山あいにたたずむ蒸留所では、熟成年ごとに異なる香りや味わいを体験。やわらかなバニラの香りに包まれながら味わう一杯は、まさにスコットランドらしい贅沢な時間でした。
次に訪れたディーンストン蒸留所は、18世紀の綿工場を改装してつくられた歴史ある建物。川の流れを利用した水力発電で稼働しており、自然と共に生きる“サステナブルな蒸留所”として知られています。見学では、発酵や蒸留の工程を間近に見ながら、職人たちの真剣なまなざしと、ウイスキーづくりへの情熱を感じることができました。

ディーンストン蒸留所にてお楽しみのテイスティング
驚いたのは、スコッチウイスキーの中にはアメリカのバーボンを熟成させた樽を輸入してスコッチを仕込むという製法があるということ。樽の香りがまろやかさと甘みを生み出し、穏やかで飲みやすい味わいになります。ハイランド地方のスコッチは、スモーキーさが控えめで、初心者にもおすすめ。
その場で限定ボトルやミニボトルを購入できるのも旅の楽しみです。
そして何より、ツアーなら自分で運転する必要がなく、試飲を安心して楽しめます。
帰り道、バスの窓から見える丘陵の景色とウイスキーの余韻が、心に静かに残りました。
せっかくスコットランドに来たなら、ウイスキーファンでなくても本場のスコッチを味わう小さな旅はぜひおすすめです。
香りと風景に包まれる特別な一日が待っています。
| 施設名 | グレンゴイン蒸留所 |
| 住所 | Dumgoyne, Killearn, Glasgow G63 9LB |
| 公式サイト | https://www.glengoyne.com/ |
| 施設名 | ディーンストン蒸留所 |
| 住所 | Teith Rd, Deanston, Doune FK16 6AG |
| 公式サイト | https://deanstonmalt.com/ |
癒される自然美と優しい人々スカイ島

スカイ島の風景<スカイ島>
黒々とした切り立った岩山がそびえ、一面こげ茶色の灌木の荒涼とした風景。緑の草原に可憐な花々が咲き乱れ、海から深い入り江が湖とも区別できない姿穏やかな湖面を見せています。湖水地方やアイルランドの景色にも似ている、でもどこか違う、スカイ島にしかない自然の表情があるのです。
たとえば世界の果ての辺境に紛れ込んだ気分?そんな辺境感こそがスカイ島の魅力かもしれません。見飽きているような風景にも癒される不思議なスカイ島。ここの住民の人々も、心優しく旅人をもてなしてくれます。だから島を発つときは離れがたく、寂しさを感じてしまうはずです。

THE OYSTER SHED<スカイ島>

キンロッホロッジにて<スカイ島>
ネッシーは冬眠中?!静かな湖面を見せるネス湖

ネス湖とアーカー城<ネス湖>
ひと昔前の話。湖から恐竜が姿を現したことで知られるスコットランドのネス湖。その恐竜はネッシーと名付けられ、世界中で有名な存在となりました。その真偽は定かではないですが、ネス湖を目の前にすると今にも恐竜が湖面からニョッと姿を現しても不思議ではないムードが漂っています。
中にいる生物を一切見せてくれない深いブルーの湖はさざ波ひとつ立たない静かな湖面を見せています。あまりにも単調な湖を印象的に撮影する秘訣は湖畔に建つアーカー城と一緒に撮ること。廃墟のような城塞と穏やかな蒼い湖は、インパクトのある風景を作り出してくれます。

まとめ

エジンバラ城の広場
スコットランドは、世界の様々な絶景を見てきた私にとっても新しい発見と心の安らぎをくれる場所でした。
首都エジンバラでは、中世の面影を残す旧市街の石畳や路地裏のパブ、そして丘の上にそびえるエジンバラ城が、旅人を静かに迎えてくれます。街を歩くだけで物語の中に入り込んだような気分になり、カフェや書店で過ごすひとときさえ特別に感じられます。
一方で、エジンバラから日帰りで訪ねられるハイランド地方では、自然と伝統が息づくウイスキー蒸留所めぐりが待っています。グレンゴインの静けさ、ディーンストンの職人の情熱、そしてグラスに漂うスコッチの香り。どれもがスコットランドという国の誇りとやさしさを伝えてくれます。
ロンドンとはまったく違う空気が流れるこの国では、華やかさよりも“穏やかさ”や“温もり”が旅人の心を満たします。ウイスキーファンはもちろん、初めてスコットランドを訪れる方にも、ぜひこの静かな感動を味わってほしいと思います。きっとあなたも、帰るころにはスコットランドの風景と香りが、心にそっと残っているはずです。
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