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大草原のその先へ。砂丘が待つモンゴル大冒険!<南ゴビ>
「モンゴル」と聞くと、どこまでも続く大草原や遊牧民の暮らしを思い浮かべる方も多いはず。実際に訪れると、遮るもののない大地や満天の星、風の音だけが響く静寂など、想像を超えるスケールの絶景が待っています。近年は快適なゲルリゾートや道路も整い、初めてでも旅しやすい国になっています。
今回は、世界135カ国を巡ったトラベルマイスター橋本と、最近中央アジアにドハマリしている海保が、実際に訪れて感じたモンゴルの魅力をご紹介。世界遺産カラコルム、南ゴビの砂漠、恐竜化石の眠る大地から、遊牧民とのふれあいやゲル宿泊まで。「一度は体験してほしい」モンゴルならではの旅へ、一緒に出かけてみませんか。
モンゴルってどんな国?

モンゴルと言えば、この大草原!
モンゴルは北はロシア、東・西・南は中国という大国に挟まれた国です。
両脇に巨大な国がありますので、あまり大きな国というイメージはありませんが、実は日本の国土の4倍以上もの面積を持つ国なのです。

ホンゴル砂丘のラクダ<南ゴビ>
ひと口にモンゴル人といっても、モンゴル系の民族は多岐にわたります。現在モンゴルに住む民族の8割がハルハ族と呼ばれる人々でチベット仏教を信仰しています。
ちなみに言語はモンゴル語で、一般的にはロシアと同じくキリル文字が使われていますが、2025年から、公文書などでキリル文字と伝統モンゴル文字の併記が進められています。

モンゴル観光の見どころとは?

ウンドゥルシレットでの気球体験!
モンゴルの原風景として誰しもが思い浮かべるのは、一面に広がる大草原でしょう。
それもそのはず、草原(ステップ)は国土の5分の4を占めているのだとか。
残りは高原砂漠が標高1000mの南ゴビまで広がっているのですが、実は1960年以降、草原の砂漠化は急速に進んでおり、現在モンゴル政府が直面する大きな社会問題の1つでもあります。

ゲルに泊まれば夜は満天の星空
まさに「草原の国」という表現にピッタリなモンゴルゆえ、首都であるウランバートルの中心地から車を走らせることわずか15分で草原が見えてきます。
ウランバートル近郊に外国人観光客向けのツーリストゲル(テント)を運営している旅行会社がいくつもありますので、手軽にゲルでの滞在を楽しみたいのであればウランバートル近郊のゲルに泊まるのがいいでしょう。
ただせっかくモンゴルまで来るのですから、有名高原リゾートのテレルジやウンドゥルシレットでの滞在を個人的には強くおすすめします。
加えて世界遺産の遺跡が残る古都カラコルムや南ゴビの大自然など、草原だけでないモンゴルのさまざまな面を見に行くことができれば非常に興味深い旅になることでしょう。
モンゴルの首都・ウランバートルの楽しみ方

ガンダン寺
日本から直行便が運航するモンゴルですが、そのゲートシティとなるのがモンゴルの首都であるウランバートルです。
街の中心には政府機関と銅像、街を取り囲むように造られた大きな幹線道路や建ち並ぶアパートはどこかロシア風の街並みを思わせます。
ウランバートルは標高約1,300mに位置する都市のため、1月の気温はマイナス20℃まで下がることもあるのだとか。世界で最も寒い首都としても知られています。
一方、夏の平均気温は20℃近くまで上昇しポカポカした陽気になることも珍しくなく、非常に寒暖差の激しいのが特徴です。

ザイサン・トルゴイの丘
モンゴル最大の都市ですので、キャンプや自然が観光のメインとなるモンゴルにおいては、博物館や寺院などの観光や土産物探しができる貴重な場所でもあるのです。
特にモンゴル最大のチベット仏教寺院の「ガンダン寺」、ウランバートルの街を見渡せる記念碑「ザイサン・トルゴイ」、巨大なチンギス・ハーン像が鎮座する「スフバートル広場」は必見です。
ウランバートル郊外で楽しめるゲル泊と乗馬体験

遊牧民のゲルでホームステイ
モンゴル旅行の最大の目玉がモンゴルの移動式住居・ゲルでの滞在です。キャンプと言ってもいわゆるアウトドアのワイルドなキャンプとは異なり、ゲルの中は広々しておりベッドも完備。ゲルの床や壁にはフェルトや毛布を幾重にも重ねていますので防寒対策はバッチリです。ストーブを備えているゲルも少なくありません。そのため外は氷点下の日でもゲルの中はポッカポカです。暖かいゲルの中で、家族や来客と食事を楽しむことを大切にしています。
ゲルの滞在中は、近くに住む遊牧民の方が食事に招いてくれたり、乗馬を教えてくれたりします。

ラグジュアリーホテル HSハーンリゾート
大自然の中をゲルで過ごすことは何事にも代えがたい経験となりますが、「虫が入ってくるのは嫌!」「暖かいシャワーを浴びたい!」、「トイレは水洗がいい!」という方も少なくないはず。
そんな方にお勧めするのがウランバートル郊外にある「HSハーンリゾートホテル」。Voyage誌にも掲載された大草原の中のラグジュアリーホテルです。目の前に草原のパノラマが広がる立地ながら、内部はゲルとは思えないほど機能的でモダンな造り。お子様連れや年配の方、ハネムーンの旅行までおすすめできるゲルです。
古都・世界遺産のカラコルムとは?

エルデネ・ゾー寺院 ラブラン寺
イタリアの商人・旅行家であるマルコ・ポーロが記した「東方見聞録」にもその存在が記されているカラコルム。
カラコルムはウランバートルから西へ約360kmに位置します。チンギス・ハーンが1220年に建設を命じ、後継者オゴデイ・ハーンが1235年に宮殿などを整備しました。カラコルムが首都であった時代には駅伝制(ジャムチ)が本格的に整備されるなど、モンゴル帝国の統治体制がより強固なものとなりました。

大草原に佇むエルデネ・ゾー寺院 ラブラン寺 ゴルバンゾー
そんなカラコルムの地位が衰退するのが16世紀末。モンゴルで最古の寺院であるチベット仏教のエルデネ・ゾー建設のためにカラコルムの宮殿より資材調達したことが原因だと言われています。
そして現在、カラコルム一帯は2000年以上の歴史を有する遊牧民の伝統を今に伝える数少ない遺跡として2004年世界遺産(オルホン渓谷の文化的景観)に登録されています。
モンゴルのおすすめツアー



大草原と砂丘が楽しめるブルド

遊牧民のお宅訪問<ブルド>
ウランバートルから西へ約280km。古都カラコルムへの玄関口として知られるブルドは、草原と砂丘が美しく調和するモンゴルらしい風景が広がるエリアです。広大な草原の中に突如現れる砂丘は「ミニ・ゴビ」とも呼ばれ、初めて訪れる人はその景色に驚かされます。緑の草原と黄金色の砂丘が織りなすコントラストは写真映えも抜群で、近年人気が高まっているスポットです。

待機中のラクダ3兄弟<ブルド>
ブルドではラクダ乗りや乗馬など、モンゴルらしい体験も充実しています。ゆったりとラクダに揺られながら砂丘を歩けば、まるでシルクロードを旅しているような気分に。夕暮れには砂丘がオレンジ色に染まり、幻想的な景色が広がります。周辺にはゲルキャンプも点在し、夜は満天の星空を眺めながら過ごすこともできます。カラコルム観光とあわせてぜひ立ち寄りたい、おすすめの絶景スポットです。
イメージ通りの大草原!ウンドゥルシレット

モンゴル熱気球<ウンドゥルシレット>
ウンドゥルシレットはウランバートルから西へ200km、カラコルムとウランバートルの中間に位置する雄大な大草原とそこを流れるトーラ川の美しい風光明媚なエリアです。まさにイメージ通りのモンゴルの風景と言ってもいいでしょう。
ウンドゥルシレットは果てなく続く地平線の美しさから数々の映画やCMのロケ地として使われました。椎名誠が監督した映画『白い馬』が撮影されたのもこのウンドゥルシレットです。

夕焼け!つーかまーえた
ウンドゥルシレットでは乗馬トレッキングの他にも熱気球や、トーラ川でのリバーセーリング、フィッシングなど幅広いアクティビティが楽しめます。さらに夜になると満点の星空を楽しめますので、のんびり数日間過ごすにはうってつけの場所です。
モンゴルの秘境・知られざる南ゴビの魅力とは?

バイヤンザグ 全景
中国とモンゴルをまたがる総面積約130万平方キロの、世界で4番目の大きさの砂漠であるゴビ砂漠。そんなゴビ砂漠の入り口とも言える南ゴビのダランザドガド市までウランバートルから空路で1時間半で行くことができます。
国土の大部分が草原のモンゴルですが、南ゴビはそれと対照的な荒々しい自然が広がる最もダイナミックなエリアです。

ヨリーンアム渓谷
南ゴビの必見スポットは4つ。ホンゴル砂丘・ヨリーンアム渓谷・バヤンザグ・モルツォグ砂丘です。
中でもモンゴルの大草原のイメージから最もかけ離れている景色が楽しめるのがバヤンザグかもしれません。バヤンザグは世界で最初に恐竜の卵の化石が発見された場所として知られています。ゴツゴツした岩肌と赤茶けた大地は、まさに恐竜が出てきそうな光景で迫力満点。夕陽に当たると一層赤く燃えるように見えることから1922年アメリカの探検家より「炎の崖」と名付けられました。
恐竜の化石を発掘

悠久の時が刻んだ、炎のような渓谷<南ゴビ>
モンゴル南部・ゴビ砂漠は、世界有数の恐竜化石の産地として知られています。なかでも「バヤンザグ」は、1920年代にアメリカの探検家ロイ・チャップマン・アンドリュースが恐竜の卵の化石を世界で初めて発見したことで有名になりました。この発見は恐竜研究の歴史を大きく変えた出来事として、現在も世界中の研究者から注目されています。

地球ってすご~い!<南ゴビ>
現地では赤く染まる断崖や荒々しい大地を歩きながら、数千万年前に恐竜が暮らしていた世界へ思いを巡らせることができます。運が良ければ、現在でも地表に化石のかけらが見つかることもあるかも?!南ゴビ県の玄関口であるダランザドガドにはゴビ自然史博物館などもあり、恐竜やゴビの自然について楽しく学ぶことができます。大ヒットドラマ『VIVANT』では、堺雅人演じる乃木たちが容態が悪くなったジャミーンを看病する為に隠れていた洞窟や崖のシーンの撮影に使われました。ドラマや映画のワンシーンのような景色とロマンあふれる体験は、南ゴビ観光の大きな魅力です。
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VIVANTの世界!圧巻のホンゴル砂丘

風が描く、果てしないホンゴル砂丘<南ゴビ>
『VIVANT』の壮大なロケ地として注目を集めた南ゴビ。その象徴ともいえるのが、全長約180km、高さは最大約300mにも達するモンゴル最大級の「ホンゴル砂丘」。どこまでも続く黄金色の砂丘と、風が描く美しい風紋は、まるで映画のワンシーンのような絶景。周囲には草原やホンゴル川が流れ、砂漠とオアシスが共存する雄大な景観も見どころです。私がダランザドガド空港に到着した朝は冷たい雨と曇り空で真冬のような寒さ。しかも前日は砂嵐で砂丘に登れなかったと聞き、ちょっぴり不安だったものの、夕方になると天気が一転!青空が広がり、黄金色に輝くホンゴル砂丘が姿を現しました!天候、気温の変わりやすさも、この地ならではの特徴です。

ホンゴル砂丘<南ゴビ>
時間に余裕があれば、フタコブラクダに乗って砂丘の麓まで向かうこともできます。私は歩いて頂上を目指しましたが、想像を超える強風に大苦戦。帽子やサングラスは吹き飛ばされ、風で足跡はあっという間に消え、気付けば上着のポケットの中まで砂だらけに。目、鼻、耳、口と、身体中のありとあらゆる穴が砂まみれになるという洗礼を受けました。それでも、頂上から見渡す360度のゴビ砂漠の大パノラマは、その苦労を補って余りある感動が待っています。風が砂を鳴らすことから「歌う砂丘」(Singing Dunes)とも呼ばれるホンゴル砂丘。夕暮れには幻想的な黄金色に染まり、『VIVANT』の世界そのものを体感できる、南ゴビ最大のハイライトです。
モンゴルへの行き方

ナーダムの練習風景 ウンドゥルシレットにて
そんなモンゴルへ行く場合、最もお勧めしたいのはMIATモンゴル航空です。成田からウランバートルまでを約5時間半で結ぶ、モンゴル国営の航空会社です。
直行便はこのMIATモンゴル航空しか運航していませんので、今のところモンゴルに行くには最適な航空会社と言えるでしょう。
私が搭乗したときには、モンゴル出身のお相撲さんが数人乗られていたのが印象的でした。

南ゴビ空港にて
直行便以外ですと、ソウル乗継ぎの大韓航空や北京乗継ぎの中国国際航空が候補になるでしょう。ソウルや北京乗継ぎであれば東京まで来なくても地方空港からソウルや北京への運航便があるので、お住まいの都市によってはMIATモンゴル航空よりも便利かもしれませんね。
モンゴルへのツアー

モンゴルと馬はきっても切れない
数ある国の中でも、モンゴルほど団体旅行に向いていない国はないかもしれません。というのはグループの旅行では毎日観光が必ず詰め込まれるからです。海外旅行に来ているのに「観光」を詰め込まないのも変に聞こえるかもしれませんが、なんせ広大な国ですから毎日移動ばかりじゃ大変ですよね。
それにモンゴル旅行の醍醐味は地平線まで全く遮るものがない、大自然の中で心ゆくまま過ごすことです。日の出とともに目を覚まし、日没が来たら眠るような遊牧民のような暮らしを体験するなら、「予定を入れない」ことが実は何よりも大事なのです。

ウンドゥルシレットの熱気球体験
とは言え、行き当たりばったりの旅行はモンゴルには向きません。広大な草原の国ですから、何事においても移動にはちゃんとした車が必須となります。
タクシーを拾ったとしても、目的地のゲルがどこにあるかなんて、一般のタクシーでは、草原内のキャンプを特定できない場合があります。街を出てしまえばどこもかしこも草原なのですから。
よってモンゴル旅行に行くなら、必ず現地旅行社あるいは日本の旅行会社に依頼をしておきましょう。在モンゴルの現地旅行社は星の数ほどありますので、どの会社が信頼できるかの判断はかなり難しいところです。そのため日本にオフィスのある、個人旅行のアレンジに実績のある旅行社に依頼するのが最も確実な方法と言えます。

まとめ

モンゴル最古のチベット仏教寺院 エルデネ・ゾー<カラコルム>
大草原、砂漠、世界遺産、遊牧文化、そして満天の星空。モンゴルには、一つの国とは思えないほど多彩な魅力が詰まっています。観光地を巡るだけではなく、自然の中でゆっくり過ごし、人々の暮らしに触れることで、この国の本当の魅力に気づくはずです。便利さとは少し違う豊かさが、モンゴルには今も息づいています。

遊牧民の方のお宅訪問<ウンドゥルシレット>
近年は日本からのアクセスも良くなり、快適なゲルキャンプやホテルも増えたことで、秘境でありながら旅しやすい国になっています。初めてのモンゴル旅行なら定番の大草原やカラコルムを、リピーターなら南ゴビなど大自然あふれる秘境へ足を延ばすのもおすすめです。雄大な景色と温かな人々との出会いは、きっと一生心に残る特別な旅になることでしょう。
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